どうして其ノ六

「出血大サービス!?」

 マリア 「あら?どうしたのマリア、そんなに慌てて・・・」
小マリア 「あ、マリア先生!!一体ドコにいたんですか!?肝心な時にいないんだからっ!もうっ、使えないわねッ!」
 マリア 「あ、あなた最近・・・暴言がヒドイんじゃない?」
小マリア 「そういうマリア先生は家庭教師の分際で出しゃばりすぎね。オイタが過ぎると一つしかない大事な命を無くすことになるわよ」
 マリア 「・・・(絶句)・・・!!一体どこでそんな言葉を覚えたの・・・?」
小マリア 「うふふっ・・・死に行く者に教える必要などないわ!」
 マリア 「どうやら変な本の読み過ぎのようね。それより何か聞きたいことがあって私を捜していたんじゃないの?」
小マリア 「そうだったわ!もうっ、マリア先生のせいで話がそれちゃったじゃない!」
 マリア 「・・・それはあなたが勝手に・・・と、言いたいところだけど、もうどうでもいいわ・・・(疲れるから)」
小マリア 「それより聞いて聞いてぇ〜!ヘートヴィッヒったらね、いい歳してお漏らししたらしいのォ〜!!」
 マリア 「お漏らしぃ!?そんなはずないでしょう!何を言ってるの、あなたは!」
小マリア 「本当よぉ!さっきミミーがヘートヴィッヒの下着をゴシゴシ洗っているのを見たもの!もう大傑作よぉ〜!!」
 マリア 「何が大傑作ですかっ!ただ単に下着を洗っていただけでしょう!」
小マリア 「へぇ〜・・・夜ですよぉ?夜にヘートヴィッヒの下着だけをミミーは洗うんですかぁ?そんなのどう考えてもおかしいじゃないですかぁ?えェ〜マリア先生!?」
 マリア 「・・・ガラの悪い質問の仕方をしないの!それから偶然でしょ!」
小マリア あんたバカァ!?よくそれで国立の師範学校を出たなんて言えるわねッ!洗濯してたのはヘートヴィッヒが家出をしてトーマスの家から帰って来た日の夜ですよっ!?」
 マリア 「・・・あッ!!」
小マリア 「チラッとだけど黒っぽいモノが付いてたのを見たわ!きっとあれは間違いなくウ○コだわ!!」
 マリア 「マ、マリアッ、違うのよ!!」
小マリア 「きっと貧乏人の家で変なものを食べたんだわ!それで下痢ピーになって・・・!きゃぁ〜エンガチョ〜!!ヘートヴィッヒ、エンガチョよぉ〜!!」
 マリア 「違うって言ってるでしょ!話を聞きなさい!!」
小マリア 「うふふ・・・なにを庇ってるんですかぁ?もしかしてマリア先生も身に覚えでもあるとかぁ?」
 マリア 「ああ・・・違うのよマリア・・・あれはね、女の子には誰にでも起こることなの」
小マリア 「変なこと言わないで下さい!わたしがウ○コなんか漏らすわけないでしょう!?」
 マリア 「あれはウ○チなんかじゃありません!」
小マリア 「へェ〜・・・じゃあ何だって言うんですかぁ?まさかあれはノンベルク風チョコレートケーキだとかバカげたこと言うんじゃないでしょうねェ」
 マリア 「・・・・・・(どうしよう・・・本当のコトを教えた方がいいのかしら・・・でもマリアにはまだ早い気がするわ・・・それにこういったことはトラップ男爵とも相談して決めなければ・・・)」
小マリア 「あれェ?ダンマリですかぁ?マリア先生もヤキが回ったらしいわね・・・なんだかガッカリだなぁ」
 マリア 「・・・あなたにもいつか分かる時が来ます・・・」
小マリア 「うふっ・・・お漏らしのことなんか永遠に分からないと思うけどォ♪」
 マリア 「・・・(今からヨハンナだけの家庭教師に替えて頂けないかしら)・・・」
小マリア 「でもヘートヴィッヒの顔を見るたびにどうやって笑いをこらえるか、というのが問題なんですよね・・・」
 マリア 「こらえる必要なんてないんじゃない?思いっきり笑ってあげなさいよ。この失禁娘!ってね。ま、その後の命の保証はしないけどね」
小マリア 「う・・・・・・」
 マリア 「・・・・・・(勝った!?)・・・・・・」

柱の陰で聞いていたトラップ男爵 「ああ私の可愛いマリア・・・!お父さまが教えてあげたいよォォ!!」


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