kitty on your lap


第二十二話

aosen




−1−

昼ご飯を食べ終わってから、僕はケンスケと色々な事を話した。

仔猫との出会い、猫神様の事、これからどうするか・・・

お互い、初めての体験(そりゃそうだ)なので、色々と問題はある。

「そういえば、ケンスケって両親と同居だよね?」

僕は両親が不在なのでアスカとの共同生活には問題無いけど、彼はそこら辺どうなんだろ?

「共働きで忙しいから大丈夫さ。日曜日だって、そうは帰って来ないし。」

まぁ、どうにかなるか。

「マユミ、こっちこっち!」

「だめですよ、アスカさん、いえのなかではしりまわるとあぶないですぅ!」

マユミちゃんは、かなり常識家みたいだ。それに比べてアスカは・・・

「なんか、ウチのアスカの方が年下みたいだね。」

「あぁ。初めて人間になった時から、ミョーに大人しかったよ、マユミは。」

なんか、手がかからなくていいなぁ・・・いや、アスカの相手をしているのも楽しいぞ!

ネガティブな方向に行きがちな心をなんとか軌道修正して、僕は話を変える。

「さて、そろそろ図書館に行こうか。」

「あぁ・・・マユミ、そろそろ行くぞぉ!」

二人の猫少女に帽子を被らせて(マユミちゃんの帽子は、アスカの予備を貸してあげた)、僕らは図書館へと出発した。


−2−

図書館へ行き、入り口でケンスケと分かれて、適当に本を物色する。

アスカが選んだのは、カラフルな動物図鑑と・・・少女小説だった。

受け付けで本を借り、すぐに家で読む為に帰ろうとすると、アスカがぶーたれる。

「やだやだ、もっとあそぼぉよぉ!」

猫の時はいつも遊んでるじゃないか、と思ったけれど、きっと猫の時に遊ぶのと、人間の時に遊ぶのでは全然違んだろう。

ちょっと遠出して、駅前のゲームセンターへと足を運ぶ事にした。

「じゃあ、ゲームセンターに行こうか?」

「やったぁ!!」

嬉しそうに笑うアスカ。

大人しい時のアスカもいいけれど、やっぱりこういう時のアスカも可愛いと思う。

ふと、もしもアスカがお嫁に行ったら、結婚式で僕は大泣きするんだろうなぁ、という妄想が頭を駆け巡る。

「なにへんなかおしてるのよ、はやくいこ!」

「そうだね。」

想いが顔に現れてしまったらしい。

きっと、僕は親バカになるタイプなんだろうな。


−3−

駅前は、いつも通り人で一杯だった。

アスカとはぐれないように、手を繋ぐ。

彼女の手は、とても温かかった。

ゲームセンターに入ると、やはりそこも人で一杯だ。

入り口そばにある、UFOキャッチャーの前で、アスカに500円玉を握らせる。

「これはね、ボタンであのアームを操作して、中にあるぬいぐるみを取るゲームなんだ。」

簡単に操作方法を説明して、一回見本を見せる。

「こんなの、かんたんかんたん!」

自信まんまんなアスカ。

そして結果は・・・500円でぬいぐるみ2個だった。

「上手だね、アスカ。」

「とうぜんよ!」 向日葵みたな笑顔で、得意げに胸を張るアスカ。

優しく頭を撫でてやると、とても気持ち良さそうだ。

「それじゃ、そろそろ帰ろうか?」

「うん!」

そして、僕らは家路についた。





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