IN THE YEAR 1875 |
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晩餐会が終わったのは、夜もだいぶ遅くなってからだったわ。アルフレドがマリオの国王さまとお話してる間、あたしはルイージな侍従さんとトーキングしてたんだけど、そんなあたしのこと何だかイヤラシイ目で見る貴族の男の人がいっぱいいて・・・キモっ!いくらあたしが実の叔父さえ狂わせる、比類無きプリティでキュアな感じだからって失礼しちゃうわ、プンプン! 帰りに氷の夫人が馬車で送るって言ってくれてたけど、アルフレドは丁重にお断りしてた。そう、これから行かなきゃいけないもんね、しもべたちが待つ秘密基地(今でもこの呼称には抵抗あるわぁ)に。何だかんだでここまで来られたのはしもべたちの活躍があったのは事実だもんね。たとえそれが恐ろしく微力であったとしても。それでも、まぁ結果を教えてあげるくらいのことはしなきゃ、だもんね!・・・それにお兄ちゃんには内緒だけど、しもべには個人的に極秘任務を与える予定があったし。そう、あのアルフレドに「無礼者!」とか叫んでたド腐れハゲ親父に刺客を送るというミッションが! そしてあたしとアルフレドの二人っきりで秘密基地(やっぱダサい)に向かったんだけど、・・・よく考えたら、歩きじゃ遠いってば!もう足が棒になるかと・・・(涙)!お兄ちゃん、やっぱり馬車で送ってもらうべきだったんじゃない?あ、でも久しぶりにお兄ちゃんとゆっくり話せたから、まぁいいか。 で、基地に着いてアルフレドが小さくドアを開けたの。そしたら、しもべ達が集って何やらヒソヒソと話をしてるじゃないの。何だろうって思ったら、何と ロミ夫「アルフレドが幸せになれるなら、僕はそれで満足だ」(ちょっと、あたしは!?) その他「俺も!」「ボクもだ!」「しゃーねぇ、オイラもだ!」(だから、あたしは!?) 立派な忠犬に育ったのは結構だけど、あたしを忘れてるから減点80。まだまだ甘いわね。これから鞭でビシバシ再教育よ! |
そして、あたしとアルフレドを見た時のしもべ達の喜びようときたら!『アルプスの少女ハ○ジ』のOPに出てくるヤギも顔負けのハシャギようだったわ。まったくもう、子供なんだから!でもアルフレドとロミ夫がお互い駆け出して、ガッチリ手を取り合った時はもしかして抱き合うんじゃないかってヒヤヒヤしたわよ。ロミ夫、いくらしもべ筆頭でもあたしのポジション奪ったらブッ殺だかんね!そうだ・・・刺客はロミ夫にしようっと。相打ちにでもなれば好都合かも!? それから、深夜の時計塔の鐘が響く雪降る中、みんなで家路についたの。ダンテなんか 「オイラ達、スッゲーこと出来るんだな!」「サイコーDAZE!!」 な〜んて大騒ぎして大変。まぁ気持ちは分かるけど、セリフの全てに「アルフレドが指揮してくれれば」ってのが抜けてたのが大きな間違いね。でも許してあげるわ。だって今夜は特別な夜だもの。 途中で大多数と分かれて、あたしとアルフレドとロミ夫の3人だけになったの。いつの間にか雪は止んでいて、テクテク歩いたわ。その間、あたしロミ夫が帰るのをズーーっと待ってたんだけど、コイツ全っ然帰んないのよ!あたしは早くアルフレドと二人っきりになりたいのに!第一、ロッシ親方の家は方向違うのよ!?信じらんない!死ね、お邪魔虫が!! まぁ仕方ないからロミ夫は無視するとして。・・・今夜は一緒にいたいってアルフレドに言ったけど、ダメだって!変態教授の家で大人しくしてろって言うの。酷いよ、お兄ちゃん!何かあったらどうすんのよ!?・・・ま、その前に瞬殺だけどね。 「ごめん・・・今夜のことがとても嬉しかったんだ」 別れ際に突然抱きついて来るから、ビックリしちゃった。ふふっ・・・あたしもだよ、アルフレド。今夜はとってもいい夢見られそう。じゃ、また明日ね、お兄ちゃん。おやすみなさい・・・。 |
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お兄ちゃんが・・・アルフレドが・・・死んだ。 あたしと分かれた夜・・・明け方・・・。日記なんて・・・日記なんてつけてらんないわよっ!! でも・・・どうして?どうして最期のさよならを言う相手は、あたしじゃなくてロミ夫なの!?何もかもが納得できないわよっ! |
聖バビラ教会・霊安室。お兄ちゃんが眠っているわ。とっても安らかな顔してた。あたし、もう寂しがったりしないよ。お兄ちゃんがどんな遠くに行っちゃっても、たとえ1億光年離れちゃったとしても永遠にあたしだけのものだもんね。だけどお兄ちゃん、いくら早く大人になりたいからって、駆けていくの速すぎだよ!ビアンカどころか、跳ね馬フェラーリだって追いつけないよ・・・。 そうそう、おっかしいんだよ。カセラ教授ったら霊安室で何て言ったと思う? 「忘れてはならない、この病んだ世界に神が与えて下さった宝物・・・云々」だって。 この世で一番病んでる人が、病んだ世界云々言ってるんだよ?間違ってるよね!あたし、呆然として教授の顔を見ちゃった。本人は「良いこと言ったゼ」、みたいな満足げな表情してたけど。きっとこういう人に限って長生きするんだろうね。ホント、世の中間違ってるよね。 そうそう、お兄ちゃん!死んじゃったのに、いきなりあたしの頭の中に話しかけてくるなんて凄すぎだよ!あたしビックリしちゃったじゃないの!しかもまた「ロミ夫を信頼してる」だの「ロミ夫にはかなわない」だの「お前もロミ夫を好きになる」だの・・・。勘弁して欲しいなぁ。 お兄ちゃんは、あたしの脳にテレパシー飛ばしてまで「自分の後継はロミ夫」って言いたかったみたいだけど、アイツ腑抜けになってるらしいし・・・どうしたもんかしら? |
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