| マリア | 「あら?マリア楽しそうね」 |
| 小マリア | 「うふっ、マリア先生・・・」 |
| マリア | 「何かいいことでもあったの?」 |
| 小マリア | 「この前のことを思い出していたんです、マリア先生」 |
| マリア | 「この前?あぁ・・・ナスターシャの送別会のことね」 |
| 小マリア | 「そう!あの決闘の時のルーペルトの情けない倒れっぷりを思い出すだけで笑っちゃうのぉ」 |
| マリア | 「マリア・・・そんな風に言うものじゃないわ」 |
| 小マリア | 「それに茄子ター車に殴られた時の安豚のマヌケ顔、もう思い出すだけでマリア困っちゃう!ってカンジよぉ」 |
| マリア | 「・・・聞いてないのね」 |
| 小マリア | 「だぁってぇ、安豚ったら“殴ったね、オヤジにも殴られたことないのに!”とか言うんですものぉ!もうおっかしくて!」 |
| マリア | 「・・・アントンはそんなこと言ってません」 |
| 小マリア | 「言ったわ!マリア先生、ちっとも人の話を聞いてないんですね!」 |
| マリア | 「それはアナタでしょう!それに何です!“茄子ター車”だとか“安豚”だとか、人の名前に勝手に変な字を当てるんじゃありません!」 |
| 小マリア | 「じゃあ、わたしのこと“麻梨亜”って呼んでいいわ」 |
| マリア | 「・・・自分には可愛い漢字を当てるのね・・・」 |
| 小マリア | 「だってぇ、わたしにピッタリなんですものぉ」 |
| マリア | 「・・・・・・(クッ、このコ、自分のキャラを自覚してるわね!)」 |
| 小マリア | 「マリア先生には“馬狸唖”って字はどうかしら?」 |
| マリア | 「どうして私はそんな生臭い字なのかしら」 |
| 小マリア | 「ピッタリだわ。荒野でも生きていけそうなところとかが。お風呂とかにも入らなくても平気っぽいし・・・わたしには無理よぉ」 |
| マリア | 「ふぅ・・・自分の家庭教師をなんだと思っているのかしら・・・」 |
| 小マリア | 「使用人だわ」 |
| マリア | 「・・・ぐっ(ヘートヴィッヒったら余計なコトを・・・!)」 |
| 小マリア | 「うふっ♪」 |
| マリア | 「そ、そう言えばナスターシャ、ロシアで元気にしてるかしらねぇ・・・」 |
| 小マリア | 「シベリア送りになってたりして・・・それどころかもう死んじゃってるかも」 |
| マリア | 「・・・なんてこと言うの!」 |
| 小マリア | 「だぁってぇ〜ソ連ですよぉ。あの独裁者スターリンですよぉ。ドイツ色の強いオーストリアから行ったって速攻、スパイかなにかと思われて収容所行きよぉ!」 |
| マリア | 「・・・ああ・・・なんてこと・・・」 |
| 小マリア | 「そうだわ馬狸唖先生!茄子ター車のために祈りましょうよ♪」 |
| マリア | 「・・・マリア・・・!とてもいい考えだわ!祈りましょう!」 |
| 小マリア | 「でしょう、馬狸唖先生!」 |
| マリア | 「・・・(主よ、どうかナスターシャを守らせ給へ)・・・」 |
| 小マリア | 「・・・(神さま、どうか茄子ター車が無事にシベリアからキグナスの聖闘衣(クロス)を持って帰れますように♪)・・・」 |
| マリア | 「・・・マリア、きっと主は願いを叶えて下さるわ・・・」 |
| 小マリア | 「はい、馬狸唖先生!」 |
柱の陰で聞いていたトラップ男爵 「マリア、ナスターシャの為に祈るなんてお前は優しい子だよ・・・!!」