<第2回・キャラクター〜あなたはだぁれ?〜>
仁:よっ!
マリア:こんにちは
GM:やぁ、早かったね。
仁:そりゃ、進行役なんだから、ちゃんと時間通りに来ないとな
マリア:ホント、遊びがからむと真面目になるんだから……
仁:何だとぉっ!
マリア:あら、本当の事じゃない。悔しかったら、来月こそは、無遅刻目指しなさいよ
仁:うぐぐ……
GM:ま、それはそれという事で、本題入ろっか
マリア:はい!
仁:(みてろよ〜!)
GM:じゃあ、第2回の今日はキャラクターという事なんだけど、その前に、システムについて説明します。仁、システムについては覚えてる?
仁:おう! TRPGのルールの事で、世界の根幹に関わっている事が多いからシステムって呼ばれているんだろ?
GM:その通り! よく覚えていたね
仁:へっへっへ
マリア:GM、私、この前、本屋さんでTRPGの本を探したんですけど、色々あって、どれを買ったらいいのか解らなかったんですが……
GM:あ〜、色々あるからね……
じゃあさ、タイトルに『ガープス』って文字が入っている文庫本は無かった?
マリア:あ、ありました! 確か、色々なタイトルがあって、シリーズ物かな? って思ったんですが……もしかして、アレですか?
GM:うん。当講座では、これからガープスのシステムを使用していきます
仁:ガープス?
GM:正式名称は『Generic Universal Role Playing System(包括的で凡用的なロールプレイング・システム)』の各単語の頭文字をつなげた奴です
マリア:へぇ〜。スゴいですねぇ。仁もそう思わない?
仁:ぐー……(__)zZZ
マリア:何寝てんのよ!(ばしーん!)
仁:ってーな! 何叩くんだよ!
マリア:真面目にやんなさい!
仁:だってよぉ、ゴタゴタと英語並べられたって、俺、解らねぇよ
GM:大丈夫。これからはずっと「ガープス」でいくから
仁:あー、よかったぁ(ほっ)
GM:私だって、こんなんをいちいちウダウダ書きたくないし☆
仁:そうだよなぁ、っておい!
マリア:GMっ!
GM:ごめんごめん、冗談だよ
仁:本当かぁ?
GM:(無視)で、私がこのシステムを選んだ訳は四つあります。
一つは、ルールが単純で簡単という事。
一つは、自分の思い通りのキャラクターを作れる事。
一つは、凡用システムという事です。
マリア:凡用、というのは、名称にもありましたよね。どうしてですか?
GM:たいていのTRPGって、ファンタジーならファンタジー、SFならSFしか出来ないのよ。それはそれでいいんだけど、世界が変わる度にルールを覚え直すのって面倒でしょ?
仁:そうだよなぁ。全部一緒のルールで出来ればいいのに
マリア:あ、それでガープスなんですね?
GM:そう。追加のデータ集を加えるだけで、ファンタジーやSFを同じルールで遊べるの。まぁ、追加のデータなしでも充分遊べます
仁:追加ルール無しで、どうやって遊ぶんだよ?
GM:別に、一般社会を舞台にした奴なら……例えば、君達を主役にした学園ものなら十分遊べるよ
マリア:でも、ライジンオーは?
GM:それは、さすがに追加データ集を使わないと無理だねぇ
仁:そっかぁ……
GM:まぁ、それはおいおい説明するから、まずは基本から行こう
マリア:はい!
「キャラクター」
GM:ガープスのキャラクターは、CP(キャラクターポイント)と呼ばれるもので現します
マリア:ポイント制なんですね
仁:じゃあ、これが多けれいいんだな
GM:うん。CPが多くなればなるほど、キャラクターは優秀とされます。
仁:それってどうやって獲得するんだ?
GM:最初は、GMから、何CPでキャラを作るよう指定されます。これは遊ぶもののごとに違うんだけど、たいていは100CPです。ちなみに、普通の一般人は25CPです
仁:一般人の四人分かぁ、優秀だなぁ
GM:でも、「将来英雄になれる」レベルだよ
仁:へ?! じゃあ、英雄は300くらいあんのか?!
GM:いや、「英雄と呼ばれる」のは150CP位。さすがに、人間で300いくとねぇ(苦笑い)……あ、でも、女子プロレスラーになって遊ぶ『ガープス・リング☆ドリーム』は、300・400いくわ。
仁:プロレスラーって、ンなにスゲェのか!(驚)
GM:でも、女子プロレスラーの皆さんは、それだけ、多彩な技を繰り出せるように練習して……っつー事で、技の一つ一つに、CPをつきこんでいるから、これだけ高くなってるだけだよ。まぁ、それについては、後述の講座『技能』で説明するわね
まぁ、能力値や特徴だけみれば、君達……よりは、運動神経はいいだろうけど、それ以外は、対して変わらないよ。
でなきゃ、れい子が大変だよ
仁:でも、巨大化して戦ったんだから……
マリア:あれは、邪悪獣のせいででしょ!
仁:あ、そっか
マリア:ライジンオーはどの位あるのかしらね……
GM:それは、実際にデータ化してみないとわからないわ。
で、そのCPを使って、「自分に有利に働くもの」を獲得したり、逆に「自分にとって不利なもの」を取って、CPを増やしたりして、最終的に、決められたCP内に納めるの。
マリア:え、増やす事も出来るんですか?
GM:うん。でもね、不利な特徴は、最大でも40CP分しかとれないよ
マリア:じゃあ、最大でも「指定CP+40」分しか使えないんですね
GM:ごめん、補足。5CP分だけ「癖」という事で増やせるよ
仁:じゃあ「指定CP+45」が最大か
マリア:特徴には、どんなものがあるんですか?
GM:うむ。特徴には、絶対とらなきゃいけないものと、自由にとるとらないを選択できるものの二種類があります
マリア:絶対とらなきゃいけないものって……?
GM:それは、キャラクターの能力値。能力値には4つあります。
1つ目は体力。これは、その人の力やタフさを現します。高ければ高いほど、力もちで、スタミナがある人になります。
2つ目は敏捷力。これは運動神経の良さや器用さなんかを現します。高ければ高いほど、身軽で器用です。
3つ目は知力。頭の良さ、経験の豊富さ、感覚を現します。高ければ高いほど、知的で経験豊富で感覚が鋭いです。
最後は生命力。健康や命のバロメーターになります。低いと、病気になりやすいし、死に易いです。
マリア:本当に、そのキャラクターの能力なんですね
仁:4つもとられんのか。結構キツいなぁ
GM:いや、その気になれば、全く使わなくてもいいんだよ
仁:へ?!
GM:平均的な大人の能力値は、全て10となっていて、これより上ないしは下の場合のみ、CPが動くの
マリア:あっ、10以上ならCPを使って、10以下なら逆にCPを獲得出来るんですね!
GM:そう! でもね、あんまり能力値が低いと、それはそれで「不利な特徴」の40CPの中に含まれちゃいます。でなきゃ、いくらでも凶悪なキャラクターが作れるからねー
仁:なぁ、俺の能力値って、どん位なんだ?(どきどき)
GM:ふっふっふ。そう言うと思ってね、ちゃーんと君達二人分のデータを用意したよん☆
マリア:2人って、私もですか?
GM:そうだよ。比較検討するのも面白いでしょ?
マリア:はぁ……
仁:何だよ、マリア。さては自信ねーのか?
マリア:何言ってんのよ! さっ、早くやりましょう、GM
GM:OK。ではまず体力度。
仁の体力度は12で20CP消費。これは「運動家」レベルです。
マリアの体力度は10でCP消費なし。
仁:よっしゃぁっ、勝利っ!(ガッツポーズ)
GM:次は敏捷度。
仁の敏捷力は13で30CP消費。
マリアの敏捷力は12で20CP消費。
12で「動作が優雅」です。
仁:へっへっへ。体力に続いて敏捷も俺の方が上みたいだな(上機嫌)
マリア:……別に、1つ2つで勝ったからって騒がない方がいいんじゃない?
仁:ほ〜(余裕しゃくしゃく)
GM:続いて知力。
仁の知力は9! 平均以下なので、CPが10ポイント貰えます!
仁:だああああああ〜〜!!
マリア:ほぉら見なさい
仁:ふんっ、マリアだって、低いかもしんねーじゃん!
GM:マリアの知力は13で30CP消費。「聡明」レベルです
マリア:やったぁ☆
仁:何で、俺の知力は平均以下なんだよぉ、GM〜?
GM:だって、仁、「勉強は苦手」じゃない(どきっぱり)
ガープスで「勉強は苦手」だと、9だよん
仁:しくしく……
マリア:GM、お調子者はほっといて、次行きましょう
GM:といっても、次の『生命力』で能力値は最後なんだけどね。
仁の生命力は12で20CP消費。
マリアの生命力は11で10CP消費
仁:よっしゃぁっ! 3勝1敗で俺の勝ちだ!
マリア:あら、総合的に見れば、あたしの方が高いわよ。何たって、全部平均以上ですもの
仁:うぐぐ……
GM:うんにゃ。二人とも一緒だよ
仁・マリア:え?!
GM:私が今まで言ってきたCPの分を計算してみな。二人とも60になるから
マリア:……あ、本当だ
GM:ガープスってのは、CPの総計でキャラクターの優劣を決めるから、別に平均よりも低くても、そんなに気にする事はないんだ。
マリア:そうですか
仁:でも、俺は納得いかねぇぞ!
マリア:仁、そんなに文句あるのなら、ちゃんと授業受けて勉強する事ね
仁:むぎぎ……
GM:んじゃ、次いこうか。次は、「特徴」です
マリア:能力値が絶対とらなければならないのに対し、これは取ってもとらなくてもいいものなんですよね?
GM:うん。特徴は、キャラクターの個性だからね。1人1人、あるものやないものがあって当然だし。
仁:じゃあ、俺とマリアの特徴も違ってくるんだ
GM:そう。
まずは、仁の方からいくよ。ちなみに、カッコ内はCP値です。
○特殊な背景/エルドランからライジンオーを託された(10)……普通では体験できないような事をしている場合、その体験内容によって、CPが使用されます。例えば、「獣の槍を手に入れて、妖怪と友達になった」とか、「200年以上も生きて、自動人形を退治し続けている」とかね。
仁:まぁ、たしかに、普通では体験できねぇよーな事だよなぁ……
マリア:そうね……
GM:そーゆー社会的な事も、ガープスではCPを使って表現するのよ。
んじゃ、続けるね。
○魅力的な容貌(5)……読んで字のごとし、平均よりかはいい顔立ち、って事です。
○反射神経(15)……反射神経が優れてて、予想外の出来事に対応できやすい
仁:でも、俺、エルドランのおっさんに会ったときは、すぐに対応できなかったぜ
GM:いや、この場合は、不意打ちとかに対応しやすいって事だから、あれは無理だと思う。
○鋭敏感覚3LV(3LVX5CP=15)……5感(視覚・聴覚・触覚・味覚・嗅覚)が鋭く、その行動を行なう時にボーナスがつきます。
仁:あれ? これはレベルがあるけど……いくつまであるんだ?
GM:いくつでもオッケーだけど、普通は5LV位までだね。それ以上とる位なら、能力値あげたほうがお得だし
マリア:? どこがどう得なんですか?
GM:それは、次の講義「判定」の時に教えるね
○意志の強さ2LV(2LVX4CP=8)……誘惑とかに対して、精神的に強い。
○恐いもの知らず3LV(3LVX2CP=6)……意志の強さの限定バージョン。恐いものに対して抵抗するときに、ボーナスがつきます
仁:へぇ〜、じゃあ、マリアのおっかねぇ顔とかをみた時にでも役にたってんのかな?
マリア:仁っ!(仁に向かって手を振りかぶる)
GM:じゃあ、次は仁の不利な特徴
○直情(−10)……考えて行動するのが苦手になります。
○自信過剰(−10)……慎重な行動が出来なくなります。
○お祭り好き(−5)……わいわい騒ぐのが大好きです。
○好奇心2LV(2LVX−5CP=−10)……不思議なものがあると、それが悪い結果になりそうだとしても、いじくります。
○義務感/友人(−5)……友人がピンチになったら、何がなんでも助けようとします。
仁:………………
マリア:あのぅ、GM。前の4つはともかく、最後のは不利な特徴と言えないのでは?
GM:確かにそうだけど、でもね、この特徴をとると、友人から助けを求められたら、何がなんでも助けなきゃいけなくなる。たとえ、それが自分にとって不利な結果になろうともね
マリア:……あ。つまり、「キャラクターの行動が制限される」んですね
GM:そう。
仁:ふーん。何かなぁ……
GM:まぁ、良い行動でCP貰えるんだから、よしとするべきじゃないかなぁ……。でなきゃ、ヤなキャラクターばっかりが増えちゃうし
仁:それもそうだな。で、マリアのはどうなってんだよ?
マリア:ええっ、あたしもなの?!
仁:あったりまえだろ。俺ばっかだなんて不公平じゃんか
GM:それに、比較した方が色々とためになるからね。
では行きます
○特殊な背景/エルドランからライジンオーを託された(10)
○魅力的な容貌(5)
○カリスマ2LV(2LVX5CP=10)……人を引き付ける雰囲気。司令官には欠かせないでしょう
○意志の強さ1LV(1LVX4CP=4)
○直感(15)……正しい選択を選ぶ事が出来やすい)
マリア:これだけでも、結構違ってますね
仁:だなぁ。カリスマとか直感なんて俺にはなかったし
GM:で、次は不利な特徴の方
○勝ち気(−10)……ピンチになっても、弱気になれない
○義務感/友人(−5)
○誠実(−10)……法律を破るような行動が出来ない
○誓い/司令官として恥ずかしくない行動を(−5)……キャラクターが、個人的に心に決めた事。これをやりとげる事が、キャラクターにとっての目標にもなります
仁:ぶはははははははっ! 「勝ち気」だなんて、マリアらしいぜ!
マリア:ふんっ、「直情」で「自信過剰」な誰かさんに言われたくないわよ
仁:何だとぉっ!
マリア:何よ!
GM:はいはい、二人共、喧嘩は後でお願いね。
今は、今回のまとめに行くよ
能力・・・・・平均は10。それより上下させる場合は、CPを消費(または獲得)する。
特徴・・・・・有利な特徴であればあるほど、CPを多く消費。
逆に、不利な特徴であればあるほど、貰えるCPは大きくなるが、不利な特徴は最大40CPまでしかとれない。
癖・・・・・・最大5つまで。一個得るごとに、1CP貰える。
総計・・・・・平均的な人間は25CP。 PCは、GMの指定されたCPで遊ぶ
GM:今回は、前振りが随分長かったから、まとめが少ないなぁ
仁・マリア:ぎゃいぎゃいぎゃい……
GM:……ああ、そうそう、本当は技能というのもあるんだけど、これは「判定」について説明してから教えるね
仁・マリア:ぎゃいぎゃいぎゃい……
GM:…………って、聞いてないのね、君達…………(しくしく)