IN THE YEAR 1875

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準備に忙しい1日目

 昨日は素晴らしかったわ。アルフレドとは再会できるし!“しもべ”はできるし!晩餐会への出席は決まるし!あんなに楽しい気分になったのは久しぶりよ。ただ一つ、住む家の主が変質者だっていうのが問題なんだけどね・・・。

 その変態教授だけど、今朝もさっそくやってくれたわ。ノックもしないで私の部屋に入って来て

「かわゆいビアンカ・・・その白魚のやうに美しひ手で、私のお髭をショリショリ剃ってくれないKA?

とか言ってくんのよ!?まさに破廉恥。まさに変態。まさに犯罪。聞きしに勝る異常者ね。ソッコーで鼻の穴に鉛筆を差し込んでからフラッシュ・ピストン・マッハパンチを喰らわせておいたわ。彼、鼻血を4Lくらい垂れ流しながら部屋を出ていったけど、それでも笑顔を絶やさなかったのはサスガね・・・筋金入りだわさ。

 それから秘密基地に行って晩餐会出席のための準備をしたわ。お兄ちゃんは“しもべ”たちを使って、いろんな作戦を立てているみたい。さっすがアルフレド、作戦の神様!稀代の名軍師!ドイツ軍参謀本部も真っ青の“今孔明”!!特攻隊長しか能のない「鉄砲玉」のロミ夫とは雲泥の差ね。

 私のほうは礼服を仕立てるために古着を直してるんだけど・・・なんとか素敵なのができそうだわ。もっとも、着るのが私とお兄ちゃんなんだから何を着ても似合うに決まってるんだけどね。でも古着を直すってトコが切ないわよねぇ・・・貴族の令息・令嬢なのにさ。これというのもトンマウリッツォと愚ラゼーラのせいだかんね・・・!絶対に許さないわよ〜!メラメラメラ〜!!

準備に忙しい2日目

 ちょっとォ〜〜〜っ!今朝も来たわよ、Q極変態教授・カセラ!!

「ビ・ア・ン・カちゅわぁん。一人で起っきできたかニャ?君にイヂワルされちゃうと最ッ高に気持ちいいンだYO!すァ、こんなボクチンのお髭を剃っておくレよ!ショリショリ剃って!剃って!剃っテ!剃っTEEEEEEEE!!」

 入って来るなりこれよ。もちろんソッコーで口の中に釘を放り込んでからギャラクティカ・マグナムを喰らわせておいたケド・・・彼、アゴを砕かれながらも半笑いをしながら私を見てるの!怖いよぉぉぉぉぉ!誰か何とかしてよもぅ!お兄ちゃん〜!そのうちきっと、ヒゲだけじゃなくて他の部位も剃ってくれって言ってくると思うわ・・・。いやぁぁぁあああああああ!!

 それからは気を取り直して、また秘密基地へ行って、お裁縫をしたわ。ところで前から思ってたんだけど・・・この「秘密基地」って呼び方、何とかならないのかしら?何だか恥ずかしくて・・・。せめて「アジト」くらいにして欲しいわ。つくづく男の子って幼稚よねぇ(アルフレド除く)。

 そうそう、男の子といえばようやく私も馴染んできたところだし「黒い兄弟」の人物所見でも書いておこうかしら。

アルフレド:リーダーにしてカリスマ。文武両道・容姿端麗の絶対者。お兄ちゃん

ロミ夫:黒い心でお兄ちゃんを誘惑する売春夫「黒い兄弟」の特攻隊長。

ダンテ:汚い、モテない、可愛げない、の三拍子揃った「黒い兄弟」のヨゴレ

 ・・・眠くなっちゃたから、他のは明日ね。どうせ“その他大勢”みたいなのだし。

準備に忙しい3日目

 んンもォ〜〜〜っ!カ・セ・ラァ〜〜〜〜ッ!!

「び、ビアンカたん、ハァハァ・・・も、萌えェェェエエいッ・・・!キミにっ!キスして欲すぃっ!怒濤の如くッ!吸いたいッ!花のやうな唇をッ!そしてッ!このイケナイおぢさんのお髭をショリーーンとヤってくれ!クレ!KURE!!」

 ・・・もう我慢できないわ。今日という今日こそは!この人はここにいてはいけない人!お兄ちゃんのいるミラノの地に留まることは私が許さない、永遠に異次元を彷徨うといいわ!アナザーディメンション!・・・さよならカセラ教授。

 それからは、また秘密基地でお裁縫。だいぶ出来てきたわ。明日には何とか完成しそうよ。お兄ちゃんたちの作戦もだいぶ進んでいるみたい。10人のしもべを使いこなすお兄ちゃん・・・あぁ、何てカッコイイのかしら・・・うっとりしちゃう。やっぱりアルフレドより素晴らしい男の子なんかいないわ。

 じゃあ「黒い兄弟」の人物所見の続きね。

ミカエル:泣き虫で臆病でチビでグズでノロマで使えない。どうしょうもない

アントニオ:いい人なんだけど・・・それだけ。「黒い兄弟」のノッポ3人衆の一匹。

アウグスト:体格いい。ちょっと敵役っぽいんだけど。ノッポ3人衆の一匹。

パウリーノ:よく煙突に入れるね。ノッポ3人衆の一匹だけど、一番影が薄い

エンリコ、ベナリーボ、ジュリアーノ、バルトロ:ごめん・・・誰だっけ?

お兄ちゃんなんかキライよ!な日

 どどどどどおういう事っ!?異次元に飛ばされたはずの変態教授が家にいるわ!さすがに今日は私の部屋には来なかったけど・・・。私の力が足りなかったの?それともまだ私の知らない底知れぬパワーを秘めているとでもいうのかしら!?カセラ・・・あなどれないわね・・・!

 そうそう、それから秘密基地でコツコツ仕立ててきた晩餐会用の服がとうとう出来上がったの!アルフレドの礼服、バッチリきまってお兄ちゃんも大喜びよ!私のドレスもとってもキュートだしねっ!・・・って私のはまだ出来てないけど。とにかく、これなら王様の前に出たって恥ずかしくないわ。愛の力って貧乏すら克服してしまうものなのね!初めて知ったわ・・・私、貧乏初体験だから。

 で・も!お兄ちゃんっ!ロミ夫とばっかり話して!ロミ夫なんて今回の計画のためだけの使い捨ての鉄砲玉でしょ!?それなのに「ロミ夫は素晴らしい」とか「ロミ夫にはかなわない」とか・・・挙げ句に「お前もロミ夫が好きになる」だなんてっ!あ・り・え・な・いっつーの!!私の気持ち知ってるくせに・・・お兄ちゃんの馬鹿ばかバカーーーーーーーッ!!・・・でも大好きっ(はぁと)。ついでにロミ夫死ねっ。

 いよいよ明日が「突入せよ!クリストフォーロ山荘」なんだわ。私とお兄ちゃんの運命が決まるのね。燃えろ私の“こすも”!奇蹟をおこせ!・・・って、私のドレス、まだ出来てないんだった・・・やばっ。

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