第一回 「がんばれ地人兄弟 (ボルカン編)」

 トトカンタに流れる川の側にある、みすぼらしい小屋を訪れる者がいた。
「うう・・・」
「ど、どうしたの兄さん!? そんなに血塗れになって・・・」
「うむ、あの金貸し魔術士にやられたのだ」
「なんだ、いつものことじゃない兄さん」
「・・・」


       「がんばれ地人兄弟 (ドーチン編)」

 トトカンタの広場の一角に人の輪ができていて、その中に3人の男がいた。
「(何で僕がこの輪の中にいるんだろう・・・)」
 ドーチンは無言でこのことについて考えた。
「今日こそは金を返してもらうぜ、福ダヌキども!」
「(だいたい何で、この魔術士も福ダヌキどもって言うんだろう・・・お金を借りたのは兄さんなのに・・・)」
「その前に貴様を砂糖でなめ殺してやる!」
「(わざわざ兄さんも、人を怒らせるような言い方をしなきゃ良いのに・・・)」
「ほざけ、明日月一回のトトカンタ缶詰市で一ヶ月分の食料を確保せにゃならんのだ」
「ハッハッハッ! このマスマテュリアの闘犬、ボルカノ=ボルカン様が貴様なんぞに払える金があるわけ無いではないかっ!」
「威張るんじゃねぇー! 我は放つ光の白刃!」
 オーフェンの放った光がボルカンとドーチンを吹き飛ばす。
「うぎゃぁー!!」
「何で、僕までー!」

  END

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