小マリア 「マリア先生・・・?」
マリア 「どうしたの?マリア」
小マリア 「分からないことがあるんです」
マリア 「あら、なあに?言ってごらんなさい」
小マリア 「はい、マリア先生。どうしてわたしはカワイイのに他の兄弟たちは、みんな面白い顔なんですか?」
マリア 「マ、マリア・・・。そんな事ないわよ。みんなカワイイじゃないの」
小マリア 「うそよっ!!!」
マリア 「嘘なんかじゃないわ。ルーペルトは、なかなかのハンサムよ。それにヘートヴィッヒだって美人じゃないの」
小マリア 「それは・・・そうかもしれないけど・・・わたしほどじゃないわ」
マリア 「いいえ、2人だけじゃないわ。ヴェルナー、ヨハンナ、マルティナにアガーテだって・・・」
小マリア 「本気で言ってるんですか?マリア先生・・・。なんだかイヤミみたい・・・」
マリア 「ち、違うわよっ!もうっこの子ったら・・・!」
小マリア 「わたし、なんだか心配だな・・・みんなの将来が」
マリア 「マリア・・・優しいのね」
小マリア 「えへっ・・・」
マリア 「マリアが、お父さまとお母さまの良い所を全部取っちゃったのかもね」
小マリア 「わたしのせいでみんながガマンするなんて・・・何だかイヤだな・・・わたし」
マリア 「マリア・・・優しいのね」
小マリア 「えへっ・・・」
マリア 「マリア、あなたの可愛さは神様が与えて下さったものよ。その笑顔で周りの人たちを幸せにしてあげなくっちゃ」
小マリア 「じゃあ、わたしは神様に選ばれた人間ってことなんですねっ?マリア先生!」
マリア 「マリア・・・そんな事を言ってはいけないわ」
小マリア 「どうしてっ!?前にマリア先生、子供もメイドも自分の意見をハッキリ持つべきですって言ったじゃない!!」
マリア 「と、時と場合と意見によるわ」
小マリア 「そんなの・・・ズルイ・・・・・・。ヒック・・・」
マリア 「ああっ・・・泣かないで、マリア。もうっ・・・あなたの可愛さの前には何を言っても無駄みたいね」
小マリア 「それが答えなんですか?マリア先生」
マリア 「そうっ!天上天下唯マリア独愛ってトコかしらね」
小マリア 「それ、どう言う意味なんですか?」
マリア 「この世で一番カワイイのはマリアだけ、ってことよ」
小マリア 「じゃあ、マリア先生も、ってことですね!?」
マリア 「あらっ・・・!いやだわ・・・!!あははははっ・・・・・・・!!」
小マリア 「うふふふふっ」
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扉の陰で聞いていたトラップ男爵 「あなたのおっしゃる通りです、フロイライン・マリア・・・!!」