ファイアーエムブレム烈火の剣
発売元:任天堂
発売日:2003/04/25
評価:ラック行き


 ファイアーエムブレム(以下 FE)といえば、あまり変わり映えのシステムに、 これまたさほどユニークでない(大半が)美形のキャラクター達が殺したり殺されたりする、 シリーズモノ・キャラモノしか売れない今のゲーム業界を体現しているようなシミュレーションゲームなのですが、 今まで痛烈に批判されているところを見た事がありません。なぜかというと話は簡単。一作目で既にほぼ完璧なシステムが確立しているため、 ゲーム内容に大幅な変更がないからなんですね。今やFEを根本から批判することは、水戸黄門やサザエさんを「マンネリだ」と批判するのと同じなのかもしれません。

 そんなわけでゲーム界の古典を化してしまったこのシリーズ。ストーリーもシステムと同じく大幅に変わることがありません。もし国語のテストで、

「FEの物語について100文字以内で答えなさい」

……という問題が出たのであれば、

「剣と魔法が存在する架空世界のとある地方公国の嫡男が突如侵略を始めた巨大帝国と戦っているうちに次第とその影で暗躍するカルト教団の存在に気づき、 最後はその教団が復活させた竜を倒し世界の秩序を取り戻す物語。」(たぶん100文字ぴったり)

 ……と、答えれば満点に近いはずです。ここで重要なのはエンディングで世界は平和になるのではなく、元の各国が牽制しあっている状態に戻るだけという点です。 安易に世界平和を持ってこないところが好きだったりしますが、もはやストーリーの大部分が読めてしまうため、今作や前作は話の内容を全く覚えてなかったりします。 それより支援会話!支援会話!

 上で「システムが確立しているから批判することはない」と書きましたが、あくまで根本的な部分の話でして、 今作のオリジナルシステムについてはツッコミの余地が十分にあります。

 まずは「天候の変化」。ステージによっては途中で雨が降ったり風が強かったりと天候が変わることで移動力が減り、 思うように進軍できなくなる場合があります。発売前の記事でこれを知ったときは、 「じゃあ風が強くなるとペガサスナイトは思うように移動ができなくなり、強みの移動力が激減。 その代わりアーマーナイトはその重量ゆえに風の影響を受けずに移動することが可能になるのか!毎度不憫な扱いのアーマーナイトにもついに活躍の場が……」と喜んでいましたが、 全くそんなこともなくただ単に移動力が減るだけでした。これだけでは一体何のために存在するのかがわからないので、天候を操る杖とか、天候の影響を受けないユニットを作って欲しかったです。 (風の中疾走するアーマーナイト軍団……敵味方どちらでもいいから見たかったなぁ)

 次に「軍師」。今回は軍師=プレイヤーとしてユニットと共に物語に参加するのですが……天候の変化以上に存在意義がわかりません。 軍師のスキルが上がれば(と、いっても意識上げることなんでできませんが)戦闘を若干優位に進めることができ、 FE初心者でも比較的楽にクリアできるメリットがあるかもしれませんが、それを考慮しても軍師の存在が浮いている気がします。 ま、まさか天下のニンテンドー様が同人に媚を売るなんて真似してませんよネ?ネッ!

 そもそもFEには中年の渋い軍師がいるからこそ、世間知らずの主人公でも世の中渡っていけるのだと思うのですが…… 次回作ではアウグストのような、良い意味で何考えているかわからない軍師が出ますように(そしてお願いですからこれ以上マイ軍師とキャラで妄想小説書いちゃうようなサイトが増えませんように。反吐が出る)

 FEの次回作はゲームキューブで発売されるようです。記事を見ると3Dになってて猫耳のキャラクターが……アワワワ。やっぱりFEは保守的で同じシステム、同じ世界観だからFEなのかもしれない。 3D化して革新的なシステム取り入れて明後日の方向へ行っちゃった幾多のゲームとは同じ道を歩まないで欲しいなぁ。


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