IN THE YEAR 1875 |
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でもやっぱり墓地に着いたら、みんなもう集まってたの。だから「ほらッ、教授がグズグズしてるから!」って言ったら、変態教授ったら「ふみぃ〜ン、ゴメンちゃい・・・ビアンカたんにもっと叱られたいよう」だって。んぁ〜・・・いっぺん死んでみたら!!??もう!恥ずかしいから、教授は馬車の所に置いて、あたし一人でみんなと会ったわ。 ・・・って、よく見たら狼団の連中もいるじゃない!なにやってんのかしら!?ニ、ニキー太ったら女の子みたいに髪に花を挿してるわ!いったい何のマネかしら!?天変地異の前触れ?ペストの大流行の兆し?彗星の衝突!?それとも単に脳に異変をきたしただけなのかしら?とにかく尋常じゃないことは間違いないわ。ま、まさか今日でロミ夫らとお別れだからって変な色気出してるんじゃあないでしょうねっ!?ひょっとしてダンテ狙い・・・?それは無いか。 ジョバンニたちは普通に見送りに来たみたい。「お前らがちゃんと出ていくか見届けるため」なーんて言ってたけどね。結構いいトコあるじゃん、ってカンジ。ジョバンニ、銀河鉄道には注意しなよ! と、そこで最近ノリノリの我らがロミ夫大センセが、狼団に「『黒い兄弟』と『狼団』で同盟を結んで欲しい」なーんて、ビミョーに虫がいい提案を!同盟も何もアンタ、今日でミラノからいなくなるんでしょ?残った連中だってあと少しで帰っちゃうんだから意味ないじゃん!って思ったら、なんだか狼団の皆々様、迷ってるご様子。もしかして脈アリ?そこでロミ夫さん、畳み掛けます。 「アルフレドの夢を叶えるために、君(ジョバンニ)に協力して欲すぃい!」 ・・・もうジョバンニさん、グラグラきてます。狼団の連中なんて、すっかりその気になっちゃってるし。とうとうジョバンニも 「フッ・・・俺はハナからその気だぜ!」(ハナからなら迷ってんじゃないわよ!) ・・・ロミ夫、あんた死人まで利用するなんて、恐ろしい子! |
さて、三文芝居も終わったところでいよいよ故郷に向けて出発よ。で、馬車に乗り込んだんだけれども、なんだかクリスマス以来ノロノリのロミ夫大センセ、ここでもすっかり調子に乗って、ちゃっかりあたしの横に乗り込んできたのよ!?他の3人は荷台の方に乗ったのに、ロミ夫だけはさも「当然っしょ」、みたいな顔して御者台のあたしの横に!どうよ、コレ?よっぽど蹴落としてやろうかナと思ったけど、もうこれで最後だし、そんなにあたしの横に座りたかったのかなって思えば、まぁ大目に見てあげるわ。あたしの心は海のよーに広いからねえ。 ミラノのみんなとも本当にお別れ。まぁあたしもミラノ残留組の方なんだけどね。でも、さすがにあたしもジ〜ンときちゃった。みんなロミ夫のこと忘れないって。なんだかんだで人気者ね!さすがアルフレドが選んだだけのことはあるわ。あたしはまだ選んでませんけど!ここ、大事なとこ。 そして馬車は出発したわ。丘の上でミラノの街を見下ろした後、どんどんアルプスに向かって北上したの。やがて最初のお別れ地点、マジョーレ湖の近くの丘。ここでミカエルとアントニオがお別れ。 ミカエル、元気でね。もう人の足を引っぱっちゃダメよ。・・・って、無理か。 アントニオ、元気でね。ホテルに助けにきてくれたメンバーだったわね。今思い出したわ。 ・・・って、今日別れる4人はミラノのホテルにあたしを助けに来たメンバーじゃないの!ゴッメ〜ン、すっかり忘れてたわ・・・。これは確かに見送る義務があるわぁ。はぁ〜・・・あたしったら、うっかり八兵衛だわ。 |
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次はダンテ。ロマナの丘・・・じゃくって、ロカルノの街を見下ろす丘で、サヨウナラ。ダンテとはちょっぴり長いお別れの挨拶。やっぱりロミ夫もアルフレドを除けばダンテとは一番つきあい長いから、しんみり度も高いのね。あたしも握手しちゃったし。変態教授はダンテに 「体だけには気を付けなさい。頭は元から無いし、君は無鉄砲なところがあるからね」 なーんて言ってたけど、変態に言われてもねえ〜え・・・。って言うか、別れ際にメッチャ失礼やね、この人。なに考えてんのかしら。 ダンテ、元気でね。地道に生きなさいよ!・・・って、無理か。 そして、少し進んで、ついにロミ夫の番。教授にお世話になったお礼を言うロミ夫。そーよねぇ、アンタは他の子供らの100倍くらいお世話になったもんねえ。教授も、 「今はもう、アノ時とは別人のようだ。すべて私のおかげだね」ですって。 な、なんて恩着せがましいのかしら・・・。ま、二人が満足してるんなら、あたしが口を挟む余地はありませんけどね。でもとうとうロミ夫ともお別れね。そうそう、別れ際に あたし「いつか、ロミ夫の村に遊びに行ってもいい?」 ロミ夫「ああ、もちろん!」 ・・・スイスアルプスに、別荘ゲットだよ!ミラノの都会暮らしじゃ、ストレス溜まるもんね!夏のバカンスに最適な山荘が欲しいと思ってたのよ!思い切って話してみて良かったわ! とにかく、さよならロミ夫!認めるわ、アルフレドの親友!あたしのしもべ!! |
ミラノへの帰りの馬車の上で教授と話したんだけど、実はけっこう深刻な話題。ロミ夫は、村に帰っても教師になるために勉強するって言ってたけど、そんなことできるのかしら?確か村には教師も無い、学校も無い、あるのは2時間ちょっとの散歩道って言ってたような・・・。日々の生活に追われて、せっかく覚えた字までも忘れた、なんてことにならなきゃいいけど・・・。さすがの変態カセラ教授も、そのあたりのことは憂慮してるみたい。山奥の無学な農民に、進学への理解があるとは思えないしね・・・。ロミ夫・・・合掌。 それにしても『黒い兄弟』・・・凄いなぁ。生存率高すぎだよね。誰も生きては帰れないと言われた煙突掃除の年季奉公から、驚異の生還率90%強!!ありえない!唯一欠けたのがアルフレドだっていうのが涙涙涙だけどね・・・。さっすが、お兄ちゃんが作っただけのことはあるなぁ。 さて、あたしの日記も、とりあえずここでお終い。なんだかホンネ出まくりの独り言みたいな記述になっちゃったけど、誰かが読むわけじゃないから、別にいいよね。天国のお兄ちゃんだけは、ちょっぴり見てもいいよ。あたしも、明日から勉強がんばらなくっちゃ!あと、教授から身も守らなくっちゃネ! |
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