IN THE YEAR 1875 |
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ま、ま、ま、間に合ったぁ〜! 期限ギリギリ一杯!20リラ☆ゲットだぜ、みたいな感じ?サーカス!サーカス!GO〜! ・ う〜ん、書くのはやっぱり空しいものね・・・。 ・・・まぁ、行けなかったからね、サーカス。 20リラはちゃんと手に入ったけど、ミカエルのお守りのカメオに化けちゃったからね。理由は書かないことにするわ。運命なら受け入れるしかないんですものね。因果の糸が結ばれたってやつ?仕方がないもの。 でも黒い兄弟って凄い。みんな許してた。ロミ夫を。ミカエルを。アルフレドが作った組織は、こんなにも凄いものだったんだ・・・。驚愕の事実だよ・・・。あたし、ビックリ。 それでね、サーカスに行けなかったかわりに、みんなで屋根の上で故郷の話をしたわ。お父さんやお母さんの話を・・・。 でも何でかしら?とても楽しい話だったような気がするんだけど、何にも、誰の話も覚えてないの。ただ、夕陽がギラギラと眩しくて・・・とても目に沁みたの。なんでかしらね、お兄ちゃん? |
クリスマスも近いっていうのに、バカねぇ・・・。実にバカねぇ・・・。救いようもなく愚かで、軽率で、マヌケだわねぇ・・・。「たわけ」という言葉が、まるで彼のために用意されたかのよーにジャストフィット!だわ。 誰かって?もちろんロミ夫のこと。今日、煙突掃除中に屋根から落ちたって、変態カセラ教授の変態診療室に運ばれて来たのよ。どうせヤラシイことでも考えてたんじゃないかな。で、足の骨を骨折だって。 社会保証の社の字も無いこの時代に、肉体労働者がケガで動けなくなるってことの意味の重大さを、この愚かなニューリーダーさんは解っているのかしら?まさにサバンナでケガをした小動物のよーに!死、を意味するんじゃあなくって? ・・・と言いたい所だけど、妙にロミ夫にだけ優しい変態教授(黒い兄弟の他のメンバーとの扱いの差が激しすぎ)と、管理者失格のダメ親方の好意で、何と当分の間、カセラ邸に入院ですって!仕方がないとはいえ、それでいいの、親方!?って、あたしが叫びそうになっちゃった。たぶん家に帰ったら、おかみさんに叱られると思うけど・・・ま、あたしには関係ないか。でもロミ夫ってば、親方が甘々で、ちょっとイラついちゃう!アルフレドのことを思うと、ね・・・。 って!もしかして当分ロミ夫と同じ屋根の下!?クリスマスも!?えええええええ!?ちょっとそれってマズくなあい!?教授とロミ夫、二人してあたしを見ながら 「楽しいクルスマス休暇になりそうだね・・・ニヤリ」って・・・ おおおおお兄ちゃん、あたしを守って! |
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そんなこんなで、ロミ夫の『入院生活という名のクリスマス休暇』が始まったわけなんだけど・・・。なんだかすーっかりお楽しみモード入っちゃってるのよね、カレ。調子に乗って「この休暇中に本を2冊読むぞ〜」とか言っちゃてるし。休暇じゃないだろ?ってツッコミ入れるべきか迷っちゃったわよ。こんな姿、ロッシ親方のあの口うるさいって評判のおかみさんが見たら怒りで卒倒しちゃうわ、きっと。 そしたら、ダンテとミカエルも「お見舞い」と称して遊びに来てるし。サーカスの時にも書いたけど、本っっ当にヒマね、この人ら。それともアルフレドの親方だけがハズレだったのかなァ・・・。だとしたら、相当な不運だわよ。 でもほんと、ロミ夫、あんたちょっと調子乗りすぎだと思うわ。『三匹のこぶた』の絵本を読んだくらいで「僕ぁ、超・リーダーだからね!」とか「もっと難しい本が読みたいZE!」とか、あたしと一緒に過ごせるって茶化されたくらいで赤くなったり、とか。馬ッ鹿じゃないの? ・・・そうそう昨日も、あたしが鼻の頭に絆創膏を貼ってあげたくらいで赤面してたけど、そういうのを「自意識過剰」って言うのよ。残念だけど、ロミ夫があたしを意識してるほど、あたしはロミ夫を意識してないんだからね?ケガ人だから優しくしてあげるけど、変な勘違いしようもんなら、往復ビンタ100連発だからね! でも、記念すべき『野生の仔猫的小さな看護婦さんビアンカ』の患者さん第一号が、よりよってこんなおマヌケさんだなんて、あたしも不運だけど・・・仕方ないよね!患者は選べないもの! |
さてさて、文学者・ロミ夫大先生は、絵本『三匹のこぶた』では御不満なようなので、あたしが二冊目を図書室に探しに行ったの。あたし、この家の図書室キライなのよね・・・。だって、女の人が裸で変なポーズで載ってる、なんだかイヤラシイ本が、たーくさんあるんですもの。赤面しちゃうわ。やっぱり教授が変態なのは事実だったのよ! で、なんと、発見しちゃいました!お兄ちゃんが大好きだった本『吐くゲイ』・・・じゃなっくて、『白鯨』を!ロミ夫には、ちょーっと難しいかも、とは思ったけど、アルフレドに近づきたいなら読まなきゃ。 「どんな本?」ってロミ夫が聞くから、「謎のクジラが素潜り得意な女の子と組んで、巨大企業と闘う話」って答えたんだけど・・・間違ってないよね?お兄ちゃんが興奮しながら読んでた、って言ちゃったけど・・・あたし読んでないから・・・。 ところでその夜、また叔母様から手紙が届いたわ。また「マルティーニ家に帰ってらっしゃい」って内容だと思うけど、もうみんなで住んでいたお屋敷は焼けて無くなってしまったし、今更帰るのもなんだか気が進まないのよね・・・。だって叔母様にだって、もう御自分の家族がいるわけだし、何もかもが今更だわよ・・・。 変態教授は「君はもう自分の娘だ」なんて言ってるし、それはそれでちょっとアレなわけだけれども、ミラノにはアルフレドのお墓もあるわけで・・・ああ、お兄ちゃん、ビアンカはどうすればいいの!? |
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