第5回会議

「1人で生きてゆける?」

「さぁ、今日も元気に家族会議。何か意見のある者はいないか?」
「はいっ!実はみんなに相談したいことが!!」
「なんだ、ドン・キホーテか・・・つまらん。実にツマラン。聞くに値しない!
「そんな!酷すぎます、お父さま!」
「そんなことより、ちゃんとフェンシングの特訓やってるの?」
「・・・やってたらボクは今頃、天国でお母さまと暮らしてるよ」
「・・・あ〜あ、始まったわよ、言い訳が。こんなんで強くなれるわけないわ」
「ほら、しょせんはヘタレだから・・・」
「そうね〜。いっそ、ほんとに死ねばいいのに」
「何だよ、おまえたち!!」
「・・・確かに酷すぎる」
「黙れ。負け犬の遠吠えを聞くほど我々はヒマではないのだ」
メチャメチャ暇そうじゃん。こんな会議やるくらいなんだから」
「むうっ・・・!」
「まぁ相談があるって言うんだから聞いてあげようよ。どうせ他に何もないんでしょ?」
「ありがとう、ヨハンナ!ボクの味方をしてくてるんだね!」
「わあっ!抱きつかないでよ、キモイんだからっ!!」
「・・・ゴメンよ・・・」
「早く言えよ、このグズでノロマな包茎野郎が!!」
マリア!!
「・・・じ、実はボク、インスブルックにある医大の予科に進みたいんだ。だから将来的には家を出て、下宿生活をしようと思うんだけど・・・」
「あっそ。だから何?」
「いや、だから・・・その・・・家を出ることに反対の意見とかあるかと思って・・・」
「あるわけないじゃん!妄想すんな
「って言うか、将来的と言わず、今すぐどうぞ」
「き、君らには、ボクが居なくなったら淋しいとかいう気持ちはないのかい!?」
「なに言ってんの、この人!?病気ですかぁ?」
「アンタがいると、屋敷の中がイカ臭いのよ。早く出てってくれないかしら」
「アハハハハ!青春だね〜!いや、性春かな!?アハハハハ!」
マリア!!(この子、だんだん親父臭くなってきたわね・・・)」
「みんな!ルーペルトが出ていくらしいわよ!今夜は祭だわ!!」
「まだだよっ!!将来的って言っただろ!」
「いやいや、気にしなくていいから。今すぐ出てけ」
「ルーペルト、いなくなっちゃうの?」
「そうよ・・・お別れを言いましょうね」
「もう二度と帰ってこないそうよ・・・」
「えっ!?それって死んじゃうってこと?」
「家出したルーペルト少年は、バスに轢かれて死にました。周囲にはカバンから飛び出したHな本が散乱していました。そう、彼の遺品です。一緒に棺桶に入れてあげましょう・・・」
「ルーペルトのふけちゅ!
「あはははは・・・何だかもうどうでもよくなって来たよ・・・」
「ゴメンな、ルーペルト。・・・ボクにはどうすることも出来ないよ」
「ルーペルト、おまえ悲しいヤツだな・・・」
「・・・うっうっ・・・シクシクシクシクシク・・・」
「やれやれだこと・・・(やっと出番が・・・)」


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