MHリプレイ#2
BLOODY HURRYCANE >>>前回までのあらすじ
>>>章の目次
>>>キャラクター紹介
ある朝、キャラクター一行はサン=アンジェルス市から荷物の運送を請け負って*、本拠地ネオ=アップルへ戻ってきた。
ワゴンに積みかえた依頼品を搬送するのはランドブラスターのアヤコ(通称=アーヤ)。助手席におさまっているのはネットライナーのエンジュである。
他のメンバーはひと足先に帰宅して、久しぶりの古巣を満喫していた*。
シーン1 Pussy & Puppy
GM :それじゃあエンジュとアヤコ、荷物を届けに行ってくれ。
エンジュ:戦闘力のない二人が残ったのが不安だけど…(笑)*
GM :行き先はボルチモア区。ちなみにそこはセキュリティ
レベル2*なので過剰な武器の持ち込みは許可されないよ。
エンジュ:過剰って…どの程度が過剰なの?
GM :そうだね。車両搭載火器は間違いなくダメ。
とはいえ、車載装備を外すこともできないだろうから、
検問ゲートで弾薬を預けてゆくことになる。
アヤコ :何ももっていけないの?
GM :いや。護身用のものは認められている。
エンジュ:それなら問題ないや。僕が持ってるのは短針銃*だけだもん。
GM :短針銃か。検問の係官はどう思うかな。
アヤコ :あたしの場合、どれが護身用になる?
このショートマシンガンってやつ?
GM :それはサブマシンガン(SMG)と読みます…*
SMGなら護身用として許可されるよ。
短針銃は【カモフラージュ】技能で隠しておきなさい。
エンジュ:【カモフラージュ】のチェックね? 結果は…えい、04!
アヤコ :絶対成功の範囲だね。*
GM :それでは行こう。
ボルチモア区へ向かうと、ハイウェイの入り口ですべての
車が一旦止められて荷物チェックをされている。
いつもより検査が厳しいようだ。
アヤコ :なんだろう?
GM :君たちは今回、積み荷の運搬証明書があるからね。
文句なく通行許可はもらえる。
アヤコ :検問をパスしたなら、まっすぐ配達先へ行くよ。
GM :届け先の店の名前は《サンジェルマン》*。
バー形式の仕事斡旋所だ。
エンジュ:冒険者の宿だね。
GM :そういう感じ。ブローカーの名前は《ギャリソン》。
初老の感じのいいおっさんだ。
上品な物腰だね。第二級保安区だから、来る客もハンター
ばかりじゃないんだよ。
《サンジェルマン》には早朝ということもあって、他に
客はいない。
預かっていた品を渡して、契約どおり$6,000が君たちに
支払われます。
ギャリソンは「ボーナス代わりといっては何ですが、
うちの朝食でもどうですか」と言ってくれるけど?
アヤコ :いただきまーす♪
GM :ふたりしてその朝食を食べていると、若い男がひとり
やってくる。
格好は一応まともだけど、どうもカタギには見えない。
落ち着きがない男だ*。
彼は、店内に他に誰もいないのを見ると、君たちに
「あんたらハンターだろ。運びの仕事を頼まれてくれないか」
とブローカーを通さずに話を持ちかけてくるよ。
エンジュ:えーっ。今、サン=アンジェルスから戻って来たばっか
なんだけど。
GM :(そういうことをポロポロもらすと不用心なのがわかって
いないねぇ)
アヤコ :どこに運ぶの?
GM :食料品をテキサナへ運んでもらいたい。
アヤコ :テキサナ〜っ!
エンジュ:なに? そんなに驚いて、テキサナに何かあるの?
アヤコ :うーん。昔の話だけどねー*。
エンジュ:あ。なんか聞きたーい
アヤコ :たいしたことじゃないからさ。
エンジュ:でも聞きたい聞きたいーっ
GM :………(こいつらは)………
君らがそこで内輪で盛り上がりかけているとね、男は
イライラした感じで「急ぐんだ。どうしても引き受けて
もらいたい」と言ってくる。
エンジュ:なんで食料品なんて駆け込みで運び人探すの?
GM :「テキサナの大富豪の依頼で、このネオ=アップルまで
天然物の酒と食料を買い付けに来た。それが思いの外、
手間取って期日ぎりぎりになってしまったんだ」
エンジュ:酒はともかく、天然物の食料(ナマモノ)だとねえ。
GM :「その大富豪以外の買い付け注文がまだ残っていて、
自分で届けに行くわけにはいかない。それで、あんたらに
頼もうと思う」
エンジュ:量はどれくらい? トラックとか借りなきゃ載らない?
GM :ううん。そんなんじゃない。ふたりでなんとか運べる
くらいの箱だ。
エンジュ:期限って?
GM :7日後。テキサナまでの距離を考えたら、今すぐにでも
出発してほしい。
ただ、彼はあいにく手持ちがなくて、手付金を払えない
らしい。
品物と引き換えに相手が払ってくれるそうだ。
エンジュ:ギャリソンはこの人のことを知ってるの?
GM :店にきた人間が、仲介金を惜しんでブローカーを通さずに
店内のハンターを選んで話を持ちかけるのは珍しくもない。
そういうわけだから、店内で話しているなら内容を聞いては
いるかも知れないけど、ギャリソンは口出ししてこない。
アヤコ :仕事料はいくら?
GM :「総額$30,000。報酬がこれ以上にはならないのを承知の
上なら仲間が何人増えようと構わない。ただ、本当に急いで
いるからさっさと出発してくれ」
エンジュ:僕はこの街でぶらぶらしてたってしょうがないから
引き受けてもいいけど。
アヤコ :どうしようかなあ。テキサナにはちょっと因縁あるんだよ。
GM :相手はかなりあせっているようだよ。
「行くのか、行かないのか?」
アヤコ :お金…欲しいから行く。
GM :では相手は自分の車からカートを下ろしてきて荷物を
君たちに渡す。「この箱だ。頼むぞ」
エンジュ:(覗く仕草)ヤバイもの入ってないよね?
GM :なに? 開けたいのか?
エンジュ:開けたい♪
GM :依頼人はいい顔しないよ。
エンジュ:じゃあ、彼がいなくなってからワゴンの中でこっそり。
GM :そうすると、緩衝材が敷き詰められた中に酒瓶が見える*。
エンジュ:車内電話で皆に新しい仕事のことを連絡する*。
GM :では、ジョーカーから皆に連絡を取ってもらうという
ことにしよう。
君たちはまたハイウェイに乗る。エリアから出るときも
やっぱりチェックが厳しいね。
検問で止められて「積み荷は何だ」と聞かれるよ。
アヤコ :食料です。
GM :「改めさせてもらうぞ」
エンジュ:壊さないでね。割れ物だから。
GM :「こりゃすごい。天然物の酒か。一本わけてくれないか?」
エンジュ:だめー。僕も飲んだことないんだからあ。
GM :「拝むだけとは、まったく因果な商売だよな。
ああ、行っていいよ」
エンジュ:ありがと。
ねえ、今日は特別警戒してるみたいだけど、なんかあったの*?
GM :「例のヤクだ。<BLOOD>の取り締まりで忙しいんだよ」
エンジュ:どんなヤク?
GM :「<BLOOD>を知らないだあ? おまえさんたち、
テキサナあたりからのお上りさんか?
とにかくヤバイ薬だから、扱っているのがばれたら
問答無用でぶち込まれる。
そういうブツには手を出さないように気をつけるんだな」
アヤコ :はいはい。忠告ありがとー。さようならー。
GM :ここでアドバイスなんだけど…(君たちは初心者だからね)、
仕事の請負についてちょっとレクチャーしておこう。
依頼人が直接ハンターに仕事を持ちかけて来たときは、
とりあえず裏を疑うべし。
ブローカーの仕事である“依頼の仲介”とは、ハンターの
ために依頼の裏をとったり、依頼内容に最適のハンターを
紹介することにある。彼らはこうして仲介料をとる。
それだけに、ブローカーを通していない依頼には問題が
起きやすい。
アヤコ :さっきのは怪しい依頼だったのかあ(泣)
GM :依頼方法としてはね。ただ、内容としてはアヤコ向きの
依頼ではある。
アヤコたち、ランドブラスターは本来が走り屋だからね。
ヤバイものだろうとなんだろうと、HiP(ハイウェイ・
パトロール)振り切ってみせるぜ、くらいのノリで
引き受けるならそれもいいと思う。
ブローカーを通さない仕事は概して報酬も相場より高めだ。
エンジュ:ねえ。意地悪な人だったらさあ、「来るとき検問厳しかった
よねえ」とか言って料金を吊り上げたりするもんなの?
GM :当然そのへんは交渉のテクニックだね。
覚えておくといいでしょう。雰囲気作りにもなるし。
それでは場面転換して、全員集合だ。
シーン2 Abyss & Hawk/ 狂詩曲
GM :サン=アンジェルスから戻ってきた君たちは、以下の事件を
知る。
アトランタの前線に展開していたCS傭兵隊<シュツルム
カイゼル突撃隊>が、一夜にして消えた。昨日のことだ。
アヤコ :壊滅しちゃったってこと?
GM :いいや、行方不明。
エンジュ:どこの企業が雇った傭兵部隊なの?
GM :GMT*だよ。つまり、ネオ=アップル側の傭兵部隊だ。
アビス :センゴクを誘って状況確認に行くか*。
GM :そのニュースを聞いた後、ジョーカーから(アビスたちに)
連絡が入る*。
「ボルチモア・エリアへ行ったふたりがテキサナまでの
運びの仕事を請け負ったそうです。
合流して、テキサナまで行ってください」
ホーク :合流と言っても、アヤコさんがいないんじゃ、アビスのCSを
運ぶ手段がないよ。
アビス :市街地をCSで歩くのはえらい迷惑だからな。
GM :その頃のアヤコとエンジュ。
どうも、尾けられているような気がする*。
アヤコ :ええっ? 尾行をまく方法ってある?
GM :ハイウェイだと隠れてやりすごすのは無理だろう。
スピード戦で振り切るなら別だが。
アヤコ :じゃあ、ハイウェイを降りて仕掛けられる場所までは
気づかないふりしてる。
レイファ:えー? カーチェイスしないのぉ。
GM :ハイウェイを下りたら、尾行は外れた。
アヤコ :おや? 待ち合わせ場所までそのまま行っちゃいましょう。
GM :(いいのか?) では、しばらく走ったところで君たちの
前方にトライク3台、君たちの退路を塞ぐようにモノ*6台が
出現する。
乗っているのはストリート・ギャング風の連中だ*。
アヤコ :取り囲まれた? 皆はどこ〜?
アビス :通信機あるよな? 連絡してこい。
エンジュ:(うなずく)助けて。
アビス :どうした?
エンジュ:囲まれてる。
アビス :事態がよくわからんが、とにかくピンチなんだな。
CSで飛んで行くか。
GM :(まじかよ)フリータウンとはいえ、地上に人も歩いて
るんだし、大騒ぎになるぞ。
アビス :だが、SOSを受けて放っておくわけにもな。
ガレージからCSを出して、ホークに交通規制をさせ、
道の真ん中から飛ぶ。Bomb!
GM :(本気でやりやがった)では場面を戻して、アヤコたち。
トライクのサイドシートに座ってた奴が、空に向かって
SMGをぶっ放す。
「積み荷を置いていきな。そしたら許してやるぜ」
アヤコ :冗っ談じゃないわよ!
GM :女と子供と見て完全になめてかかってるよ。
ひとりがそうやってマシンガンを乱射すると、他のメンバーも
悪乗りして暴れる*。
アヤコ :そこに向かって突っ込むってあり?
GM :相手はSMGを構える。車両に向かって一斉射撃。
エンジュ:頭抱えて座席の後ろにもぐりこむ。
GM :SMGだからダメージはたいしたことないが、アヤコの
野戦ワゴンは穴だらけだ。
アヤコ :あたしのエリザベスちゃんが〜(泣)
GM :エリザベス?
アヤコ :車に名前つけてるの。
GM :野戦ワゴンに何故、エリザベス…
アヤコ :バックして包囲突破。
GM :それなら体当たりのチェックをしてもらおう*。
命中判定に失敗すると相手は避けたことになるのだが、
この場合は避けたら包囲が崩れて君たちに逃げられるから、
敢えて避けない。
アヤコ :判定は…失敗…
GM :ってことは…モノの機体がシャフトに食い込んで踏破でき
なかったと。
アビス :きっと人も巻き込んでるな。
アヤコ :ひー、いやだあ。(エンジュを揺すって)ちょっとお、
なんとかしてー。
エンジュ:僕、何もできないよお。投降以外。
レイファ:あんたさぁ、ナイフくらい持ってないの?
エンジュ:持ってるけど、どうするの。この状況じゃ、蜂の巣に
されるよ。
レイファ:手榴弾くらい持ってないの?
エンジュ:それは…ない。
レイファ: 使えないなーもう。
アヤコ :あのねー。そんなの常備してるのあんたくらいよ。
GM :では……次のターン。バルカン砲が火を吹く。
アヤコ :なに? 今度こそ壊されちゃうよ。
GM :いや。アヤコにじゃない。モノの後ろから出て来たバギーが
ストリート・ギャングたちに車載武器の20mmバルカン砲を
ぶちまけた。
アヤコ :え? なになに? 誰? 誰、誰? 何者?
GM :それで後方にいたモノは一掃された。
レイファ:いいなあ。20mmバルカン砲って。人じゃ使えないの?
GM :ENC(重量)60だよ。《STR》30なくちゃ持てないよ。
レイファ:筋力30かあ。あとちょっと筋肉のサイバー強化をすれば…*
ラルフ :そこまでやるか? おまえ。
GM :なんて女の子だ。頼むからやめてくれ。
あまりにも美しくない。
とにかく、形勢逆転だ。アヤコが行動しないなら、トライクは
逃げる。
せっかくだから野戦ワゴンに装備してある火器を使ってみれば?
エンジュ:車載武器なんてあるの?
アヤコ :(車両シートを見て)実はいろいろ装備してるみたいね*。
エンジュ:なんだ。それなら初めから撃ちまくればよかったのにい。
アヤコ :最初に体当たりしたら武器のことなんて頭から抜けちゃった
のよ(笑)。
対物に一番効果的なのはソリッド・シューターのAT弾ね*。
それとも…このHMGって何のこと?
GM :ヘビーマシンガン*。
アヤコ :それでいこう。距離は?
GM :至近。
アヤコ :1〜20mということは命中率+40%。あ、 クリティカルだ。
クリティカル・チャートは0。
GM :結果は…「完全破壊」。ちなみにHMGは1ラウンドに6発
撃てるよ。
次は標的変更ということで−10%のペナルティで判定をして。
アヤコ :命中…で、またクリティカル。
GM :クリティカル・チャートは4? 「エンジン破壊」。
相手はこれで移動不能だ。(電気エンジンなので爆発はしない
ことにした)生きている奴はなんとか逃げていく。
アヤコ :追わないでいいよね。
GM :バギーはそいつらを追っていく。
エンジュ:追っかけて、追っかけて!
アヤコ :バキー追うのもいいけどさあ、仕事あるじゃない。
アビスたちも来るし。
GM :では、アビスたち到着。
アビス :何事だ?
エンジュ:あのねー、囲まれて、モノに止められて、バギーが出て来て
どっか行っちゃった。
アビス :わからん…(笑)
ホーク :ところで、ジョーカーから仕事が入ったって連絡を受けた
んだけど?
エンジュ:あ、テキサナまでね、荷物運んでくれって。
GM :その荷物なんだが…壊れてるよ。
アヤコ :考えてみればそうだよなあ。あれだけぶつかれば(笑)
アビス :荷物って…壊れものか?
アヤコ :天然物の酒。
GM :…のはずなんだが…アビスとホークには匂いでわかる。
割れた瓶の中身は合成物の酒だ。
さらに、壊れた箱は二重底になっていて、その下から袋が
出てくる。
アヤコ :さっきよく検問で見つからなかったな。
GM :破れた袋からは真っ赤な粉がパラパラと。
アビス :その赤い粉、なんだかわかるか?
アヤコ :予想はつくけどさ。赤い粉ねえ。
だから<BLOOD>っていうのか。
GM :実はトウガラシだったりして。天然食料には間違いない(笑)
というのは冗談で、アヤコの読み通り、これは<BLOOD>だ*。
<BLOOD>は新種のドラッグの俗称で種類は幻覚剤。
原液・粉末ともに鮮やかな赤色をしているのでこの名が
ついた。
非常に廉価で、合成コークの3倍程度の値段である。
多量に投与すると痛覚減少・機能異常などを引き起こして
怪力を発したりする。また、トリップ中の被暗示性が高くて、
後催眠現象が起こりやすい非常に危ない薬だ。
現在、この<BLOOD>に関してはCBI*が賞金をかけている。
<BLOOD>そのものや売人の情報を持ち込めば賞金をくれる
はずだよ。
エンジュ:これがね、荷物なの。テキサナにね、7日以内に運べって。
ホーク :ちょっとちょっと…
アビス :こいつに<BLOOD>打ってしまえ。
アヤコ :全部?
アビス :(即死だ…) 冗談だけで、実際にはやらんよ。
ホーク :急いでジョーカーのオフィスへ戻ろう。
レイファとラルフに合流しなきゃ。
シーン3 6人寄れば…衆愚政治?
GM :それではジョーカーのオフィスに全員集合した。
レイファ:仕事って聞いたけど?
エンジュ:(小声で)テキサナに荷物…運ぶって。
ラルフ :何の荷物だ?
エンジュ:(小声で)酒……だったんだけど…割れちゃった…
レイファ:なんかあったの?
アビス :俺はいきさつは知らない。
<BLOOD>についてなら聞いたけど。
レイファ:<BLOOD>がどうかしたの?
エンジュ:(小声で)あるの。
レイファ:どこに?
ホーク :ここに。
レイファ:あらー(笑)
ラルフ :なんでそんなものがここにあるんだ。
エンジュ:(小声で)出て来たの。
ラルフ :どこから。
エンジュ:(小声で)箱の底。
ラルフ :その箱はどういう状況でおまえの手に渡ったんだ?
レイファ:わたしが知ってるのは、アーヤとエンジュが、前回サン=
アンジェルスから運んできた荷物を、《サンジェルマン》に
届けに行ったってとこまでなのよ。
アヤコ :ああ、それは持って行ったし、お金ももらったけど。
レイファ:お金をもらって、そのままサヨナラしなかったわけね?
エンジュ:ごはん。
レイファ:は?
アヤコ :あのね、届け先の店長に「食事でもいかがですか」って
言われて、ふたりで朝食をしてたところに入ってきた男の人が、
「テキサナまで7日以内に食料を運んでほしい」って急な依頼を
持ちかけてきたのよ。
ラルフ :どんな奴?
エンジュ:名前…知らない(笑)。
アヤコ :そういえば知らないね。すごく慌ててたみたいだから
聞きそびれた。
ラルフ :そういう状況で来た男を簡単に信用するなよ…
そもそも、食料をそんな急ぎで運ばせるなんて変だと
思わなかったのか?
エンジュ:ナマ物なら(笑)
ラルフ :男の慌てようは不思議に思わなかったのか?
エンジュ:他に急ぎの仕事がつかえてるんだって言った。
ホーク :ところでその仕事、前金もらってる?
アヤコ :向こうについたら全額払うって。
エンジュ:今、手持ちがないって言ってたよね。
ホーク :ああ…(典型的なパターンだぞ)
ラルフ :少しは疑えよ。
レイファ:ま、それはいいわ。とりあえずその仕事を受けたわけね。
アヤコ :そう。で、皆に声をかけて行くつもりがあるか聞いてみたの。
皆がいやだって言ったら、テキサナくらいふたりでも行けるし。
そしたら、ハイウェイを下りたところでストリート・ギャングに
囲まれちゃって、「荷物置いてけ」って言うから、車突っ込ま
せたら酒の瓶が割れちゃって、中から…
ラルフ :それでこの状態なわけね。
ホーク :まあ、済んだことはいいよ。それよりこれをどうするか…
CBIに持っていけば金になるだろうし、持っていかなければ
捕まるだろうし。
GM :ジョーカーも話は聞いているんだが、今そこに通信が入った。
「どうやらネギしょった鴨が転がりこんできたらしいな」
アビス :鍋まで持ってね。
GM :「そのネギ、一袋残しておいてくれ」
それだけ言って通信は切れる。
ジョーカーは「仕方ありませんね。一袋いただけますか?」と
頼むけど?
ホーク :そうだね、ここはセオリー通り、2、3袋残しておくか。
GM :(どんなセオリーだ?)
アヤコ :使うわけじゃないんでしょう?
ホーク :いやあ*。
GM : 死にたい奴がここにもいるらしいな。
アビス :今の通信、誰からだ?
GM :プライバシーに関わるから言わないんじゃないの?
エンジュ:その人が20mmバルカン積んだバキーに乗ってたらお礼
言っといてね。
レイファ:まあ、あんたたちの仕事は食料を運ぶことだったんでしょう?
余計なものについてはこっちでどう処分したって契約上、
構わないわけだわ。
ホーク :CBIに届けるとして、どこまで正直に話す?
エンジュ:あの…僕、あまり警察には行きたくないんだけど…
GM :CBIはAHP*とは別だよ。
エンジュ:でもイヤ。
ホーク :いやって…でも当事者が行かないと困るじゃないか。
レイファ:ねえ、ボーヤ。責任は自分で取りな。あんたが行くんだ。
エンジュ:CBIは怖いんだよお。
レイファ:わたしのマシンガンとどっちが怖い?
エンジュ:なんで〜(笑)
ホーク :どっちか一人が行けばいいよ。状況説明のできる人が。
レイファ:まあ、状況説明ならアーヤの方がいいかも。
アヤコ :別にあたしは行くのはやぶさかではないんだけどね。
GM :では、微苦笑とともにジョーカーが立ち上がる。
「私がご一緒しましょう」
ラルフ :面倒かけてすみません。
GM :「CBIには知り合いもいますからね」
アヤコ :あ、本当? それはうれしい。
アビス :賞金に少し色つけてください。
エンジュ:もう真っ赤だからよしとこう(笑)
ラルフ :おまえはそういう冗談飛ばしてる場合か?
レイファ:結局、このヤクどう処分するの?
アヤコ :下手に残しておくと足つきそうでやだな。
アビス :ジョーカーに1袋渡して、残りは全部CBIに売ろう。
ラルフ :ジョーカー。ガードにつくよ。
エンジュ、おまえは来ないのか?
エンジュ:行かない。
レイファ:CBIまでは護衛するわ。
街中だからそうそうのことはないだろうけど。
ホーク :俺もついて行きましょう。
GM :では包み隠さず経緯を話すということでいいね?
アヤコ :一袋抜いたこと以外はね。
GM :CBIはアヤコに、運搬を依頼した男のモンタージュ作成
協力を依頼してくるけど。
アヤコ :協力する。
GM :モンタージュを作るに当たって…相手をどの程度、正確に
覚えているかな?
ラルフ :《INT》チェックならエンジュつれてきた方がよかったか?
アヤコ :美化してる*(笑)
これ、あまり当てにならないと思いますよ。
GM :「ああ、しょうがないな。いいですよ、別に。
あまり期待してなかったから」
アヤコ :あはは。ごめんなさい。
GM :では、オフィスに戻った。
ホーク :ちなみにいくらで売れたの?
GM :ああ。$3,000くらいかな。
ジョーカーはエンジュにも「モンタージュ作成に挑戦して
みますか?」と聞いてくるよ。
エンジュ:えー? 放置しとくと危険だと思う?
GM :「どうでしょうね」*
エンジュ:うーん。じゃあね、あの男が悪い仕事をジョーカーのところに
もってくるといけないから、覚えている限りのことは教えるね。
GM :さすがにネットライナーは《INT》能力高いな。
その数値ならできのいいモンタージュができただろう。
レイファ:できたモンタージュに心当たりは?
GM :君たちにはないね。
エンジュ:ネットで探す。
売人なら手配書が回っているかも知れないでしょ。
GM :そうだね。【アクセス】技能チェックを。
難易度は自分で設定していいよ。
エンジュ:じゃあ、1/2で挑戦だ。
成功。さあ、データ引き出しましょう♪
GM :賞金首リストに載ってる。
顔写真に添えられている名前は『ルイ・ベルナール』
レイファ:豪勢な名前ね。『ルイ16世』と『ベルナール・シャトレ』の
合いの子かしら*?(笑)
GM :むろん、通称だろう。ヤクの売人としては名が知られている
が、未だ検挙されたことはないようだ。捕まえたハンターへの
賞金は$1,000。
エンジュ:じゃあ、そのデータをプリントアウトして皆に見せる。
こいつ。ほら見て。モンタージュにちょっと似てるでしょ。
アヤコ :でも、あたしのも、鼻をもうちょっと大きくして、目を
細くして、髪伸ばして…(笑)
ラルフ :それ、完全に別人って言わないか?
レイファ:アーヤ。さすがだわ。
アヤコ :引き受ける前に賞金首リストを調べればよかったね。
エンジュ:うーん。でもね、賞金かかっている人なんてたっくさん
いすぎて。
レイファもかかってるかも知れないね。『公共物破損』とか。
レイファ:なんでえ(笑)?
GM :人のこと言えるのか、おまえ。
エンジュ:たはは。ネットライナーは存在自体が犯罪者と同義語だから
ねえ。
ラルフ :そんな度胸ないのかと思ってたぜ。
ホーク :さっきのアビスもだな。犯罪者。
アビス :俺が何した?
ホーク :市街地をCSで飛ぶなんて…
GM :うん。充分犯罪。
エンジュ:『道交法違反』?
アビス :賞金$50か? ホーク、今度おまえがピンチになっても
飛んでやらないからな。
ホーク :そ、そんな…
GM :さて。この後はどうする?
アヤコ :向こうが動かないんなら放っておいていいや。
エンジュ:ただね、そのルイって男、あせってるみたいだったから、
何かヤバかったのかもね。
アヤコ :しばらく外、出歩けないかな?
エンジュ:(アビスに)ねえ、どこで暮らしてるの?
アビス :あ、おれ? おれはCSの中で…ってのは嘘(笑)
ジョーカーのオフィスに居候中。
ソファーにどっかと座って、「おれの家」と(笑)
エンジュ:うーん。なんかあれだけど、一緒にいていい?
アビス :そういうことは宿主に頼んで下さい。
GM :「宿主」っておまえ、寄生してんのか。
ラルフ :宿探してるなら、俺のとこに泊めてやろうか?
エンジュ:別に誰のとこでもいいんだけど、とりあえず戦える人
なら(笑)。
レイファ:アーヤはわたしのとこに来る?
アヤコ :でも、あたし車付きよ。ナンバーとか敵にチェックされて
たら、泊めてもらった先が危ないかなあと思って。
エンジュ:この時代、車にナンバーなんかあるの?
GM :犯罪摘発のために登録制であってもおかしくはないな。
レイファ:とりあえず、アーヤ。うちにおいでよ。
エンジュ:夜中、起き出さない方がいいよ。
転がってる銃につまづいたりしたら危ないから(笑)。
手榴弾なんか無造作においてあるしね、彼女の家は危険だよ。
ラルフ :そんな家だったのか。
GM :君たちがそんなことを話していると、ジョーカーが、
さっきの男に関する追加データをもってくるよ。
ルイは最近、第2級保安区に侵入を試みたらしい。
アヤコたちが遭遇したんだから、実際に侵入したんだね。
で、その目的というのが、ヤクをばらまくことだったようだ。
どうやら第2級保安区までマーケットの拡大を狙っていた
らしい 。
レイファ:第2級保安区に? カタギの多いところでしょ?
けっこう大ゴトじゃない*。
アヤコ :それが失敗して、一時退散するのにあたしたちを利用したの?
GM :そういうことだ。CBIのチェックの厳しさに、自力で持ちだす
のは断念したんだろう。
ダウンタウンまで<BLOOD>を運び出すのに君たちを利用して
巧くゲートを通過したところでチンピラを使って取り上げ
ようとしたんだろうね。
エンジュ:僕、テキサナにヤク販売の本部があって、そこまで運ばせる
つもりかと思ってた。
GM :<BLOOD>はネオ=アップルのみでしか流通してない
ドラッグなんだ。
アヤコ :やばいことしたかなあ。結構、大きな組織が絡んでそうじゃ
ない?
ラルフ :夜道で後ろから刺されないようにな。
レイファ:アーヤ、何か武器かしてあげようか?
アヤコ :あたしに扱えるのENC13までなのよね*。
レイファ:大丈夫。12あれば重火器だって持てるわよ。
アヤコ :武器だけ持って他の装備どうすんのよ。
エンジュ:まあいいや。僕はこの件についてはもう終わったと思ってる。
ラルフ :そのくせして怖がって人の家に泊まりにきてないか?
ボーヤ。夜中にトイレ行きたいからって起こすんじゃないぞ。
エンジュ:うーっっ
アヤコ :ここまで来たら逃げてもしかたないか。
レイファ:相手の出方を待つしかないわね。
エンジュ:どうしてもネオ=アップルにいたくないならまた運びの仕事
さがしてくればいいじゃん。
GM :そうこうしているうちに、ネットにルイ・ベルナールの死亡
記事が流れる。死体の見つかった場所は第二級保安区では
ありません。フリータウンです。
ラルフ :消されたか。
アヤコ :やっぱそうだあ。絶対こうなると思ってたよお。
GM :最近、CBIは<BLOOD>に関する調査を非常に厳しく
している。
それというのも、直接的・間接的に<BLOOD>の絡んでくる
事件が続発したため。その内容も殺人、強盗、テロ等々…
第1級保安区*ではSWATの<バルキリー・チーム>*が
現在、24時間体制で警備に当たっています。
それでも、<BLOOD>の末端売人が挙げられることは
あっても、卸元やそれに準ずる組織・人間が挙げられたことは
ない。卸元の取引現場が押さえられたこともない。
アヤコ :どうしよう? 口封じされる前にこっちから行動起こすのも
いいけど、それでやられちゃったら洒落にならないもんなあ。
レイファ:動くにしても、これ全部、一日で起きたとしたらもうかなり
いい時間になってない?
GM :そうだね。とっくにおやすみの時間になってるだろう。
レイファ:寝不足はお肌の敵よ。寝ましょう。
エンジュ:暇な時間みてインディーズ*で情報収集しておくよ。
<BLOOD>関係ね。
GM :では…<BLOOD>の取引がホワイトエリア*のG331地区
付近で行われているのではないかという噂を耳にした。
エンジュ:G331? どこかなあ?
GM :《メタル・コロッセオ》のある場所だ。
CSやメカニックの闘技場だね。
ホワイトエリアの例に漏れず、治安はよくない。
エンジュ:CSならアビス関係だな。何か知ってるか聞いてみるよ。
アビス :《メタル・コロッセオ》の名前くらいならな。
ホーク :俺は前に行ったことがあるけど。別の仕事*で…ああぁ。
エンジュ:何なに? 何があったの? 教えて。
ホーク :あのねぇ、そのときは俺とセンゴクとルーレルでチームを
組んでたんだけど、そのコロシアムに行って…CSの…
(以下、延々と状況説明が続く)
GM :(ふたりを放置して)そうこうしているうちに5日 たった。
アヤコ :その間に車を修理に出しておくね。
レイファ:ねえ、アーヤ。ついでだから塗装もしようよ。
ショッキングピンクとか。
アヤコ :ショッキングピンクはいやだな。真っ赤ならいいよ。
ラルフ :野戦ワゴンだろ…
GM :さて、ニュースだ。
ここ数日、ネオ・アップルで銃撃戦が頻発している。
麻薬密売組織同士の抗争ではないかという噂だ。
通行人にも被害が出ており、麻薬取り締まりに格別の成果を
挙げられないCBI長官に対する批判が高まっている。
さて、個別プレイだ*。まずはホークとラルフ、それにアヤコの
三人、残ってくれ。
ホーク :…忍び込んだんだよ。そしたらね…(←まだ話し続けている)
エンジュ:(←まだうなずき続けている)
GM :おい…
シーン4 Side A/依頼
GM :君らはそれぞれ、ジョーカーに呼びだされてオフィスに
立ち寄ることになる。
君たちの他にも何人かNPCが来ているから、誰に会ったか
チェックしよう。1D6していくつが出たか教えてくれ。
ホーク :4・5
GM :なんでふたつ振るんだよ。どっちだ。
ホーク :4です。
GM :アヤコが2でラルフが3か。
ではアヤコさんはオフィスに着いたときルーレルに会う。
すれ違いで帰るところだ。帰るときにはサンディ*に会う。
で、サンディと前後してラルフ、その後ホークが来る。
意味わかったか?
ホーク :おれはサンディには会ったけど、ルーレルには会わなかったと。
GM :そういうこと。で、ジョーカーの話はというと…仕事の依頼だ。
依頼人はジョーカー。
依頼内容 =ここ数日、頻発しているドラッグ密売組織襲撃事件に
ついて調査してほしい。特に襲撃犯や被害を受けている組織に
関して調べてほしい。報酬はひとり$10,000。
ホーク :それだけ危険ってことですね?
GM :「前金は相談に応じます。
それと、この件に関する情報については無料で提供します」
ホーク :情報無料かあ。ジョーカーならいろいろ知ってそうだね。
GM :この件に関してのみだぞ。
「この件に関して」という名目だけでセコイことするなよ。
ホーク :えっっ(笑)いやあ、しないよ。多分。
GM :依頼完了期限は不明。
ホーク :不明って?
GM :実は現在窮地に立たされているCBI長官とジョーカーは
個人的な知り合いで、ジョーカーとしては彼の窮地を救い
たくてどんな手掛かりでも掴みたい。そのための依頼だ。
だから、君たちの調査が間に合わず、CBI長官の退陣が
決定してしまったら、その時点で仕事は前金のみで終了と
いうことになる。さて、そういう仕事なんだけどね。
ホーク :俺は…受けるよ
ラルフ :俺も受けるつもり。
アヤコ :うーん。そうねえ。レイファたちにも依頼するの?
GM :ああ、これから呼んで話すつもり。
とりあえず、この時間に連絡がついたのが君たちだけだった
ということで。他意はないよ。
アヤコ :ジョーカーの依頼なら罠ってこともないよね。受けます。
GM :ではジョーカーは深々とおじぎをするよ。
「よろしくお願いします」
ホーク :いえいえ。いつもこちらこそ。
GM :「前金は相談に応じますが」
ラルフ :全額後でいい。
ホーク :一割もらっておく。
GM :じゃあ$1,000ね。アヤコは?
アヤコ :相場がわからないんだけど*。どうしようかな。あたしも一割。
GM :その分はここで渡してくれます。
ホーク :で、実際のところ、どんな調査が必要なわけ?
GM :武力衝突が起きないようにするなり、次の銃撃戦予定の情報を
入手したり。どんな些少なことでも構わない。
要は治安を回復して、CBI長官が更迭されないように手助けして
くれれば依頼は達成だ。
ホーク :CBIに手柄を立てさせればいいの?
GM :自分で賞金のかかった犯罪者を狩るのは構わない。
麻薬抗争さえこれ以上拡大しなければ、長官も無能のレッテルを
張られて不名誉な退陣させられることもないから。
ラルフ :できるかぎりのことはしましょう。
GM :「ではお願いします」他に何か聞きたいことは?
ホーク :CBI長官の名前。
GM :まだ決めてない*。他には?
アヤコ :ないや。
GM :君たちの去り際にジョーカーはぽつりと言います。
「CBIと言えども、所詮はGMTの経営する一部署にすぎません…
効率主義やノルマ達成に追われて、安全性や確実性を重要視する
わけにもいかないのが悲しいことですね」
アヤコ :悲しいね…
GM :ホークは帰り際に一人の男とすれ違うね。
彼もジョーカーに呼ばれてきたようだ。
では、残りの三人と交替してくれ。
シーン5 Side B/戦闘つきディナー
GM :たまたま君たち三人は行動を共にしていたことにしておこう。
エンジュ:ああ、助かる。
レイファ:なんで?
GM :(ふたりとも戦えるからに決まってるだろう)食事時です。
エンジュ:あ、ごはんにしなきゃ♪
GM :つれだって近くのバーに入った。
ちなみに、マホロバ・ストリートにある店ではない。
エンジュ:でもフリータウンなんでしょ?
アビス :では銃はぶっぱなしてもいいと。
エンジュ:賞金あげてもらいたいそうです(笑)。
GM :そういうたわけた話は置いといてと、バーに入った。
飯どきということもあってにぎやかといえばにぎやかなんだが、
それにしても早くも騒がしいテーブルがあるよ。
レイファ:知ってる顔ぶれ?
GM :いや。知らない連中だ。見るからにカタギじゃない5人組が
酔いも回って大虎になってるよ。
エンジュ:何を飲んでいるのかなあ…
レイファ:もしかして…例のドラッグ?
よし! 一発ぶっぱなして「静かにしろい!」とやる。
アビス :それは…止めたほうがいいだろう。
エンジュ:見知らぬ店なんだからやめようよ。
アビス :おれは知ってる店の方がやっちゃいけないような気がする(笑)
レイファ:いや。血が騒ぐなあ。
アビス :とりあえず、こちらに何の被害もなけりゃ静観。周りの反応は?
GM :遠巻きに見て「何あの酔っ払い」って感じだよ。
「触らぬ神にたたりなし」
レイファ:いや、ここは! 一発止めに入ろう! 穏便に。
エンジュ:僕は止めないよ。君のことは。
アビス :おれもそれは止めない(笑)
GM :奴らはそのうちウェイターやウェイトレスに絡みはじめる。
レイファ:そしたら、ウェイトレスに絡もうとしたところを阻止する。
GM :そうすると…相手は酔った勢いもあるし、標的変更。
レイファ:(にっこり)わたしも丁度最近運動してないから、相手に
なってあげるわよ。
GM :相手はガタガタと立ち上がって向かってくるよ。
レイファ:じゃあここでSMGをぶっぱな…
GM :それはやめてくれー、頼むから。
レイファ:…すと周りの人に迷惑がかかるから、【素手戦闘】で
いきましょう。
GM :向こうも銃は出してこない。
こっちは酔っているから、文句なしにレイファが先攻*。
レイファ:あれぇ? 失敗。
GM :こっちもしくじった。
君たちの乱闘でテーブルやイスが派手に転がる。
アビス :大迷惑…
レイファ:次の攻撃は成功。
GM :こっちは防具つけてるわけじゃないし…けっこうな痛手。
戦闘続行不能だな。
レイファ:ええい。まだやる気?
GM :無傷なのがまだ4人いるんだよな。
アビス :5対1? それはまずいな。
レイファ:大丈夫♪
GM :(4回攻撃)ひとりが当てた。命中部位は胴体。
レイファ:ボディアーマーで防御してる。
エンジュ:効かぬ、効かぬわ(笑)!
アビス :ああ…加勢しなくても大丈夫か。
レイファ:倒れているひとりは無視して、もうひとりに…今度は高々と
蹴りを*。成功♪
GM :そいつも倒れる。店内のディスプレイが派手に砕けるな。
騒ぎが完全に本物になったとみて…君を止めに入る男がいるよ。
レイファ:何すんのよ(殴)! …とはやらないけど、振り向くよ。
誰が止めた?
GM :初老のおやじ。みるからにバウンサーあがりといった頑健な
感じだね。
もうひとり…そのおやじと一緒に飲んでいた若い男に見覚えは
なさそうだな。
レイファ:ちょっと、離してよ!
せめて、もう一発蹴りを入れさせてよ!
アビス :うーむ。
GM :な、なんて女だ。
君を止めた男は「そのくらいにしておきな、お嬢ちゃん」と
言ってくるよ。
レイファ:「お嬢ちゃん」扱いするのはちょっと気にいらないけど。
わたしを止めるのはいいけどさ、前の3人、まだいきりたって
るんじゃないの?
GM :ほとんど「覚えてろ」状態だよ。
倒れた仲間を引きずって逃げてゆく。
レイファ:なんで止めちゃうのよお。あのままだったら絶対わたしが
勝ってたのにい。
アビス :そのじいさんは相手が殺されるのを黙ってみていられなかった
んでしょう。
GM :男は大笑いしているよ。
エンジュ:ちなみに連中が飲んでた残りがあるでしょ?
それを調べたいな。
GM :普通の酒だよ。君らが心配しているようなものはない。
男は君の頭をなぜなぜして「お嬢ちゃんはご飯の時間だぞ」
レイファ:夕飯、来たの? じゃあ…
GM :君を席の方へ押しやって、男は逃げていった連中を追うように
出ていってしまう。
エンジュ:若い男の方は?
GM :別行動のようだ。
レイファ:よし! じいさんの後を追っていく。
エンジュ:ええっ? 注文してたの来たんだよ。
レイファ:そんなの後!
エンジュ:レイファは行ってくれば? 僕、ごはん食べてる方がいい。
レイファ:エンジュを抱え上げて…
エンジュ:ちょ、ちょっと待ってえ!
レイファ:力でかなうと思ってるの? さ、行くよ。
アビス :むう…しかたがない。
レイファ:ちなみにじいさんの移動手段は?
GM :歩き。
レイファ:どうせわたしたちが尾けてるのなんて、すぐバレちゃうだろう
から【ストーキング】*やっても意味がないわね。
そのまま追う。
GM :大胆というか…(笑)
アビス :ところで…なぜ追いかける?
レイファ:絶対何かあると思ったの! 野性の勘よ! 文句ある?!
アビス :“野性の勘”か…女の勘じゃないんだな?
レイファ:ああ、しまった(笑)
ある程度まで行ったらエンジュを下ろすよ。
後は自分で歩きなさい。
エンジュ:ちょっと…
GM :男の尾行は見事という他ないね。
レイファ:でもその後からこんなに騒がしいのが(笑)
GM :通行人が「どこの酔っ払いだ?」って顔して見てるよ。
レイファ:だいたい、女が男を抱え上げていること自体が変よね。
GM :(ならやるな)
では、しばらく行ったところで《PER》のチェック。
レイファ:わたし? ほりゃ。
アビス :なかなかイイ目だな。
GM :男を見失った。
レイファ:あっ…、見失ったじゃないの!(エンジュを掴む)
あんたが「ごはんごはん」って騒ぐから見失っちゃったじゃ
ないの! どうしてくれるのよ。
エンジュ:えええ?!
GM :そのとき、レイファの首筋にナイフ。後ろから。
レイファ:……不覚。レイファ一生の不覚だよ*。
GM :「ずいぶん賑やかな尾行だな。3人も団子になっちゃ目立って
いけないぞ」って。
先ほどの男の声だね。
「なんだっておれの後をつける?」
レイファ:だってわたしの喧嘩止めたんだもん。
気に入らないから後つけたの。いけない?
GM :「いや…」二の句が返せない。もうナイフは引いてるけどね。
「なんて答えよう」って感じ。
レイファ:ここで素直に言いましょう。
エンジュ:「弟子にしてください」?
レイファ:違〜う。ねえ、じいさん何者?
GM :「なんて答えようか」とにやにや笑っているよ。
感じとしては悪人じゃないんだが…
レイファ:わけありなのね?
GM :ただ者じゃないってのは皆にもわかる。
エンジュ:引退したハンターかな?
GM :そこらへんが一番妥当な線だろう。
レイファ:ふうん。
GM :にやにや笑いながら、顎のところをぽりぽり掻いてレイファを
持て余している感じ。
エンジュ:ところで尾行してた酔っ払い逃げちゃうよ。
おじさん、もう酔っ払いはいいの?
GM :「それくらいはわかってるのか」と言ってくる。
「おれの用事はもう済んだと言っておこう」
レイファ:で、後からうるさいのが尾けてきたってわけね。
GM :「まあ、そんなところだ。尾行のレクチャーをしてやろうかとも
思ったが、その必要はないようだな」
レイファ:尾行はわたしの性に合わないのよ。
GM :男はもう一度レイファの頭をぽんぽんと叩いて「後ろに目が
ないようじゃハンター失格だぞ。今のままじゃ、いつ背中に
ナイフ突き立てられても文句は言えん」と言って去る。
レイファ:う…ちょっと悔しい。反撃ができない。
きーっ! 手当たり次第い!(エンジュを掴む)
エンジュ:ああっ、やだっ!
レイファ:壁ぎわに逃げたエンジュのすぐ脇をバキンッ!と殴って…
「あ、すっきりしたわ。帰ろ」と言って帰る。
食事にしましょ。
アビス :…まあいつものことだ。
GM :あ、そうだ。男は去り際に「尾行の練習がしたくなったら
いつでもあのバーに来い」と言い残していったよ。
それじゃあ、残りの三人呼んで。
シーン6 間奏曲
GM :次の日になった。ジョーカーのオフィスに皆、集まっている。
エンジュ:ねえねえ。昨日…酒場で怖いことがあったの。
ラルフ :一通りだけ話してみろ。おまえの話はわかりにくいんだが。
エンジュ:5人の男が酔っ払ってて、喧嘩になって、レイファが僕の横に
穴あけたの。
ホーク :はあ? 何があったかわからないぞ。
レイファ:じゃあ、かいつまんで話そう。ご飯を食べに行ったらね、
男ら5人のごろつきが…
GM :俺はごろつきとは言わなかったぞ(笑)
レイファ:(無視して)そいつらがね、酔っぱらってウェイトレスに
絡み始めたりしたから“これはいけない。助けなきゃ!”
って思って…
GM :違うな(笑)。かなり説明に過があるような。
アヤコ :力が余ってただけでしょ。この人。
レイファ:そしたら、相手が「オラオラ、何やってんだ」って言って、
わたしのこのナイスバディに手を出してきたんでね、わたしも
ちょっとむかっ!ときて、5人いた内の2人をぽこぽこっと…
ラルフ :実際には<だいぶむかっ!ときてバカボコ>と暴れたんだな?
ホーク :相手5人だったんでしょ? ひとりで闘ったわけ?
エンジュはともかく、アビスも一緒にいたんじゃあ…
アビス :一撃のもとに倒してたから「ああ大丈夫だな」と(笑)。
レイファ:そのときね、妙なじいさんがわたしの行動を阻止したわけ。
酔っ払いは“覚えてろモード”で逃げちゃって、じいさんが
その後を追っていったのよ。
で、わたしたちも3人で付いていったの。
そしたら見事にじいさんにまかれちゃってね。
ラルフ :当たり前だ。おまえじゃ。
レイファ:で、あまりにもむかっ!ときたからね、八つ当たりをしたく
なったのよ。
ラルフ :はあ。それでエンジュの隣に風穴があいたと…
ホーク :あの…コンクリート?
ラルフ :おまえなあ、むやみに公共物壊すな。
エンジュ:すごい怖かった…酔っ払いは全然怖くなかったんだけど。
レイファ:GMわたしの行動を投げてたのかしら。何も言わなかったね。
GM :いや。おもしろかったから。
ところで、アビスたちはここでジョーカーから依頼を聞く
ことになる。
ホークたちは昨日の時点で聞いているそうだ。
レイファ:依頼? 何かあったの?
GM :内容はホークたちに聞いてくれ。
どれだけ理解してるか聞かせてもらおうじゃないか。
ホーク :ええと、説明します。
まず、ジョーカーのところに呼び出されてね、ああ、3人別々に
だったんだ。別々というか入れ違いなんだけど、そのときに
ジョーカーの依頼ってのが、その…ええと、<BLOOD>…に
ついて、CBIも調べてるんだけど、そっちの方の効果…って
いうか上がらないんで、長官ってのが危ないのね。
アビス :危ない長官ってのは何だ?
ホーク :あ、いや、危ないのは長官でなくて長官の首のこと。
…って役職の話ね。
で、その長官ってのはジョーカーの知り合い…なわけ。
だから、ジョーカーとしてはなんとかしてCBIに実績を
あげさせるか、もしくは今ほら起きてる事件とかの…
銃撃戦とか、<BLOOD>とか止めたいわけ。それでそれに関する
情報でも、それから売人を捕まえるでもいいから…とにかく…
レイファ:何すればいいの?
ホーク :その…(GMに)…何すればいいの?
GM :わかってなかったのかっ(怒)
つまり、ジョーカーとしてはこれ以上の事件の拡大を防ぎたい
わけだ。
レイファ:手段は選ばない?(きっぱり)
エンジュ:あんたがテロリストになったら同じじゃないか(笑)
アヤコ :やりそう。
GM :<BLOOD>に関する有力な情報を入手したり、襲撃を事前に
阻止したりしてほしい。
事件を起こしそうな奴が賞金首だったら狩っちゃってもいい
んだが、CBIに手柄を立てさせればベスト。
要は凶悪事件など重犯罪が続いていることによってCBI長官が
更迭されそうになってるわけだから、それを回避したいと。
報酬はひとりあたり$10,000。前金は相談による。
ただしこの件に関する情報は無料で提供します。
レイファ:それが依頼ね。OK。
アビス :$10,000はおいしいな。
GM :で、期限なんだが、君たちの働きが及ばずに長官が更迭されて
しまったら、前金のみで仕事は終了。
エンジュ:要は<更迭>させなきゃいいのね。
GM :そういうことだ。
エンジュ:CBIのホスト・コンピュータに侵入して、人事データを
書き換えて<栄転>とかにしておけばいいんだね♪
GM :A級AI相手にハッキングやってみろ、お前。
レイファ:ドラッグ扱っている奴らを一掃しちゃえばいいわけでしょ?
ホーク :それはちょっと俺ら程度では難しいと思うな。
組織に目をつけられてもマズイし。
GM :とにかくそういう依頼を受けたわけだ。
ジョーカーは「非常にやりにくい仕事だとは思いますが、
よろしくお願いします」と深々と頭を下げる。
レイファ:あら。
アヤコ :そうなのよー。
エンジュ:じゃあ早速【アクセス】。CBIの長官ってどんな人?
GM :現在のCBIはあくまでも内政部門企業・GMTの経営の一環
として治安維持活動をしているわけだ。
つまり経済効果や効率重視なんだが、その中で今のCBIの長官
というのはシビリアンというか…人命や安全・確実性を重視する
タイプ。
エンジュ:ジョーカーが助けてほしいというだけのことはある人なんだね?
GM :それから、そうだな、これも教えておこう。
GMTの上層部の中には体制に従順ではないCBI長官を煙たく
思っている者もいるらしい。
ラルフ :ちなみにGMTについてもうちょっと詳しく教えてくれない?
GM :ネオ=アップルの二大支配企業のひとつで、主に内政面を担当
している。
警察組織であるCBIもいわばGMTの一部門にすぎない。
正確には《グローバル・ガード社》という子会社としてGMTが
運営している保安機関だ。名目上は治安維持、公安組織である
が、支配企業の利潤が最優先事項される。
この街では警察も営利団体なんだ。
ラルフ :了解。企業だとどうしても効率重視だろうからな。
エンジュ:知ってる人が失脚するのってやっぱりいやだな。悲しーな。
アヤコ :CBI長官に恩を売っとくと後々楽かもしんない(笑)
ラルフ :そういうつもりはないけど。
ホーク :長官以前にジョーカーにいろいろ…
GM :迷惑かけまくってるもんな。おまえら。
ラルフ :だからできるだけのことはしてやりたいじゃないか。
ホーク :それ抜きにしても、どっちみち今、仕事ないしね。
エンジュ:ところで情報を手に入れたとして、僕らごときがCBIに
通報して信用してくれるの?
GM :「タレコミ」っていうのはね、意外と重要視されるんだ。
ガセかどうかはともかく、誰かが事件について情報をよこした
ということ自体、意味があることだから調査する。
ホーク :何はともあれ、情報を手に入れないことには始まらないな。
アビス :…行ってみるか。
GM :どこ?
ラルフ :ホークが前に行ったとこだろ? メタルコロッセオ。
<BLOOD>の取引場所かも知れないって噂じゃないか。
GM :了解。さて、ここでニュースが入ります。
また爆破事件が起きたようです。
アヤコ :えっ。もう?
GM :その場所を見てレイファたち3人は驚く。
昨日、ナイフ突き付けられた場所だよ。
レイファ:えっ?! なんか気になるなあ。だってほら…
あそこに映っているの、わたしが開けた穴だよ(笑)
エンジュ:爆破じゃないね。
ラルフ :笑ってる場合か。
エンジュ:あのじいさん、何かあるね。
あの酔っ払い、ドラッグ組織の人間で、だからつけてたのか
もね。
レイファ:…かなあ。まあいいや。
あのじいさんを締め上げること、ちょっと、わたしにはできない
のよ。
ホーク :締め上げる…
エンジュ:いつでも会ってくれるって言ったじゃん。
レイファ:うん。だから、ちょっと会いに行ってくるわ。あのじいさん、
ストリーキング…じゃない(笑)ええと…*
アヤコ :【ストーキング】
レイファ:そうそう(笑)。【ストーキング】のことも教えてくれるって
言ってたし。 どうもあのじいさん、憎めないところがあるの
よね。あんなことされたわりには。
GM :(人のこと言える立場か?)
レイファ:じゃあ、わたし行ってくる。そろそろお昼の時間だし。
エンジュ:可愛い格好して行きなね。
アヤコ :頼むから人民服着て行くなよ。
レイファ:じゃあ…正装でチャイナ服。あとは女の武器・ハイヒールね♪
5cmかな。
ラルフ :それで格闘なんかできないぞ*。
ホーク :格闘…ハイヒールの威力ってどのくらいなんだろう…火力10?
GM :そんなにあるかっ*
ホーク :いや…レイファの腕力なら…
GM :ハイヒールに「腕力」は関係ないだろ。
レイファ:足はサイバー化してるのよ。
これって足に物が収納できるのよね*。
アヤコ :ああ。それで足に手榴弾を隠してるの?
GM :なに?? 手榴弾?
ホーク :それって、足が破壊されたら…
アヤコ :ドッカーン? 終わりだよ、あんた。
エンジュ:すごーい(拍手)
レイファ:なんで? わたし、自分でこれ絶対いい考えだと思ったのに。
ラルフ :おまえ…考えなし?
アビス :超危険。
ホーク :いや…なかなかね、個性的だと思うよ。
レイファ:ちょっと待ってよ。いい?
敵に捕まって武器もみんな取り上げられちゃったとするじゃ
ない。
逃げ出そうとしたときにドアが破壊できなかったりしたら…
ラルフ :密閉空間で手榴弾なんぞ使ったら自分が死ぬわ。
レイファ:ええっ? 皆こういう考え方しない? ねえ。
するでしょう? するでしょう?
一同 :しない!
レイファ:わたし、自分で「こんなこと考えつくなんて、ああ天才かも」っ
て思ったんだよ。
ホーク :大丈夫だ…わたしを越える人物がいた。
アビス :ちょっとなー
ラルフ :だから俺言ったろ。こいつと相棒になるのはいやだって。
ホーク :確かにそれならチャイナ服でも武器は持てると(フォローの
つもり)。
GM :基本的にチャイナ服は認めたくないな。
レイファ:わかりました。普通の格好で行きましょう。誰か一緒に行く?
アビス :いや…ちょっと(笑)。
レイファ:大丈夫よ。今度はお昼食べに行くだけ。
ラルフ :こいつひとりで行かせたら、なにするかわからないから俺も
行くよ。
レイファ:後は?
一同 :………
レイファ:なんで皆、ここで黙っちゃうの?(笑)
ホーク :わかったわかったわかった。じゃあ、行きましょう(←弱気)。
レイファ:うん♪
アビス :おれはコロッセオの方に興味があるんでな。
あとは移動手段が問題なんだが。
アヤコ :あいよ。でもあたしのワゴンのどこにCS乗せるの?
アビス :ああ。後ろにこーやって乗るようになってるんだ(膝を抱えて
座ってみせる)。
アヤコ :わー♪ かわいいーっ
アビス :あれ? ちがうのか*? GMが倒れてる。
レイファ:GM笑い疲れ。なんでだろう。 (←あんたのせい)
エンジュ:僕はアヤコさんと行く。
GM :じゃあ、二手に分かれるわけね?
アビス :ちなみにおれ、コロッセオでの試合に出場するつもりでいる
から。
ホーク :それなら賭けといて。
GM :(何しに行くんだか)よし。じゃあ、レイファの方から先に
片付けよう*。
シーン7 ポケベルが鳴らなくて*
GM :店についたよ。
レイファ:ねえ、昨日きてたじいさんいる?
GM :見たところいない。
レイファ:店のマスターに「あの人常連なの?」と聞いてみるわ。
ダイレクトに。
GM :「ここ数日おみえになられていますが、昔からの馴染みという
わけではありません」
ホーク :それはきっと後継者を探しているんだ。一子相伝。
ラルフ :それで彼女に目をつけた?
レイファ:(聞いてない)あのじいさんいつも夜に来るの?
GM :「たいていは」
ラルフ :おまえ“じいさん”呼ばわりはやめろ。
レイファ:じゃあ“おじいさん”
ホーク :“ご老人”とか。
GM :老人って歳でもないんだけどな。
アヤコ :“おじさま”? (笑)
ホーク :“ナイスミドル”
GM :どれも柄じゃないなあ。
まあ、軍人としては現役最後の頃だろうが。
レイファ:なるほどね。じゃあ、そのじいさん…「おじさん」と話してた
青年だっけ、彼はよく来るの?
GM :マスターは見覚えないらしいよ。
レイファ:もしあのじいさんが来たら伝言できる?
GM :「承ります」
レイファ:わたしがね、連絡とりたがってるからって…
うーん、どうしよう。何も連絡方法がない。
エンジュ:携帯電話ないの?
GM :装備表にはないんだが…あってもおかしくないんじゃないかな。
レイファ:じゃあ番号教えとくから、ここに連絡くれるように言っといて。
GM :「かしこまりました」
ホーク :チップ必要?
GM :ダウンタウンの店だからな。少しくらい渡しておいた方が
いいだろう。
レイファ:じゃあ、食事代に上乗せするくらいで。
GM :問題はない。では帰り。誰の車で行ったかしらないが、帰り道。
ラルフ :俺のバギーは2人乗りだぜ。
レイファ:ホーク、荷物スペースね(←即断)。
ホーク :ああ…それはちょっと(泣)。
普通乗用車(コミューター)は戦闘車両データにないけど
設定上、もっててもいいんだよね?
GM :構わない。
レイファ:じゃあ、それで行きましょう。よろしくね。
ホーク :え? 俺が運転するの?
レイファ:もちろん(←きっぱり)。わたし運転できないもん。
GM :では、店を出たとき----爆音。
ホーク :店の中で?
GM :違う。外だね。煙は見えるよ。
レイファ:ほお? どうする。行ってみる?
ホーク :行ってみましょう。
GM :では車で向かうと。
逃げて来る奴はいるけど向かう奴なんていないから…(笑)
アヤコ :さすがにねえ。
GM :到着した。爆発したのは見たところ何の変哲もない店のようだ。
ただ、現在、ここら一帯で銃撃戦が起きている。
戦ってるのはたったひとり対大人数。
ホーク :“たったひとり”に見覚えは?
GM :おまえはない。
レイファ:わたしは?
GM :ある。
レイファ:じいさんね。加勢してあげるわ! と言って…
(LMGを担ぐポーズ)
GM :持ってきてるのか、おまえ、そんなもの!*(笑)
ホーク :どんな情勢?
GM :どちらも戦闘訓練されているようだ。
大人数の方はメインの武器がSMG。それにハンドガンを
もっている奴が何人かいる。
じいさんの方はアサルトスーツ*を着て、メインの武器は
やっぱりSMG。
予備武器も持っているし、手榴弾も使ってるよ。
レイファ:よし! 手榴弾を使っていいなら!
ホーク :ちょいちょいちょいちょい! 俺の車は一般車。
壊さないでくれー*。
GM :じいさんの戦い方は見事というしかない。
周囲への被害は最小限のまま、瞬く間にその場を制圧して
しまう。
レイファ:ほう。じいさん、たいしたもんね…
なんて感心してる場合じゃないわっ! と言って車を飛びおりて
加勢しにいく。
GM :その時点でじいさんは自分の車に乗って撤退してしまうんだが。
レイファ:行っちゃうのお? ありゃ、逆戻り。
ホーク :追ってく?
GM :去り際に、じいさんはレイファににやっと笑いかける。
「また機会があったら飲むとしよう」
アヤコ :今はだめだってさ。
ホーク :追わない方がいいか。
レイファ:追わないでおこう。
ラルフ :大人数の方は何者だ?
レイファ:ちなみに皆死んでるの?
GM :死んでたり負傷してたり。
レイファ:気絶してるのがいたら、ひとりたたき起こして…
GM :いくらダウンタウンとはいえ、そのうち警察が来るからね。
レイファ:手短に尋問して、警察が来そうになったら逃げる。
エンジュ:気絶してるの連れてけば?
ホーク :ええっ!
GM :シートが汚れるのがやだ?
ホーク :やだ。
エンジュ:トランクに入れていけば?
ホーク :おおいいっっ!
レイファ:いいじゃない。ひとり連れて帰ろう。
アヤコ :人さらいだよ。それは。
ラルフ :なんか俺、頭痛くなってきた…
レイファ:着いたら死んでたなんてのはいやよね。
ホーク :死体から何か身元を証明するものを探す。
GM :これといったものは持ってない。
この世界ではアクセスファイバー*がIDだからね。
レイファ:そんなことしてる内に警察が来るんじゃないの?
ホーク :とっとと逃亡しよう。
シーン8 Battle in the METAL-COL0SSEO
GM :お待たせしたね。こちらの3人さん。
夜に行ったことにしてくれ。昼はさすがに開催されてない。
ホーク :とりあえず$2,000預けとくからさ。
アビス :一戦目でおれに全額賭けるぞ?
レイファ:え? 何か賭けがあるの? わたしも頼んでいい?
アビス :おれが勝てるかわからんぞ?
レイファ:アーヤに頼もう。アビスに賭けて。$1,000預けた。
エンジュ:僕は行って潜るつもりだから。
GM :え?
エンジュ:そこで取引があるらしいんでしょ?
コードワークかけてみれば、何か情報が見つかるんじゃ
ないかと思って。
GM :ああ…サイバースペースにジャックインするのね。OK。
とにかく行ったぞ。
駐車場があるからそこにワゴンは止めておいて。
で、係員が「出場者ですか?」と尋ねてくる。
エンジュ:飛び入り参加ありなの?
GM :ここで登録するんだ。そうすれば参加できる。
アビス :では登録手続を。
アヤコ :ちょっとお、レイファに頼まれてきたんだから勝ってよ。
レイファ:絶対勝ってね、絶対勝ってね。$1,000賭けてるんだもん。
GM :(マップをとりだし)これがコロッセオの全景ね。
一辺が約120平方メートル。
アヤコ :その回りに観客席があるのね。
GM :このコロッセオでは、CS同士が戦う《マシンドール・
ファイト》もあれば、CSやインセクターなど戦闘車両が
戦うのもある。アヤコの野戦ワゴンでも参戦可能だね。
アヤコ :修理したばっかだからやだ。
GM :すごいのになると、オートプロテクター*を着た人間が
CSと渡り合うこともある。
配当なんてとんでもないものになるんだろうな。
そういう強者も何人かいたよ。過去には。
今日はさすがにいないみたいだけど。
アビスが戦っている間、アヤコは観戦?
アヤコ :賭ける(笑)
ホーク :何しにきたんだー。
アビス :おれは遊びにきたんだ。
ラルフ :なんか本来の目的を忘れてるな。
GM :エンジュ、侵入するのはいいが、ここらにはターミナルが
ないぞ*。
エンジュ:あ、そう。わかった。アヤコさん、車貸してね。
アヤコ :いいけど? どうするの?
エンジュ:衛星通信でアクセスするんだ。車は単に寝場所(笑)
ジャックインしている間、身体の方はヌケガラなんで*。
アヤコ :なんか試合の裏情報あったら流してよ。
ホーク :そういう手があったか…
エンジュ:きっとやってる奴いるだろうけどねー。今日はパス。
GM :とりあえず、アビスの方から話を進めよう。
CS同士の戦いでも1対1の《マシンドール・ファイト》だけ
じゃなく、周囲のすべてが敵という《バトル・ロイヤル》も
ある。どっちに出たい?
アビス :《バトル・ロイヤル》の方が高いんだよね?
GM :確かに配当は高いが危険率も高い。
レイファ:よし、《バトル・ロイヤル》だ!
アヤコ :やめなさい。
エンジュ:自分で参加しなさい。
アビス :一回目は《マシンドール・ファイト》にしておこう。
GM :君の相手は《オート・サムライ*》だ。
ホバーを標準装備している。
このコロッセオではわりと有名な奴らしい。
アビス :配当率はどのくらいになる?
GM :8:1くらいかな。
ホーク :勝てば賭け金8倍か。おいしいぞ。とりあえず$1,000。
レイファ:アビスに$1,000賭けた!
GM :外野が妙に盛り上がっているな(笑)
アビスには係員が黄色い煙幕弾をくれる。
「降参するときにはそれを使うように。万一発動しなかった場合は
降参の意思表示を本部に通信すればいいから。
降参の意思表示がされた後で負傷した場合は保証金が出ることも
ある。ま、あまり期待しないようにね(笑)」。
ホーク :そもそも降参が間に合わなかったら死んでるんじゃあ…
GM :そういう事故もままある。
さあ、相手は《オート・サムライ》タイプだ。
アヤコ :勝つまでやってこい!(笑)
レイファ:降参なんて認めない。煙幕弾壊して通信切っておくから(笑)
アビス :(こいつら…)
GM :では、戦闘開始だ。
まずはホバーをかけてこっち(右)に行った。
ホーク :基本は逆回りでしょう。
アビス :時計回りに移動。遮蔽を取る。ホバーを発動。
GM :了解。ちなみに武器の持ち込みはふたつまでなんだが、何を
もってきてる?
アビス :接近戦用の電磁ナックルと、射撃には30mmバスターライフル。
GM :了解。現在、お互いの姿は見えていない。次の行動は?
アビス :そうだな。あっちはこう動いているだろうから…
遮蔽をとりながら中央へ。
GM :(マップ右下を指しつつ)相手はここにいる*。
遮蔽の向こうに動きがあった。
アビス :距離は?
GM :50m。
アビス :撃つ。
GM :こちらもアビス機を視認したが、行動はそっちの方が早いな*。
遮蔽とってるから命中修正は−20%。
アビス :一発成功。バスターライフルの火力は100。
GM :撃ったのは2発だけか?
アビス :バーストモードで撃ってるから。
GM :甘いな。こっちはフルオートだ。行くぞ。サイボーグライフル。
火力は70だが4発命中だ。
それぞれに対して装甲チェックをしてくれ。
アビス :命中部位は…本体と装備…これはバスターライフルに。
あと、本体・本体。
ホーク :本体がかなりダメージ受けてるな。大丈夫か?
レイファ:わたしの$1,000…
ラルフ :アビスの心配はしないのか。
アビス :ここで先に叩けばいい。2発当てた。
GM :さすがに火力100はな…
相手は倒れながら弾丸を天井にむかって空しく発射するよ。
レイファ:勝った?
アヤコ :よっしゃあ!
レイファ:ひゅうひゅう♪ $8,000だあ(拍手)
ホーク :続けて《バトル・ロイヤル》?。
アビス :無理だ。もうぼろぼろだよ、愛機が。
GM :アビスには賞金が渡される。
ただし、CSの修理は実費でやってもらう。
ここで直す? 《コーティーズ・ガレージ》に行く?
アビス :《コーティーズ・ガレージ》でコネ作っとこう。
じゃあ、今日はこれで戻るか。
GM :さて、ではエンジュだな。
シーン9 Run on the NET
GM :ここのネットシステムのアドレスは事前に調べてきているのか?
エンジュ:知らない(笑) ジョーカーに聞いておけばよかった。
でもまあ、それくらいのコードワークならね。
GM :ここのシステムは一般公開されていない。
電話帳を調べるようなワケにはいかないぞ。
エンジュ:そんなのは慣れてるもん。【アクセス】1/2で成功。
GM :ではシステムに接続はできた。パスワードを求められる。
エンジュ:そうね…【ソフトプログラム】でゲートキーパーを
ちょいちょいと弄って…*
GM :侵入は成功した。
エンジュ:さてと、コードワークだ。
特定のキーワードにひっかかるデータだけ拾う。
GM :めぼしいデータはないね。業務的な通信やデータのみだ。
エンジュ:つまんない、つまんないっ。おっかしいなあ。
もうちょっと調べてみよう*。
GM :君が侵入したのはどうやら“表向き”のシステムらしい。
さらにプロテクトの強固な別のシステムが存在するようだ。
エンジュ:くんくん。あっちに何かあるー♪
GM :こちらの認証システムはレベルが高そうだ。
エンジュ:ちぇ〜。またゲートか。面倒だなあ…えい、成功。
ラルフ :《LUC》も使わずによくそこまで成功するな。
エンジュ:いい調子〜♪
GM :秘密の回線に侵入した。
表に比べて回線使用の度合いは非常に少ない。
「本日の入荷量は…」などという会話が交わされている。
ホーク :入荷量といったら…
GM :そして「ロッジが開かれますから◇時までに所定の場所へおいで
ください」という通信が入り、受け取ったこちら側の人間が
「了解した。そのときに本日の売上帳簿をもっていく」と答えて
いる。
エンジュ:ふうん。ところで“ロッジ”って何?
GM :会合のことだ。
エンジュ:よしよし。“当たり”っぽいね。
GM :もう露骨に言ってしまえば、コロッセオの集客を隠れみのに
<BLOOD>の取引をしていると見ていいだろう。その元締めは
おそらくコロッセオを仕切っている人間で、今のは<BLOOD>を
卸している組織からの定期連絡だ。
エンジュ:売上帳簿、あるいは取引先の名簿を探すよ。
GM :むろん、プロテクトがかかっている。
ジャックインして時間もたっているから《WIL》を1ポイント
減らしておいてもらおうか。
エンジュ:あう…疲れる*。ま、いいや。チェックは成功。
GM :膨大なデータがある。
すべて持ち帰ろうとしたら大変な時間がかかるよ。
エンジュ:<BLOOD>関係で摘出するよ。あっと…チェックに失敗だ。
GM :長く居すぎたようだね。警報が発令されて、セキュリティが
やってくるけど?
追っ手は《アラクネMk.3》をもっている。
エンジュ:嘘っ! もうやだなあ。
アビス :わからない世界だな。
エンジュ:《アラクネMk.3》ってのはAHPが装備してるハッカー苛めの
アシストAIでさ、とにかくヤバい相手なの。
あれ? でも、なんで秘密回線にAHPがいるの?
GM :AHPとは一言も言ってない。
《アラクネMk.3》を装備していると言っただけだ(笑)
エンジュ:非合法品? それはAHPよりもっとヤバいんじゃあ…
GM :まあね。AHPなら“逮捕”で済むが、私設セキュリティは
そんなに甘くない。
エンジュ:うっひゃー。逃げるよー。
アヤコ :何も知らないからのんびりお茶でも飲んでようかな(笑)
エンジュ:《WIL》残り1まで転移しまくって必死に振り切るよ*。
GM :それならなんとか逃げられたようだ。
現実世界に戻ってきたけど?
エンジュ:アヤコさん…車出して…(倒れる)
アヤコ :はいよ。
エンジュ:もう僕の仕事はおしまい。あとは任せたよん。
シーン10 CHASE!
GM :場面的には、エンジュがジャックアウトしてきたのは、アビスが
戻ってきてCSを積み終わった頃だ。
アヤコ :言われたとおり出発するよ。
GM :あまりにも露骨な急発進だよなあ。
エンジュ:ハッカーの足取りが途絶えた瞬間に逃げ出す車だもんね。
アヤコ :事情は聞いてないもの(笑)
GM :当然、不審車とみなされて追われる。では、カーチェイスだな。
アヤコ :【土地勘】は成功してる。
GM :この辺りの道は知っているようだね。
後はどういう状態で走るかだな。
位置を知られにくいように無灯火で走るという手もあるが、
当然危険だ。
ここはホワイトエリアなんで、路の状況はいいとは言いがたい。
アヤコ :ライトはつけておこう。【地上車全般】は成功。
GM :ドライブテクは引けをとらない。
追手はまだぴったりとついてくる*。
アヤコ :どこで勝負かけようかな。
アビス :追ってくるのは車だけか?
エンジュ:さあ? アヤコさん。相手は攻撃してくると思うよ。
気をつけてね。
アヤコ :あんた、何してきたのよ〜
アビス :エンジュは誰に追われてるんだ?
エンジュ:あのコロッセオ、実はヤバいんだよ。
裏で<BLOOD>の取引やってるんだ。
データバンクを弄ってたら見つかっちゃった。
アビス :それはマズいな。
ちょっと叩いたくらいじゃ帰ってくれそうにない。
よし、俺が攻撃を担当する。後ろの窓を開けるぞ。
GM :追手は普通の装甲リムジンに見えるよ。
アヤコ :“見える”?
アビス :ソリッドシューターでAT弾発射。
GM :高速走行中だよな? 距離は20m以下。
かなり振動があるので命中修正−20%。ちなみに夜間装備は?
アビス :ないな。
エンジュ:あれ? その目、サイバーでしょ*?
アビス :IRビジョン*は組み込んでないんだ。
GM :さらに−20%修正。
アビス :それでも命中している。
GM :こちらは耐えている。
AT弾のはじけた車にはエンブレムがある。
猟犬の頭蓋骨の図案だ。
レイファ:前に襲撃してきたヘリのエンブレム?
エンジュ:いや。あれは《ナイト・ゴーンツ》だよね。
今度のは羽ないじゃん。
GM :普通の装甲リムジンがAT弾の直撃に耐えるかどうか常識で
考えてみてくれ。
アヤコ :なによあれー!!
GM :車の助手席部分のドアから何か迫り出してくるのがわかる。
HMG。こいつは偽装戦車だ。
アヤコ :やーもう。たまんない(泣)
アビス :CS直しておけばよかったな。
GM :攻撃…あ、やばい。ファンブルでHMGが弾詰まりだ。
アビス :ははは。かっこよく出て来たわりには。
アヤコ :やったあ。今の内に逃げちゃおうぜ。
GM :なんてこった。《ティンダロス・ハウンド》がかっこ悪い。
エンジュ:《ティンダロス・ハウンド》? 車のメーカー名かな?
アビス :(笑) 襲撃チームの名前だろう。
それこそ《ナイト・ゴーンツ》の兄弟分か?
どっちもクトゥルフ神話*に出てくる名前だが。
アヤコ :とりあえず逃げるよん。
GM :では、こちらは少しスピードを落として距離をおく。
エンジュ:HMGが故障したから?
GM :さてね。トランクが自動で開く。
このラウンドは開いておしまい。
アビス :今度はミサイルか? 今すぐケリをつけよう。
GM :さすがにアビスはわかっているようだな。
アビス :命中判定は…《LUC》を使う。
GM :では、装甲車の真下でソリッドシューターから射出された
AT弾が炸裂。車は横転して、ATMが暴発する。
アビス :ATM? そんなもん野戦ワゴン相手に使うなよ*。
GM :どうせ周囲は廃墟だ。誰も住んでないし。
アビス :一撃で粉々になるぞ。
エンジュ:ちょ…ちょっとデータ盗もうとしただけじゃないかあ。
ひどいよ。
アビス :相手が悪かったようだな。
アヤコ :ああ。こんな騒ぎおこしちゃってまずかったかなあ。
ま、いいや。急いで帰ろう。
シーン11 捜査難航
GM :アヤコたちが戻ってくるのは夜中になる。
その前にレイファたちが、ジョーカーのオフィスに行くと、
例のじいさんと飲んでいた青年に会う。
彼はオフィスに入ってくると、ジョーカーに$2,000*を渡して
言う。
「悪いが、今回の依頼は降ろさせてもらう」
ホーク :ジョーカーはなんて?
GM :深くは追求もできないからね。ビジネス的には。
レイファ:しょうがないってとこか。
GM :青年は「依頼内容に問題はないんだが、個人的なしがらみだ」と
言うと、そのままお金を置いて帰ってしまう。
ホーク :こっちも事情を聞くほど親しくもないしな。
GM :ジョーカーはオフィスで端末に向かって個人的にテロの情報を
集めている。
ホーク :さっきのこと話そうか。
GM :どんな風に?
ホーク :つまりさっきのじいさんが…
エンジュ:犯人です!
ホーク :違う違う。じいさんに会ったということと、じいさんがひとりで
戦っていたこと。
ラルフ :相手もそれなりの訓練は受けてる組織らしく統制はとれてた。
レイファ:ジョーカーにはそのじいさんに心当たりはない?
GM :「ありません」
レイファ:どうもあのじいさんひっかかるのよねえ。人の顔見てやたらに
笑うし。
ラルフ :おまえが笑われるようなことばっかりしてんだよ!
GM :否定はしない(笑)
ジョーカーは「その銃撃戦のあった場所を教えてくれません
か?」と聞くけど。
ホーク :かくかくしかしか。
GM :「そうですか…それは、先ほど突き止めたばかりの例の
ドラッグ・バイヤーの拠点のひとつのある場所と重なります」
ホーク :つまり、じいさんは拠点をつぶしてるってことなの?
GM :そうとれるね。
エンジュ:CBIより先に拠点の場所知ってるなんて、じいさん裏の
情報網もってるね。
GM :(さて何故でしょう)
レイファ:とりあえず…わたしのポケベルが鳴ってくれないと…でも一応、
夕飯の時間になったら、またあの店に行ってみるよ。もう一回。
GM :ちなみにジョーカーのオフィスには何時までいるの?
残り3人の帰りは待つ?
ホーク :真夜中でしょ? 待ってらんないよ。
ラルフ :彼らが戻ったら連絡くれるようにジョーカーに頼んでみるよ。
GM :「わかりました」
レイファ:じゃあ行きましょう。ホーク、車出して。
ラルフ :今度は俺も車もっていくわ。
いざというとき個人行動取れる方がいい。
GM :了解。店に行くと、バーテンは「間違いなく伝言はお伝え
しました」と言う。
「ただ、今日は顔をのぞかせたくらいでもうお帰りになって
しまいましたよ」
レイファ:連絡が来ない〜
GM :文句を言うな(笑) 連絡手段があるならここにいる必要もない
と思ったんだろう。
エンジュ:女から「連絡待ってるわ」かあ。いいなあ。
GM :(ぼそっと)相手がアレだよ?
レイファ:え? なに?(←聞こえてない)
GM :なんでしょう?
レイファ:何か言ってたの? まあいいわ。
バーテンに「今日はもう来そうにないの?」と聞いておこう。
GM :もう一杯飲んで帰ったから。といってもアルコールじゃなかった
ようだけどね。
エンジュ:聞いてみれば? どんな顔してメッセージを受け取ったか。
レイファ:一応聞いてみるよ(笑)
GM :笑ってたって。楽しそうに。
レイファ:やっぱりあのじいさん好きくないのよねえ
(と言いつつ、かなり嬉しそう)。
人の顔見て「ふんふふん」って笑うなんて(笑)
アヤコ :あたしもやだなあ。じじいに手のとっかかりそうな男に
「ふんふふん」なんて笑われたら(笑)。怖いわあ。
GM :俺はそんな風に笑ったなんてまかり間違っても一言も言って
ないからな(笑)
エンジュ:でもかわいいじゃん。けっこういいな。
レイファとそのおじいちゃんのカップル。
レイファ:うーん。でもなんとかしてじいさんと連絡がとりたいなあ。
GM :今日はもう遅いみたいだね。
レイファ:じゃあ帰って寝るわ(即決)。
ホーク :ジョーカーのとこに寄って行ってもいい?
ラルフ :俺も行く。
レイファ:わたしはこのまま帰るわ。ホーク、送って。
ホーク :ああ、はい。
アヤコ :素直ね(笑)
ラルフ :レイファ、もし連絡があったらこっちにも知らせてくれ。
レイファ:ああ、OK。
GM :では夜の3時頃になって3人が帰ってくるぞ。
ボロボロになって。
ラルフ :お疲れ。
ホーク :どうした? どうだった。
アビス :いい勝負してきたぞ。
やはり《マシンドール・ファイト》は燃える。
ラルフ :それはいいけど、エンジュはどうして疲れてるんだ?
エンジュ:話す気力ないよ。《WIL》回復してないから*。ぐったり〜
ラルフ :(こいつ…) アヤコ、説明してくれ。知ってる限りでいいから。
アヤコ :説明? エンジュが「車出して」って言うから、そのとおりに
したら襲われちゃったのよね。
ラルフ :エンジュは何してたんだ?
アヤコ :知らなーい。ずっと車で寝てたみたいよ(笑)
ホーク :仕方ないなあ。ちなみにこっちはあまり進展なかったよ。
GM :この時間、ジョーカーはオフィスで仮眠をとっている。
いつもは自分の部屋に帰るんだけどね。
ホーク :ああ、じゃあジョーカー起こさないように皆もとっとと帰って
寝よう。で、明日またここに来るということで。
シーン12 それぞれのしがらみ
GM :では翌日の昼。全員集合。
レイファ:じいさんから連絡は〜?
GM :ない。
レイファ:なんで来ないのよお。
じいさん電話の使い方わからないんじゃないの!
エンジュ:あはははは。
GM :それはない。ええと、ニュースくらい見てるな?
本日、またも<BLOOD>にかかわる爆破・襲撃事件が発生。
爆破自体に巻き込まれた人は少なかったものの、その後の銃撃戦
で通行人に死者が出ている。
アビス :はた迷惑な奴らだな。
GM :この事件で、CBI長官の更迭は決定的との見方が強まって
いる。
アヤコ :やばいぞお。
アビス :遊んでる暇はない。
GM :GMTの上層部は後任人事に動き出したらしい。
レイファ:あとは本当にロスタイムのみね。
GM :ジョーカーもかなり疲れてきているようだ。
昨夜の情報交換をするならここでしてくれ。
エンジュ:一晩寝たら元気になった。話す。
えっとね、あのコロッセオの経営者側に<BLOOD>の売人がいる
らしいってネットで情報仕入れたから、コロッセオのシステムに
潜ってみようとしたんだ。
実際、コロッセオの人間が取引に関係しているらしいことの
わかる会話は聞けたんだけど、「◇時までにいつもの場所へ」っ
て言い方だから証拠にはならないなあ。
レイファ:「いつもの場所」がわからないものね。
エンジュ:もっといろいろ調べようとしてデータバンクに手を出したら…
見つかっちゃった。
ホーク :それが原因でワゴンが襲われたの?
アヤコ :そう。向こう、なんか知らないけど戦車もってたの。
エンジュ:ジョーカー。こんな情報じゃあだめかなあ。
GM :「そうですねえ…」とジョーカーも困り顔だね。
ホーク :こっちはね、あのじいさんに会いに行こうと思って酒場…じゃ
なくて店に行ったんだけど、いなかったから、バーテンに伝言
頼んで出たら、また爆破事件があって、そこでじいさんが
戦っていたと。
そして爆破された場所は<BLOOD>密売組織の拠点だった。
レイファ:じいさんはなんかの理由で動いてるんだろうけど、それが
CBIと同じく組織を壊滅させようとしているのか、別のことを
しているのかいまいち掴めない。
エンジュ:麻薬密売組織と街中で銃撃戦続けてるわけ?
じいさんすごいね。
ラルフ :確かに腕はむちゃくちゃたつ。
エンジュ:じいさんの個人情報アクセス!
GM :そうだな。どこのデータで調べる?
エンジュ:そうだね…GMTの社員名簿!
GM :(こいつは…)本当にやるんだな?
エンジュ:《アレス2000》*を相手にするのはちょっとやだねー。
GM :公開社員名簿程度なら通常アクセスでいいぞ。
間違いなくそんな社員はいないってことがわかるだけだから。
ラルフ :エンジュ。<BLOOD>がらみの事件の被害者の遺族とか調べられ
ないか?
エンジュ:それって…警察のデータバンクに潜れってこと?
AHPの巣に?
ラルフ :個人で動いているとなると、復讐って線が一番ありえると思う
んだがな。
GM :そのとき…やっとじいさんからメッセージが届くぞ。
マホロバ・ストリートにある番地と《クライスラーズ・ビル》と
いう名前が記されていて「その前まで来られたし」と。
レイファ:「ひとりで」という指定はないね?
GM :ない。
レイファ:(ホークに)車!
ホーク :マホロバ・ストリートでしょ? 近所じゃないの?
GM :歩いてすぐってほどではない。
ホーク :わかった。車を出します。
レイファ:とりあえずわたしは呼ばれたから行ってくるよ。
ラルフ :俺も行く。
GM :他の人は?
エンジュ:ジョーカーのとこに待機してる。何かあったら連絡ちょうだい。
レイファ:それじゃアーヤも残らないとね*。3人で行きます。
GM :行くとだな《クライスラーズ・ビル》というのはすごいボロい
ビル。見た目はな。
車を止めると、ストリート・キッズが寄ってくる。
ホーク :お菓子を投げてやろう。
GM :「馬鹿にしてるのか?」
ハイティーンのガキ供がナイフ出して怒るぞ。
ホーク :ああ、そういうストリート・キッズなのか。
レイファ:相手にせず、行こう。
GM :ビルの前に例の青年が立ってる。
青年はストリート・キッズたちに「車を頼むぞ」と言うと、
首をしゃくって君たちを先導する。
ラルフ :「ついて来い」か。
エンジュ:ストリート・キッズとは会話したのに。
アヤコ :うちらでは相手にもならないらしい(笑)。
ホーク :俺ってそんなもんなのか…
GM :(なにを僻んでいるんだ)
青年はエレベータに向かってボタンをいくつか押しているよう
だ。体で隠れて番号は見えないけどね。
ラルフ :暗号になってるわけだな。
GM :エレベータが動き出す。
レイファ:降りて行く感じ?
GM :いや、上昇だ。
ホーク :感覚的に何階くらいかわかる?
GM :外から見たところ、ビルは二十数階建てだった。
ボロいビルにしてはエレベータの動きは非常にスムーズだ。
ノンストップで屋上まで行く。
屋上に出ると木造を模した造り*の一軒のバーがある。
店の名前は《ワイルド・ギース》
レイファ:この中にじいさんがいるの?
GM :青年は「入ればわかる」としか言わない。
レイファ:じゃあ入ろう。
GM :カウンターの奥にオーナーらしい男がひとりと、その前の
スツールに座った初老の男がひとり。例の「じいさん」だ。
じいさんは君たちを見るとグラスをかかげる。
ホーク :軽く会釈。
レイファ:ずけずけずけと入って行って…ねえ、じいさんって何者なの?
エンジュ:「お呼びいただいてありがとう」くらい言えんのか(笑)
GM :「相変わらずだな」と言ってやっぱり大笑いしてる。
レイファ:バーテンに見覚えはないよね?
GM :ない。じいさんは「好きなものを頼め」と言ってくれるよ。
レイファ:老酒*。
ホーク :おーい。
エンジュ:強いなあ。
GM :さすがに天然物はないぞ。
レイファ:うーん。ま、いいや。合成でも。とりあえず老酒。
GM :「そちらのふたりは?」
ホーク :ドライ・マティーニ。
ラルフ :俺もそうしようかと思っていたんだが…
ホーク :じゃあキールにする*。
エンジュ:ずいぶん甘口と辛口が極端だな*(笑)
GM :じいさんは本当は呼ぶつもりはなかったらしい。
「だがお別れに嬢ちゃんに会っておきたかったんでな」と言う。
レイファ:“お別れ”ってどっか行くの?
アビス :冥府の旅に出る。
GM :「冗談でなくそうなる可能性はありますね」と青年が言うよ。
レイファ:どういうこと?
ホーク :あんたが爆破事件を起こしてたのか?
GM :「現場を見られちゃごまかしようもあるまい」って飲みながら
笑ってる。
レイファ:なんの為に? 目的は?
GM :その話になった時点でバーテンは奥に引っ込んじゃうし、青年は
黙って金をおいて席を立ってしまう。
そして、ドアを出るときに敬礼をしてゆく。
「教官、ご無事で」
レイファ:教官?
GM :「自己紹介がまだだったな」と言ってじいさんは名前を教えて
くれる。彼の名はロナルド・グレンディ。元バウンサー。
これはプレイヤー的に教えるんだが、ハンターとしてのランクは
かなり高い。で、現在はとっくに引退していて、アラスカにある
《ユニオン》アンカレッジ・トレーニングセンターの特殊訓練
コースで爆破物などの教官をしていたということだ。
ただ、それも2、3年前に辞めている。現在は…
レイファ:現在は?
GM :GMTの破壊工作面のイリーガルをしている。
非合法工作員*ってことだ。
ラルフ :それが今回の事件と繋がってくるわけか。
GM :それについては戻って来たバーテンが教えてくれる。
実はGMTと<BLOOD>の密売組織は裏でつながっている。
もっとも、GMTが麻薬を卸しているというわけではなく、
政治的な取引があるという意味だ。
麻薬密売組織は南米と深いつながりをもってて、南米の政治的
動きの情報が彼らを通して手に入る。
具体的には組織にCBIの捜査情報を流したり、組織の活動を
見逃す代わりに南米の情報を得ていた。
GMTは現在のところネオ=アップルの内政を担当しているが、
いずれは外政面も掌握したいと考えているから対外情報は必要
なんだ。
ところが最近、組織が売り出した<BLOOD>はあまりに危険なもの
だったので、さすがにGMTも厳重な取り締まりに出た。
このままだとネオ=アップルの運営自体がヤバいからね。
GMT本社の指示により非合法部署は組織への制裁を決定。
そのために起用した工作員がこのグレンディだった。
また、この作戦は「効率より人命を重視」するような現CBI
長官の失脚を誘うという目的もあった。
そこで、最も<過激>な方法で制裁を行うことにより、CBIの
治安維持能力を世論が問うように仕向けた。
グレンディの仕事を麻薬組織やマフィアの抗争と書き立てたり、
テロと発表させたりしてね*。
ラルフ :今までの爆破事件はGMTの依頼であなたがやったことだった
んだな。
GM :「そうだ」
だが、ここにきて早急に南米の情報を入手する必要にかられた
GMTが組織と和解することになり、その代償として実行犯の
グレンディを差し出すことになった。
GMTは彼の情報を組織に売り、グレンディの隠れ家も組織に
知られてしまっている。
間もなく、襲撃部隊が押し寄せてくるだろう。
だが、グレンディは「黙って殺されるいわれはないからな」と
ぼそっと言う。
一同 :………
GM :説明を終えたバーテンは黙るし、じいさんも黙って酒を
飲んでいるよ。
ホーク :あのハスラーは教え子?
GM :「まあ、そんなようなものだ」
そして、レイファの頭をぽんぽんと撫ぜながらね、
「死んだ娘がおまえにそっくりだった」と。
ラルフ :こんな豪快娘に?
GM :元気のいいおてんば娘だったことには間違いない。
で、まあ「おれには息子はいないし、娘は死んじまったが、
もし息子がいたらあの青年のような奴になったろうな。
ああいう息子が欲しかった」と。
「さあ、お別れ会もこれまでだ」とじいさんが言うと、バーテンは
重そうな強化プラスチック製の箱をどさっとカウンターの上に
あげる。
グレンディはそれを抱えて「じゃあな、嬢ちゃん」と。
レイファ:…待ってよ、じいさん。
わたしにストーキング教えてくれるんじゃなかったの?
GM :「残念だが、そういうわけにもいかなくなった」
レイファ:男が約束を破るの?
ラルフ :どこへ突っ込む気だ?
GM :教えてくれない。
「元気でな」
レイファ:約束果たしてくれるまで離さないから。
どうしても行くなら、わたしもついて行くよ。
GM :困ったような愛しいような表情で、厳しい顔が何とも言えずに
ゆがんでいる。
ラルフ :ついていくのは俺たちの勝手だよな?
GM :皆、忘れてないか?
ジョーカーとの契約を遂行する=CBIの長官を救うには
銃撃戦実行犯のグレンディは処罰される対象だ。
ここでジョーカーの依頼に対する姿勢をはっきりさせてもらい
たい。
ホーク :俺は…ジョーカーの方だな。これだけ聞いたから悩むけど。
ラルフ :ジョーカーとの約束は破れないが…
なによりGMTの汚さが許せねえ。
レイファ:わたしはジョーカーとの契約を破棄する。
じいさんについていくよ。
GM :バーテンが「嬢ちゃん。気持ちはわかるが行かせてやれ」と。
ラルフ :そうだな、俺も止めるよ。
あのじいさんは娘に似ているというおまえを危険なところに
連れて行きたがらない、それぐらいわかってるだろ。
GM :グレンディは行ってしまう。
ホーク :ジョーカーに連絡するよ。ここの場所と今までの事情ね。
GM :それを聞いたジョーカーは言う。
「彼が今から行こうとしている場所を突き止めることはできません
か? CBIに彼の先回りをさせれば、どちらも救える可能性が
あります」
ホーク :それはちょっと難しい。グレンディはもう出ていっちゃったし。
レイファ:あんたにできないんならわたしがやるわ!
GM :では、バーテンがレイファを呼んで一枚のメモを渡す。
メモにはグレンディの目指す地区が記されている。
ホワイトエリアの一角だ。
レイファ:後はじいさんに追いつくだけね。
GM :「ふふん。もしあいつがわしの思っているような男であれば、
グレンディは下で足止めをくらっていることだろう」
ホーク :ありがとうございます。できるだけのことはします、と言って、
ジョーカーにその場所を報告。
GM :「エンジュ、走査を」
エンジュ:オッケイ♪ グレンディの行く先を突き止めるからね。
ここで失敗したら情けないなっと。はいはい、成功〜。
GM :その地区にはかつて巨大な研究施設があった。
兵器開発をしていたということだ。現在のGMTの母体になった
会社でもあるが、もちろん現在は廃虚。
廃虚のはずなんだが、今、その付近で慌ただしい動きが察知
できる。麻薬バイヤー組織の戦闘部隊が集結している模様。
アヤコ :事情を聞いたなら、野戦ワゴンでレイファたちを迎えに行く
よん。
エンジュは? 一緒に来るの?
エンジュ:うん。
ラルフ :随分、素直じゃないか。珍しいな。
アヤコ :アビス。CSの膝抱えて後ろに乗りなさいよ。
アビス :直ってるなら持って行きましょう。
レイファ:膝抱えて?
GM :別にそうする必要はないぞ?
アヤコ :シェルキャリアを短く切って、膝抱えなきゃ乗れないように
しちゃう(笑)
さあ、生まれ変わったエリザベスちゃん改めロブスターちゃん、
行きましょう。
ラルフ :え? ロブスター?
アヤコ :(ワゴンのシートを指している)
真っ赤に塗装しなおしたのよん(笑)
GM :(シリアスなシーンなのに…)
では《ワイルド・ギース》の三人。エレベータを降りるとだな、
例の青年が気絶したグレンディを抱えているよ。
レイファ:なにしたの?
GM :「親父とはこういうケンカは慣れてたからな。攻撃パターンは
読めてる」
レイファ:“親父さん”ってやつね。
ホーク :それくらい親しいってことか。で、どうするんだ?
GM :「決まってるだろう。俺はマフィアと戦争しに行くぞ」
ホーク :やっぱり行くのか。
レイファ:(LMGを構えつつ)その話、乗った。
GM :彼はじいさんをかついでビルの地下に降りて行く。
アヤコさんたち到着していいよ。
エンジュ:じいさんどこ?
レイファ:ビルの中に戻したわよ。
エンジュ:僕、看てようか?
ラルフ :やっぱり、戦闘する気はないんだな。
GM :そこにアヤコとエンジュには見覚えのあるバギーが地下車庫から
出てくる。
アヤコ :あのときのは君だったんだね。
GM :君…っていっても、今回降りてくるのはこういう格好した奴だが
(イラストを見せる)*。
オートプロテクターといって、まあ、動力付きの甲冑だな。
青年の雰囲気は、穏やかじゃない。それも、“親父さん”を
陰謀に巻き込んだ相手だから、という以上にどこか怒っている
感じがする。そばに寄るのが怖いくらいだ。
アヤコ :本人自身の何かがあるんじゃないかって感じね。
GM :そう考えてもおかしくない。
エンジュ:えっと、あなたのことなんて呼んだらいいの?
GM :青年は口ごもってから…「こんなキザな名前は好きじゃないが
《シリウス》とでも呼んでくれ」とぼそっとつぶやく。
というのも、彼のオートプロテクターに《シリウス》と銘が
あるんだね。
アビス :じいさんが使ってたものかな? わかるか?
GM :《INT》でクリティカルか。
では、アビスは「こんなプロテクターは生産されていない」と
いうことを“知って”いる。
元になったタイプはわかるが、かなりカスタムされている。
アヤコ :もしかして…CSと渡り合ったのって、この人?
GM :アビスは同時にこのプロテクターの欠点も見抜く。
稼働時間が非常に短い。
「俺はもう行くぞ」
エンジュ:あ、待ってよ。あなたに先に突っ込まれると、CBI長官が…
GM :「CBIといえども所詮、GMTのイヌに変わりあるまい」
エンジュ:GMTが嫌いなの?
でもね、企業の人だからって全員悪いわけじゃないんだよ。
GM :「オレは悪くない企業の人間に会ったことがないんでな」
エンジュ:じゃあ、あの人は? “親父さん”は企業の人じゃないの?
GM :“企業の人”という言い方をするわけ?
エンジュ:だってGMTの…しかも《イリーガル》なんでしょ?
GM :“GMTのイリーガル”と言っても、必ずしも「GMT社員」と
は限らない。
GMTが依頼して外部の人間を工作員として使うということも
あるんだ。その方が“使い捨て”が効くしな。
エンジュ:あう…とりあえずあなたが動かなければ、CBIがケリつけて
くれて、長官は助かるんだよ。長官、悪い人じゃないんでしょ?
僕、会ったことないけどさ。
それを、どうしても更迭させる必要があなたにあるの?
GM :「そんなこと俺の知ったことか」
エンジュ:あのね! “知ったことか”で人の運命狂わせないでよ!
そんなのよくないと思う!
GM :(…キャラクターはまだCBI長官とシリウスの因縁を知らない
からなあ)結論として彼の決意は揺るがせられない。
彼は自分のバギーに乗っていってしまう。
ホーク :CSで止めろ。
アビス :おれが? 作戦上、どうしても止めなきゃならないなら仕方ない
が、おれとしては止める気はないよ。
後は個人的に彼に賛同するかどうかだ。
レイファ:彼が行くならわたしはそこに飛び乗るよ。
GM :飛び乗るっ?! 一瞬びびるだろうが…降りろとも言えないし…
レイファ:考えてる暇なんてないわ。
ラルフ :とにかく俺は現場に行く。
ホーク :ああ、どうしよう。
(ひとりで律義にジョーカーへの義理立てに悩んでいる)
エンジュ:僕はじいさんのとこに行きたいな。
ラルフ :俺たちエレベータの暗号知らないから上に行けないんだよ。
エンジュ:なんでっ? バーが、バーがあるのに暗号なんてっっ(笑)
GM :なんでだろうね。
レイファ:不思議だな(笑)
アヤコ :一見さん*お断りだってさ。
ホーク :しょうがない。車で追いかけよう。
アヤコ :一般車両はここに置いといて、あたしのロブちゃんに乗りなさい
よ。
シーン13 戦いの場にて
レイファ:ついたらもう銃撃戦はじまってる?
GM :いや、まだ。
シリウスは遮蔽をとってから武器をSAMランチャー*に代えて
待機。
ラルフ :こっちも遮蔽をとろう。
GM :そうこうしている内にCBIが来る。
SWATチームは来てないね。
一般常識として知っていていいが、CBIとSWATは経営が
別だからね。
エンジュ:でもどっちもGMTの子会社なんでしょ?
GM :そうだよ。さっきも言ったようにGMTは現CBI長官の更迭を
望んでいるわけだから。
エンジュ:CBIは長官の一存で動いてるのか。
GM :名目としては治安を維持しないといけないからね。あからさまに
動くなと言うわけにもいかない。
では、CBIは現場を包囲して突入を図る。
ところでシリウスが見ているのは捕り物が行われている場所とは
まったく別の方向だ。
レイファ:どこ?
GM :そこにヘリが浮上する。
レイファ:来たっ! 黒幕の脱出用ね。
GM :シリウスはSAMランチャーをぶっ放す。
その一撃でヘリは落ちます。で、ホークに言うよ。
「今日はこれで我慢してやる」(←態度のでかいNPC)
ホーク :わかった。(←押しの弱いPC)
GM :彼は自分のバギーに乗って帰ろうとする。
レイファ:じいさんによろしく言っといて。
またお酒が飲みたくなったら、連絡ちょうだいねって伝えて。
GM :そうするとオートプロテクターのスピーカー越しの声が笑って
いるのがわかるな。
ホーク :ジョーカーに報告するよ。ヘリのこと…なんとかならない?
GM :まあCBIも騒ぐだろうが、後のまつりだし。
ホーク :適当にごまかしといて。
GM :では、ジョーカーのオフィスに戻った。
レイファ:ジョーカーに言おう。
わたしはあなたとの契約を破棄してしまったから、前金を全部
返すわ。今回の報酬は受け取れない。
GM :「結果として、CBI長官は無事です。皆さん、私の依頼は立派に
こなしてくれましたよ*。
成功報酬はとっておいてもらわなければ」
ラルフ :たいしたことしてないけどな。
GM :「それと《ワイルド・ギース》というバーから招待状が届いて
ますよ」
レイファ:ほお? なんて書いてある?
GM :オーナーが一杯おごるそうです。
レイファ:じゃあ今日は帰りに一杯飲んで帰ろ。今回は何にしようかな♪
GM :ある程度以上は実費で払ってね(笑)
レイファ:大盤振る舞いだあ。$100くらい使っちゃえ!
エンジュ:シリウスは来てるの?
GM :今はいない。
アビス :シリウスのオートプロテクターのことについてオーナーに
聞こう。
見たことのないオートプロテクターだな。あれはあいつが作った
のか?
GM :「そうじゃない。ただ、それについてはあまり触れないほうが
いいな」
アビス :ふーん。
GM :「忘れるべくして忘れられたはずの事件だからな」
レイファ:あのじいさん、またここに来るの?
GM :「そうだな。縁があったらまた来るだろう。
お嬢ちゃんが待ってたって伝えておくよ」
レイファ:うん♪
GM :「多分またユニオンに戻ることになるんじゃろうな」
ラルフ :ユニオン教官か。教えてもらいたいことがあったんだけどな*。
ホーク :またここに飲みに来てもいい?
GM :「踏み倒すのは許さないぞ」
エンジュ:わざわざ注意するということは…
シリウスはいつも踏み倒すのか(笑)
GM :「一人前になったら迎えてやる」
ホーク :わかりました。たまには昔の話も聞かかせてください。
GM :…おまえにしちゃ、まともなこと言う。
ホーク :おいおいおい。
レイファ:まあいいや、飲もう(笑)
アビス :おれはグレンディともう一度話がしたかったな。
レイファ:わたしのポケロンが鳴るのを待ってて♪
シーン14 夢魔の訪れ
GM :君たちが《ワイルド・ギース》で飲んで帰った翌日、通達が
届く。
ホーク :何処から?
GM :差出人は《ナイトメア》。そして、通達の内容は…これを読んで
くれたまえ(手紙を渡す)。
アヤコ :…なにこれっ?!
◆シナリオ3「夜魔の踊る夜」に続く…
次回予告
背徳と混沌の中で芽生えた信義と情義。
しかし、このソドムではそれすらも夜魔の餌食となる運命(さだめ)なのか。
獲物を前にして轟く夜魔の哄笑と銃声。そして、戦士達は立ち上がる。
次回『夜魔の踊る夜』
レイファよ、牙城を撃て。
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