| ???「クロノ、起きなさい。」 ???「ねえ、起きなさいってば・・・・」 ???「起きなさい!!」 自分に呼びかける声でふっと目覚めた。 少し寝ぼけているのが自分でもわかる。不思議な感覚だ。 その眠気がすべて吹き飛んだのは、母の一言であった。 クロノの母「今日は大事な王国千年祭でしょ?興奮してて眠れなかったんでし ょ?」 そういわれた瞬間、急いで着替えをすませ、朝食を済ませた。 クロノの母「王国歴千年・・・記念すべき日だから、今日は1000Gあげる わ!」 クロノ「サンキュー!」 お小遣いをたっぷりもらい、急いで王国千年祭の会場へ向かった。 早飲み競争・競馬・レースなど、多彩な出店の数々。 クロノはそれらには目もくれず、幼なじみのルッカの新発明を見に行こうとし た。 思わず足が速くなる。 ルッカの新発明はいつも失敗に終わる。 だから心配で、一刻も速くかけつけたいという気持ちがそうさせた。 と、次の瞬間。 ドサッ クロノ「うわっ!」 鈍い音がした。それと共に ???「きゃぁっ!」 女の子の悲鳴が聞こえた。 ???「ごめんなさい!大丈夫!?」 すぐ近くで女の子の声がした。 どうやら2人がぶつかって共に転んでしまったらしい。 しかし、女の子は ???「あれ?私のペンダントは??」 と、独り言のように、小さく、かつ、驚いたような声と共にあたりを探し始 めた。 (しょうがないから一緒に探してあげよう) クロノもあたりを探し始めた。 ペンダントはすぐ見つかった。 ???「一緒にペンダントを探してくれてありがとう!」 お礼と共に放たれた言葉は、 マール「私の名前はマール。マールっていうの!そのペンダントは大事なものだ ったの!ねえ、どうせだったら一緒にこのお祭り見て歩こうよ!いい?」 という誘いの言葉だった。 クロノは少し悩んだが、断ると気まずい雰囲気になりそうだったので、 「ああ、いいぜ。俺の名前はクロノ!よろしくな!」 と誘いに乗った。 マール「ありがとう!」 早速2人でルッカの発明品を見に行った。 すると、 ルッカ「ここに乗ればこっちに移動するのよ!これが私の大発明「テレポート マシン」よ!」 とルッカの父のタバンと共に発明品の説明をしていた。 説明によると、一方のマシンに人がのり、機械を作動させると、もう一方のマシ ンに体が移動するというものだった。 クロノは (ぜってーやりたくねー) と心の底から叫んでいた。と、そこへ ルッカ「あ、いい所へ来たわ!ちょっとアンタ試してみてよ!誰も怖がって挑戦 しないんだもの!こうなりゃ残るはアンタしかいないのよ!」 まんざらでもねえ!と言いたくなったが抑えて、素直に挑戦することにした。 神に祈りながらマシンへ乗った。 ルッカ「異空間機能作動!パワーをあげるわ!」 タバン「おう!パワー充電!!」 と意味不明なことをいいながら変なレバーを何回も引いていた。 と、次の瞬間、 ギュイィィーン という変な音が聞こえ、気がつくともう一つのマシンに乗っていた。 「おおおぉぉぉ〜〜」 という観客の声が聞こえた。 正直、クロノもびっくりしていた。 クロノ「すげーなおい!」 ルッカに話しかける。 ルッカ「ね!?私の発明はすごいでしょ!?」 と自慢し始めた。その脇で タバン「たまにはこんなこともあるんだな・・・ゴ、ゴホン!!いや〜さすが だな〜」 おいおい! 前もって実験もしてなかったのかよ! もしかしたら死んでいたのか・・・と思うとぞっとした。 とそのとき、後ろでずっと見ていたマールがとんでもないことを言い始めた。 マール「私にもやらせて!」 ルッカ達の了解も得ないまま、マールは勝手にマシンにのりこんだ。 ルッカ「ちょっと、クロノ!こんな可愛いコ、いつのまに口説いてきてんの よ!」 クロノ「本当にいいのか?」 マール「へーきへーき!このくらいたいした事ないわよ!」 たいした事あるよ・・・クロノはそう思った。 タバン「じゃあ・・・・」 ルッカ「異空間機能作動!パワーをあげるわ!」 タバン「おう!パワー充電!!」 お決まりの言葉を叫んでいた。 事件はここから始まったのだ。 マール「え!?」 マールの声がする。 マール「ペンダントが光って・・・」 全てを言い切れないまま、どこかへ消えていった。 あのペンダントだけがそこに残っていた。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 長い沈黙が続いた。 タバン「はい!これで今日はおしまい!」 タバンのあわてた声が会場に響く。 しばらくして観客は全て帰った。 タバン「おいおい!どうなってんだよ?」 ルッカ「・・・・・・・・・・」 ルッカ「あのコ、なんか不自然な消え方をしていた・・・・」 ルッカ「何か、別の力が働いたのかもしれない・・・・」 ルッカ「原因はあのペンダントみたいね・・・あのコが消えたときみたいにすれ ば・・・さっきみたいな現象が起こるかしら・・・?」 タバン「何か助ける方法はあるのかい!?どうすりゃいいんだ!?」 2人の会話が続く。 と、そのとき、 ザッ、ザッ、ザッ、ザッ クロノ「俺が助けてくる。さっさと異次元なんたらを作動させろや。」 迷いのない声が静かな会場に響く。 タバン「さすが男だ!かっこいいぜ!」 ルッカ「そうね・・・・消えた先に何があるかわからないけど、行ってみるしか ないわね・・・!」 ルッカ「原因が詳しくわかったら、クロノの後を追うわ!」 ルッカ「異空間機能作動!パワーをあげるわ!」 タバン「おう!パワー充電!!」 ルッカ「もっともっと!」 タバン「はいよ!」 先程よりも威勢のいい声が響く。 そしてクロノは時空を超えた冒険を展開していくこととなる。 |