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Fate/stay night
・前説と簡単な解説(ネタバレなし) ゲームに関する説明はもはや要らないでしょう。同人ゲームとしては空前絶後の大ヒットを飛ばした「月姫」のTYPE-MOONが、商業ラインで発売する第一弾伝奇活劇ビジュアルノベル。それがFate/stay night(以下Fate)です。 ストーリーは、魔法使いの端くれとして育てられた主人公がある日突然「聖杯戦争」という争いごとに巻き込まれ、偶然にも美少女剣士を召還。 その後、同じく聖杯戦争に参戦する学園一の美少女やその他属性持ちの女の子と一緒に生活したり殺しあったりする……ってこんなこと書くと「ラブひな」とさほど変わらない、頭の弱そうなドタバタラブコメみたいですが、エロゲーのシナリオなんてどんな背景があっても「さえない主人公と、それとは不釣合いな可愛い女の子」って構図はほとんど変わりませんからさほど間違ってはないと思います。 さて、エロゲーで「女の子が可愛い」というのはエロゲーとしての十分条件であるためここであえて話題にすることはしません。 Fateが素晴らしい点、それは男性キャラがひたすらカッコいいことです。エロゲーにとって邪魔でしかない男性キャラがFateではなくてはならない存在、 それどころか男性キャラがメインであるかのように描かれている場面が多々あり、「おいおい、これってエロゲーじゃないのかよ」と突っ込みを入れてしまう瞬間がしばしば。 確かに「エロ有りの作品=エロメイン」でないことは百も承知ですが、正直Fateにはエロ描写は必要ありません。 その証拠に俺、Fateで登場したエロシーン全部飛ばしましたから。 「健全なオタク男子がエロゲーのエロシーンを全て飛ばした」「それよりも先の展開や戦闘シーンが早く見たかった」 この事実だけでFateがいかにエロゲー失格かがわかって頂けると思います。またジャンル上、シナリオや絵に目がいきがちですが、 Fateは演出がスゴイ。戦闘シーンで金属がぶつかり合う音、サーヴァントが人智を超えた速度で走り回る音、そして1枚絵なのにあたかも絵の中のキャラが動いているように見える効果など、 まさかビジュアルノベルをプレイをして、ここまで爽快感を味わうことができるとは思いもよりませんでした。 ……と、あまり誉めすぎたので最後にチクリと不満点を。「月姫」でルート制限をし忘れたのを反省してか、 Fateではルートが完全に制限されているため、全編通してゲームをプレイしているというよりも演出付きの小説を読んでいる感覚に近いです。選択肢も選択後即バッドエンドが多く、ゲームとして楽しめる部分がどうも不足している気がします。 もっと過去に起こしたアクションが未来に影響すれば良かったのに。と、勝手ながらそんなことを思いました。 良い意味でも悪い意味でも、もはやエロゲーではないこの作品。 あなたが抱いているエロゲーに持つ偏見という固有結界を取り除いて一度プレイされてみてはいかがでしょうか。 ※注意 以下のリンク先のレビューは特にネタバレを含みます。まだ未プレイで今後の人生において1厘の確率でもこのゲームをプレイする可能性のある方は読まないことをお勧めします。 シナリオ別レビュー(ネタバレ含む) |