クリスタニアの世界について

 

 このページは、クリスタニアの世界とはどういう世界か、クリスタニアRPGとはどんなゲームなのかをざっと説明するためのページです。すでに分かっている人、いちいち説明を読むのが面倒な人はわざわざ読まなくても結構です。一応、リプレイだけ読んでも楽しめるようにしてありますので。

 

 クリスタニアとは大陸の名前です。フォーセリアという世界の中の大陸の一つなのです。例えば、地球という世界の中の日本といったように。

 このクリスタニアの大地には、神獣という獣の姿をした神がいます。神獣というのは、大昔、神々の大戦のおり、神々によって召喚された“神殺しの竜”から逃れるために、神の肉体を捨て、獣の肉体へとその姿を変えたことによって生まれました。クリスタニアには数多くの神獣達がいます。その数ははっきりとはわかっていません。

 かつてクリスタニアの大地は、神獣によって大陸の周囲を高い断崖の壁を設け、大地の高さを遥か高い位置にまで引き上げました。そしてその中で定期的に同じ歴史が繰り返される周期という世界を作り出し、その周期の世界で人々は生きてきました。しかしある時、周期が失われ、繰り返されることなく永遠に流れつづける時代へと変わっていったのです。そして、それと同時にそれまで封印されていた混沌もすべて解放されることになり、クリスタニア全土に混沌が現れることになりました。その辺の詳しいことを知りたい方は、封印伝説クリスタニア等を読んで下さい。

 

 また、クリスタニアRPGについてですが、こちらも詳細についてはルールブック等を参照してもらいたいところなのですが、皆がルールブックを見れるというわけではないと思いますので、大まかな基本的なルールを説明しておきましょう。


 まず、ゲーム中でよく使われるものにどんなものがあるかはプレイヤーキャラクターのページを見てもらえればわかると思います。何かの判定を行う際には、通常は○○技能という技能で行います(抵抗力、集中力といったものもあります)。判定の仕方は、十面ダイス2個を使用し、片方を十の位、もう片方を一の位として振ります。これをD100と呼ぶことがあります。そしてその出目が○○技能などの目標値以下であればその行為は成功したことになります。
 例えば、知識技能が45のキャラクターが、ある情報を知っているかどうかを知識技能で判定する場合、D100の出目が45以下なら成功になります。
 またD100の出目について、両方とも0(00)であった場合は、それは100と見ます。これが一番大きい出目で、行為の結果はファンブル(大失敗)となり、普通に失敗するよりも悲惨な結果が待っています。それとは逆に、出目が目標値より10分の1以下であった場合、通常の成功よりもすばらしいクリティカル(大成功)となります。また、出目01は基本的に絶対クリティカル(目標値が9以下であっても)となります。それと、出目10以下は目標値に関係なく自動的成功、出目90以上は目標値に関係なく自動的失敗となります。

 技能については、どんな時に使うかは、その名前を見ればわかるかと思いますが(例えば、攻撃技能だったら攻撃が成功するかどうかの時にしようする)、一つだけ集中力について説明しておきましょう。集中力とは、たった今行った自分の行動の結果を一段階良くする、もしくは相手の行動の結果を一段階悪くさせる時にしようします。
 例えば、敵からの攻撃を防御しようとして防御判定を行いました。しかし、防御判定に失敗してしまい、このままでは敵の攻撃を受けることになります。しかし今攻撃を受けると非常に危険なので、攻撃は受けたくありません。そんな時にすぐさま集中力で判定し、集中力ロールに成功すれば、事前の防御判定は失敗から成功へと変わり、防御が成功したことになるのです。もしくは、敵の攻撃技能の判定が成功した瞬間に、集中力ロールに成功すれば、敵の攻撃は失敗したことになってしまうのです。この時注意しなければならないのは、集中力を使う直前の判定結果にしか使えないということです。上の例の場合、こちらの防御判定をした後で相手の攻撃判定結果に対して集中力を使用することはできないということです。
 また、この集中力は、あくまで判定結果を一段階を上げる(下げる)ことができるだけです。大失敗を失敗に、失敗を成功に、成功を大成功にすることができるのです。重複して使用(二段階上げる)ことはできません。

 

 クリスタニアの世界には大きく分けて3種類の種族がいます。人間、妖精族、亜人の3種です。そしてその中でさらに人間は4種、妖精族は3種、亜人は神獣それぞれと細かく分類されています。それらを軽く説明しましょう。

人間

○新しき民

 およそ200年前にクリスタニアのダナーン半島に漂流した難民の末裔。先祖は北の解放された島から船出したとされている。かれらは神獣ではなく六大神を信じている。

○神獣の民

 クリスタニアの原住民族である神獣の民はその名の通り神獣に仕えている。彼らはそれぞれの部族ごとの神獣を信仰し、他の神々を進行することはない。侵略者のベルディア帝国に対して良い印象を抱いていない。

○古の民

 神獣の民と同じくクリスタニアの原住民族。ただし彼らは神獣ではなく神々を信仰している。それも神々の大戦で肉体を失う前の神々で、神々の復活を願っている。

○暗黒の民

 およそ300年前、今のベルディア地方に漂着した民族。先祖は北の呪われた島から船出したされている。暗黒の民は人間ばかりでなく、邪悪な妖魔達も含んでいる。信仰は人によってバラバラだ。

 

妖精族

○ドワーフ

 ドワーフはもともと妖精界に住む妖精だったが、神々の大戦の時に物質界に召喚され、そのままこっちに居座ってしまったというわけだ。彼らの身長は120センチそこそこで体重は軽く70キロを超えている。といっても肥満体というわけではなく、筋肉質でガッチリした体格だ。ドワーフの一番の特徴は立派な髭。女性には生えないが、男性にはかなり早い時期から立派な髭が生えてくる。彼らにとってこの髭は自慢なので、剃ったりすることはなく、いつも大事に手入れしている。

○エルフ

 ドワーフと同じく妖精の仲間で森の妖精。エルフの身長は150センチぐらいと、他の種族と比べやや小柄。体つきも華奢でか弱い印象を受ける。しかし、彼らは驚くほどの長寿の持ち主であり、その寿命は数千年を超えるとまでいわれている。特徴としては、長く先のとがった耳と細い目。男性も女性も見た目に差が少なく、どちらかといえば中性的な雰囲気を持っている。また、エルフはドワーフとはあまり仲が良くない。ダークエルフは最大の敵である。

○ハーフエルフ

 エルフと人間の間に生まれた混血種。一見、普通の人間と何ら違いはないが、わずかに先端のとがった耳と小柄なことがエルフの特徴を残している。ハーフエルフはダナーン地方にしか住んでいなくて、その数も極めて少ない。ハーフということから、ハーフエルフは迫害される傾向にある。そのせいか冒険者や傭兵など実力主義の仕事に就いている場合が多い。

 

亜人

○リザードマン

 神獣王ルーミスによって創造された亜人だとされ、彼らの姿は直立して歩くトカゲ。身体の虹色に輝く鱗が特徴。性格は極めて好戦的だが仲間意識は非常に強く、一旦仲間と認めた相手は絶対に裏切ることはない。彼らはなぜか全員が左利きである。

○バードマン

 白頭の大鷲フォルティノによって創造された亜人。背中に大きな翼を持ち、空を飛ぶことができる。彼らは孤独な生活を送っていて、集落もない。しかし、仲間や親しい友人のためなら命も惜しまない勇敢な種族でもある。好戦的ではないが、勇敢で正義と高潔さを重んじる。

○ミュルミドン

 真紅の蟻帝クロイセによって創造された亜人。直立した赤蟻の姿をしているが、手足は4本しかなく、手も人間にかなり近い構造になっている。ミュルミドンは、ウィングミュルミドン、ソルジャーミュルミドン、ワーカーミュルミドンの3種に分かれていて、そのうち自由な意志を持つのはウィングミュルミドンだけである。

 

 最後に、フォーセリア世界にいる六大神とクリスタニアの神獣について大まかな説明をしておきます。フォーセリアの神はクリスタニアだけでなく、世界全体に広く知られ信仰されている神です。しかし、神々の大戦により肉体は滅び、魂だけの存在となっています。クリスタニア内では、フォーセリアの神を信仰する人の割合は少ないです(神獣を信仰する人の方が多い)。

 

フォーセリアの神

○至高神ファリス

 六大神の長であり太陽神。平等な世界の実現を求めた。ファリス神の教団は正義を重んじる。

○大地母神マーファ

 多産と豊穣を司る慈愛の神。「自然であれ」がマーファ教団のモットー。

○戦神マイリー

 戦を守護する神。しかし、戦いを奨励しているわけではなく、勇気をもって生きよという教えであるが、実際の信者のほとんどは戦士や傭兵に多い。

○知識神ラーダ

 発明や真実を司り、理性的に生きることを教養としている。魔術師や賢者といった人達に信者が多い。

○幸運神チャ・ザ

 幸運と交流を司る神。商業の神とも呼ばれているため、商人の間で信仰が盛ん。

○暗黒神ファラリス

 「闇の中での自由」「自らの欲するところを為せ」が教養で、禁欲は罪悪ともされる。

 

クリスタニアの神獣たち

○周期の神獣王 フェネス

 “森の銀狼フェネス”は、太陽神ファリスの弟にあたる神格で、周期を守護する神であり、クリスタニアの世界の創造主といえる存在。周期のなくなった今は、クリスタニアを正しく導くことを説いている。フェネスに従う民を“銀狼の民(部族)”と呼ぶ。

○支配の神獣王 バルバス

 “密林の猛虎バルバス”は、ただ強くあることを求めた権力の守護神。かつてバルバスは、北の島から流れ着いた民を、その王の肉体を自らの器となることを条件に、支配する大地ベルディアへ招き入れた。クリスタニア全土を支配しようとしたが、現在の行方は不明である。バルバスに従う民を“猛虎の民”と呼ぶ。

○戦いの神獣王 ブルーザ

 “土色の牙猪ブルーザ”は、戦神マイリーの従者。普段は怠惰な生活を送っているが、戦いになると勇敢に戦う。ブルーザに従う民を“牙の民”と呼ぶ。

○結界の神獣王 ルーミス

 “虹色の大蛇ルーミス”は、結界の守護神であり、世界を閉ざす役目を担っていた。クリスタニアを“神の城壁”と呼ばれる結界を張り、大陸を隆起させた張本人。結界が失われてからは、クリスタニアに侵入する混沌の排除を目的としている。ルーミスに従う民を“大蛇の民”、そして亜人の“リザードマン”と呼ぶ。

○礎の神獣王 ウルス

 “眠れる灰色熊ウルス”は、神話の時代より混沌や邪悪を封印し浄化することが役目だった。ウルスに従う民を“封印の民”と呼ぶ。ウルスは、神々の大戦のときよりずっと竜王を封印してきたが、ある事件をきっかけにウルスを始めとする封印の民すべての封印が解かれてしまい、ウルスも封印の眠りから覚めた。

○白頭の大鷲 フォルティノ

 “監視者フォルティノ”は、いかなる所をも見通す目を持っていたため全世界の秩序の乱れを監視する役目を担っていた。神獣となってからは、クリスタニアの監視者となった。フォルティノに従う民を“孤高の民”、亜人の“バードマン”と呼ぶ。

○金色の獅子 ディレーオン

 “承認者ディレーオン”は、他の神々が提案し決定したことを認める役目を担っていた。彼に認められぬ限り、それは何の権威も持つことはない。フェネスの神獣の長、周期の世界、そして周期の終わりも認めたのは彼である。ディレーオンに従う民を“鬣の民”と呼び、人間の間での承認者の役割を持っている。

○黒鹿毛の神馬 シルヴァリ

 “調停者シルヴァリ”は、交渉と輸送を司り、神々の使者として不和を治めてきた。神々の大戦の時も最後まで光と闇の調停に努めたといわれている。シルヴァリに従う民を“蹄の民”と呼び、彼らはクリスタニアの争いを治めるため、日々調停に努めている。

○純白の大白鳥 フーズィー

 “魂の運び手”フーズィーは、死んでしまった者の魂を正しく導く役目を担っていた。フーズィーに従う民を“大白鳥の民”と呼ぶ。ある時、大白鳥の民が大きな災厄に襲われることになった。それを知ったフーズィーは、災厄から逃れようと大白鳥の民の大地をクリスタニアから切り離し、周期の外の世界に住まわせた。しかし、周囲の海に満ちていた混沌や邪悪の力が大白鳥の民に流行り病をもたらし、結果的に大白鳥の民は死滅してしまった。それからその半島(ダナーン地方)は、しばらく無人となったが、フーズィーは外から漂流してきた民をダナーンへ導く。そのため、現在この半島に住んでいる人間を“新しき民”と呼ばれ、その王族が大白鳥に導かれた新しき大白鳥の民とされている。

○凶兆の大鴉 アルケナ

 “運命の告知者”アルケナは、未来を予知する能力を持っている。運命を告知するということから、周期という繰り返される歴史には関心がなかった。周期がなくなった現在の方がアルケナにとって望んでいる世界なのである。アルケナに従う民を“影の民”と呼び、彼らもアルケナがクリスタニアの未来を予知するための手がかりを探している。また、クリスタニアの世界に魔法の存在を教えたのもアルケナだとされている。

○枝角の大鹿 ラフォンテール

 “永遠の逃亡者”ラフォンテールは、逃亡による可能性を守護する神獣。困難や試練から逃げることは、悪いことではなく、新たな可能性をつかむための手段なのだと説いている。そんなラフォンテールに従う民を“枝角の民”と呼んでいる。

○真紅の蟻帝 クロイセ

 クロイセに従う民を“真紅の民”、亜人の“ミュルミドン”と呼ぶ。かつて彼らの住みかは北クリスタニアと南クリスタニアの境界ラブラドルにあり、その中で部族のためだけに生きるという閉鎖的な社会を営んでいた。しかし、ある時一人の人間が真紅の民の皇帝に就き、古の民と交戦したことがあった。それからは真紅の民は自らの意志で生き、住む場所も新天地を目指し移動を始めた。

○沈黙の鸚鵡 タルキィー

 世界は魔力によって作られ、言葉によって編まれている。“禁断を知る者”タルキィーは、世界を解きほぐすための禁断の言葉を唯一知る者なのだ。タルキィーに従う民を“沈黙の民”と呼び、彼らは声にならない言葉を使うといわれ、他の部族と会話する際には、眷属であるサイレントパロットを介する。

○地底の大環蟲 バイアード

 “地底の支配者”バイアードは大地の神。今ではクリスタニアの地下の支配者である。すべてを土に返し、また新たな生命を生み出すことを役割としている。イスカリアの地下に巨大な空洞が走っており、その中にバイアードに従う民“地底の民”と亜人のケーブマンが住んでいる。

○妖眼の斑猫 メルキシュ

 “悟りし者”メルキシュは神々で最も豊かな知識を持っていて、その知識はラーダさえ凌駕していたともいわれている。かつて神々の間でラーダとメルキシュのどちらを知識神とするかの論争になったことがある。結果としては、メルキシュの出した謎かけをラーダは答えを見つけたことにより知識神はラーダとなった。メルキシュはラーダに復習するため、さらに知識を求めるべく探求を始めた。そしてそれは神獣となった今でも続いている。メルキシュに従う民を“悟りの民”と呼ぶ。

○双尾の狐 スマーシュ

 “チャ・ザの不実なる従僕”スマーシュは、チャ・ザが「言葉によって幸福がもたらされる」と考えたのに対し、スマーシュはそれだけではないことに気付く。「言葉とは決して真実のみを伝えるものではなく、真実を語ってさえ虚偽を伝えることがある」と。スマーシュに従う民を“双面の民”と呼び、スマーシュは彼らに言葉の二面性とそれを使いこなす術を教えたとされている。

○彷徨の巨鯨 オールギン

 “外なる守りの神獣”オールギンは、クリスタニアに近づく混沌や邪悪を飲み込んでは浄化している。オールギンに従う民はなく、眷属のオルカだけを従えている。ただ、「不平の周期」においてはバルバスに同調しその役割を放棄して暗黒の民上陸の要因を作ったことがある。

○夢幻の胡蝶 レスフェーン

 “幻の支配者”レスフェーンは夢や幻を支配する神獣で他の神獣とは違い物質界には住んでいない。混沌の世界ともいわれる「夢幻界」に住んでいる。レスフェーンに従う民を“胡蝶の民”と呼び、レスフェーンは彼らに「現実の世界では苦しくても夢の中で幸せが約束されているのなら、人は幸福に生きていけるのだ」と説いている。そのため、胡蝶の民は、現実の暮らしには興味を持たず、ひたすら夢と幻における快楽を追求しているのである。