MHリプレイ#4
夜魔の夜 天狼の朝 >>>前編のあらすじ
>>>章の目次
>>>キャラクター紹介
8 作戦会議
GM :では、前回の続きを始める。
今日はセンゴクが参加できないそうだ*。
ラルフ :笑いをとれるキャラがいなくて寂しいな。
GM :俺も残念だ(笑)
ただし、この状況でセンゴクそのものがいなくなるわけにも
いかないから、NPCとしてGMが行動を管理する。
では、ここまでの状況を確認する。
最上階に潜入した部隊はレイファたちが排除して人質を解放
した。現在、ここにいるのは招待客の男32人、女24人、
乳幼児と老人が併せて11人。その他にボディガード4人と
王大人、ドン・ヴェツィーニだ。
ちなみに王大人は車椅子でしか移動できない。
アビス :制空権は向こうにある。
ヘリでの脱出が無理となると、エレベータの確保が必須という
ことだな。
ホーク :あるいは背負っていくか。
GM :エレベータは3機並んでいる。
これは現在、エンジュの制御下にある。
ただし、1機はこの前、中の人間ごと落として壊したな。
ラルフ :閉じ込めておくだけでよかったのに。
GM :ちなみにエレベータはガラス張りだ。防災用シャッターで目隠
しはできるが、16階から20階までは現在、改装工事中のため、
シャッターはない。《ナイト・ゴーンツ》は屋上およびこの
地点から侵入してくるものと思われる。
アビス :上下から挟み撃ちか。やっかいだな。
エンジュ:いきなり、このホールの壁を爆破して侵入とかしない?
GM :装備的には可能だが、そんな手間のかかることをしている暇が
あったら、下から侵入するだろう。
レイファ:こっちの武装は?
GM :ラルフたちと合流したから、彼らのもってきた装備と、敵から
奪ったものだけが君たちの武器になる。
現時点では9mmSMG×12、予備マガジン×24(=弾薬216
発)、手榴弾×9、コンバットナイフ×12。
ちなみに予備の弾は9mm口径の小火器ならどれにでも使う
ことができる。
ただ、ここに集めた武器のうち、SMG×8と手榴弾×8は
シリウスが取り上げて屋上への通路に向かった。
レイファ:それはかまわない。防具はある?
GM :防弾ジャケットを奪える。
エンジュ:他になんか遊べるシステムないかなあ?
GM :巡回警備ロボットが倉庫の中にある。ミニガン*を搭載した
タイプだが、キャタピラつきなので階段での移動は無理だ。
アヤコ :それは使い方を考えないとね。
GM :さて。状況を把握したら、次は対策を考えてください。
軍隊指揮経験のない君たち(プレイヤー)にリアルタイムで
考えろとは言わないよ。作戦立案には好きなだけ時間をとって
いい。
まずは、脱出の方針を決めてください。3択だ。
1)自分と仲間が助かることを最優先する
2)王大人とドン・ヴェツィーニの救出を最優先する
3)人質全員の生還を最優先する
レイファ:3)よ!
ホーク :それが最善でしょう。
アビス :ジョーカーの依頼は3)なんだな?
GM :今回の作戦は正確には「依頼」ではない。報酬の話もしてない
だろう? ただし、ジョーカーの目的は2)だということを
君たちは聞いている。
ラルフ :で、敵の目的は2)の阻止なんだな?
GM :そうです。
アヤコ :標的のふたりを殺したら、人質には手を出さないで撤退する
だろうってこと?
GM :彼らは《ナイトメア》の極秘任務部隊。プロ中のプロです。
何よりもスピードと確実性を重視する。目的もなく殺戮や破壊
工作を行ったりはしません。
アヤコ :王大人と引き離しておいた方が人質は安全なのかな?
エンジュ:でも、極秘部隊なんでしょ? その存在を知っちゃった人質は
殺しにかかるんじゃない?
アヤコ :じゃあ、3)で行くしかないよ。
アビス :しかし、60人からの人質を同行させて28階下るのは
不可能だ。弾除けにする気なら別だが。
ホーク :確かに。やっぱり、王大人だけ先に下へ向かわせた方がいい
かもしれない。そうすれば、敵の主力はそっちに集中して、
人質のことは構わないだろうし。
エンジュ:でも、敵は上からも来てるんだよ? 下に向かうにしても、
まず屋上の敵を排除しておかないと。
アヤコ :逆に言うと、上が防げれば、人質をここに残しておいても
安全なわけね。
ホーク :じゃあ、先に全員で屋上の敵を叩いて、背後の安全を確保して
から下りる?
GM :全員が屋上に向かえば、その隙に下からの敵がホールに到達
する。それは確実だ。
ホーク :そうなると、下からの敵に対応するチームと、屋上に向かう
チームに分かれるしかないね。
アヤコ :分散するには人数がなあ…
ラルフ :敵の方が絶対的に数が多い。武装も経験も上だ。キツいぞ。
エンジュ:屋内での防衛側の利点はトラップが多用できることだって
聞いたことがある。人数の不足はそれで補えない?
GM :トラップしかける時間と技術があればな。
アヤコ :技能もってる人いる?
アビス :センゴクだ。
GM :今回、彼はNPCなので過剰に期待しないように。
ちなみに彼は「こっちが面白そうだ」と言って、シリウスを
追って屋上へ向かった。
ラルフ :俺も技能があるにはあるが、成功率は30%だからな。
アビス :それに頼るのはちょっと危険だな。
ホーク :弾薬に限りがあるから、ずっとここで人質を守って立て
籠もっているわけにもいかないし。
エンジュ:王大人の影武者たてて、それを殺させれば《ナイト・
ゴーンツ》は引き上げるかもよ。そしたら皆で逃げれば?
ラルフ :最低だな、おまえ。
レイファ:王大人の命も他の人の命も同じ重さよ。
わたしは誰も犠牲にしない。
アビス :ならば、どうする。
レイファ:人質全員と一緒に移動するのが困難なのはわたしにもわかって
る。王大人を連れて下へ向かうチームと、ここで屋上からの
侵入を阻止し、人質を守るチームに分かれましょう。
エンジュ:僕もシステム使って、敵を閉じ込めたり分断させたりする
つもりだけどさ、とにかく敵は多いんだよ? 勝てる?
レイファ:今回の目的は生き残ることよ。敵の殲滅じゃない。
突破口だけ開けばいいの。
GM :すばらしい。誰かがそう言うのを待っていたぞ。
よりによってレイファの口からその言葉が飛び出すとは
思わなかったが。
レイファ:なによう(笑)
GM :君たちが兵力分散や挟撃をイヤがる気持ちはわかるが、こう
いう考え方もできないか? 最初に一発、痛い目にあわせて
おけば敵は屋上からの侵入を諦めるかもしれない。
相手はプロだと言ったよね。下からの方が侵入しやすいと
思えば、下に回るんじゃないか。
君たちは空を飛んで逃げるわけにはいかないんだから、上に
追い詰める分には問題ない。
無論、多少、痛い目を見ても数にまかせて屋上から突入して
くる可能性は否定できない。そこは賭けだろう。
レイファ:王大人が下に向かったとわかれば下から来るはず。
そっちは我々の力では侵入が阻止できないんだもの。
ホーク :だけど、この人数で突破できるかな?
屋上をNPCだけに任せるのってなしでしょ?
GM :それは不許可。
アビス :屋上にはおれが向かおう。
敵が上からの侵入を諦めた時点で、下の応援に向かう。
エンジュ:両チーム間の連絡は僕に任せて。
GM :屋上への階段は4本ある。
できれば、もうひとり残ってほしい。
レイファ:わたしは下へ行く。王大人につきそうわ。
いざとなったら王大人を背負いながら戦って敵の包囲を突破
する。
アヤコ :それができる筋力あるの、レイファだけだもんね(笑)
ラルフ :サイバー化もしてないのに、なんで俺より筋力あるかな、
この娘は。
レイファ:アーヤはわたしの背後を守って。
アヤコ :あいよ。
ラルフ :となると、残りはホークと俺だけだな。
ホーク :あれ? それだけしかいないんだっけ?
GM :ルーレルは来てない。さっきからしゃべりまくっているが、
エンジュ自身はここにいない。ジョーカーもだ。
エンジュ:地下のコンピュータ・ルームからお送りしてます。
ホーク :じゃ、屋上には俺が行くよ。
GM :そうすべきだろう。下に行くチームにトラップ設置・解除の
技能を持つキャラがひとりもいないというのは危険だ。
前衛にラルフとレイファ、中央に王大人とヴェツィーニを挟ん
で、後詰めがアヤコで行くのがいいと思う。
ラルフ :ふたりで《ナイト・ゴーンツ》に突撃かけるのか。
相当、無謀だな…
レイファ:やるしかないのよ。
エンジュ:ところでさぁ、人質の皆さんはその作戦に従ってくれるの?
「王大人だけ逃げてズルい」とか言わない?
GM :王大人がむしろ囮になって敵を引き付ける作戦だし。
アビスたちが上からの敵を防ぐために残るわけだからな。
ちゃんと説明すれば納得するんじゃないか?
彼らの王大人への信頼は厚い。
レイファ:中にはいると思うよ。「そんなこと言って、あんたたちだけ
逃げる気だろう」って言う奴も。
そういう人が自力で逃げ出したいなら、それは止めないわ。
自力で戦えない非戦闘員や、足の悪い王大人を助けるために
わたしは力を尽くすだけだもの。
GM :人の配置が決まったら、武器の分配を決めてくれ。
レイファ:頭数で割りましょ。エンジュはいらないんだから6人ね。
アビス :マガジン4つか。フルオートだと12ラウンド(42秒)で撃ち
尽くすな。
レイファ:足りなくなったら敵から奪えばいいだけよ。
アヤコ :なんか嬉しそうね。
GM :この状況を楽しめるなら上出来だ。
9 コンバット/シーンA
GM :それではエンジュ、外の状況をモニターに映してやってくれ。
《ナイト・ゴーンツ》は100mほど先のビルから、ステルス
素材のハンググライダーを使って次々とこのビルに向かって
きている。
「これが《ナイトメア》の特殊部隊《ナイト・ゴーンツ》の
ノクトウィング作戦か」とシリウスがつぶやく。
「奴らは隠密行動と暗殺のプロだ。食卓のパンをむしる
ように、さりげなく人を殺す」
アヤコ :うーん。気合いれて行きましょう。
エンジュ:でも、空なんか飛んじゃっていいのかなあ。
警察もマスコミもビル占拠事件のことは知ってるんでしょう?
撮影用のヘリとか飛んでないの?
GM :さっきまでは飛んでいたが、現在は姿を消している。
アビス :圧力がかかったか?
GM :で、ビルに接近してきた《ナイト・ゴーンツ》だが、建物付近
にきたところで突風の影響を受け、いささか行動に支障が出て
いるようだ。
アヤコ :ビル風ね。
レイファ:少しは時間が稼げた。行こう。
GM :では、屋上組の戦闘から*。
4本の階段のうち、2本はひとつの扉に続いている。
そこの戸口が一番広いので、おそらく激戦区になるだろう。
シリウスはそこにSMGと手榴弾を使ってトラップを仕掛け、
遮蔽を取って待ち構える。
アビス :おれもその戸口を担当しよう。敵の第一波を撃退した後、
シリウスが残ってくれれば下へ向かえる。
GM :それでは、センゴクとホークはそれぞれ狭い方の階段を受け
持ってくれ。
ではまずホーク。
扉をぶち破って敵の一分隊が突入してくるぞ。
このラウンドは君の不意打ちになるから問答無用で攻撃して
よい。
ホーク :あ、戦闘シーンに入る前にドラッグスタビライザーを使って
能力増強をしておきます。
エンジュ:ちゃんと使えるドラッグも持ってたんだね。
ホーク :そりゃ、いくつかは(笑)
GM :使ったのは副作用のないやつだろうな?
アビス :ラリって現実逃避?
ホーク :まさか。やらないよ。
GM :それでは、以後、ドラッグの効果を含めた数値で判定する
こと。
ホーク :まずは手榴弾を投げます。
GM :ふたりほどダメージを受けて吹っ飛ばされたが、まだ戦闘不能
にはなっていない*。
ホーク :うわ。フルボーグより強い?
GM :敵はオートプロテクター*を装着している。
防御力は高そうだ。
さて、どっちが先攻だ? 《REF》を比べよう。
ホーク :ドーピングしたんで勝ってます。
GM :では判定を。狙い目はセンサー類の集まったヘルメットだが、
部位狙いは命中率1/2でチェックすることになる。
ホーク :頭を狙います。手榴弾でダメージ受けてる奴、2人を撃って…
これで倒れたかな?
GM :敵は残り3人です。SMGフルオートでいくよ。
ホーク :もちろん、遮蔽はとってます*。
GM :腕に命中。
ホーク :どっち? 左ならサイバーアームなんだけど。
GM :ダイスで決めなさい。
ホーク :あああ、右腕だあ。
GM :不運な奴。次に攻撃を受けると、ダメージ判定が+10される
から注意しておくように*。そちらの攻撃をどうぞ。
ホーク :…当ててはいますが。
GM :まだ倒れないね。
ふたたび3人分のフルオートいくよ。今度は足。
ホーク :で、+10なのね。転んだ。あああ…
GM :次回から+20。ただし、《WIL》判定に成功しているから、
射撃判定には問題ない。倒れたまま撃ってこい。
ホーク :さっき当ててる奴を狙う。
お、クリティカルだ。もうひとりに…うわ。クリティカル!
GM :ひとりは気絶。ひとりは死んでるな。
ホーク :ようやく1対1だ。
GM :数の上だけはな。
このラウンド、ホークは弾倉交換のはずだが?
ホーク :そうだった。交換します。
GM :こっちの攻撃は…外れだ。遮蔽をとられているのが辛いな。
ホーク :頭に全弾、たたき込もう。すべて命中!
GM :それは倒れた。この戸口は防衛成功だ。
アビス :気絶している奴にも留めをさしておけよ。
GM :では、ホークは倒した《ナイト・ゴーンツ》からワイヤー
ランチャーを入手します。
ホーク :ワイヤーランチャー? 壁でも登る気だったのかな。
GM :続いて屋上第2戦。アビスとシリウスの守っている戸口からは
二個分隊が突入してくる。
が、先頭のひとりがトラップにひっかかって、くくりつけて
あるSMGの掃射を食らった。で、それを避けようとした奴も
別のトラップにひっかかり、SMGの洗礼を受ける。そして、
足の止まった敵のド真ん中に手榴弾という多重トラップが
見事に決まった。
アビス :何人倒れる?
GM :いや、ダメージは受けているが、倒れた奴はいない。
頭を狙ったわけじゃないんで、オートプロテクターで防御され
てる。
アビス :10人残ったか。とりあえず、頭部狙いで確実に潰してゆくぞ。
レーザーサイト機能が付加されているからまず外しはしない。
GM :こっちはダメージ分のハンデがあるからなあ…
シリウスと併せて、この先制攻撃で5人が倒れるよ。
ホーク :一気に半減?
アビス :それくらいでないと後がキツイ。
GM :このラウンドからは《REF》順に行動。
ということでシリウスの攻撃からだ。これで3人は倒れる。
次《ナイト・ゴーンツ》の反撃。アビス、腹部にダメージ。
アビス :防弾ジャケットの分を減らしても通るな。
ここは《LUC》でダメージキャンセルしておこう。
こっちの射撃は…まず、クリティカル。
GM :ひとり戦闘不能。残りひとりだ。
アビス :ぶちこむぞ。2回とも成功。
GM :それは倒れた。
エンジュ:あっさり片付けたねえ。
GM :センゴクも自分の持ち場は守ったようだ。
思わぬ反撃にあった《ナイト・ゴーンツ》は一端、戸口を
離れた模様。
アビス :おれは下へ向かう。ここは頼んだぞ。
マガジン交換をしつつ走る。
GM :では、階下組のアクションだ。
10 コンバット/シーンB
GM :21階まではエレベータを使って下りることができる。
エンジュ:途中で電源落とされたりしないかなあ。ちょっと不安。
GM :そのときは予備電源で動かせる。ちなみに車椅子を押すのは
ヴェツィーニに任せていいよ。
君たちが21階へ着くのとほぼ同時に、《ナイト・ゴーンツ》も
下からこの階へ侵入したらしい。
エンジュ:監視カメラを駆使して敵の居場所を探るよ。
GM :では、ちょうどいい遮蔽がある場所を教えてやろう*。
そこに身を隠していれば、待ち伏せができる。
レイファ:躱すのが無理ならそこに行こう。
GM :君たちが隠れるとすぐに、敵が前方からやってきた。
手榴弾を投げるなら今だ。
【投擲】判定が成功すれば敵のド真ん中で、失敗すれば周辺
ダメージが適応される。
レイファ:あら。暴投だ(笑)
GM :ふたりに火力45のダメージね。
全身ダメージだけど、オートプロテクターを着ているので
堪えた様子はない。
ラルフ :ちっ、硬いな。
GM :《ナイト・ゴーンツ》はすぐさま散開して攻撃を開始する。
《REF》の一番高いのは誰?
ラルフ :俺か? 20だが。
レイファ:いや、アーヤね。22ある。
アヤコ :強化人工神経のおかげで。
GM :では、アヤコのみ、《ナイト・ゴーンツ》より先に行動して
よい。ラルフは同時。
レイファ:わたしは問題外で最後だわ。
ラルフ :おいしいトコだけ持ってくなよ(笑)
GM :ならば、その前にケリをつけてみせろ。
さて、アヤコ。SMGはフルオートかな?
アヤコ :そうします。
GM :銃身を左右に振ってエリア掃射するなら3人まで攻撃範囲に
入る。もっとも、それぞれ命中率は落ちるけどね*。
それとも、ひとりに全弾たたき込むか?
アヤコ :すでにダメージ受けている奴ならエリアアタックの方がいいの
かしら?
ラルフ :いや、アヤコはあまり【小火器】技能が高くないから、
ダメージも低くなる*。確実な路線でいった方がいいよ。
アヤコ :それならターゲットはひとりにします。
GM :頭を狙うなら判定は1/2。
アヤコ :狙います。2発当たっているけど…
GM :まだ倒れません。
ラルフ :手榴弾でダメージを受けている奴に命中。
GM :それは倒れたが、同時攻撃なので反撃はする。
ラルフ、頭部にダメージ。
レイファ:顔はマズいよねえ(笑)
ラルフ :《LUC》を減らします。
GM :次、レイファの足に命中。
レイファ:わたしの足、サイバーなんだけど。
GM :ああ、そうか。
多少、表層が損傷するが行動に差し支えはない*。
レイファ:痛くない痛くない。
それじゃあ、攻撃いきます。クリティカル。
GM :またか(泣) 残りは3人だ。アヤコからどうぞ。
アヤコ :さっき、当てた奴に。1発だけ命中ね。
GM :まだ大丈夫。
ラルフ :よし、クリティカルだ。
GM :反撃の後、倒れる。こっちの攻撃は…レイファ、また足。
レイファ:問題なし。
GM :アヤコは腕。
アヤコ :ちょっと痛いな、でも我慢。
GM :次のラウンドからダメージ修正を受けます。
小さな怪我でも重なってゆくと怖いよ。
レイファ:2発当ててるけど、SMGって火力10しかないんだよね。
GM :頭部狙いなので効いてはいますが、倒れはしない。
最初に戻って、アヤコ。
アヤコ :あ、クリティカル。後は外れとファンブルぅ。
GM :クリティカルの方が先に出たのでクリティカルの効果は適応
されます。それでひとり倒したね。ファンブルの方は…
単に外れただけだ。
アヤコ :よかった。暴発とかだったら洒落にならない。
ラルフ :残りひとりか。全弾当てるぞ。
GM :当たりはしたが、まだだね。でも、こっちの攻撃も外れ。
ラルフ :くそっ、次のラウンドに持ち込むと全員マガジン交換になる。
ここで倒しておきたい。レイファ、外すなよ。
レイファ:クリティカル…2発目もクリティカル。
ラルフ :な、なにもそこまで…
GM :完全にトドメを刺したな。
レイファ:後続はいない?
GM :いないようだ。
レイファ:じゃあ、弾倉を交換して、死体からも武器を奪う。
GM :銃器そのものは君たちが使っているのと同じだが、弾はホット
ロードだね。
アヤコ :互換性なし?
GM :いや。弾頭が特殊でね、これを使うと火力30でダメージ算出
していい。
レイファ:LMG並になるのね。それがいくつあるの?
GM :倒した5人がそれぞれ3マガジン持っていた。
レイファ:とりあえず、今の弾倉と入れ替えて残りは持っていくわ。
GM :それと、クレイモア対人地雷*がひとつある。
ラルフ :持っていきたいが…レイファ、ENCの余裕ある*?
レイファ:まだまだ平気。
GM :ところで、君たちにやられた連中だけど、通信機を持って
いないようだね。
ラルフ :分隊ごとに、定められた作戦を遂行しているだけなのか?
エンジュ:手旗信号で通信するんだよ、きっと。
アヤコ :赤い旗と白い旗もってね(笑)
ラルフ :エンジュは黙ってろ。
レイファ:でなきゃ、頭の中に装置を埋め込んでいるのかもね*。
ま、いいわ。わたしは知らないし。先を急ぎましょう。
11 伏兵
GM :では、下へ向かって移動しているアビス。21階に到着した。
戦闘のあった気配はあるが、レイファたちの姿はない。
エンジュ:レイファたちは先に進んだよ。
GM :(エンジュに情報メモを渡す*)
エンジュ:あっ…ニンジャ!
アビス :む? 天井かっ?!
GM :エンジュのいいかげんな発言でよくわかったな(笑)
君が天井に銃口を向けると目の前に黒装束の男*が舞い降りて、
そのままローキック。【格闘回避】をしてください。
アビス :避けた。
GM :男はサイバー化した右前腕から刃を生やして斬りかかって
くる。
アビス :撃つ。
エンジュ:コンバットナイフがあったでしょ? あれで応戦するんじゃ
ないの?
アビス :別に、格闘を挑まれたからといって、こっちまでそれに付き
合う義理はない。
それと、実は【ナイフコンバット】技能をもっていない(笑)
GM :傭兵らしからぬ技能選択だな。
アビス :おれは長距離支援タイプなんだ。
エンジュ:あ、それ、僕も〜
GM :おまえら違うだろ(笑)
銃で撃つなら距離は至近だ。
アビス :フルオート。
GM :全弾命中して後ろに吹き飛んだが、すぐ立ち上がってくる。
効いてないようだ。
アビス :…だろうな。フルボーグか?
GM :いや。声は合成ではない。くぐもってはいるけどね。
「おまえ、狼ではないな?」と問いかけてくる。
アビス :知らんな。
エンジュ: ”狼”って、きっとシリウスのことだよ。
GM :待て。エンジュは防犯カメラで覗くことはできても、音声まで
は聞こえてないんじゃないか?
防犯マイクってのはないだろうし、【読唇術】なんて技能ない
だろ?
エンジュ:えええ? じゃあ、今までの僕って、何も聞かずに一方的に
しゃべってただけ(笑)?
GM :少なくとも携帯電話片手に戦闘はしてないだろ?
エンジュ:じゃあ、こっちから話はできるけど、得られるのは視覚情報
だけってことね。
GM :で、アビスと対峙した男は「オレが狙うのは狼の首だけだ」と
言って、アビスを無視して上へ向かおうとするけど?
アビス :シリウスと戦いたがっているなら無理に止めることもある
まい。こっちも先を急ぐ。
エンジュ:でも、上に行かせたら、シリウスの前に人質が危ないよ。
GM :男は上へ向かった。
エンジュ:エレベータだね? 閉じ込める。
GM :腕の刃物で切り裂いて外へ出た。外壁を昇ってゆく。
エンジュ:うわああ。シリウスに知らせなきゃ。
12 ガンシップ
GM :では、ふたたび屋上。敵の突入は止んだ。
が、代わりに激しいローター音が接近してくる。
ホーク :戦闘ヘリ? 遮蔽をとる。
GM :屋上戸口に向かってバルカン砲の弾がバラ撒かれた。
壁がボロボロになって、外が見える。
暗い夜空にホバリングしているのはガンシップ*だ。ボディには
《シャンタク・バーズ*》のエンブレムが見える。
エンジュ:さっきのビルから飛んできたのかな? どこが所有してるビル
だろう?
だけど、第1級保安区で戦闘ヘリ飛ばすなんてすごいね。
ホーク :こ、これは出られない。蜂の巣にされる。
GM :シリウスがホークに言う。
「10秒間、俺が奴を引き付ける。
その隙に、ローターにランチャーをかましてやれ」
1ラウンドは3秒相当だから、チャンスは3回だ。
ホーク :わかった。
GM :では、シリウスが飛び出すと、銃口はそちらを追う。
ホーク :1回目…失敗。ああ、どうしよう。
GM :「さっさと次を打て」
ホーク :2回目で…おぉ、クリティカルだ。
GM :よし。ホークの射出したワイヤーランチャーがヘリの
ローターに絡まった。ものすごい勢いで巻き込まれる。
ホーク、《DEX》チェック。
ホーク :えっと…17。
GM :引き倒された。手を離さないと死ぬぞ。
ホーク :もちろん離す。
GM :あちこち擦りむいた程度で済んだ。
ガンシップは不意にバランスを失って落ちる。
数瞬後、地面に激突。爆発炎上だ。
エンジュ:うわぁ。第1級保安区にヘリが落ちた。
ホーク、損害賠償されないうちに逃げた方がいいよ。
ホーク :俺に来るのっ?!
GM :(来るかよ)ヘリの脅威がなくなったことで屋上の安全は確保
できた。救援のヘリを呼ぶことが可能になります。
エンジュ:グローバル・ガードに通報してどこかで握り潰されたら
ヤだし…
病院とか民間の輸送会社に応援を頼むよ。
GM :では、ホークとセンゴクは階下へ向かっていい。
エンジュ:レイファたちは今頃20階かな。
ホーク :じゃあ、走ろう。
GM :と、君たちの背後に黒い影が躍り出て、シリウスの行く手を
遮る。
「いい夜だ。そうは思わんかね」
エンジュ:あ、さっきの奴だ。
GM :「ああ、いい夜だ」とシリウスは応える。
影が続ける。「ケモノはケモノに出会って目を覚ますもの
だろう? だからオレはここに来た、狼よ」
影の右腕から死に神の鎌のように生えたブレードが冷たい輝き
を宿す。
「豹は戦いの中でしか生きられん」
黒い影がしなやかに沈んで風になった。
「おまえを殺す。オレを殺せ」
シリウスは応える。
「殺してやるよ。それが俺たちの礼儀だ」
そして両者の影が交錯する。シリウスを援護するか?
ホーク :…邪魔したら怒られそうなので、先に行きます。
13 トラップ
GM :レイファたちは19階まで下りた。
エンジュ:報告報告。屋上の《ナイト・ゴーンツ》はクリア。
救援のヘリを呼んだから、人質を順次、運び出すよ。
ラルフ :あとは俺たちが逃げ切ればいいんだな。
エンジュ:シリウスがまだ屋上で強そうな敵と戦ってる。
その敵ってね、レイファたちが通り過ぎた後に21階に侵入した
んだ。そこでアビスと遭遇したんだけど、何かしゃべっただけ
で、アビスはそいつを上に行かせちゃったんだよ*。
アビスが裏切ったのかも〜
ラルフ :馬鹿言ってんじゃねえよ。
レイファ:傭兵稼業、長いんでしょ?
敵の中に顔見知りがいたのかもね。
ま、いいわ。シリウスが相手してるんだし、心配はしてない。
エンジュ:それじゃあ、ちょっとこのフロアの様子を探ってくる*。
すでに3分隊が入り込んでるよ。でも、まだこっちの位置は
バレてないね。三つ目の交差点を…
アヤコ :交差点?
エンジュ:ああ、廊下の角のことね。
三つ目を左に向かうと階段があるよ。そこから下りて。
レイファ:わかった。行きましょう。
エンジュ:あ、前から敵が来る。その辺の部屋に隠れて!
アヤコ :やりすごせるなら隠れてやりすごしましょう。
レイファ:そうね。
銃声を聞きつけて残り2分隊が後ろから来ても困るわね。
GM :では、息を潜めていると気配は遠ざかっていった。
アヤコ :階段は一カ所?
GM :そうだね。エレベータを使わないなら、そこから下りるしか
ない。敵もエレベータが無人なのを確認したら、この階段へ
やってくるだろう。すでに足音が聞こえてきている。
アヤコ :気づかれずに下りられる?
GM :難しい。すぐに追ってくるだろう。
レイファ:王大人を抱えて階段を下りているところを後ろから撃たれるの
は避けたいわね。
ラルフ :通路にクレイモア対人地雷を仕掛けよう。
GM :それはいい案だ。
ラルフ :あとは技能が問題。30%か…
GM :《LUC》を1ポイント使えば60%、2ポイント使えばファン
ブル以外では失敗なしだ。
ラルフ :《LUC》の残りがあと10ポイントだけなんだよな。
レイファ:残りで10ポイントあるの? わたし、MAXでも9よ?
アヤコ :あたしは7。薄幸に生まれついてるのよね、あたしたち(笑)
ラルフ :わかったよ。2ポイント使おう。
危ない、かろうじて成功。
GM :では追って来た連中はクレイモアの洗礼を受ける。
エンジュ:アビスじゃないといいね。
GM :頭数が違うからな。
レイファ:全員倒れた?
GM :いや。全員、踏みとどまってるよ。撃ってくる。
アヤコ :いやぁ。隠れる場所は?
GM :この辺りは工事用の資材があちこち転がっている。
遮蔽もとれるし、まったく攻撃しないつもりなら、完全に
安全な場所もある。非戦闘員はそこに入れておいた方が
いいだろう。
ラルフ :じゃあ、王大人とヴェツィーニをしまっておく(笑)
GM :敵は5人。クレイモアのせいでかなりダメージは受けている。
レイファ:他の分隊が来る前に片をつけたい。ここは掃射しましょう。
ラルフ :俺は右からいく。レイファは左から頼む。
GM :目標が変わるごとに命中率は−10%。距離は「至近」だ*。
レイファ:了解。3発目だけ外したけど?
ラルフ :右から3番目? そこは俺がクリティカルしてる。
GM :全員倒れた。
レイファ:ホットロードを使っているからさすがに火力が違うわね。
アヤコ :王大人たちを引っ張り出して下へ行きましょう(笑)
レイファ:今の銃声を聞き付けて残りが来るだろうしね。
GM :では《PER》のチェック。
エンジュ:僕も?
GM :君には関係ない。
ラルフ :ピンゾロ!
アヤコ :それはマズいよ。
GM :ではラルフ、振り返ってくれ。
倒れたはずの《ナイト・ゴーンツ》の手がゆっくりと持ち
上がるのがわかる。
ラルフ :まだ生きてた。王大人を戻せ!
GM :手首に装備していた射出型ナイフがラルフに向かって飛ぶ。
ラルフ :回避は?
GM :射撃攻撃に回避はない。しかもこちらはクリティカルだ。
ラルフ :死ぬぞ。
GM :死ぬな。ナイフが胸に突き立つ。
《LUC》を4ポイント消費して、【応急手当】に成功すれば、
「瀕死」で止めておいてやろう。
ラルフ :消費するしかない。
レイファ:アーヤ、【応急手当】を。敵はわたしが食い止める!
GM :では、廊下の向こうに人影が現れた。
レイファ:…銃は向けるけど、一応、撃たないでおくわ(笑)
GM :バレてたか。アビスが到着だ*。
アビス :急げ。すぐ後から敵が来ている。
レイファ:すぐには動けない。ラルフが心臓刺されたの。
アビス :…生きてるのか?
アヤコ :【応急手当】は成功よ。ところであの…
ラルフ :頼む。言わないでくれ。特にエンジュにだけは。
エンジュ:なになに? 何を隠してるの*?
ラルフ :黙れ。これ以上、口出しすると撃つ。
レイファ:とにかく、敵が来るんでしょ?
アビス、ラルフのSMGを使って。ホットロード弾が装填して
あるわ。ついでに今のうちにマガジン交換しといて。
アヤコ :ラルフは王大人と一緒に安全地帯に入れておきます。
GM :敵は倒れた《ナイト・ゴーンツ》を見て警戒し、遮蔽を
とった。命中修正−30%。
通路なので、向こうから攻撃してくるのは二人だ。
まずはアヤコから。
アヤコ :一発、当ててはいます。ダメージは微々たるものね。
GM :こちらの攻撃は外れ。どっちも遮蔽をとっているから当たり
にくいな。
レイファ:クリティカル。
GM :ひとり倒れる。だが、すぐに後続がその場を埋めるよ。
アビス :この調子で10人倒すのか? 何ラウンドかかるんだ。
アヤコ :別の部隊が来ちゃうよね。ちなみに2ラウンド目は外れ。
GM :敵は手榴弾のピンを抜いたようだ。しかし、投げてはこない。
レイファ:何かしら? 悪い予感がする。手榴弾を持った奴を撃てない?
GM :完全に遮蔽の奥に引っ込んでる。
アビス :王大人たちを下へ向かわせた方がいいな。
レイファ、王大人を連れて階段まで走れるか?
援護射撃する。
次のラウンドの最初に、今度はアヤコがヴェツィーニを連れて
階段へ走れ。
最後におれがラルフを運ぶから、レイファに援護してほしい。
レイファ:わかった。王大人を抱え上げて走る。
GM :援護射撃の場合は部分狙いなしのエリアアタックになる。
アビス :ホットロードをぶちまけよう。
レイファ:移動完了。王大人を背後に庇う。
エンジュ:下から増援が来ないか、僕が見張ってるよ。
アビス :次、アヤコとヴェツィーニ移動。
アヤコ :行きます。
GM :では、次は《ナイト・ゴーンツ》の順番だな。
ピンを抜いて3秒たった手榴弾を投げるぞ。
この手榴弾は滞空中に爆発する。つまり、遮蔽無視で火力45が
全員にいくことになる。
アヤコ :それはヤバいよ〜
レイファ:どうすればいいの?!
GM :【小火器】でクリティカルを出せば、打ち返したことにして
やろう。
レイファ:チェックは3回ずつね*?
GM :いや、アヤコはこのラウンド、すでに行動している。
レイファの位置からでは火線が通らない。
チャンスがあるのはアビスだけだ。ちなみに《LUC》は?
アビス :残り4ポイント。
アヤコ :1/10の確率を7回のうちに?
うわあ、それってホントに運試しね。
アビス :やるだけだ。
レイファ:頑張れ〜
アビス :うむ…2発目で出た。
アヤコ :おおー、すごい。
エンジュ:アビス、格好いい。
レイファ:ひゅうひゅう♪ 素敵ぃー。
ラルフ :アビスに惚れたか、レイファ?
レイファ:いや、それはないけど。
ラルフ :今なんか、サクッと冷静な答えが返ってきたぞ(笑)
レイファ:だってわたしには(笑)
エンジュ:もう意中の人がいるもんね。
アヤコ :誰よ?
エンジュ:グレンディでしょ?
レイファ:うん、じいさんがいいの。
アヤコ :娘じゃ不満だったのね(笑)
アビス :シリウスの義母さんになりたいと*。
GM :それは…。とにかく先へ行けよ(笑)
ところで、エンジュに警報だ。
監視カメラから離れて、サイバースペースへ戻ってこい。
エンジュ:なんだ? それでは皆さん、さよーならー
14 フェイスレス
GM :ビル内の端末にジャックイン・インターフェイスを繋いだ奴が
いる。
エンジュ:まだ、皆が地上まで下りきってない。
エレベータを止められたら大変だ。システムは渡さないよ。
GM :索敵すると、サイバースペースに顔のないアイコンが4体いる
のがわかる。
エンジュ:有無を言わさず攻撃。アンジュ君が行くよ。2ダメージ。
僕も【イメージファイト】だ。
よし、クリティカル。12ダメージ*。
GM :まだ倒れない。
エンジュ:うひゃ。そんなのが4体もいるの〜
GM :攻撃してくるのは3体だけどな。
アンジュに1回、エンジュに2回攻撃。
エンジュ:ええと、防御点はそれぞれの攻撃に適用だよね。
なら効いてない。
反撃、でまたクリティカル。
GM :ひとりは消えた。こっちは2回ともアンジュに。
エンジュ:うーん。まだ大丈夫だね。
今度はそれほどダメージが走らないけど、アンジュ君も僕も
当ててる。
GM :倒れない。こちらの攻撃、クリティカル。
エンジュに12ポイント。
エンジュ:うわ。来た来た。次のラウンドでドレインするよ。
GM :そのとき、サイバースペースにアラクネが出現。
エンジュ:えええ? 誰がAHPに通報したのさ。
うう、でもここから離れるわけには行かないし。
GM :アラクネの後ろから、アラクネの所有者のアイコンが現れる。
「アラクネにあなたを守らせます。急いでください」
エンジュ:このアラクネ、ジョーカーのなの? よかったぁ。
いろいろ後ろめたいことしてるから、アラクネって聞いた
だけで身構えちゃったよ(笑)
よし、見てて、ジョーカー。僕、頑張る。攻撃。
GM :まだ倒れない。
エンジュ:アンジュ君の分がある。4ダメージ。
GM :アラクネは攻撃には参加しない。
ただ、敵からの攻撃はすべてカバーした。
エンジュ:ありがと。行くよ。アンジュ君は常時命中だからね。
2ポイント。
GM :ひとり倒れた。残った奴は逃げにかかる。
エンジュ:えっと、あとひとり?
GM :君と戦っていた奴はひとりだ。
もうひとりは何をしていたのかね? そいつも逃げるよ。
エンジュ:追撃。当てた。
GM :ひとりを逃がして、消滅だ*。
エンジュ:ううん、何をしてたのか気になるな。調べてみるよ。
ジョーカー、応援ありがとう。もう敵はいないみたい。
GM :「では…私は戻ります…」
エンジュ:ん? ジョーカー? 様子おかしい?
GM :「気にしないで…
レイファたちのアシストを続けてください…」
エンジュ:ま、待って。おかしい。ジョーカー、どうしたの。
ジョーカー、ジョーカーってば!
GM :ジョーカーはジャックアウトしました。
15 狂気
GM :それでは、20階まで下りて来たホークとセンゴク。
すでに《ナイト・ゴーンツ》はいません。妙に静かです。
ホーク :トラップでもあるのか? 注意しながら下へ向かうよ。
GM :では、走ってゆく途中、中央の柱に爆弾が仕掛けられている
のを見つけます。
ちなみにカウントダウンはすでに始まっている。
11分28秒、27秒…
《ナイト・ゴーンツ》はこれを置土産に撤退した模様。
ホーク :ビルごと破壊する気か?!
だ、だけど俺、【爆発物】の技能ないよ。
GM :センゴクが「オレが調べる」と言ってます。
ホーク :た、頼むよ。
GM :「ひとりで逃げるんじゃねぇぞ」
ホーク :わかってる。背中を守るよ。
GM :するとさっそくだが、キャタピラの音が聞こえてくる。
ホーク :キャタピラ? こんなとこに戦車はないよね。
GM :ガードロボットだ。君たちをセンサーに捕らえて撃ってくる。
ホーク :ええ? これ、操作してるのエンジュじゃなかったのか?
エンジュ:こういうことだったのか。
ホーク、敵のネットライナーがシステムにバグ仕掛けてった
みたいなんだよ。
ホーク :止められないの?
エンジュ:試してみる。ああ…ファンブル(笑) ダメだあ。
GM :ロボットを動かしているAIが完全に発狂している。
エンジュ:壊して。
ホーク :簡単に壊せるものなのか?!
エンジュ:よくわかんない。僕がAI破壊に挑戦するから、そっちは
物理的に破壊してみて。
ホーク :わかった。やるしかないんだね。撃つよ。
GM :君が遮蔽をとると、センゴクは無防備で取り残されるけど?
「今、手を離したらビルごと吹っ飛ぶからな」
ホーク :う、動けない。センゴクを守って戦います。
GM :部位狙いは可能です。センサーのチップが弱点のようだね。
ホーク :そこを狙います。ああ、でも火力が低いなあ*。
GM :こっちの攻撃。これは外れ。
ホーク :もう一度、同じ奴に。今回は3発当てたよ。
GM :それは壊れた。
エンジュ:僕もチェック成功。
GM :1台が指令系統をやられて急に停止する。残り1台の攻撃は…
センゴクの肩をえぐった。
ホーク :ああ、誤爆させないで。
GM :「馬鹿野郎、てめぇ、身体張って止めやがれ」
ホーク :すまない。このラウンドで止めないと、弾切れだ。
よし、クリティカル。
GM :それは一発で停止した。
ホーク :ふう。これで時限装置の解除にかかれるね。
GM :「だめだ」
ホーク :え?
GM :「無線着火装置もある。手に負えねえよ」
ホーク :じ、じゃあ…
GM :「トンズラするしかねえ」
ちなみにあと8分。
ホーク :どっちへ行く? 屋上に救助ヘリ呼んであるんだよね?
GM :それはもう離陸しました。
ホーク :エレベータで降りよう。
GM :残り1機のエレベータはレイファたちが王大人を降ろすのに
使うよ。
ホーク :へ? 21階分、8分で駆け降りろって?!
エンジュ:間に合わないでしょ?
GM :うん。間に合わない(笑)
ホーク :わああ。
GM :おまえがそこでパニくってるとだな、ぶち抜かれた壁の外から
ワイヤーランチャーが打ち込まれる。
ホーク :だ、誰か来た。
こんなところで足止めされたら爆死するじゃないか。
どうすればいいんだぁ*。
GM :「何をしている。早くこっちへ来い」
怒鳴りつけたのはシリウスの声だ。
エンジュ:壁の外にいるの? 豹は?
GM :屋上で壊れてる。
ホーク :あの、シリウス。
ここに爆弾があるから、解除しようとしたんだけど。
GM :「それを見たならわかっているだろう。
時間がない。さっさと出ろ」
ホーク :だ、だから、出ろと言われてもね…
GM :「ワイヤーランチャーがあるだろうが。
地上までラペリング*して行け」
ホーク :できるのそんなこと?
GM :「やらなければ死ぬだけだ」
ホーク :や、やります。
GM :固有技能は存在しないから判定は《DEX》+《REF》で
振って。
エンジュ:待って。センゴクは肩を撃たれてるんだよ。
GM :センゴクにはシリウスが手を貸す。
「降りるぞ」
ホーク :行きます! ひゃああぁ…
16 地下駐車場
GM :レイファたちは敵に遭遇することなく、地下駐車場まで
降りた。
そこにはSWATがいる。世界的に有名なネオ=アップルの
女性だけの実働隊《バルキリー・チーム》だ。
リーダーはヨーコ・ローランド少尉。
アビス :おれより階級が上だな。
GM :まあ、アビスは傭兵だからね。
で、ヨーコは君たちを見つけると厳しい表情で質問してくる。
「ここで何をしているんです。
その老人は王景炎ね。あなた方は?」
レイファ:パーティの出席者よ。
アビス :および、その仲間。自力で逃げてきた。
テロリストじゃないから撃つなよ。
GM :「ここは第1級保安区です。その武器は何ですか!」
アヤコ :ええと、一応、許可はもらってるのよね。
敵から奪ったのもあるけど(笑)
GM :CBI長官の許可がおりていることはSWATの後ろにいた
CBI局員が証言してくれる。
ヨーコは不服そうだが、納得はした。
レイファ:わたしのお母さんは?
GM :命に別状はないそうです。
「人質は全員、収容しました。
その中にミスター王、あなたがいないというので心配してきた
んです。さあ、後は我々が」
エンジュ:なんかイヤだ。
レイファ、王大人とマリオをSWATに預けちゃダメだよ。
レイファ:王大人の意向は?
GM :SWATのエスコートを拒絶します。
SWATは「では、ご勝手に。ただし、後ほど事情聴取に
ご協力ください」と言って君たちを解放します。
レイファ:行きましょ。
GM :ところで、ホークとセンゴクとジョーカーとエンジュが
いません。
レイファ:そういえば、エンジュの本体はどこなの?
アーヤの車にはいないのね。
エンジュ:地下二階のコンピュータ・ルームだよ。迎えに来て〜
ラルフ :自分で出てこい。こっちだって忙しいんだ。
エンジュ:むう。ジョーカー、もうシステム解放して大丈夫?
ホークたちももうすぐ、降ってくると思うし(笑)
GM :「……」
ジョーカーの返事はない。
エンジュ:ジョーカー? ジョーカー、やっぱり何かあったの?
ええん、ジャックアウトする。
GM :そのとき、ホークとセンゴクとシリウスが壁を蹴って、
ラペリングしながら降りてきたぞ。
ホーク :はああ。落ちずに済んだぁ。
アビス :随分と派手に戻ってきたな。
ホーク :だって、そっちがエレベータを使ってるっていうから…
ああ、そんなこと言ってる場合じゃない。爆弾があるんだ。
21階。もうすぐ爆発する。早くビルから離れるんだ!
GM :あと、5分切った。
シリウスが言う。
「急げ。《ナイト・ゴーンツ》は隠密性を重視して撤退した。
だが、《ナイトメア》がこのまま引き下がるとは思えない。
次の手を打っているはずだ」
アヤコ :地上に出たところでカーチェイスね。
レイファ:アーヤ、王大人とマリオおじさん*、それからラルフを
ロブちゃんに乗せて。
アビス :おれも野戦ワゴンに乗ろう。ガンナーをやる。
アヤコ :定員は何人だっけ?
GM :運転手を含まないで6人だ。
ホーク :乗り切れない?!
GM :王大人がここへ来るのに使った装甲リムジンがある。
そのキーを渡してくれるよ。
ホークのコミューターで行くよりずっと安全性は高い*。
ちなみにシリウスは自分のMAX−7があるから乗員数に考え
なくていい*。
ホーク :残りのメンバーで運転できるの俺だけなのね。
ラルフ :すまない。こんな傷を受けてなきゃ…
ホーク :装甲リムジンには武装なんてないから、レイファはアビスと
一緒に野戦ワゴンに乗った方がいいね。
GM :では、センゴクもそうさせてもらう。
これで野戦ワゴンは定員いっぱいだ。
ホーク :じゃあ、俺はエンジュとジョーカーを乗せていけばいいと。
GM :いないよ。
ホーク :え?
ラルフ :コンピュータ・ルームから出てこない。
アヤコ :そういえば、さっきからしゃべらなくなったわね(笑)
ホーク :それはヤバい! ヤバすぎるでしょう。
でも、ああ…そっちは王大人を助けるのが先だよね。
先に行ってください。エンジュを連れて後から追いかけるよ。
GM :残り2分。
17 仲間
GM :ジャックアウトしてきたエンジュ。
床に《ナイト・ゴーンツ》が3人、死んでいる。
この部屋を巡って激しい戦闘があったようだね。
エンジュ:ああ、ホントにジャックインしている間、リアルスペースの
ことは一切わからないんだね。
コンピュータごと壊されなくて助かった。
ところでジョーカー、ジョーカーは?
GM :君の椅子の後ろに倒れている。撃たれて、出血がひどい。
エンジュ:ジ、ジョーカー!
GM :意識はある。
エンジュ:皆、ちゃんと逃げたよ。僕らも早く逃げなきゃ。
GM :「…ひとりで行きなさい」
エンジュ:ヤだ。ジョーカーも行くの。
GM :「早く。時間がありません…」
エンジュ:ジョーカーと一緒じゃなきゃいやだ。
手を貸すよ。立てる?
GM :君の《STR(筋力)》は…9かい。無理だ。
ジョーカーは床に崩折れる。
エンジュ:そんなあ。
GM :「…私の指示が聞こえないのですか。行きなさい!」
ジョーカーは君を叱りつけるよ。
エンジュ:ダメ。絶対、一緒に行くんだ。
GM :では、ホーク、君がコンピュータルームを覗くとそんな状況
だが。
ホーク :エンジュは怪我してないね?
上に車を準備してあるから、急いで。
ジョーカーは俺が運ぶよ。
GM :そうすると、ホークは両手がふさがった状態になる。
ホーク :仕方ない。とっとと行こう。
GM :通路の先から、さっきと同じタイプのガードロボットがやって
くる。3体だ。
ホーク :まだ残ってたのか?!
エンジュ:僕が戦う。.357マグナム。
ホーク :使えるの?
エンジュ:実は銃を撃つの初めて。でもやる*。
GM :シングル射撃なら2ラウンドで弾切れだ*。
エンジュ:僕の腕じゃ、1体倒せれば上等な気がするけど。
まずは当てた。
GM :こっちの攻撃。エンジュはサバイバルランクD?
胴部に重傷。
エンジュ:う…《LUC》を使って問題のない程度まで軽減。
GM :では微傷に変更。跳弾がかすって出血。
エンジュ:残り3発で…クリティカル!
GM :それはそれはビギナーズラックで(笑)
一体はキャタピラを損傷して転がった。残り2体は進路を阻ま
れて接近できないものの、ミニガンの銃口を向けてくる。
ホーク :戻るわけにもいかないし…
GM :そのとき、SMGをフルオートで叩き込みながら、ガード
ロボットの残骸を蹴飛ばしてシリウスが現れる。
「走れ!」
エンジュ:シリウス! ジョーカーが…
GM :「死んだか?」
ホーク :生きてます。
GM :それを聞くと、シリウスはホークからジョーカーの体を奪って
軽々と抱え上げて出口へ急ぐ。
「この足手まといが」
ホーク :とほほ。足手まとい。
GM :「ああ、おまえたちは役立たずの足手まといだ。
だが、今、この瞬間、おまえたちとは銃を並べて戦う仲間だ。
俺は仲間を失うことだけはしたくない。もう二度と…な」
エンジュ:シリウスは…
いや、黙ってる。何も言わない。
GM :シリウスは階段を駆け上がった。
ホーク :エンジュ、ついておいで。
エンジュ:はい。
18 ハイウェイの猟犬
GM :では、君たちが離れた直後、轟音とともにビルは崩壊する。
第1級保安区のド真ん中。
アヤコ :派手〜
ラルフ :すごい損害だ。復旧するまでにどれくらいかかるんだろうな。
GM :王大人は「ゲートを出てチャイナタウンへ向かってくれ」と
言います。
「そこまで戻れば《ナイトメア》に勝手な真似はさせない」
アヤコ :了解。チャイナタウンへGO!
GM :追いついてきたホークにも行き先を教えてやってくれ。
アヤコ :ハーイ。無事に逃げられたのね。
ホーク :なんとか。
だけど、ジョーカーが怪我してる。早く治療を受けさせたい。
ラルフ :俺もな。車の振動が傷に響くよ。
GM :では、その君たちを激しく追い上げてくる車が3台。
アヤコとアビスはエンブレムに見覚えがあるな。
エンジュはあのとき寝てたからダメ。
アビス :《ティンダロス・ハウンド》か*。
アヤコ :あの偽装戦車?
GM :その通り。《ティンダロス・ハウンド》は100mほどの距離を
おいて君たちを追ってくるよ。
アヤコ :100m? またATM*使う気ぃ?
アビス :それとHMG。
GM :ここはホワイトエリアと違って、一般車も走っている高速道路
だ。
アヤコ :巻き込むわけにはいかない。車の少ない道へ!
GM :良心的だな。《ティンダロス・ハウンド》はそんな遠慮は持ち
合わせていないんで、HMGを掃射するよ。
ホーク :なんてこった。
GM :アヤコの野戦ワゴンには《ティンダロス・ハウンド》から
一方的な通信が入る。
「次はそっちに当てるぜ。逃げろ逃げろ、ウサギちゃん」と
ざらついた声が嘲る。
ラルフ :弄んでやがる。
アヤコ :アビス、火器は任せたわよ。
アビス :ソリッドシューター、AT弾だ*。
レイファ:ねえ、アーヤ。他に武器ないの?
アヤコ :LMGとミニガンね。
アビス :どっちも火力が低い。装甲車両相手に使っても弾が無駄なだけ
だ。
レイファ:相手のHMGを狙うってのはどう?
GM :装甲はないが、それも対物判定には変わりないね。
レイファ:じゃあ、手榴弾。
GM :《ティンダロス・ハウンド》は自重が桁違いだからな。
おそらく、横転させるのは不可能だろう。
アヤコ :それに、道路に穴あけたら迷惑よ(笑)
レイファ:うーん。どうにかして攻撃できないかしら。
ラルフ :「今回は戦闘が目的ではない」とか言ってなかったか?
レイファ:あれは包囲網を突破するため。
今は相手を止めないと逃げられないわけでしょ?
戦闘しなきゃね♪
エンジュ:禁断症状が出てるらしい(笑)
ラルフ :我慢しろよ。
俺だってさっきから一度もチェックできないんだから*。
ホーク :こっちは武器もないしなぁ。
せめて体当たりして《ティンダロス・ハウンド》の足を止め
ようか?
エンジュ:やめてよー。ジョーカー死んじゃう。
ホーク :ただ走るだけか…
GM :そんな楽なことはさせない。さあ、【車両回避】しな。
ホーク :このリムジン、サイバーリンク・システムあるの?*
GM :回避したくないのか?
ホーク :いえいえ、やります。判定は成功。
GM :運悪く射線上にいた一般車両が撃ち抜かれてクラッシュし、
さらに突っ込んで来た《ティンダロス・ハウンド》に紙の
ように吹き飛ばされて原型も止めないほどに潰される。
ホーク :体当たりしなくてよかった…
アビス :AT弾を撃つ。命中した。
GM :こっちは回避。
ホーク :敵もサイバーリンク・システム使ってるぞ。
GM :当たり前だ。野戦ワゴンにHMGを撃つ。
アヤコ、回避判定。
アヤコ :避けたっ
アビス :ふたたびAT弾で判定成功。
GM :それも避ける。
アビス :むう。後4発。
ラルフ :クリティカルしない限り、避けられるとみたぞ。
レイファ:なにか方法ないかしら。
向こうの車に乗り移ってHMG奪うとか。
アビス :向こうはATMを発射するために100m離れているからな。
飛び移るのはさすがに無理だろう。
アヤコ :そろそろロックオンされちゃったかしら?
ごめん。例によってチャフはないわよ。
ラルフ :いいかげん、学習したろ。買っておいてくれよ*。
アビス :生き残ったらな。
ホーク :でも、ATM使うときって発射台が露出するよね?
GM :トランクはまだ開いてないよ。
エンジュ:リムジンとワゴン、どっちにターゲットが乗ってるか、わから
ないからじゃないの?
ラルフ :弄んでるだけさ。
GM :「《ティンダロス・ハウンド》はハイウェイの猟犬。
どこまで逃げられるだろうな? くくくっ」
アビス :AT弾で返答。
GM :避ける。
アヤコ :やっぱりダメ? どこまで逃げればいいの〜
レイファ:ええい、近づいて来なさいよ!
エンジュ:この人には《ティンダロス・ハウンド》のデモンストレー
ションも効果ないみたい(笑)
GM :じゃあ、実力行使。HMGを撃つ。
アヤコ、避けてください。
アヤコ :う、失敗だ。
GM :装甲チェック。
アヤコ :そっちはOK。
GM :車体に弾がはじける。軽微なダメージだね。
アヤコ :帰ったらまた塗装しなおしだよ(笑)
ホーク :ああ、どうすればいいんだ。
GM :では、《ティンダロス・ハウンド》の後方から、MAX−7が
来る。
「猟犬だと? しょせんは餌を与えられた飼い犬にすぎん」
20mmバルカンをブチまけます。
アビス :後ろからだと、偽装戦車が避けたらこっちに弾がくるんじゃ
ないか?
アヤコ :回避するわけ?
GM :きっちり偽装戦車に当てたよ。細かいことは気にするな。
《ティンダロス・ハウンド》は硬いから壊れはしないが、
フォーメーションが乱れている。
アヤコ :この隙に逃げちゃえ!
GM :前方にはゲートがあります。
アヤコ :突っ込むの?
レイファ:突っ込め! 突っ込むのよ、アーヤ!
アビス :まあ、おとなしく検問受けている場合でもないだろう。
アヤコ :じゃあ、前に車のいないレーンに。
エンジュ:あくまでも一般市民の安全を考慮してる。偉いなあ(笑)
GM :ゲートインスペクターとHiP*は止めに入るけど?
アヤコ :どいてどいてどいて〜!
GM :ではアームをへし折ってゲートを抜けた。
アビス :関所破りだ(笑)
エンジュ:これでアヤコさんも賞金首?
アヤコ :やめて〜
GM :《ティンダロス・ハウンド》はHiPに機銃を掃射して
蹴散らす。そのまま追ってくるよ。
アヤコ :しつこい。
GM :そろそろチャイナタウンも近いしな。遊んでもいられない。
牙を剥こうかい。
ホーク :ああ、ATM撃たれるよ。
GM :野戦ワゴンのスピーカーがまたノイズ混じりに受信する。
「…そろそろ行くか」
これはさっきとは別の声だ。
アヤコ :何よ、誰だれ?
GM :アヤコの進行方向、一般道からの合流地点に巨大なトレーラー
が入ってきて、アヤコの方へ車体を寄せてくる。
アヤコ :圧し潰す気?!
GM :トレーラーはアヤコの野戦ワゴンに並ぶ。
きっちりスピードをあわせてくるよ。
アヤコ :いったい何なの?
GM :運転席の男が軽く手を挙げ、目深にかぶったアポロハットの
縁に触れる。
「おれも誘えよ」
アヤコ :ルーレル!
レイファ:ひゅう♪
GM :ルーレルはトレーラーの側面を開ける。
中には《センゴク》と《リヴァイアサン》が積んであるぞ。
アビス :そっちに乗り移る。アヤコ、もうすこし寄せてくれ。
アヤコ :OK。
GM :君たちの意図を察して、《ティンダロス・ハウンド》が
間合いを詰めてくる。
搭載火器で即座にケリをつける気になったようだ。
さすがに対戦車兵器であるCSを持ち出されると事情が
変わってくる。
レイファ:アビス、このソリッドシューター使っていい?
アビス :預ける。
レイファ:ようっし、行くよ。
ありゃ、ファンブル〜!
GM :大きく外れた。
レイファ:ううん、やっぱり使い慣れてる武器でないとダメね。
LMGに変更。
ラルフ :無意味な射撃はよせ。
レイファ:近づけないよう、牽制くらいにはなるんじゃない?
ホーク :弾幕だ。お願いだからこっちに当てないで。
借りものの車なんだから。
アビス :《DEX》判定をする。乗り移っていいか?
GM :よろしい。センゴクもなんとか飛び移った。
「危ねぇ危ねぇ」*
さて、CSを正規に起動させるには時間がかかりすぎる*。
ここはアビスのいつもの戦法がいいだろうな。
アヤコ :固定砲台ってやつね。
アビス :ルーレル、武装は何をもってきた?
GM :「いじってない」
つまり、30mmバスターライフル。
センゴクの方はジャイアントショットガンだ。
アビス :フルオート。3発行く。命中、クリティカル、命中。
GM :決めるね。
先頭の《ティンダロス・ハウンド》は駆動をやられてそのまま
中央分離帯に激突して大破。炎上。
ラルフ :最後まで迷惑な奴。
GM :センゴクも近づいてきた一台をジャイアントショットガンで
葬ったぞ。後の1台はシリウスがケリをつける。
アヤコ :早い早い。
レイファ:やっぱり火力が重要よねぇ。CS買おうかな、わたし。
GM :後は問題なくチャイナタウンまで到着した。
シーン19 夜明け
GM :折しも黒い霧が晴れて、新しい朝がくる。長い夜が明けた。
ホーク :何もできなかったけど、疲れた〜
アヤコ :マリオもここで降ろしていいの?
GM :結構です。
各人に王大人を助けてくれたお礼として$5,000が渡され
ます。これはジョーカーでなく青竜幇からね。
ホーク :ああ、そうだ。
ラルフとジョーカーを病院へ連れていかなきゃ。
GM :そうだね。この事件の後、半月ほど経過させるつもりだから、
その間に治療しておいてもらおう。
エンジュ:ねえねえ、今回の事件、《ナイトメア》が王大人とドン・
ヴェツィーニの協力体制をいやがって仕掛けたものなんで
しょ? これからどうするの?
GM :「ますます《ナイトメア》の勝手を許しておくわけには
いかなくなった。我々は共に闘ってゆく」
レイファ:まあ、また何かあったらわたしたちに声をかけて。
《ナイトメア》とは無関係なワケじゃないからさ。
アヤコ :完全にケンカ売っちゃったねえ(笑)
GM :では、半月ほど経過させたいが、その間にしておきたい
ことは?
レイファ:知覚センサーを埋め込もうかな。
《PER》のチェックはよく使うし。それと、強化人工神経を
入れて《REF》も上げちゃおう。
ラルフ :レイファにはすでに筋力で負けているから、スピードでは負け
たくないな。俺も強化人工神経を増設するか。
アヤコ :ロブちゃんの修理(笑)
レイファ:可愛いがってるよね。
ラルフ :実はメカフェチ?
アヤコ :メカニックのことはよくわからないけど、ロブちゃんは
溺愛(笑)
GM :買い物の他に、生活費$1,400を減らしておいてください*。
それと、住所不定の連中。ジョーカーが倉庫をひとつ提供して
くれた。そこに移住していいぞ。
1階はガレージになっていて、2階が個室やバス・キッチン。
皆の集まれる談話室もある。
これからはジョーカーのオフィスでなく、そこにたむろする
ように。
エンジュ:じゃあ、僕、ホテルジプシーをやめてそこに引っ越すよ。
アビス :おれと《リヴァイアサン》も収容所に移ろう。
ラルフ :ジョーカー難民収容所? 言い得て妙だな。
アビス :ルーレルも移動。
ホーク :ああ、行っちゃうんだ。センゴクは?
GM :プレイヤー本人に聞くよ。
アヤコ :実はさぁ、あたしも部屋決まってないんだけど、男所帯の中に
行くのはねえ。
レイファ:それなら、アーヤ、わたしと暮らそうよ。料理できるでしょ?
アヤコ :できるよ。でもレイファの口に合うかな?
オリジナル和食なんだ*。
レイファ:お米はわたしも食べるよ。炒飯とか海鮮粥とかにして。
アヤコ :いいわね。食事のレパートリーが増えるわ。
レイファ:決まり。アーヤとルームシェアするよ。
アヤコ :よろしく。
GM :これでいいかな?
レイファ:あ、待った。特注の色付き手榴弾を補充。
今度は6色くらい揃えておこう。
GM :好きにしてください(笑)
レイファ:それと王大人にひとつ、おねだりしていい?
GM :何かな?
レイファ:おいしい中華料理フルコース♪ 皆で食べましょう。
パーティのやり直しよ。
GM :承知した。チャイナタウンの店にご招待しよう。
アヤコ :やったぁ♪
レイファ:デザートは桃饅ね。忘れないで。
GM :はいはい(笑)
第4話 END
次回予告
最も危険な毒、それは、甘く芳醇な猛毒。
香しい薫りの影で、人をそれと知らずして侵し、壊してゆくもの。
ラスベガスの砂の中で、目覚めさせてはならぬ毒蛇が覚醒する。砂上で営まれる、つかの間の平穏を喰い破るために。
次回、『MELLOW POISON』
最も危険な毒。それが速効性とは限らない・・・。
※TOPに戻るにはウィンドウを閉じてください。