第7回 サイバースペース

 2150年。メタルヘッドの世界では多くのものがコンピュータによって管理・運営されています。そして、コンピュータ・ネットワークを現実世界と似た感覚で表現したもの、それが「サイバースペース」です。
 ジャックイン端子というサイバーパーツを取り付けておけば、サイバーリンクという技術によってその疑似空間=サイバースペースに「入って」ゆくことができます。これをジャックインと呼びます。
 ジャックインしてしまえば、サイバースペースはあなたにとって五感を伴う現実そのもの。そして、サイバースペースでの死は肉体の死にも繋がります…

  *ゲーム上の判定基準は ルール「サイバーアクション」の項参照

 ◆ネットワークでの情報交換

 買い物や娯楽など、生活に密接にかかわってくるコンピュータ・ネットワークですが、ゲームでピックアップされるのはまずもって情報を入手する、という側面でしょう。もし、チームにネットライナーやネット検索に長けたハスラー等がいない場合には、情報屋に依頼することになりますが、もちろん料金がかかります。

 ゲームのオリジナルシステムにおけるネットワーク構成は、いわゆるダンジョン・スタイルになっていて、宝物=情報を入手するまでにはいくつものトラップとモンスターをクリアしてゆく形式になっています。チーム全員がジャックインできるならいいのですが、ネットライナーだけ、なんてことになるとこの処理にえらく手間がかかります。
 ということで、成田版ではたいてい、簡易チェックで済ませてます。ゲームの流れはよくなりますが、ネットライナーの技能上昇率が他のプレイヤーより低くならないよう、GMは注意する必要があります。以下、説明は成田版にて行います

 ◆情報を集める

 コンピュータ関連の技能には【アクセス】【エレクトロニクス】【ソフトプログラム】【イメージファイト】があります。
 極簡易な検索方法としては【アクセス】で目指す情報を発見できるか(難易度をGMが指定)チェックします。過去のニュースの検索や噂話、製品の詳細データなどはこの方法でいいでしょう。

 も少しいろいろやってみたいなーというネットライナーがいる場合、あるいは本格的なハッキングシーンには上級ルールを用い、【アクセス】の数値を【サーチ】【コードワーク】【データブロー】【コアストライク】に細分します。
【サーチ】は元来の【アクセス】とほぼ同様の目的に使用します。【コードワーク】はIDやパスワードを偽造してサイト/データバンクに接続する技能、【データブロー】はプロテクションソフトや持ち帰らないデータにダメージを与えておく工作、【コアストライク】はシステムを乗っ取る技能です。それと【イメージファイト】を用いれば、よりサイバーパンクらしいアクションを楽しめます。

 どちらの方法を用いるにせよ、情報を集めようとする者は、GMに「どのようなサイトで」「どのキーワードを出して」「どのような端末で」調査をするのか伝えなければなりません。ネットワークであろうと、町で聞き込みするロールプレイと一緒です。正しい相手に適切な聞き方をすれば、より正確な情報が入手できるでしょう。

 ◆ジャックイン

 サイバースペースでのアクションはサイバーパンクの売りのひとつと言っていいでしょう。
 ジャックインしている間は昏睡状態で、現実世界での感覚がなくなります。部屋に誰が入ってきても感知できません。ジャックインしている端末を壊されても死にはしませんが、相手がその気なら眉間に一発、拳銃弾を撃ちこめばあなたの人生はおしまいです。
 殺されなくてもいろいろ恥ずかしい目(どんな?(^^;) に遭うのはイヤでしょうから、残してゆく肉体の管理はしっかりしておきましょう。アシストヘルメットという装置を使えば、リアルスペースにいる人からジャックインしている人に話しかけることができます(ハッキングの手伝いはできません)。

 ジャックインの解除=ジャックアウトは即座にできますが、そうするとあなたの本体の居場所が知られやすくなります。トレースされないためには、《WIL》=サイバースペースでの生命力を消費して、いくつかのアクセスポイントを経由する必要があります。消費した《WIL》は1時間の睡眠で1ポイント、あるいは8時間の連続睡眠で全回復します。

 ネットワークに接続されている端末があればジャックインしない状態でのネットワーク検索も不可能ではありませんが、キーボードやデータグローブでは非常に効率が悪いので、【アクセス】技能1/8などのペナルティを受けることでしょう。

 ◆サイバースペース

 サイバースペースの視界がどのようなものか、それはサイトによってまちまちです。光の線で構成されたグリットのときもあるでしょうし、現実の町並みに似た場所もあります。
 サイバースペースにアクセスしているキャラクターやプロテクションソフトなどは、3Dアイコンの形で認識されます。あなたのアイコンがどんな形状なのか、GMに申請しておくのもいいかもしれません。

 ◆アシストソフトとアシストAI

 サイバースペースで【イメージファイト】のダメージを軽減したり、【データブロー】の効果を大きくしたりするのがアシストソフトです。ジャックイン端子の数によって使用できるソフト数も違います。【ソフトプログラム】を使ってオリジナルのソフトを作ることもできます。
 アシストAIはキャラクターと同じように攻撃判定をしたり、《WIL》の消費を肩代わりしてくれたりします。ただし、アシストAIはソフトと違って市販されていません。

  >>>第7回おわり。