kitty on your lap


第十九話

aosen




−1−

いつも使っている近所のスーパーで買い物を済ませ、アスカと一緒に家の近所を散歩する。

彼女は自分の縄張りを点検するの忙しいみたいで、塀についた匂いをくんくんと嗅いてみたり、他の猫を見たら威嚇してみたりと、次の行動が予測出来ない。

植木をいきなり引っかいてみたり、転がっている空き缶を前足で転がしてみたり。

ふと思えば、猫にとって『街』という物は、大きなアスレチックみたいな物なのかもしれない。

そう考えてみると、猫の暮らしって退屈とは無縁なのかも。

だって、身の周りには得体の知れない遊び道具が沢山あるのだから。

ちょっとアスカが羨ましい・・・

「にゃあ〜」

植木鉢の、風に揺れる花をぺしぺしと叩くアスカ。

「にゃ!」

シンジもやってみなさいよ、おもしろいんだから!という感じで見つめられても、僕は苦笑する事しか出来ない。

「にゃあ〜・・・にゃ!」

しばらく花に気を奪われていたアスカだけど、やがて飽きてまた歩き出す。

最近の、こんな穏やかな時間が、僕はとても好きだ。


−2−

家に帰り、ご飯を作る。

それを二人でゆっくり食べてから、お風呂に入る。

なんとなく時間は流れて、アスカは僕の布団で寝てしまった。

僕はと言うと、昼寝したおかげで全然眠くない。

特にやる事も無いので、明日、一週間ぶりに人間の姿になったアスカをどこに連れて行くかを考える。

取り敢えず、先週約束した通りに公園に連れて行くのはいいとして、次に何処に行くか、だ。

散歩を兼ねて、図書館にでも行ってみようかな?

きっと、本を読むのは人間になる事の助けになってくれるだろう。

明日の予定を大雑把に決めると、今度は自分の時間だ。

英会話の勉強を始めて、眠くなるまで続けた。

どうか、明日も平和な一日でありますように・・・





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