PCゲーム評論【WHITE ALBUM】

【WHITE ALBUM】 [W95・98(CD−ROM)制作:Leaf]
私がプレイしたLeaf作品4作目。
この作品はビジュアルノベルシリーズ3作と異なり、ジャンルは恋愛アドベンチャー(シュミレーション)ゲームです。
物語は冬、クリスマス前の11月1日から始まります。主人公は平凡な大学1年生、藤井冬弥。
しかし彼が他の人と決定的に違うのは、彼の恋人が新進気鋭のアイドルであるということ。
恋人の森川由綺は、日を増す毎に人気が上がってますます輝きを増していきます。
しかし、それは同時にいままで近くにあったものがだんだんと離れていくことを意味しているのです。
会えない時間が増えていくにつれ高まっていく不安、その不安を拭い去ってくれるのはもしかしたら由綺以外の誰かかも
しれません。幼馴染、由綺と主人公を見守る優しい先輩、由綺のアイドル界でのライバル、
由綺と主人公との間に壁を作るマネージャー、家庭教師の教え子。
白いキャンパスの上に描かれる恋物語―――、恋のアルバムに刻まれるのは誰との思い出なのでしょうか……。
このゲーム、ハッキリ言ってドロドロしています(^^;。愛が絡んだヒトの心を上手に描写していると思います。
そのドロドロしている部分は基本的に「由綺以外の誰かを選ぶ」という「浮気」の部分をさすのですが、それがスゴイ。
主人公が依存することによって起こり得る浮気もあれば、相手が誘ってくる(語弊がありますが)場合もあります。
由綺を裏切る(浮気をする)という結果になった場合、エンディングがシャレになってないくらい「痛い」んです(^^;。
いや、バッドエンドというわけではなく、ちゃんとしたハッピーエンドなのですが、とにかく「痛い」んですよ、本当に……。
シナリオによっては3日くらい「へこむ」かもしれません(実際私は3日へこみました(^^;)。
ビジュアルノベル形式を脱したこの作品、システム的にはちょっと失敗しているような気がします、個人的に。
「会話パネル」や「主人公が自分で行動を決める」というシステムが主にイベントの発生条件となっているわけですが、
このコマンドを選択したからといって必ずイベントが起こる、ということが保証されていない(いわば確率勝負)というのが
失敗だと思います。(バージョンアップによってこの辺は払拭されているかも……)
でも、全体としてはまとまっていていい作品だと思いました(^^)。
【私的れびゅ〜!】
シナリオ
グラフィック
音楽 10
キャラクター
ハマリ度
人格崩壊度 10
シナリオはドロドロした部分を上手に描写している部分が気に入りました。「ひねり」が少なかったのが残念です。
しかし、ラストシーンの書き込みは鬼気迫るものを感じました(^^)。
グラフィックについては私がプレイした前3作をはるかに上回る出来でした。冬らしい感じが非常に気に入りました。
音楽……、Leafの音楽は本当に素晴らしいですね。聴いていて飽きません。今作はオープニングテーマ、エンディングテーマ
挿入歌と3曲のボーカル曲がありましたが、どれも非常に素晴らしい出来です。
特にエンディングテーマの「POWDER SNOW」はユーザーの絶大な支持を受けた曲です。私も大好きです。
(後に、このゲームのボーカル曲はシングルCDとしてキングレコードより発売されました)
キャラクターはどれも非常に個性的で、比較的狭い(全キャラクターに必ずどこか接点がある)人物関係で構成されています。
その中でこれだけの個性が演出できるのはスゴイです。よって点数はかなり高めです(^^)。
ハマリ度はシナリオのインパクトが強すぎて中毒度が低いのでこれくらいです。プレイするにはかなりの勇気を要します。
よほど心臓が強くないと連続プレイする気は起きないと思います(^^;。