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GARA-PAN 〜柄パンツ後醍醐のテーマ〜
作詞・作曲 腹巻三十郎
GARA-PAN GARA-PAN 神通力!
GARA-PAN
GARA-PAN 今日も元気!
柄パン一丁で立ちあがる わいは柄パンツ後醍醐や!
いつもはくはく 一張羅だぞ 柄のパンツは
チカラむくむく 奇跡の技だぞ 神通力は
キモチわくわく いい加減だぞ エセ関西弁は
風が吹く吹く 嵐を呼んだぞ 羽根のウチワ
おどけた道化のフリをしてても
イザとなったら ウチワとゲタをかき鳴らす
変身!変身! ブラック・クロウ
カラス天狗の勇者の姿だ
GARA-PAN GARA-PAN 羽根のウチワ!
GARA-PAN
GARA-PAN みんなも見たわ!
柄パン一丁のその姿 わいが柄パンツ後醍醐や!
GARA-PAN GARA-PAN 黒い仮面だ!
GARA-PAN
GARA-PAN 明日も平和だ!
柄パン一丁で立ちあがる わいは柄パンツ後醍醐や!
extra episode:柄パンツ後醍醐の青春!
巻ノ一 転校生、大子一洋
ゴールデンウィーク明けの新緑もまぶしい5月の朝。
ここは海山市立山ノ上高校。
2年C組の教室では朝のホームルームがこれから始まるところである。
窓側の中段列、一人の男子生徒がやってきた後ろの席の女生徒に声をかける。
「おはよう、響ちゃん」
「ああ、お早う。ッて、ホントにその呼び方どーにかならないの?」
男子生徒は花浦幹(はなうら・みき)、女の子っぽい名前と見た目で中性的な男子である。
女子生徒は近野響子(ちかの・きょうこ)、ツリ目とメガネがキツそうな印象を与える。
二人は幼なじみであり、物心つく頃からずっと一緒にいる。
「子供じゃないんだからそんな呼びかたもないでしょッ?
そんなだからアンタが女友達とか思われるのよッ!」
響子は両手を腰に当て子供に言い聞かせるように言う。
「でもでもっ、もうずーっと呼んでるし、響ちゃんは響ちゃんだからっ!」
周囲の生徒たちはクスクスと笑いながら二人を見ている。
もう高校に入ってから毎日のように行われている光景である。
響子は言い訳する幹を無視して彼の後ろ、自分の席に座る。
これ以上、先ほどのことを言わないのもまた、恒例である。
彼女が席に座ると、すかさず幹は振り返って話しかける。
「ねえねえ、今日転校生が来るって本当なの?」
興味津々、といった顔で響子の顔を見つめる。
「そうそう、あたしたちもそれ聞きたかったんだけど?」
「そーだよ、なんか男子って噂ですけど?」
「なに? やっぱり二枚目なの?」
周囲の女生徒も彼女の周りに集まってきて次々に声を上げる。
バンッ!
「あーもう! そんなの知らないわよッ!」
響子は両手で机を叩いて周囲の声をさえぎり、立ち上がる。
「えー、ブン屋の響子ならトーゼン調べはついてるんじゃないの?」
幹やほかの生徒もそうだよね、といった表情を浮かべている。
響子はこの学校に一人しかいない新聞部の部長である。
たった一人ではあるが、毎週学内新聞を発行し、各行事の記録紙なども手掛けている。
「あたしは別に興味ないもの、ほかに調べることがいろいろあるわよッ!」
そう言って、また席に座りなおす。
「まあ、昨日ハタ先生が確かにそう言ってたから、いちおー名前は聞いてあるけど……」
ハタ先生というのは2−Cの担任、波多野先生のことである。
野球部の顧問で『ハタちゃん』と呼ばれ、生徒から慕われている。
「やっぱり響ちゃん知ってるんだね。なんていう子なの?」
「……『だいごかずひろ』だって」
ワアっとみんなが声を上げる。
それを聞いて、周囲の生徒たちがそれぞれにワイワイと感想を言い合いながら、
それぞれの席に戻っていく。
後に残った幹と響子は授業の準備をしながら話を続ける。
「やっぱり男の子なんだ。かっこいい人だといいねぇ♪」
「あたしは3−Bのバカたちみたいじゃなければ誰でもいいわよ」
「もう、ハチ五郎先輩たちのこと言ってるの?」
「ほかに誰がいるってのよッ!」
「でも、ネタになるからいいんじゃないの?」
「アイツらは無茶苦茶やりすぎなのッ!」
同じ学校の3年B組には超能力ロボハチ五郎たちがおり、
なんだかんだと騒動を起こしている。
キーンコーン カーンコーン
チャイムが鳴る。
ホームルームの合図である。
まもなく、ガラガラと教室の引き戸を開け、ハタちゃんこと、波多野先生が入ってくる。
そのあとには背の高い、学ランに下駄履き、鞄にウチワを下げた男子生徒が続く。
その男子生徒は教室に入るなり、右手にウチワを取り、それを高く掲げる。
そして、第一声を発する。
「こんちまたまたー! ワイが大子一洋やでー!」
つづく
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