Tactical Commander

Roaring At The Battlefields
戦場の咆哮

「ojiよぉ」
 首都で小隊の修理と補給を終え、焦りと軽い高揚感に揉まれつつ、正に再度戦場に馳せ上ろうとするojiを、背後から呼びとめる者があった。
 気勢の端緒をくじかれて、ojiはざらつく感情を表に出さないように努めつつ、返事を返した。相手は連隊こそ違え、古参の司令官の一人だったのだ。
「何でありますか、閣下?」
「卿は守備戦場を作る不利を理解していないのかね、単に注意力が散漫なのかね?」
 ojiは冷水を浴びせられた気分だった。現在、友軍を危機に陥れている守備戦場の内2つは、確かに自分が作ったものに違いない。

 前線に戻ったojiは「戦場第一主義者」の列に自らの名を連ね、以前にも増して積極的に前線へ出るようになった。しかし、未だ充分に経験を積んでいないojiにとって、それは試練の日々でもあった。
 高速ユニットによる撹乱と示威行動は戦況も戦力も無視したワンパターンな戦術行動に過ぎず、その威力を発揮せぬままに全滅の憂き目を見ることもしばしばだった。それでも「リーチャー」と揶揄される後方待機を決め込む部隊に比べればずっとましな戦術行動であり、以前のように罵倒されることもなかった。
 だが、戦況を大きく左右する司令官クラスの古参が率いる部隊が見せる縦横無尽のカット行動には全く付いて行けなかったのだ。
 それでもojiは自分なりの研究と工夫を重ね、繰り返しカット行動を試みたが、結果は現在の体たらくである。

「oji、聞こえないのかね?」
「聞こえております、閣下。自分では後者かと思います。」
 相手の方が格上とは言え、悔しかった。
「わかっていれば良い。小官は卿が何か目的を持って行動しているのかどうか確かめたかっただけだ。あそこでカットを食らった理由が知りたいか?」
 連隊長はにやりと笑った。
「閣下、ぜひともご教示下さい!」
「SSに来い、講義してやる。その後は実地だ!カットされるところからカットの講義は始まるのだ」愉快そうに笑う連隊長の後を、いそいそと追いかけるojiの姿があった。
 得意のお題目の「戦場第一主義」はカット技の伝授という餌の前に、差し当たって棚上げされることになったらしい...。



カット(進入路封鎖)と守備戦場
 カットを本当に理解する上で必要不可欠なのは、攻め戦場を作る意義と、不利な守備戦場を作ることの罪の理解というごく基本的なことです。
 カットを狙う際は、この2つの功罪を充分に天秤にかけ、確実にカットできる局面をみつけるか、仮にカットに失敗したとしても大過無い局面をみつけてカットするべきというのがojiの意見です。カットというのはむしろ、食らわせることよりも食らわないようにすることこそが本筋だと思うのです。

 カットのインパクトは、カットされた戦場にいるよりも、実際にカット戦場で捕まった時の方が大きいでしょう。ojiにとって、カット失敗は何の痛みも伴わないものでした。逆に撤退カットを食らった経験は何よりの教師となりました。
 高速ユニットによるストールや、頻繁なF2マップとF3マップの切り替えによって敵の行動意図を看破する技術は、カット戦術の基礎にすぎません。
 戦況を先読みし、守備になる可能性のある戦場を慎重に吟味し、敵のカットを未然に防ぎ、あわよくば敵のカット行動を逆手に取ってカットする。カットを極めるとはそういうことではないかと思います。裏技とも言うべきカットを極めることは、表に返って堂々と正攻法を用いて敵を退けることにも繋がるのです。


撤退カットと戦場抜け

 TCの戦略の究極は、最大効率のにらみ、そして、主戦場への戦力集中にあると思います。それを可能にするのはレジ長や棟梁に託す全幅の信頼と惜しみない助力、そして、国民がチャットを最大限に駆使して見せる団結力だと思います。
 撤退カットはそういった自信や一体感に対するゆさぶり効果という大事な一面を持っていますので、大いにお勧めしたいところです。

 撤退カットと総称される戦法には大きく2つあります。元いたマップに撤退をかける正真証明の撤退カットと、元いたのとは別のマップに撤退をかける「戦場抜け」と呼ばれる戦法です。
 どちらも決まると大変爽快ですが、逆にこれを決められるというのは大変な不注意なのです。カットを決められないようにする為にも、下位でカットを極めることをお勧めしたいと思います。
 カット戦術については、Silkさんの書く通常戦のセオリーにその基礎的な運用法がわかりやすく書いてあります。





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