もっと恋しよう!オリジナルショートストーリー
雨上がりの夏の夕暮れ・・・・

1994年6月14日、この日は朝から曇りの天気だった。
朝からはまだ雨は降っていなかったので、クラスの殆どが傘を持ってきてはいなかった。しかし、午後になると雨が降り始めて徐々に激しくなってきていた。

そして放課後、僕は帰宅するべく学校の生徒通用口を出ようとしていた。すると―――――

「・・・・・・。」

「・・・・詩織ちゃん、如何したの?」

「あ、まさひろ君・・・・。」

「傘、忘れたの?」

「え?う、うん。」

「(傘を開いて)入りなよ。」

「え?うん、いい・・・・の?」

「いいんだよ。・・・だって、詩織ちゃんこのまま帰ったらびしょ濡れになって風邪引いちゃうよ?」

「う、うん・・・・ありがとう・・・・。(照)」


―――――そして、僕は詩織と2人相合傘をしながら雨が降る中を歩いていた。
詩織はずっと赤面したままで僕の顔をじっと見詰めていた。

「・・・・・・。(照)」

「如何したの?何か僕の顔についてる?」

「え?う、ううん、何でもないの・・・。(照)」

「(一体如何したんだろう?さっきからず〜っと僕の顔ばかり見つめているけど・・・・。・・・・まさか僕のことが・・・・?)」


そして、僕等は詩織の家の玄関先にたどり着いていた。

「どうもありがとう。お陰で、助かったわ。」

「いいえ、如何いたしまして。」

「まさひろ君・・・・?」

「えっ、な、何?」

「・・・・・。(照れながら僕の顔をじっと見つめる)」

「ねぇ、何?」

「・・・・・・・ううん、なんでもないの。じゃあ、また明日、バイバイ。」


僕は何故詩織がじっと僕の顔を見つめていたのかわからなかった。そして、ようやく雨が上がると、東の空に虹が見えていた―――――