MHリプレイ #3
 夜魔の踊る夜   >>>章の目次
                 
>>>前回までのあらすじ
                 >>>キャラクター紹介

  シーン1 ナイトメア

GM  :《ワイルド・ギース》*に招待されて、どんちゃん騒ぎをした
     翌日のことだ。君たちひとりひとりの端末、あるいは住居に
     以下のような通達が届く。
     『警告。過日、諸君がサン=アンジェルスにおいて売却し、
     利益をあげたガソリン1800リッター*の正当な所有権は我々に
     ある。三日後までに売上の40%を上納金として、以下の指定
     口座に振り込まれたし。
     なお期日までに全額振り込みが確認されなかった場合、諸君に
     我々への叛意があるものとし、即刻処分を断行する。
     諸君が我々に与えた損害は決して少額ではない。すみやかなる
     納金を期待する。 ナイトメア
センゴク:何をいまさら。売っちまったらこっちのもんよ(笑)
アヤコ :そういや、あのガソリン、センゴクたちがどっかの倉庫から
     盗んできたんだっけ。その組織が《ナイトメア》なの?
センゴク:前の持ち主のことなんか知りません。
ラルフ :しかし、嗅ぎ付けられたぞ。
ホーク :40%っていくら?
GM  :前金・ボーナス含めて$15,000もらっているから$6,000
     だな。
レイファ:冗談じゃないわよ。払うわけないでしょ。
アヤコ :でも、武装ヘリとか平気で持ち出す相手よ?
エンジュ:僕の端末アドレス知ってるしー。なんかヤな感じ〜。
センゴク:しかし、40%というのは中途半端な数字だな。
     組織のガソリンを盗んで売った、と文句つけてくるなら
     「全額よこせ」が妥当じゃないか?
GM  :60%は組織のためにガソリンを運んでくれた正当な報酬と
     いうことだ。
エンジュ:うわー。もっとヤバい方向だ。僕らは悪の手先〜
アヤコ :腹たつわね。
ホーク :でも、$6,000で済むなら払っておいた方がわずらわしく
     ないんじゃないかな。
センゴク:じゃ、オレの分も払っといてくれや。頼んだ。
ホーク :えええ? なんで俺が。$6,000くらいもってるでしょ?
センゴク:日本刀買うのに貯めてんだよ*
レイファ:わたしは絶対、払わないわよ。わたしはジョーカーの仕事を
     したんだから。
アビス :組織に口出しされる謂れはない。
GM  :それでは、その日のうちに外出する人、手を上げて。
  (ほぼ全員が迷わず挙手)
エンジュ:ええ? 僕以外、全員? 皆、外で何するの?
ラルフ :これだから、ネットライナーって奴は。
GM  :(ダイスを振って標的を決定)では、センゴク。
センゴク:またオレ狙われた? 多いなあ、最近(笑)
アビス :あちこちで敵を作って歩いてるんだろう。
GM  :玄関を出たところで狙撃される。ただし、命中はしない。
ラルフ :脅しだな。
センゴク:射手の位置はわかるか?
GM  :近くのビルだろう。ここはフリータウンなんで、空きビルは
     いくつもある。
レイファ:センゴクって、どこに住んでいるの?
センゴク:オレとルーレルはホークの事務所*に居候してるんだ。
     つまり、今、狙撃されたのはホークの事務所前だな。
     おおい、ホーク、ドアのガラス割れてるぞ。オレのせいじゃ
     ないからな、ちゃんと片付けとけよ。
ホーク :えええ?
センゴク:じゃ、オレは出掛けてくる(笑)
ホーク :ああ、もう。仕方ないなあ。破片を片付けてから買い物に
     行きます。
GM  :ではホークが目ぼしいドラッグ*はないかと、ブラック
     マーケット*を歩いていると、人込みの中で背中に銃口を
     突き付けられる。
ホーク :な、何の用だ。
アヤコ :ダブル災難ね。
GM  :「支払いは期限厳守で頼むよ」それだけ囁いて、背後の
     気配は消える。
     他のキャラクターには、今日はなんの事件も起きなかった。
アヤコ :“今日は”とか言ってるし。
レイファ:翌日になったの? ジョーカーのところに乗り込むわ。
ラルフ :ここは全員、集まった方がいいだろう。
レイファ:ちょっとぉ。ジョーカー、こいつらなんなのよ。
     説明してくれる?
GM  :レイファがそう言ってオフィスの扉を開け放つと、すでに
     皆が集まっている。
     アヤコたちPC、それにサンディという女性ハスラー、
     ウォルターというバウンサー、後はルーレルとシリウスだ。
レイファ:初顔もいるわね。
GM  :それはジョーカーが紹介してくれる。
     サンディとウォルター、ルーレルとシリウスは例のガソリン
     輸送の際、ジョーカーと一緒に囮としてテキサナに向かった
     メンバーだ。
ラルフ :つまり、囮チームも含め、あのガソリン輸送に関わった
     全員に脅迫状が来ているわけか。
GM  :そのようだ。
レイファ:《ナイトメア》が何者だか知らないけど、わたしはこんな
     要求に応える気はないからね。
ホーク :ジョーカーは《ナイトメア》って何者だか知ってる?
GM  :「調査してみました。
     が、充分な情報が得られたとは思えません。
     私の情報網に引っ掛かって来たところでは、《ナイトメア》は
     《ステイツ・コネクション》----北米全域に根をはる謎の
     組織の別名だということです」
ホーク :《ステイツ・コネクション》?
     聞いたことがあるかチェック*していい?
GM  :6ゾロを出さない限り、何も知らない。
     それというのも彼らの名前が表に出てくることはまずない
     からだ。
アヤコ :秘密結社なの?
GM  :「数多くの陰謀・工作に彼らの情報と意向が反映されていると
     言われていますが、彼ら自身が犯罪行為に手を染めることは
     ないそうです。
     どれほど追求しようと、《ステイツ・コネクション》が事件に
     関係していたという証拠は掴めないよう仕組まれているの
     です」
ラルフ :つまり、今回のように仕事を他人にやらせておいて、後で
     利益の一部を要求すると?
GM  :「それが彼らの典型的なやり方のようです」
アヤコ :黒幕ってわけか。
     活動範囲が北米全域だなんて、かなり巨大な相手みたいじゃ
     ない? ヤバそうね。
GM  :相当、ヤバいでしょう。ジョーカーですら断片的な“推測”
     情報しか掴めないんだから。
ラルフ :それは問題だな。
ホーク :昨日、ブラックマーケットで背中に銃を突き付けられたんだ
     けど。ちゃんと金払えって。
GM  :「それはご迷惑をおかけしたようですね」
アビス :期限前からプレッシャーかけまくり。
GM  :「多分、もうそういうことはないと思いますが」
アヤコ :なんで?
GM  :「このままではあまりにも危険と判断して、先程、
     《ナイトメア》の指定口座に、あなた方の分もあわせた全額を
     振り込ませていただきました」
レイファ:なによ、払っちゃったの。
ラルフ :迷惑をかけた。
ホーク :ジョーカー、大丈夫なの?
GM  :オフィス自体は相当な赤字だね。
     それというのも、CBI長官を救ってほしいという前回の
     依頼はスポンサーがいたわけではなく、完全にジョーカーの
     私財をなげうっての依頼だったわけだから。
ラルフ :そうか。俺はジョーカーに$6,000渡しておくよ。
GM  :それは個人の方針に任せる。
     ところで、ジョーカーのその説明を聞いて、レイファの他に
     もうひとりいきり立つ奴がいるよ。
ホーク :シリウス?
GM  :そう。彼はジョーカーに詰めよって襟首を掴む。
    「勝手なことをするな。ようやく奴らの方から尻尾を見せた
     ものを。俺はこれを待っていたんだぞ」
     そのまま腕を引き寄せると、ジョーカーは吊るし上げられて
     しまう。
エンジュ:ええん。ジョーカーぁ…
GM  :泣くな。
     そこでシリウスはふと正気に返って手を離すと「すまん」と
     言って出て行く。
エンジュ:(ぴく)僕も帰る!
GM  :シリウスはMAX−7*に乗って去るよ。
エンジュ:きゅ〜ん…
GM  :(こいつは何をしたかったんだ?)
     後日談ですが、「ブローカーに暴力行為を働いたことを
     詫びる」という謝罪文とともに、ジョーカーの口座に
     $10,000が振り込まれます。
ホーク :自分の分はジョーカーに払っておくか。
アヤコ :あたしもそうするわ。
センゴク:なんでだ? オレは払わんぞ。
レイファ:わたしも金は渡さない。だけど、ジョーカーが心配してくれた
     ことまで突っぱねるつもりはないわ。
     だから、ジョーカー。次に仕事が来たらわたしに声をかけて。
     その仕事、無料で受けるわ。
エンジュ:レイファ、格好いい。
ラルフ :レイファが受けるってことは同条件で俺も受けるってことに
     なるんだがな*
GM  :それでは、解散になる。
エンジュ:さってと〜帰ったら僕、口座に入るよ。
     《ナイトメア》の口座を見張って金の行方を追う。
     どうやってロンダリング*するつもりか突き止めるんだ。
     そうすればダミー会社とか《ナイトメア》に関係している
     ところがわかるはず。アクセス。
GM  :「その口座は先ほど、解約されました」
ホーク :なんだって?!
GM  :入金が確認され次第、金を移して口座を消す。
     追跡をかわすための方策だね。
エンジュ:む〜。でも諦めない。口座解約は電話一本かもしれないけど、
     開設のときには信用証明が必要なはずだ。
     その登記をチェックするよ。
GM  :GMT*セントラルバンクにハッキングかける気か?
エンジュ:ふうん。GMT系列の銀行を使ったんだ…やるよ。
ラルフ :強気だな。
アヤコ :銀行荒らしだ。
エンジュ:データ見るだけじゃない。
     昔はもっとヤバいこともしてました〜(笑)
     【アクセス】は02。絶対成功*
GM  :それは…侵入を許可せねばなるまい。
     しかし、データバンクの前にはプロテクションソフトが常駐
     しているよ。
     向こうを覗きたいならこいつらを黙らせないとね*
アヤコ :これが噂のイメージファイトね。
GM  :と言っても、傍から見たらエンジュは寝てるだけだが*
レイファ:エンジュはどこで暮らしてるの?
エンジュ:カプセルホテルを転々と(笑)
アヤコ :家出少年だわ。補導されないようにね。
GM  :プロテクションソフトは3体いるよ。
エンジュ:それじゃあ、こっちもお友達を呼ぶ。
     アンジュ君、センジュ君、行くよ〜
GM  :何だ、それは?
エンジュ:ネット内で出現する僕の分身*
     僕も皆の真似して名前つけてみたんだ♪
アビス :ますますわからん世界になってゆく(笑)
GM  :《REF》はそちらが上だ。先攻どうぞ*
エンジュ:センジュ君、全体攻撃*
GM  :まだまだ。こっちの攻撃は2ポイント。
エンジュ:アンジュ君、防御*。まったく問題なし。
     全体攻撃行きまーす。
GM  :それで2体は倒れたな。
エンジュ:残り1体か。それなら僕も攻撃参加*。えいっ
GM  :サイバースペースに入るとエンジュは速いし強いな。
     プロテクションソフトは沈黙した。
エンジュ:アンジュ君、センジュ君、ご苦労さまー
GM  :さて、データバンクの入り口だ。
     「パスワードを入力してください」。チェックは1/2難度で。
エンジュ:失敗しちゃった。《LUC》を使って再チェック*
GM  :再チェックは一度のみ。
     次に失敗したらAHP*に通報される。
エンジュ:失敗〜。撤退だー
ホーク :結局、収穫はなしか。
ラルフ :ジョーカーに掴めなかったんだ。エンジュじゃ無理だろ。
GM  :10日ほど経過させたいんだけど、その間、何か行動する人
     いる?
アビス :サイバー手術をしたい。
     前回の教訓を生かして、サイバーアイにIRビジョンと
     レーザーサイト機能を増設*。それと、強化人工筋肉を+8*
ホーク :俺も、左手にショットガンを仕込みます。
ラルフ :強化人工神経を入れる。
アヤコ :うわぁ。皆、ガチガチだなぁ。
GM  :手術とそのアフターケアで10日はかかると見てくれ。
レイファ:わたしはCSのショールームに行くわ*
     ふふーん。これなんて可愛いじゃない。いくらかなー。
ラルフ :本気でブロックバスターに転職する気だな。
GM  :……(半泣)
レイファ:まあ、今日は見るだけよ。
     後でアビスとセンゴクに相談にのってもらおっと。
アビス :最新型のカタログなんか見たら、おれも《リヴァイ
     アサン》*をカスタムしたくなってくるな。
レイファ:やっぱり塗装は赤がいいわよねー
センゴク:そっちの相談かい(笑)
GM  :では10日分の生活費を減らしておくように。
センゴク:ちょっと待て。10日も遊んでられるか。仕事を探す。
     どうせホークの事務所にゃ仕事なんか来ねぇだろ。
     ジョーカーのとこ行くわ。ルーレル、おまえも来るだろ?
ルーレル*:…そうだな。行こう。
GM  :ネオ=アップル自体は戦勝景気で活気づいているんだが、
     あいにくと君たち向きの仕事はないそうだ。
     傭兵の相場があがっているけど、長期契約になる。
     10日じゃ無理だね。
センゴク:仕方ねぇなぁ。
     《コーティーズ・ガレージ》*でバイトするか。
GM  :あそこは女性工員しか雇わないよ。
センゴク:だから、お茶くみ(笑)
GM  :おまえには射撃レーンに行って練習しようとかいう殊勝な
     心掛けはないのか。
センゴク:そんな金のかかること(笑)
     おぢさんは頑張って稼がないと。
アビス :彼には養わなければならない妻子がいるんだ。
アヤコ :そうだったの。大変ね。
センゴク:ウソ嘘(笑) オレは25歳、独身よ。
ラルフ :同い年…だったのか。
センゴク:こうなったらレストランで働くか。
     この辺、食い物屋たくさんあるからな。どっかでアルバイト
     2人くらい募集してんだろ。
ルーレル:おれも…か?
センゴク:いいじゃねえか。
アヤコ :こんな無口なウェイターいやよ(笑)
センゴク:じゃ、おまえは裏で皿洗い。
GM  :だーかーら、バイトは禁止。
センゴク:仕方ねぇなぁ。
エンジュ:僕はインディーズ*で聞き込みするよ。
     《ナイトメア》について。
GM  :食い下がるね。
     そうすると、何人かのハッカーから忠告を受ける。
     「ネタがヤバすぎる。悪いことは言わない。手を引きな」
エンジュ:なんか知ってるんだね? 教えてよ。
GM  :どうやって聞き出すつもり? 買収か、脅しか。
エンジュ:えっとねー、脅す。
     教えてくんないと、ひどいコトになるぞ〜
ラルフ :それで脅しているつもりか?
アビス :怖くなさすぎる(笑)
エンジュ:要はテクの問題だもん。
     バグプログラムけしかける。システム乗っ取っちゃうぞ。
GM  :「よせよせ。わかった」と相手は根負けしたように言う。
     「だがなぁ、デッキは買い直せば済むが、命はなくしたら
     おしまいだ。《ナイトメア》はホントにヤバいんだぜ」
レイファ:はいはい。いいから続けて。*
GM  :「奴らは決して、自分の手は汚さない。だが、おおがかりな
     犯罪の陰には必ず奴らがいる。
     名の知れた賞金首、それも荒事のできるバンデット*なら
     大抵は奴らと接触したことがあるはずだ」
エンジュ:わかった。ありがと。じゃ、これ修理費に使って。$300ね。
     さってと、バンデットとなると僕の管轄外だから、皆に
     知らせなくっちゃ。
GM  :では、これで予定の10日は経過した。
レイファ:ジョーカーのオフィスに集合かしら。
ラルフ :いいかげん、ジョーカーのオフィスを寄り合い所代わりに
     するのはやめた方がいいんじゃないか?
GM  :そうだな。自分たちの「いつもの店」を決めてもいいだろう。
     マホロバ・ストリートのサンプルデータは用意してある。
アヤコ :これどう? インド料理の店だって。
ラルフ :毎回、インド料理というのは気が進まないな。
レイファ:ならバーとかが集まりやすいかもね。
ラルフ :未成年がいるぞ(笑)
エンジュ:僕、未成年じゃないもん。21歳にしたんだもーん。
アヤコ :“したんだもーん”って、あんた(笑)
ラルフ :こいつのはあくまでも“自称”だからな。
レイファ:自分たちで店の名前とか決めてもいいの?
GM  :構わないよ。
センゴク:バー《男船》。
アビス :濃いネーミングだな。
ホーク :寿司バー?
GM  :(笑)長くかかりそうだから、店の名前は後で決めてくれ。
     ともあれ、君たちは「いつもの店」に集まった。
アヤコ :10日、たっちゃったね。
センゴク:仕事がねえぞ(笑) ホーク、奢れ。
レイファ:え? 奢りなの? ラッキー☆
アヤコ :ありがとぉ。
ホーク :あああ…。それはともかく、《ナイトメア》だけどさ、
     金でケリがついたのかな。
     あれ以来、危険なことは起きてないよね。
ラルフ :そういう組織だって噂だろ? 稼ぎの4割だけ要求するって。
レイファ:それも気に食わないわよねぇ。
エンジュ:ねぇねぇ、僕、ちゃんと調べてきたんだよ。聞いて聞いて。
ラルフ :言えよ。
エンジュ:えっとぉ…
     銀行行ったら消えてて、バンデットなら知ってるかも。
ラルフ :おい(怒) まともに話せ。
エンジュ:接触してるんだよ。値段の高い奴と。
レイファ:ほーう。そこそこ実力のあるバンデットなら《ナイトメア》と
     過去に関わり合いがあって、何か情報をもってるかもしれない
     ってワケね。
エンジュ:そうそう。
レイファ:そいつらを締め上げて吐かせればいいのね。
エンジュ:そう…なの?
ラルフ :おまえはまた、短絡的なことを。
レイファ:だってバンデットなら賞金首でしょ? 仕事よ仕事♪
     一挙両得。
センゴク:金になるなら手伝うぜぇ。
レイファ:それじゃあ、標的にするバンデットについてちょっと下調べ
     しておかないとね。
GM  :それでは、ここでレイファのソロ*になります。


 2 プライマリー

GM  :君に連絡が入る。お母さんからだ*
     「久しぶりに一緒にお茶でも飲まない?」
レイファ:いいよ。
GM  :「それじゃあ、いつもの茶房に15時ね」
レイファ:了解。たまには元気な姿を見せておかないとね。
GM  :ところで、君のお母さんの“いつもの店”は第1級保安区*
     ワシントン・エリアにあるマダムご用達のティーラウンジ
     です。合成食材*なんて出すこともない格式の高い店だ。
     君の両親は、そういう店を利用することで自分たちのステイ
     タスを顕示しがちな傾向にある。
     君もかつてはお母さんに連れられて、よく出入りしていた
     店ではあるんだけどね。
レイファ:ま、おいしいからよしとしておこう(笑) 行ってくるわ。
GM  :持ち物を再考してください。
レイファ:え?
GM  :第1級保安区です。
     携帯が許されるのは護身用の拳銃1丁までだ。
レイファ:LMG*は?
GM  :論外だ(笑)
レイファ:これで護身してるわよ。
GM  :過剰防衛だろうが。
レイファ:でもわたし、SMG*より小さい武器って持ってないのよね。
GM  :……(この爆弾娘は)
レイファ:仕方ないわね。約束は3時だから、まだ余裕あるでしょ?
     9mmボディ*を購入しておく。
     サイバーレッグの中の手榴弾は問題ない?
GM  :見つかったら大問題だが、チェックでファンブルしない限りは
     大丈夫だろう*
レイファ:じゃあ時間に合わせて行くわ。
GM  :店につくと、すでにお母さんは先に来て待っている。
レイファ:はぁい。
GM  :「会えて嬉しいわ。最近、どうしてるの?」
レイファ:元気にやってるわよ。
GM  :「そろそろ、戻っていらっしゃいな」
レイファ:い・や・よ。
GM  :「お父様ももう怒っていらっしゃらないから」
レイファ:も・ど・ら・な・い・わ・よ。
GM  :「あなたが戻ってくれば、まだあの縁談は…」
レイファ絶対に・イ・ヤ・よ
GM  :(苦笑)話はあくまでも平行線だね。
     君のお母さんはおっとりした人だから別に気を悪くした様子は
     ない。
     とりあえず、君の元気な姿を見ることができて嬉しそうだ。
レイファ:わたしも母とは仲悪くないのよ。
GM  :そんな感じで1時間ほどお茶をした。
     そろそろ店を出ようという頃合いになるけど?
レイファ:ここの支払いはわたしが持つわ。
GM  :安くないよ。100ドルはする。
レイファ:ま、いいわ。払う。
     ほら、お母さん、わたし、ちゃと生活できているのよ。
GM  :「母さんに御馳走してくれるの。優しい子ね」とおっとり。
レイファ:で、この後どうするの?
     家まで送っていってあげたいんだけどさ、父がいるとまた
     揉めそうじゃない。
GM  :お母さんはこの後、華僑のパーティに行く予定だそうです。
     本当はお父さんが招待されていたんだけど、仕事の都合で
     お母さんが代理で行くことになったそうだ。
    「できたら、あなたも誘おうと思ってきたのだけど、どう?」
レイファ:お父さんは来ないのね? なら行ってもいいわ。
GM  :とことん嫌われてるなあ。可哀想に(笑)
レイファ:いいの。
     ところでさ、いくら身内のパーティといっても、この格好じゃ
     行けないでしょ?
GM  :(ぎく)ここに一体、どんな格好で来たんだ?
レイファ:普通の服よ。と言っても迷彩とかじゃないけど(笑)
     シャツにジーンズね。
GM  :それはさすがに会場で浮くな。
レイファ:じゃ、今から買いに行きましょ。時間ある?
GM  :問題ない。
     君と連れ立って買い物ができてお母さんは嬉しそうだ。
     「このドレスなんかどうかしら?」
レイファ:ええー? そんなドレス、他じゃ着れないじゃない。
     スーツの方がいいな。
GM  :ではシックなものを選んだと。
     「ところで、もしお母さんと一緒じゃつまらなかったら、
     お友達を誘ってもいいわよ」と言ってくれますが。
レイファ:お母さんと一緒がいやなわけじゃないんだけど、友達いた方が
     楽しいから呼ばせてもらおうかな。ラルフとアヤコかしらね。
GM  :ごめん、それはダイスで決めてくれないか?
レイファ:ま、いいけど。ええと−−センゴクとホークだ。
     なんでよりによってこの二人かなあ(笑)
GM  :では、センゴクとホークに来てもらおうか。


   3 パーティ

GM  :ホークの事務所に電話がかかってくる。
     現在、ルーレルは出掛けていて、事務所に残っているのは
     君たちふたりだけだ*
センゴク:どうせ仕事の依頼じゃないだろ(笑) ホーク、出ろよ。
ホーク :はい。こちらハスラー事務所…
レイファ:暇してる?
ホーク :え? ああ?
レイファ:わたしがわからないの。
     電話かけてきた女の声の判断に迷うほどモテてないでしょ。
ホーク :わ、わかっているけど。
センゴク:素直に納得するな(笑)。情けないぞ。
ホーク :で、どうしたんですか? また車を出せって言うんですか*
レイファ:そうよ。夕食付きなんだけど、来ない?
センゴク:いいなあ。
レイファ:センゴクも来なさいよ。
センゴク:タダ飯を食わせてもらえるなら行くよ。
     なんだよ、ホーク、不服か?
ホーク :いや、別に…どうせ二人きりのつもりで誘ったんじゃない
     だろうし…
レイファ:それじゃ決まりね。
     ワシントン・エリアのゲートで1時間後に。
     正装で来てね。ガチャン。
センゴク:切れた(笑)
ホーク :ワシントン・エリア? 第1級保安区じゃないか。
センゴク:正装で来いってよ。どんな店だ?
ホーク :って言うか、1時間後にワシントンならもうすぐに出発
     しなきゃ間に合わない!
GM  :では、ここで装備を選んでおいてください。
センゴク:紋付き袴。
ホーク :本気?
センゴク:日本男児の正装は紋付き袴に決まってんだろう。
GM  :い、いや。装備って、服装のことじゃなかったんだけど、
     それはそれで許可する(笑)
ホーク :俺はスーツで。
レイファ:タキシードじゃないの?
ホーク :そこまでフォーマルな場所なの?
     でも、もう電話切れてるし。
GM  :で、武装の方は?
ホーク :第1級保安区だね。9mmカートレス*
センゴク:オレ、拳銃なんて持ってないぞ?
GM  :(こいつも重火器偏重か)拳銃くらい買っておけ。
センゴク:金は使いたくないなあ。斧じゃだめか*
GM  :斧も日本刀も不可!
センゴク:なら、ルーレルから何か借りよう。
     (キャラクターシートを覗き込んで)9mmボディというのが
     あるな。これでいいや。
     ルーレル宛に「外で飯食ってくる。拳銃借りる」とメモを
     残しておこう。
ホーク :移動は俺のコミューター*で。
GM  :その車なら問題ない。
     ゲートに到着すると、小綺麗なスーツ姿のレイファと、
     もうひとり東洋系の小柄な女性が待っている。
     少しばかりレイファに似ているね。
センゴク:若い?
GM  :40歳くらいだよ。
レイファ:母です、よろしく。
センゴク:ああぁ、お母さんでしたか(笑)
GM  :若いおネイちゃんを期待してたな。
     「いつも娘がお世話になっております」
ホーク :いいえ、こちらこそ。とてもとてもお世話になってます。
レイファ:何か含みのある言い方ね(笑)
GM  :レイファのお母さんは娘に似ず(笑)、おっとりとした
     女性だ。一見して、身につけているのがとても高価な品だと
     わかります。
センゴク:実は「お嬢」だったんかい。
レイファ:父がちょっとお金持ってるだけよ。
GM  :しかし、レイファの呼んだ友達が男性だったことに、
     お母さんはちょっと驚いている様子だね。
レイファ:誤解しないでよ、お母さん。
     この人たちしか連絡つかなかっただけなのよ(笑)
ホーク :あああ、やっぱり。
センゴク:飯さえ食わしてくれるならそれで結構でございます(笑)
GM  :それでは、会場へ向かってもらおう。
ホーク :会場? レストランとかじゃないの?
レイファ:華僑主催のパーティなのよ。
GM  :向かうのは華僑資本のビル。
     パーティ会場は最上階のホールだ。
     現在、一部の階で改装工事が入っているせいもあり、
     他のテナントはなし。貸し切り状態だ。
ホーク :最上階って何階?
GM  :28F。
     この高層ビル街の中ではそれほど高いというわけではない。
     車を地下駐車場に置いて、エレベータで会場へ直行してくれ。
     ホールにつくとすでにカクテルパーティが始まっている。
     東洋系の人種が多い。しかし、紋付き袴はセンゴクひとりだ。
レイファ:探しやすくていいわ(笑)
GM  :それと、ちらほらとラテン系の客の姿も混じっている。
レイファ:マリオとかルイージなのね?
センゴク:濃い丸顔で髭生やして(笑) それもわかりやすい連中だ。
ホーク :そ、そう? もしかしてシシリアンじゃないの?
GM  :レイファのお母さんは正面テーブルにいる老人に挨拶に
     行くよ。
     「お招きいただきましてありがとうございます。
      王大人(ワンターレン)*
レイファ:見覚えある?
GM  :家に帰れば昔、一緒に撮った写真があるよ。
     ずっと幼い頃の話だが。
レイファ:覚えてないでしょうね。
GM  :彼がこのパーティの主催者のようだ。70歳ばかりの老人で、
     車椅子を使っている。サイバー化するより、老いは老いとして
     受け入れようという性格のようだ。
センゴク:気骨のあるじじいだな。気が合いそうだ。
GM  :気骨か。もっともだな。
     この老人は中華マフィア《青竜幇》の首領だ。
センゴク:へへぇ。とりあえず頭を下げとこう(笑)
GM  :レイファのお母さんの挨拶に対して、王大人は「楽しんで
     いってください、李太太(リータイタイ)*」と答える。
ホーク :李姓なの?
レイファ:そうよ。わたし、李雷華(リーレイファ)が本名。
ホーク :じゃあ、王大人と血縁じゃないんだね?
GM  :血縁はないね。華僑という意味では「身内」だが。
センゴク:ああ、よかった。ヤクザの孫娘かと思ったよ(笑)
GM  :で、王大人と同じテーブルについているラテン系の男。
     シシリアンマフィア、ヴェツィーニ・ファミリーのドン*だ。
ホーク :うわあ。これ何のパーティなんだ?
レイファ:知らないわ。きっと華僑の親睦会でしょ。
ホーク :ウソだ…
GM  :それから、彼らの後ろに控えているボディガードの中にも
     知った顔があるけど?
ホーク :シリウス?
GM  :そうだね。視線だけで、「こっちも気づいている」と合図して
     くる。
レイファ:あら、シリウスじゃない。こんなトコで何してんの?
GM  :苦笑しつつ「仕事中だ」
センゴク:おまえだけバイトしてるなんてズルいぞ(笑)
GM  :「お嬢さん、天狼(ティアンラン)を知っているのかね?」と
     王大人が聞くよ。
レイファ:わたしもハンターなのよ。彼とは同じ事務所に登録してるの。
GM  :それを聞いて、王大人はシリウスに「話でもしてきなさい」と
     休憩を与えようとするけど、シリウスは「あと30分は自分の
     担当時間です」と固辞する。
レイファ:いいわよ。30分したら落ち合いましょ。
センゴク:タダ飯が食えるなら文句は言いません(笑)
GM  :料理も酒もすべて天然ものだ。
センゴク:おお。ルーレルに土産を持って帰ってやりたいな。
     折り詰めないか?
GM  :そうこうしているうちに30分たって、シリウスは交替して
     控室に向かう。
レイファ:あ、待ちなさいよぉ。
GM  :レイファがシリウスを追ってゆくのを見て、後ろから声が
     かかるよ。王大人とドン・ヴェツィーニだね。
     彼らも別室へ行くところらしい。
     「そんなに天狼が気になるかね? お嬢さんはなかなか男を
     見る目があるようだな」
レイファ:そんなんじゃないわよぅ。
GM  :「シシリアにもあれほどの男はなかなかいないぞ」と
     ヴェツィーニも煽る。
レイファ:だからー。違うのよー。
GM  :「あれだけの男だからな。お嬢さんが惚れるのも無理はない」
レイファ:もう。いい加減にしないと…
センゴク:止めるっ(笑) 相手見て暴れなさいね。お嬢さん。
レイファ:大丈夫よ。わたし、おじいちゃんには手なんか上げないから。
     この前の事件*でわかったのよね。
     わたし、実はジジコンなの(笑)
     シリウスよりグレンディのじいさんの方がいいわ。
GM  :そこまで気に入ってもらえましたか(笑) 
     ところで、最後に王大人は真顔に戻って言うよ。
    「天狼の名の由来を知っているかね?」
ホーク :彼の着ているオートプロテクターの名前でしょう?
GM  :それは《シリウス》のことな。王大人が言っているのは
     天狼星の方だ。
    「あれは戦を呼ぶ星。天狼星の名をもつ彼は険しい道を行く
     ことを選んだ男だ。女を幸せにしてやることはできないぞ」
レイファ:もういいわ。言わせておく。
ホーク :それじゃ、控室の方へ行きましょうか。
センゴク:奴にも料理をちょっと持っていってやるかね。
GM  :シリウスは休憩時間に入った他のボディガードたちと一緒に
     いる。
センゴク:よ、お疲れ。つまみもって来たぜ。酒はまだダメか?
GM  :「仕事は終わっていない。ノンアルコールで頼む」
センゴク:オレたちが来るのは知ってたのか?
GM  :「いや。招待客名簿になかったからな」
レイファ:本当は父が来る予定だったのよ。それが仕事で来られなく
     なったの。ところで、わたし、あなたに話があるんだけど。
GM  :「なんだ?」
レイファ:《ナイトメア》に揺さぶりをかけたいの。
     奴らのことを知ってるバンデットに心当たりある?
GM  :《ナイトメア》の名を耳にしたとたん、シリウスの表情が
     険しくなる。
     「女の身で手を出すことじゃない」
レイファ:大丈夫。わたしには仲間がいるもの。
GM  :(レイファはシリウスの過去設定を知らないのに、何故
     そこまで直球が返ってくるんだ…)
     シリウスが何か言いかけたとき、ホールの方で銃を乱射する
     音がする。
レイファ:えっ?
GM  :「この会場は我々が占拠した」
ホーク :テロリストか?
レイファ:そんな。お母さんっ!
センゴク:押し止どめる。まずは状況を確認だ。
GM  :申し訳ないが、ここでシーンを変えさせてもらう。
     プレイヤー総入れ替えだ。


  4 救出部隊編成

GM  :ジョーカーから、オフィスに集まってくれるよう連絡が来る。
アヤコ :何かな。行くよ。
GM  :レイファとホークとセンゴクがいないが、ジョーカーは話を
     始める。
    「事件が起きました。先ほど、第1級保安区のワシントン・
     エリアにあるビルが武装した一団に占拠され、パーティ会場に
     いた人たちが人質にとられています」
ラルフ :まさか…
GM  :「はい。その中にレイファたちがいます」
エンジュ:(挙手して)質問〜。レイファはどっちですか〜?
アヤコ :どっち、って?
エンジュ:テロリスト? それとも人質の方?
ラルフ :人質に決まってんだろうが。
アビス :改めて聞かれると自信がなくなってくるな。
アヤコ :おとなしく人質になっているとは思えない(笑)
アビス :不運なテロリストだ。
     ところで、センゴクとホークは何故来ない?
GM  :ルーレルいわく「その二人なら、妙な格好をして車で
     出掛けたのを見た」
アビス :妙な格好?
GM  :「センゴクは紋付き袴だった」
アヤコ :正装ね。さすが日本人だわ(笑)
ラルフ :レイファと同じパーティに出席したと考えた方がよさそう
     だな。
エンジュ:テロリスト側の声明、あるいは要求は?
GM  :出ていない。
     それと正確には「テロリスト」かどうかもわからない。
ラルフ :パーティ会場を占拠すること自体が目的か?
     パーティの趣旨は?
GM  :華僑が主催している親睦パーティだ。
ラルフ :招待客の中に目ぼしい名前はないか?
GM  :シシリア系マフィア、ドン・ヴェツィーニの名前がある。
ラルフ :ターゲットはそいつか。
GM  :「この一件、どうやら警察の対応は遅れそうです*
     このままでは手遅れになる可能性が高い。私は独自に救出作戦
     を敢行したいと考えています。協力してもらえますか」
ラルフ :無論だ。
GM  :「エンジュにはビルの地下二階にあるコンピュータ・ルーム
     からメインシステムに潜ってもらいたい。
     私がアシストヘルメットで支援します*
エンジュ:ジョーカーと一緒? 頑張る♪
アビス :しかし、第1級保安区にどうやって武器を持ち込む?
GM  :それに関しては、前回、君たちが窮地を救ったCBI長官*
     特別許可証を出してくれるそうだ。
     戦闘車両一台、それに個人で携行可能な《小火器》及び
     付属装備の搬入を認める。
     さすがにCSまでは許可できないが。
アビス :どのみち、インドアではCSは不利だ。置いてゆこう。
GM  :それでは、持って行く武装を申請してください。
アビス :まずはエリアアタックウェポンとして9mmSMG。
     予備弾倉。各種弾薬。
     それとドア破壊の局面を想定してリボム*を持ち込みたいが。
GM  :許可する。
アビス :CSに乗らないならセンサースーツは不要だ。
     防具を防弾ジャケットに変更。
GM  :了解。
エンジュ:ええと、僕は.357マグナムとジャックイン用機材だけで
     手一杯*
ラルフ :何故、そんな重い拳銃を買ったんだ。
     9mmボディにすればENC1だろ。
エンジュ:だってシリウスが「一番信頼のおける銃だ」って言ってるの
     聞いたんだもん。
アヤコ :真似っこだわ(笑)
ラルフ :シリウスのか? おまえじゃ絶対に無理だ。
GM  :まあ、エンジュの趣味はとやかく言うまい。
アビス :どのみち、エンジュが銃撃戦に参加しなければならない
     ような事態になったらこっちは終わってる。
     好きにさせておこう。
GM  :君たちが準備を終えた頃、《ワイルド・ギース》から連絡が
     入る。
     「ビルに乗り込む前にこっちへ寄ってくれ。狼に毛皮を届けて
     もらいたい」
アビス :シリウスも会場にいるのか? 
     向こうの戦力は心配しなくてよさそうだな。
アヤコ :確かに、こっちより戦えるメンツ揃ってるよね。
GM  :ただし、彼らはあくまでも通常許可される装備しか所持して
     いないからね。
     いつものようにLMG抱えているわけじゃない。
ラルフ :急ごう。レイファが心配だ。
エンジュ:何しでかすかわかんないもんね(笑)
GM  :あえてノーコメント。
     それではアヤコの野戦ワゴンで現地へ向かってくれ。
アヤコ :《ロブスター》ちゃん、GO!


  5  開戦

GM  :では会場に話を戻す*
     侵入者たちは場内にいたボディガードを射殺し、残った人たち
     をホール中央に集めて人質とした。
     リストを手に、誰かを探しているようだ。
センゴク:じじいはまだ別室か?
GM  :付き添っていたボディガードがこの部屋へ移動させた。
センゴク:マリオも一緒か?
GM  :ドン・ヴェツィーニ? 一緒に来てるよ。
センゴク:よし、そいつらはボディガードに任せた。
     こっちは人質をなんとかしないとな。
GM  :武装集団のうちのふたりが人質の中から5人ばかり選んで
     連れて行く。レイファの見知った顔もその中にいる。
レイファ:お母さん…?
GM  :ここのエレベータは外壁に面したガラス張りなんだが、5人を
     そこに入らせるよ。ロングコートを着せかけて、自分たちと
     同じようなホッケーマスクを被らせてね。
センゴク:マズい! 控室から出て阻止するぞ。
GM  :そのとき、向かいのビルから狙撃。
     異様な風体をした人質を犯人グループと誤認した狙撃チームの
     発砲だ。
ホーク :やられた!
GM  :エレベータはそのまま下に降ろされます。
     狙撃チームが何をしたのか、見せつけるためにね。
レイファ:お母さんっ?!
GM  :さて、紋付き袴で飛び出したセンゴク。
センゴク:ははは。草履でペッタンペッタンだぜ。
GM  :それが足音とは認識できなかった(笑)。
     しかし、さすがに相手は振り向くよ。フルボーグ*だ。
センゴク:さよーならー。お邪魔しましたー(笑)
GM  :帰すか。SMG掃射だ。
センゴク:柱の陰に飛び込んで遮蔽をとる。
     応戦するが、紋付き袴の防御力は0だからなあ(笑)
     袴の裾を腰帯に挟んで動きやすくしとこうか*
レイファ:わたしもスカートを引き上げて…
センゴク:おお♪
レイファ:サイバーレッグの収納スペースから…
センゴク:お…?
レイファ:手榴弾を取り出しておくわ。
センゴク:…おいおい(笑)
レイファ:しかもピンクの手榴弾♪
センゴク:そんなんで殺されたくないなあ。
GM  :同感だ(笑)
     さて、同時刻。アヤコたちは《ワイルド・ギース》に寄って
     コンテナを受け取った後で、第1級保安区に入った。
     ゲートインスペクターは許可証があるので渋々、野戦ワゴンを
     通過させる。
     ジョーカーはこの間、ずっとリアルタイムの情報を集めて
     いる。
     「SWATの狙撃チームが人質を誤射しました。以後、狙撃の
     支援は受けられません。また、警官も出動はしていますが、
     命令はあくまでも現場待機だそうです。
     どこからかグローバル・ガードに圧力がかかっているよう
     です。GMTではないらしいのですが」
ラルフ :どうもキナ臭いな。
アヤコ :レイファたちを助けに動けるのはあたしたちだけってことね。
     急ぎましょう。
GM  :「作戦の手順を説明します。
     まずは地下二階のコンピュータ・ルームを取り戻してくだ
     さい。地下駐車場から行くことが可能です」
アヤコ :地下駐車場へ向かうよ。
GM  :入り口にフルボーグが待ち構えている。
アビス :フルボーグ! グレネード弾*を撃ち込む。
GM  :いきなりか。
アビス :潜入でなく突入作戦だろ? 最初にぶちかまして相手の気勢を
     削いでおくべきだ。フルボーグ相手に容赦はせん! 殺す。
エンジュ:うわあ、アビスが怖いよお。
アビス :フルボーグには恨みがあってな*
GM  :火力85の爆発物か…それは沈黙するな。
     では、敵を排除して地下駐車場へ入った。
     ここからは車を降りての行動になる。
アヤコ :車がないとあたしはあまり戦力にならないから、コンテナ
     搬送係にでもなるよ。
GM  :すまないね。コンピュータ・ルームの扉までは来たけど?
アビス :リボムで扉を破って奇襲。
GM  :うまいものを持ってきたな。中にも敵がいる。
エンジュ:銃撃戦でコンピュータ、壊さないでね。
アビス :麻酔弾を持ってきている。貫通はさせない。
GM  :それではそちらの先制攻撃になる。敵はひとりだよ。
ラルフ :そいつがフルボーグだったりすると麻酔は効かないと思うが…
GM  :フルボーグではないようだ。
アビス :レーザーサイトを付加したので命中率が跳ね上がっている。
     外さん。
GM  :それでは、相手は倒れるな*
アヤコ :邪魔にならないように縛って転がしておこう。
エンジュ:ハッカーいない?
GM  :他には誰もいない。
エンジュ:ふうん…じゃ、皆、ありがと。僕はここに残るから。
ラルフ :エンジュの面倒はジョーカーが見てくれるんだな?
     俺たちは上へ向かうぞ。
GM  :外づけの非常階段がある。
     28階までは遠いが頑張って昇るように。
レイファ:早く武器持ってきてちょうだい(笑)


  6  サイバーテロリスト

GM  :それじゃあ、まずコンピュータの方からカタをつけようかね。
エンジュ:行ってきます。ぱたり(寝る)。
     システム中枢はどこかな〜
GM  :君がそうやってふらついていると、目の前にアイコンが
     現れるよ*
     「アラクネがいないじゃないか。AHPは動かないのかい*
     つまらないこった」
エンジュ:敵のハッカーだぁ。ま、いるとは思ってたけどね。
     アンジュ君、センジュ君、行くよ。
GM  :「ほほう。やる気かい」
     こちらもアシストソフトを起動。
エンジュ:えい。4ダメージ。
GM  :「倍返しでいこうかね」8ダメージ。
エンジュ:うっわー。防御ソフトで防ぎきれないっ*。ともかく攻撃だ。
GM  :相手のアイコンが微妙に変化している。
     さっきより大きなダメージでないと通らないよ*
エンジュ:なんだ?!
GM  :「ほらほら。逃げなくていいのか?
     ビット単位に分解されたいのかねぇ」
エンジュ:ひゃー。センジュ君、攻撃方式変更。相手を凍結させて!
GM  :凍った。
エンジュ:今のうちにやっつけるんだ。
GM  :甘い。次のラウンドには行動回復。
エンジュ:1ラウンド止まっててくれれば充分。
     起動したドレインソフト*をぶつけるよ。
GM  :さ、さすがにそれは…相手のアイコンは消滅した。
エンジュ:ジャックアウト*
GM  :WILが0になって弾き出された。下手すると脳死だ。
エンジュ:じゃ、もう戻ってこないね。システム中枢を探そうっと。
GM  :見つかった。ビルのセキュリティAIは殺されているようだ。
     さっきの奴の仕業だろう。
エンジュ:じゃあ、乗っ取り判定はいらないね? システムジャック。
GM  :ビルのシステム系統は君の管理下に入った。
エンジュ:まずは最上階の監視カメラでパーティ会場の状況を
     確認するよ。

  7  反撃

GM  :すると、さっそくだがセンゴクがピンチだ。
     SMG持ったフルボーグに追い詰められている。
     おまけに、エレベータからは後続部隊が5人、上がってきて
     フルボーグに続く。
エンジュ:スプリンクラーの消火液をフルボーグの顔面に射出。
GM  :おおっと。フルボーグはセンサーをやられて混乱しているな。
レイファ:センゴク、戻って! 手榴弾を投げる。
センゴク:わはは〜。巻き込まれたら洒落にならん。
     手近なドアから中に入るよ。
レイファ:フルボーグに火力85、周囲4mに45のダメージ適用。
GM  :…全滅だ。ホールの方でも何事かと騒ぎだすよ。
エンジュ:スピーカー操作。
     『HEY,HEY,HEY! こっちこっち!』
センゴク:敵がそれに気をとられた瞬間にホールに突入。撃つ。
レイファ:一緒に行く。
ホーク :あああ、王大人たちを置いてくのか。
センゴク:伏せろ、民間人! 
レイファ:よしっ、クリティカル。
GM  :(泣) 9mmボディの火力は10だが、クリティカル
     出されるとな*。敵のひとりは倒れる。
レイファ:そいつの武器は!
GM  :よく気づいたね。9mmSMGだ。
レイファ:奪う!
GM  :エリアアタックウェポンを手に入れたな。
     火力は拳銃と変わらないが、バラ撒く弾の数が違う。
センゴク:オレに当てるなよ(笑)
レイファ:どう見たってテロリストの格好じゃないからわかるわ(笑)
エンジュ:あ、そうだ。思い出した。
     『狼さん、下に毛皮が届いてます。自力で取りに行って
     ください』
GM  :了解した。シリウスは単独で控室を出て行く。
センゴク:侍に鎧はないのかっ?(笑)
GM  :レイファを見習って倒した奴から奪え。
     防弾ジャケットくらいはあるぞ。
エンジュ:他に僕にできるお手伝いはないかなあ。エレベータはどう?
GM  :いいね。後続部隊が上がってこようとしているところだ。
エンジュ:28階分、落とす。
アビス :…洒落にならん殺し方だな。
ラルフ :こいつ、実はレイファ並に容赦ないだろう。
レイファ:なによう(笑)
GM  :一方、控室に残っているホークは別動隊が近付いてくるのに
     気づいた。
     王大人を探して控室を調べて回っている連中のようだ。
ホーク :ドアは金属?
GM  :いいや、木製だ。
ホーク :エンジュ、見えているね? 奴らがドアの正面に来たら
     合図して。ショットガンでドア越しに撃つ。
センゴク:おまえ、なんでショットガンなんて持ってる?
ホーク :ハードクラッシャーだよ。左手に仕込んである。
エンジュ:うわー。木製のドア壊すの? 高いんだよぉ。
GM  :確かに高い。
センゴク:後で請求書が来るぞ(笑)
ホーク :ああ…
アビス :いいから撃て。
エンジュ:まだね、まだね、まだね…来た!
ホーク :撃つ。
GM  :敵の上半身はドアと一緒に吹っ飛んだ。
アビス :派手にやっているな。さて、おれたちも急ぐぞ。
GM  :非常階段を上がって行くと、そこにも敵の一隊が待ち受けて
     いる。5人。
     こっちの奇襲だ。上からの射線で、遮蔽はないに等しい。
アビス :くそっ。
GM  :ラルフ、腹部にダメージ行くが?
ラルフ :いきなり倒れるわけにはいかない。《LUC》で危機回避。
アビス :こっちはSMGでフルオート。
ラルフ :2回クリティカルが出ている。
GM  :それでは、計3人倒れたな。後のふたりは上の階からやって
     きたシリウスが倒すよ。これで非常階段は制圧した。
アヤコ :はい、シリウス。オールドギースに頼まれてもってきたわよ。
GM  :「助かる」
アビス :上へ急ごう。レイファたちはどうしてる?
GM  :「おとなしく捕まっているようなタマと思うか?」
レイファ:はぁい。ホールは奪還したわよ。人質も無事。
GM  :レイファ、君の足元で虫の息の男が言うよ。
     「これで終わりだと思うな。本当の夜はこれからだ」
     非常階段組。君たちは空を覆う無数の黒い翼を視認する。
アヤコ :鳥?
GM  :収納式のハンググライダーとジェット推進器を背中に装備した
     漆黒の兵士たち。その姿は翼のある魔人のよう−−−−*
ラルフ :あのときの…!
GM  :「知っているのか?」
アビス :そのエンブレムをつけた奴と砂漠で戦ったことがある*
GM  :「《ナイト・ゴーンツ》は《ナイトメア》の特殊戦闘部隊だ。
     装備、技能、どれをとっても軍のスペシャルフォースを凌駕
     している」
アヤコ :そんな奴らがどうしてここに?
GM  :「目的は…わかっている。今日、ここで結ばれるはずの
     青竜幇とヴェツィーニ・ファミリーの《対ナイトメア同盟》を
     殲滅するためだ」

                   後編に続く


 次回予告

 敵の血潮に濡れた爪。人喰い部隊と人の言う。
 背徳の街に、その姿をたち顕わしたのは悪夢の使い。
 真紅の眼差しが獲物を捉え、漆黒の翼が闇夜に溶ける時、哀れな犠牲者に断末魔の刻が訪れる。
 天狼の身体に染み付いた硝煙のにおいが、夜魔を呼び寄せるのか。
 次回、『夜魔の夜、天狼の朝』
 その夜魔達もまた、自らが追う者が死神と知らない・・・。


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