魔術士オーフェンはぐれ旅

第弐話「光差す庭」

<其の弐>


 俺はマジクとクリーオウを追って、深い森を駆けていた。
 ったく、あいつらは何処に行ったんだ?
 まさかとは思うが、既にやられたのか?
 ・・・
 まぁ、大抵の奴は二人にかかれば・・・
 正しくはクリーオウの頭の上の生物の前ではだな・・・
 全て無力!
 ・・・
 追うの止めようかな・・・
 
 そうこうしている間に、森をぬけるようだ。
 太陽の光が、俺に降り注ぐ。
 俺は、眩しくて目を細めた。そして走る速度を緩めてそのままゆっくり歩き出した。
 
 やっと、目が慣れてきて周りを見渡すと、俺は大きな崖の上に立っていた。
 眺めは最高だ。
 視界の大半を森の緑と空の青が占めてる。
 ・・・
 ところで、あいつらは何処だ?
 まさか、落ちてないよな・・・ 
 俺はそっと下を見る。
 そこで、俺はマジクとクリーオウの変わりに、なにやら大きな屋敷を見つけた。
 あれが、目的地のアルカディア邸か・・・
 ・・・やはり、道を間違えたんだな・・・
 ここからじゃ、どう考えても降りることはできないし・・・
 
 そう考えていると、後ろから声がした。
 クリーオウだ。
 「オーフェン!な〜にやってんのよ!」
 何やってんだって・・・やってんのはそっちだろうが!!
 と、心に思いつつも、
 「お前達、無事か?」
 なんて、聞いたりして・・・
 俺は後ろを振り返った。
 そこにはマジクもいた。
 「あったりまえじゃない!」
 クリーオウは、腕を前にしてVサインをしている。
 「おい、マジク!お前が見かけた女はどうなったんだ?」
 「そ、それが・・・」
 「どうした?消えたか?」
 「は、はい・・・」
 俺は、少し背筋に寒いものを感じながら、クリーオウにも聞いてみた。
 「お前は?」
 「ぜ〜んぜん」
 ・・・
 やはり、幻か?
 幽霊ではないよな、こんな真昼間から・・・
 「ごめんなさい、お師様・・・」
 マジクはすこし頭を下げながら云った。
 「・・・何、気にするな。お前達が無事なら良いってことよ。それに・・・」
 俺はそう云って、崖の下にあるアルカディア邸を指差した。
 

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