| Crying of the Phoenix 鳳凰の悲鳴 |
「ナイスカット!」大統領の全方位通信は、ojiに向けられたものであることは本人もよくわかっていた。「oji、やったね!」「主戦すぐにかたづけるからね」レジの戦友からも労いの無電が入る。一瞬前までのオメガとは打って変わった士気の高さが伝わってくる。さっきまでのojiは全く動いていなかった。手薄になった戦場へのにらみに走り、有利なはずの戦況をメチャメチャにする新兵たちの様子を観察していたのだ。 常々議論が重ねられてきたことだが、新兵たちは戦況がわかっていない。不利な守備戦場を作って省みない。短気な指揮官は彼等を罵倒し、他の指揮官は根気良く撤退と攻勢の指示を繰り返す。しかし、どうしても鈍い新兵たちの動きは、やがて古参兵たちの間にストレスを蓄積させていった。 そんな中でojiは冷静だった。1:1チャットで根気良く新兵たちに指示を出しながらも、戦況を読もうとしていた。 ojiが2番目に配属された「野生の天使」は当時、何人かの凄腕のカットマンを擁していた。先人たちの残した記録とカットマンたちの指導によって、ojiは「呉下の阿蒙」を返上していた。 味方の戦線は崩壊しつつあったが、大統領と古参のレジ長がかろうじて前線を支えており、押せ押せムードの敵は主戦場に殺到していた。沸騰した主戦場は他の方面への注意を散漫にすることがあり、注意して見ていればそれが知れることもある。ojiはおもむろに部隊の編成をレーダーと高速ユニットに換え、現状を放棄して敵陣へと直進した。敵の襲撃を受ける前に更に先の戦場に抜ける。敵も気付いているだろうが、もう遅い。こっちに新兵がいるように、敵にも新兵はいる。 獲物を補足したojiは冷静さをかなぐり捨てていた。長かったアンブッシュのうっぷんを晴らすかのように、雄たけびを上げながら敵の後背に牙を剥いたのだった。 ...と、そこまでは良かった。だが、5分後、こんどはojiが悲鳴を上げていた。 「おい、主戦まだかよ。もう、もたねぇぞ。助けて。ひぃ!」 ojiのカット戦場には敵の主力が全て集中し、ストールしようにも戦場全体が敵で埋め尽くされていた。 |
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カットの訓練 要は敵に塗られても自分、ないしは他の味方が攻め込める戦場を主戦場より敵本国の近くに確保しておき、そこに敵を誘い込んで攻め戦場を取ることをカットと言います。 これを決める為にはいくつかの事をマスターしなければなりません。
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カットの実際 カットは本来、にらみなどと同じく労多く益少ない戦法と了解しておいてください。 得られるものは一部の尊敬と、多くの共感と、少しのやっかみだけです。経験値もHONORも大して得られません。しかし、戦場に対する理解や達成感など、カットでしか得られない、無形の恩恵がそこにはあります。 敵に手練れが2人いるだけで、カットの機会はぐっと減ります。つまり、ほとんどの戦力は主戦場に向かう訳ですが、その両側にできるにらみ戦場こそがカット戦術の主な舞台となり、これらの戦場をカットをよく知るベテランがカバーしている場合、なかなかカット戦は仕掛けにくいものです。 逆に未熟な敵と対峙した時はチャンスです。 ただ、どんな場合でもカットが失敗した時のことを考えて備えを用意しておきましょう。 |