ときめきメモリアルドラマシリーズ
なぜこんなにも言葉、文章が心に響くのだろう。
なぜこんなにもこの世界の存在が嬉しく思えるのだろう。
なぜこんなにも心に確かな思い出が残っているのだろう。
このゲームではとにかく泣いた。
もう声を上げて泣いた。
あるいは嬉しくて。
あるいは切なくて。
今までどのモノでも味わえなかったかつてない衝撃があった。
俺は、それまで物語、ましてゲームで泣くなんて一切考えられなかった。
泣くなんて、それほどのモノがモニター上に、しかもギャルゲーで表現される?
そんな事はないと思っていた。
俺はそもそもギャルゲーというもの自体が嫌い
(今思えばジャンルごと嫌悪するなどバカらしいのだが)だった。
本編「ときめきメモリアル」で偏見は薄れていたものの消えきってはいなかった。
いくらなんでもわざわざアドベンチャーでときメモ?
第一報が報じられた雑誌を見てそう思ったのを覚えている。
が。
それは普通ではなかった。
そこら辺の萌えゲーマーに媚びた、ギャルゲーのものではなかった。
メタルギアソリッド、
ポリスノーツを手がけたKCEJ(コナミジャパン)の傑作中の傑作だった。
客観で見ても
徹底的に練りこまれた演出、
気分の良く、好感の持てる登場人物、
ストレスのない操作系、
極上の音楽に裏付けされる感動のストーリー・・・・・・
(・・・と安っぽい誉め言葉を並べても、全てを伝える効果はないとは思う。
しかし、本当にこの通りであるし、
多少見苦しかろうとほんの少しでも理解に繋がれば、と思っている)
そしてこの一流の演出の力を借りて魅せるエンディングはあまりにも強烈だった。
頭が真っ白になる感覚があった。
身体が確かに震えているのが分かった。
全身鳥肌が立ち、言葉にならない声を上げていた。
眼からはボロボロ涙が出ていた。
溢れ出る感情は洪水となり本流を持たなかった。
そして・・・エンディングを見終えた後、
俺は嬉しくてしょうがなかった。
本当にこの結末に満足し、心から満たされていた。
モニター内にいるのは俺であって俺でない。
確実に外側なのだけれど内側のようにも思える。
確かな思い出としてあの日々は残っている。
誤解を恐れず言えばそれらは等身大。
あとから思い返せば皆良いヤツだった、そう思える。
俺はこのゲームをやってからギャルゲーを否定するのをヤメた。
そして同時に食わず嫌いをヤメた。
なんだって面白いモンは面白い。良いモノは良い。
自分の考えを素直に言う事にした。
ギャルゲーに対する偏見や誤解があるのは重々承知している、
しかし嘘をついて自分の情熱を覆い隠すのは絶対にイヤだ。
いつになっても熱さは失いたくない。そう思う。
THIS text was written by kami