舞踏会
「・・・はぁ・・・しかし、これからどうするべきか・・・」
クラピカは大通りをとぼとぼと歩いていました。
お金はたくさんあるもののこれだけでは全く緋の目を取り戻せません。
「早く稼がなくては・・緋の目が質屋から買われてしまうかも・・しれない・・・」
かといって、そんな手早く稼げる事はなく、いつのまにか日も暮れてきました。
すると遠くで・・
パンパンパン
「なっなんだ・・・花火?そうか・・今日は城で舞踏会があるようだな。」
興味はないが、野宿よりは舞踏会に出席するべきか・・・
クラピカは自分が招待されていた事を思い出し城へ向かう事にしました。
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「ようこそクラピカ様・・・」
一応良家の御令嬢なので(でもほとんどメイドさん)メイドのかっこでも舞踏会に
行く事ができました。
「ふう・・あいかわらず、豪華な城だな・・こんなに私が苦労しているというのに・・」
心身つかれまくっているクラピカは、とりあえず料理を少し食べて、近くの真っ赤なソファーに腰掛け
そのまま寝てしまいました。
zzzzzzzzz
「それでさ、もう家事とかやり方わかんないからすっげー困るんだよなぁ」
キルアは舞踏会のお菓子をバクバクと食べながら近所の友達−ゴンとバルコニーで話していました。
「メイドさん雇えばいいんじゃないの?」
「うーん・・常人じゃオレ達家族のメイドやる人いないんだよなぁ・・・」
「じゃあクラピカに謝って帰ってきてもらいなよ。
それにクラピカだってメイドさんじゃないんだから、家事押し付けちゃだめだよ。」
「謝ろうにも居場所が分からないんだってば・・だいたい別に家事押し付けてるわけじゃねーよ。
向こうが勝手にやってんだろ。緋の目だって買い戻してやるって言ったのにさぁ」
すっかり開き直ったキルアにゴンは「ふぅ」とため息をついて言いました。
「なんか、キルア全然反省の色無し・・。クラピカはキルアの事思って暗殺止めろって言ってるんだよ。
今日だって一日中歩いて疲れてるんだよ。」
「別に疲れてないかもよ・・なんせ慰謝料たくさん持ってったしー。
まぁ緋の目取り返せるほどじゃないけどさ」
そのたくさんの慰謝料以上のお菓子を食べるキルアって・・・
と、ゴンは思いましたがいつもの事なのであえて聞きませんでした。
「・・・クラピカ、疲れてるよ・・・さっきすっごくぐっすり眠ってたし・・」
「はっ?さっきって・・・どこで?」
「舞踏会場のソファーで・・・だけど?」
だっだっだっだ・・・
「あっキルア待ってよ」
キルアとゴンは大急ぎで舞踏会場に向かいました。
だだだだだっ
廊下を走る足音が聞こえて来ます。
「・・・うるさいな・・・人が良い気持ちで寝ているのに・・・」
クラピカは目をこすりながらソファーから立ち上がりました。
「はぁ・・まったくいくら舞踏会で気持ちがうかれているといっても、廊下を走るのは、
人の迷惑だな、キルアにも良く言っとかないと・・・っとキルアとあう予定はもうないのだったな。」
クラピカはふぅっとため息をついてソファーに腰を下ろしました。
だだだだだっ
足音はどんどん近くなって来ている気がします。
「この足音は・・・もしかしなくても・・・キルアの足音・・・のような・・・」
すると遠くから声が聞こえます。
「クラピカッーーー!!!」
「キッ・・キルア・・なんでここに・・ってキルアも招待されていて当然だったな。」
クラピカはキルアに会う気がしなかったので急いで舞踏会の出口に向かいました。
「待ってよクラピカ!何で逃げるわけ????」
キルアは走りながら言いました。
「あんな家はもう御免だ!お前達、全く反省していないだろう!」
クラピカとキルアは城の出口になっている階段でおいかけっこ状態になっていました。
キルアの方が多少足が早いのでその差は縮まりつつありますが・・・
「わかった。悪かった!おれ反省した!明日からお菓子100万ジェニーまでにしとくからっ!」
「いっ・・一日に100万も菓子を食べる奴などいるかっ!!全然反省してない!」
「なんだよっいままでの三分の一だぜ。十分反省してんじゃねーか!」
キルアは怒ってクラピカを追いかけるのをやめてしまい、
その間にクラピカは城の入り口にあった馬車でいなくなってしまいました。
「けっおれがあんなに反省してやってんのにさぁ・・」
キルアはぶつぶついいながらゴンの待つ舞踏会場へ戻ろうとしました。すると、、
「これって・・クラピカの財布・・・」
そう階段に落ちていたのは3億ジェニー入りのガラス細工の財布でした。
(って三億は財布に入らないだろう・・)
「おいおい・・・全財産おいてったら・・やばいんじゃないのクラピカ・・・」
キルアは心配になりましたがもう追いかけようがないのでとりあえず城に戻りました。
クラピカは財布を落とした事も知らず、野宿をすることにしていました。
「明日から職探ししないとな・・・やはりメイドが一番だが城などのメイドは資格が要るし・・
かといって資格を取得している暇はない・・」
クラピカが悩んでいると旅人らしき男が話し掛けて来ました。
「メイドがなんで野宿なんてやってるんだい?俺はトンパいや怪しい者じゃないぜ。
もしかして職にあぶれてるのか?だったら良い仕事があるんだよ。」
みるからに怪しい奴でした。でも今は仕事をさがさなくては緋の目の宝石は戻りません。
「その仕事というのは怪しい仕事じゃないだろうな?」
「いやぁー大丈夫だよ。ちゃんとした一国の城のメイドだよ。まあここに色々書いてあるから、
面接に行ってみると良いよ。」
男はにこやかに笑って去っていきました。
そのプリントにはいろいろかいてありました。
「メイド急募!経験、資格問わず。度胸のある人!手品好きな人!青い果実な人!歓迎
奇術天国ヒソヒソランド ヒソカ国王」
見るからに怪しい広告でした。ヒソヒソランドなど聞いた事ないし奇術天国ってあたりであきらかに
どっかの占いの館とか怪しいお店っぽいです。
「だいだい青い果実な人って一体・・・?」
でもクラピカはそこに行く事にしました。
「報酬・・・月額3億ジェニー以上・・ヒソカ国王のお気に入り度によりUPします。
3億ジェニーももらえないくらいの気に入られ度だと殺されます。」
何ともいえない恐怖がクラピカをおそいました。
つるぎのアトリエへ