| 「やっぱり」 |
| 「やっぱり出る気なんだ、勇者の木登り」 |
| 「そうなんでしょ」 |
| 「ダメ!あんな危ないのに出たら、あたし許さない!」 |
| 「あっ待って!」 |
| 「こんなに心配してるのにぃーーー」 |
| 「ねぇロミ夫、あたしのこと好き?」 |
| 「嫌いなんだ」 |
| 「じゃあキスして」 |
| 「好きならキスして」 |
| 「ん、・・・と、ん」 |
| 「もうっ!知らない!」 |
| 「ロミ夫なんか、あたしのお願いちっとも聞いてくれないんだからぁ」 |
| 「だったら恐いことしないで」 |
| 「ふぅん・・・ロミ夫はまだ10(とお)でしょ?」 |
| 「やめたほうがいいんじゃない?」 |
| 「やっぱりよしたら?」 |
| 「ロミ夫は絶対一番になるわ」 |
| 「そしたらあたしロミ夫のお嫁さんになるの」 |
| 「そうよ」 |
| 「ロミ夫しっかり!」 |
| 「ロミ夫負けるな!」 |
| 「ロミ夫〜もう少しよ〜!」 |
| 「ロミ夫、ロミ夫、ロミ夫、ロミ夫、ロミ夫・・・・・・・・・・・・・・・・」 |
| 「それで?それからどうしたの?」 |
| 「火がはじける音?」 |
| 「ロミ夫は勇気の塊ね」 |
| 「だから言ったでしょ、ロミ夫は英雄だって」 |
| 「ロミ夫?」 |
| 「どうしたの?」 |
| 「家出!?」 |
| 「う〜ん」 |
| 「大丈夫、誰もいない」 |
| 「こっちよロミ夫、隠れるの」 |
| 「おもしろ〜い!駆け落ちみたい」 |
| 「恋人たちが手をつないで逃げ出すの」 |
| 「後はどうするの?」 |
| 「ふん」 |
| 「ロミ夫!」 |
| 「待って!」 |
| 「あっ!おばさん、ロミ夫が大変なの!」 |
| 「えっ」 |
| 「ロミ夫〜!行かないで!!」 |
| 「ミラノに行ったらロミ夫は死んじゃうの!」 |
| 「スカラさんが言ってたって!春に帰れるなんてウソなの。ホントはミラノに行った子は生きて帰れないのよ!」 |
| 「誰も知らないの。戻ってきた子がいないんだもの」 |
| 「お願い、行っちゃイヤ!」 |
| 「・・・アニタとだって約束したのに!冬になったらソリ遊びや雪合戦や・・・ヒック・・・ヒック・・・ロミ夫なんて大っ嫌い!!」 |
| 「ロミ夫!!」 |
| 「う・・・う・・・ロミ夫のバカぁ!!」 |