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−RING− 2日だけ、自分に素直になれる日 片思いなら告白を、 両思いなら確認を。 誰よりも好きな人に、自分の思いを伝える そんな勇気も一緒にくれる日。 『・・・困ったなぁ・・・』 野球部の朝練はどこよりも早い。 それゆえ、いつもならキャプテンである牛尾に普通生徒は誰も会うはずなどないのだが・・・。 年に一度だけ例外という日が存在する。 そう・・・バレンタインである。 なぜかこの日だけは朝早くから牛尾の下駄箱に山ほどかわいくラッピングされた箱が入っているのだ。 「まぁ、胸焼けはしなくてすむけどね・・・。」 十二支にはある伝説が流れていた。 それはバレンタインにチョコではなく、自分の好きな色の小さなガラス玉を送ること。 それでOKなら相手がもらったガラスを加工して指輪にしてホワイトデーに贈り返す。 それが出来れば幸せになれるというもの。 去年までは少なからず嬉しいと感じていたのだが、今年は違った。 感じるほどの余裕が今の彼には無かったのだ。 というのも牛尾は半年前から虎鉄と付き合っていて、今年は自分も渡そうと思っていたから。 『別に不安ってわけじゃないんだけど・・・。』 それでもやはり彼の愛が確かめたくて、つい買ってしまったのだ。 さっきまでは鞄の中で、今は手の上でその存在を明らかにしているものを。 「・・・受け取ってくれるかな。」 「何がでSu?」 「!?」 突然かかった声が一瞬で誰だか分かって牛尾は思いっきり顔を赤くした。 「・・・牛尾サン?熱でもあるんですKa?」 「あ・・・お、おはよう。虎鉄君。」 「?おはようございまSu。」 いつもより赤くなった顔と、何かを隠すように後ろに回された牛尾の両手。 その2つを見て虎鉄はピンとくるものがあった。が、確信は無い。 「牛尾サン、それって何ですKa?(にっこり)」 「あ・・・っと、そ・・・その・・・。///」 「ん?何でSu?」 「〜・・・///」 端から見てて可愛そうなくらい牛尾の顔は赤くなっていた。しかしそうさせている本人には可愛いとしか映らない。 そうなっちゃうと、いじめたくなるのが虎鉄の性格だ。 「ま、俺のじゃないんですよNe?それじゃ俺行きますかRa。」 「!こ、虎鉄君!」 クルっと牛尾に背を向けた瞬間にかかった焦った声。・・・虎鉄の予想通りである。 一瞬苦笑を浮かべて、それから牛尾にしか見せない笑顔で振り向き、問う。 「そRe、誰にですKa?御門サンv」 名前を呼ばれたら牛尾に勝ち目は無い。 顔を真っ赤にして、俯きながら牛尾は手の中のものを虎鉄に差し出した。 「これ・・・バレンタインの・・・。」 「俺Ni、ですKa?」 確認するように聞くと、少し怒ったような声で返答が返ってきた。 「・・・当たり前じゃないか。僕は君以外に渡す人なんかいないんだから・・・///」 「・・・そうですKa。」 「もらって・・・くれるかい?」 「もちろんですYo!」 「・・・よかったv」 自然と牛尾の顔が笑顔になる。 するとそれに引き寄せられたかのように虎鉄の腕が牛尾の身体に回される。 「ちょっ・・・虎鉄君、人が・・・。」 「大丈夫ですYovだかRa、もう少しこのままDe・・・。」 「・・・うん。」 「あ、来月楽しみにしといてくださいNe。」 「うん・・・!」 HappyValentine’sDay!! 白眉音遠様からまたもやワガママほざいて(殴)いただいてしまった虎牛バレンタインSSです!!わーわーわーっっ!!(発狂:去ね) 虎ー!!かっこいいぜちきしょう……!(悶)牛も可愛い……ストーリー全体がまた可愛いというか……!!十二支の伝説が神秘的で好きです☆ 本誌の方でもこれくらい牛をメロメロにしてくれればと願うばかりです…!(むっちゃ無理です。) 白眉様、有難うございました☆ |