PCゲーム評論【Kanon】
【Kanon】
[W95・98(CD−ROM)制作:Key]
Tacticsから数名のスタッフが独立して設立したゲームブランド『Key』の記念すべき処女作です。
1999年、冬。新しい年に馴染む間もなく、主人公は両親の都合で住みなれた街を離れることになった。
編入の関係で一足先に引越しを済ませることになった主人公は、その町に住むいとこの家に居候させてもらうことになる。
昔、親に連れられて何度か訪れたことのある街は、思い出の中の姿そのままに主人公を迎えてくれた。
7年ぶりに再開したいとこ、記憶の中の少女の姿はなかったけれど、再会を喜ぶその笑顔は昔のままだった。
再開と出会い、雪の降る街で、新しい生活が始まる。そんな中でであった5人の少女達。
雪が溶ける頃、冬の日の物語もまた、思い出に還る……。
『あの時の雪を、覚えていますか―――――――』
心温まる一冬のストーリー、奇蹟が引き起こす心の鼓動をあなた自身の心で感じ取ってください。
幾度かの発売延期を繰り返し、1999年6月4日(私の20歳の誕生日なのだ☆)に発売されたこのソフト、
あらゆるPCゲーム雑誌のランキングをほぼ総ナメにした超実力派の1本です。
Tacticsから発売された『ONE〜輝く季節へ〜』がファンから絶大な支持を集めるまでの素晴らしいソフトだったのが
このソフトの前人気を高め、スタッフの心意気とあいなって素晴らしい仕上がりになっています。
澄み切ったサウンド、ユーザーの予想をいい意味で裏切る素晴らしいストーリー展開、魅力的なキャラクターたち、
一人一人のキャラをクリアするたびに涙がとめどなく溢れました、これ本当です(^^;
シナリオはもちろんのこと、私的にはサウンドと背景グラフィックにいたく感銘を受けました。
あとは初回限定版についていたアレンジサントラでしょうか、あれって単体で売っても絶対に売れると思うのは私だけ?
独断と偏見の判断の結果、1999年ベストヒットゲーム賞を進呈したい作品です(^^)
| シナリオ |
10 |
| グラフィック |
10 |
| 音楽 |
10 |
| キャラクター |
10 |
| ハマリ度 |
10 |
| うぐぅ度 |
10+α |
シナリオについては言うことナシ。若干不可解な部分がありますが、何回も読めばそれなりに納得できる解答が出てきます。
前半部をポップかつコミカルな表現を多用し、読者をある程度世界に引き込んでから、後半部を一気に深く解釈困難にしていく
その手法は正にお見事の一言。読後の爽快感はむしろ感動に転換され、私の心に傷を刻んだくらいです。
グラフィック、1600万色を推奨しているだけあって、その着色は凄まじいものがあります。
特に光の効果が素晴らしく、光源一つで寒暖を感じさせてくれます。正にキャラの引き立て役です。脱帽しました(^^;
音楽についてですが、かつてLeafに在籍していた折戸氏の実力は『ONE〜輝く季節へ〜』で実証済み。
不満ですか?そんなん全くありませんよ。OPテーマは鳥肌が立ち、EDテーマは感動促進剤。感服です、文句ナシ。
キャラクター、どれも立ってますよね。個性的の枠を超えています。謎が解けていないのは名雪の母親の秋子さん(笑)
ハマリ度……翌朝学校でも平気で徹夜しちゃったくらいだから言わなくてもわかりますよね?
泣き腫らした目で授業に出てしんどい思いをしたのは言うまでもありません(爆)