超能力ロボハチ五郎シリーズ
甲子園編
| 第137話 投稿者: ベガ 「待て! 新キャラに対してその態度はどうだろうよハチ五郎!」 ボロボロになったチェス部員を踏みつけるように仁王立ちに叫ぶ腹巻三十郎。 「へへ、知らねえようだから教えといてやるけどよオッサン」 ハム四郎が口元を歪める。 「この世界は弱肉強食なんだよ! 例えば新キャラだろうとキャラ立ちが 激しかろうと、飽きたらポイなんだよ! 重要なのはそこんところよ!」 「その通りだよ! ボクなんていつ消されるのかハラハラドキドキの毎日 なんだからね!」 霞が悲痛な叫びを発する。 「そういうこったオッサン、だからあんたもさっさと」 「はーはっはっはっはー、なんの話かと思えば下らない楽屋落ちかぁ!? 落ちたなハチ五郎! この愛と誠の熱血教師腹巻三十郎がそんな戯言に 恐れをなすとでも思ったかぁッ!!」 「お、俺は何も言ってないロボ・・・」 「問答無用! 行くぜ! 必殺・幕末時代に隆盛した直新影流では竹刀の中 に鉄棒を入れて殴り合ってたらしいぜぇ拳!!」 唸りを上げ、襲いかかる必殺の鉄棒入り竹刀! ボグゥッ! 「はびゅッ!」 血ヘドを撒き散らしつつブッ倒れるポチ太郎。 「な、なぜ!?」 おさみが驚愕の表情を浮かべる。 「ふふふ、こうやっておまえの仲間を一人づつ葬り去ってやろうってえ演出 だよ、ハチ五郎・・・」 なぜかミドリマンに向かって喋る腹巻三十郎。 「は、ハチ五郎は俺だロボ・・・」 「死ねェッ! ハチ五郎!」 ハチ五郎の発言にはまったく意に返す様子もなくっていうか気づかず、ミドリ マンに襲いかかる腹巻。 「あ、アイアム、ミドリマーンっ!」 「危ない、ミドリマンくん!」 まさにミドリマンのおはちを砕かんとする竹刀が振り下ろされた時、一陣の 黒い影がミドリマンを突き倒し、あわやという場面を救ったのだった。 「あ! きみは!」 「おまえは!」 「だ、だれなんだな?」 「闇野美里でゴクアク・・・」 疲れたから次回へつづけぇッ! 第138話 投稿者: ピヴィ 「腹巻三十郎……そんな格好をしても、わたしは騙されない!! 腹巻三十郎…いや、ヒットマン波多野!!」 がーーーん だれだっけ? 新キャラ? 何か聞いたことがあるような…… などというささやきが聞こえつつも、冷静を装う腹巻三十郎。 目が血走ってるよ。涙も出てるし。全然冷静じゃないじゃん。 「ふ、わたしがヒットマン波多野だという証拠でもあるのかな?」 「この経歴を見よ!! 【ヒットマン波多野】ひっとまん・はたの 秘密結社プニプニほっぺ団の特攻隊長、丹波出身。 職業はプロ野球の球団職員、38歳、家族は妻と、1男2女。 元プロ野球の選手だった、守備位置はセカンド。 いつも栗と豆ばかり食べている。 主な登場人物抜粋。 どうだ、まいったか!」 なにが? それがどうしたんだろう? なにをいってんだ、このねーちゃん? などという囁きもかわしつつ… 「現行のキャラで野球に一番詳しいと思われつつ、 且つ、野球が好きなのに、野球が出来ずにストレスためてる奴 タ○チの監督みたいに竹刀ふるって生徒をこき使うような変態は ヒットマン波多野しかいねーんだよぉ」 「新キャラかもしれないじゃん!」 闇野美里の圧力に圧倒されつつも、か細く反論を試みる。 「新キャラはめんどくせーんだよ!! しかし、私は単に正体を見破りに来たわけじゃない ヒットマン波多野、あなたを第四や休部のコーチに任命します!!」 ばばーん 闇野美里の強引な一言により、コーチに任命されそうなヒットマン波多野。 彼に日の当たるときは近いのか!! 次回を待て!! 第139話 投稿者: 氏照 「と、ゆー訳で大体のメンバーはそろったロボが……」 「へへ、めでてェじゃねェか?」 「だがしかし! 僕たちは部活として認められていない……とゆーことですね?」 「その通りでゴクアク、これも生徒会の陰謀でゴクアク」 「ボクたちって、恨まれてるのかな?」 「これから認めさせるという噂でごわす」 「そうですね……じゃあそれまでは同好会ですね」 「それよりオレッちはハラが減ったぜッ!」 「まあ、とりあえず同好会でもいいから役職を決めるロボ」 「ふ、当然エースで四番の私がキャプテンだな……」 「ヒットマンさんはコーチだよね、監督じゃないんだ」 「マネージャーはB子にやってもらうとして……」 「言い出しっぺのハチ五郎が副キャプテンだぜッ!」 「結局副キャプテンロボか……」 と、そんなことを喫茶店で相談していたハチ五郎一行。 そこに、非常識なパンツを頭にかぶった男が現れた。 「こらみなさん、こんちまたまた……ってまた誰かとかぶっとるわ」 「貴様、柄パンツ後醍醐!」 「はは、おさみはん。そんな怖い顔しーなや」 「柄パンツ君!何の用なのさ!」 「こら歓迎されてないようですなァ、わいは生徒会からの使いや。 あんたらに試練をあたえにね……」 「試練!?」 「そう、これをクリアしたら正式に部活動として認めまっせ。 この、7つの試練を!」 つづく 第140話 投稿者: ベガ 「な、7つの試練だってぇ!」 「そうや」 「ちょっと待てッ! そんなこと言ったら7つも試練を考えないといけねーんじゃねえかッ!?」 「は? なにを言うとりますねん、わいはただそれを知らせにやなぁ」 「そうだよ! 7回も頭を使うなんてそんなことしたらボクの脳味噌パンクしちゃうよッ!」 「まあ、霞の脳味噌じゃ無理だろうな・・・」 「なんだよハム四郎の脳味噌なんて物理的にボクより小さいじゃないかッ!」 「まあ、ハムスターの脳味噌じゃそりゃ無理という噂でごわす」 「じゃ、みんなでいつものとこへ行くとするかァッ?」 「いつのとこというとどこでゴクアク?」 「そりゃあやっぱりラーメン屋だろう! 野球部だし!」 「い、意味が全然わからないんだな・・・」 「ていうか、誰が何を喋ってるのかちゃんと分かってます!?」 全員「いいや」 オペレーターA「あ、この手があるじゃないですか、あーこりゃ楽でいいわ」 柄パン「こらこらなにわいの話を無視してけつかりまんねん! それにオペレーターはんはそないな喋り方とちゃいますやろ、 はぁ〜こりゃこりゃ」 「おまえもだいぶ変わってるでゴクアク」 「で、その7つの試練とやらはどのようなものでロボ?」 「そやそや、その話やったわ、もうあんたらがおかしなこと言うさかいにほんま困りまっせ〜、 だいたいわいかて好きでこない」 「くどい! 話が長い! 時間稼ぎはやめてさっさと進めてもらおう!」 柄パンの首筋にパターを突きつけ、おさみが凛と言い放つ。 「そ、そやなあ、このままダラダラやっとって煙に巻いたつもりで逃げ切れるほどあまないっちゅうことやなぁ〜、 はは、あははは、ほ、ほな行くでぇ〜」 場がしんと静まり返った。 「まず第一の条件、それはぁ〜」 「それはぁ〜・・・ロボ」 皆がごくりと喉を鳴らす。 「まずはおまえら入学式に出んかい! なにげなくレギュラーメンバー総登場みたいにしてるけどちゃんと学校行事はすまさなあかんやろう!」 全員「ええー!」 想像を絶する普通の展開! いったいこの後どうなるのか!? ていうか氏が書いたことに素直にビックリだぞ! 次回『俺様、入学式に遅刻すの巻』 超ご期待! 第141話 投稿者: ピヴィ もう、キャラがなにやら多すぎてわけがわかりまへん。 どうやら、まだ入学式も終わっていない時代遅れな小説ですが ハチ五郎達は遅刻しながらも無事に入学式を終えました。 入学式する前から部活でもめんなよ! うちの高校じゃ、まだ体験入部くらいじゃねーか? と言う話もありますが、学校に部活だけやりに来ている彼らに そんな話は通用しません。 入学式が終わったそばから第2の試練について 柄パンツ野郎を囲んで相談中の様相を呈しております。 もちろん体育館裏であることはいうまでもありません。 半泣き状態の柄パンツの表情が手に取るように思い浮かばれます。 端から見ると、方陣技食らっているように見えます。 不敵な笑みを浮かべるハチ五郎一行、判定の結果は20の目で成功。 柄パンツに対する尋問に成功し、第2の試練の情報を得ました。 「だ、第二の試練は…ク…ラ……分け……がくげふぐしゃぁ!!」 それだけ聞き取ることが出来ました。 んじゃ、あとはまかせた。 つづいとけ! 第142話 投稿者: 氏照 「クラス分けェ?」 「全員同じクラスになる必要があるみたいロボ」 「ちッ、面倒くせェなァ。で、どーすんだ?」 「当たり前ですが、クラス分けはランダムで決まるみたいです」 「そりゃそうだよね、 自由に決められたらボクも絶対五郎ちゃんたちと同じクラスにするよッ!」 「それじゃァ、手も足も出ないじゃねェか?」 「ただ、噂では希望者が優先して入れる闇のクラスがあるそうです」 「闇のクラスって……どんなクラスロボ?」 「詳しくは知りませんが、恐ろしい生徒ばかりを集めた学級のようです」 「どう恐ろしいんでゴクアク?」 「いえ……そこまでは」 「でも、ボクたちが一緒のクラスになるにはそこに入るしかないよッ!」 「行ってみりゃどんなとこかわかるぜッ! オレッちは賛成だッ!」 「仕方ねェ、その『闇』に飛び込んでみるか……?」 つづく 第143話 投稿者: ベガ 闇クラス・・・。 その教室は、廊下の最も深き場所に存在する・・・。 通称、1年奈落組・・・。 俗称、1年ZYX組・・・。 そこに集うのは選び抜かれた猛者ばかり・・・。 全国狩り集められた悪どもが、今、地獄のかまどを開く・・・。 「というのはどうでゴクアク?」 ここは闇クラスの前の廊下。 午後の日差しがさんさんと照りつける中、みんなはだべっていた。 「普通だな」 「普通すぎますよゴクアクさん」 「ていうか霞なんて途中から寝ちまってるぜ」 「ぐー、ぐー」 「あらやだ霞ったら、こんなあどけない顔をしてってチッガァァーーウッッ!!」 「ど、どうしたでロボ?」 「なにごとだという噂でごんす」 「ごんすはねえだろう、ごんすは」 「いえ、そうではなくて美里さんが激こうしてるようなんですけど」 「どうしったんだい美里チンッ! はびゅッ!」 血ヘドを撒き散らし、いつものようにブッ倒れるポチ太郎。 美里の『ファーストプレイでは必ず裏切る魔性の女パンチ』が 右アゴをえぐるように炸裂したのだった。 「はぁはぁ、こ、こんなところでだべってる場合じゃないでしょッ!」 「それは私も同意見だな、まったくもって話が前進していない」 「え〜、でも今、昼休みだし〜」 いつの間にか起きだした霞がブーたれる。 「あ、それでしたら私に任せてください」 今までいるのかいないのかさっぱりだったアナウンサーB子が嬉しそうに言う。 「どうするでロボ?」 「私には超能力・恋のハートはブレイクショットという呪文が使えるんです」 「はあ?」 恥ずかしげな呪文の名前に皆が赤面する。 「そ、それを使うと、どどどうなると言うんだッ!」 なぜか怒ったようにおさみが聞く。 「その呪文を使うと時間が節約できるんです」 「い、意味が全然ッ! 全然ッわからないよーー!」 頭を抱え、のたうちまわる霞。 「じゃあ、使ってみますね!」 あくまでマイペースを崩さないB子が呪文を唱える。 「必殺ッ! どいつもこいつも地獄で閻魔に頭から喰われちまえ拳ッ!!」 さっきとはうってかわってドスの効いた声で邪悪な呪文を絶叫するB子。 髪を振り乱す姿がセクシーだ。 きーんこーんかーんこーん・・・。 と、そこで昼休みの終わりを告げるチャイムが鳴った。 「やりました! 大成功です!」 再び元に戻り、嬉しそうに微笑むB子。 「・・・・・・」 意味がわからず呆然とするみんな。 「えっと・・・あの、ですね、さっきの呪文はいつでもどこでも好きな時に チャイムを鳴らせるというすっごくべん」 「さあ、行くロボッ!!」 「闇クラスに突入でゴクアク!」 「行くぜッ! ハチ五郎!」 B子の謎の能力に着いていけなくなったみんなは、とりあえず闇クラスへ突入することで シカトを決め込んだのだった。 「ぐすん・・・」 「大丈夫、B子さん、みんなもそのうちにわかってくれるよ」 悲しむB子を優しくフォローするオペレーターA。 「オペレーターくん・・・」 「B子さん・・・」 「・・・さあ、行こう! 闇クラスへ!」 「はい!」 ガラガラガラー。 闇クラスのドアを開けると、そこに広がっていたのは・・・。 「こ、これはッ! ロボ」 全員がその光景に固まる。 そこには、 明らかに一回りは年齢差がありそうなクラスメートたちの姿があったのだった。 どうするハチ五郎! どう見ても7、8才は年齢差があるぞ! おまけに明らかにクラスで浮きまくってるぞ! 今後の展開が超不安だ! ていうか、何歳ですか? て聞かれて、 いくつに見える? て言ったら、 28と言われて衝撃的なこと間違いなしだぞハチ五郎!! あとゴールデンウィーク明けまでかなり暇なスケジュールだぞハチ五郎! 次回 『超不安! の巻』 第144話 投稿者: ピヴィ 試練7つもあるんだから、早く片づけてくれ。の巻 ぱんぱかぱーーーん クラスメイトの表情にぎょっとしたのも束の間。 校内放送が流れ始めた。 「第3の試練をお知らせしマースでんがなまんがな」 超いい加減な関西弁とともに、柄パンツっちの声。 「柄パンツの声ロボ!」 いい感じの復唱はハチ五郎ちゃん。 「えー、第3の試練は〜ぎょえぐわーへぼ!!」 引き裂かれた牛がエルのような声が突然響く。 「なにごとロボ!」 「放送室だ!!」 一行はとりあえず、目前の危険から目をそらすため 放送室へと急いだ。 目を背けていたため、 彼らがニヤリと口をゆがめたのに気がついた者はいなかった。 放送室は凄惨たる光景だった。 「血の海だ」 「ケチャップ臭いロボ」 部屋を捜索する一行。判定結果は3。 暴れたような形跡はあるが、これと言ってよくわからない。 血なのか、ケチャップなのかもわからなかった。 しかし、マスターはここで手がかりを失ってしまうと困るため 密かに幸運判定をした。 そして、オペレーターAが放送室の扉に貼ってあった紙切れに気がつく。 「なにかありますね」 「なにロボ?」 …闇の…ボス……に〜。 「闇のボス?」 「闇のクラスのボスのことロボか?」 「そうかもしれない」 「あんな奴でも、試練を知っているのは奴だけだ」 「たすけねばなるめぇ」 いこう そうしよう そういうことになった。 早くとかいって、のばしてみたり。 つづいといて。 第145話 投稿者: 氏照 ちゅーわけで闇クラスに戻りまったハチ五郎一行。 「こんクラスのボスは誰じゃい!ロボ!」 と、のたまってみやがった。 推定年齢20歳前後の生徒たちの中から、 腹巻き一丁の奴が立ち上がりまる。 むろん、パンツすら履いていない、もろ出しだ。 「ポろろ〜ン。そや、僕僕が闇路線のクラスのボスだわ?」 意味不明の言葉を口走りやがるボス小川。 だが、ハチ五郎一行には切り札がいちゃったりした。 「へッ! てめェらなんか恐るるにたらねェぜ。 こっちにはコイツがいる……さあ、やっちまってくれ!」 吼えるハム四郎の後ろからあの女が凄まじい殺気と共に現れる。 「ふ、私からみれば貴様らなどまだヒヨッコ。 大人しくひれ伏せば良し、逆わらば死あるのみ……」 そう、24歳独身(彼氏ナシ)の佐々木おさみ。 闇クラスの誰よりも年上だったり。 「ぷコポ〜ン! 僕僕が片手片足でやっつけちゃったり〜?」 そうほざいて必殺のコークスクリューをおさみにお見舞いする小川。 だがそれよりも早くおさみの4番アイアンが呻りをあげる。 「はべヴビュ〜ッ!?」 わけのわからん叫びを上げ、ボス小川の腕が真っ二つに切り裂かれる。 「武器を使うなんて汚い!」 闇クラスの生徒から罵声が上がりやがる。 「ほたえなッ! これが大人ンやり方じゃッ!」 そういってさらに容赦ない一撃をボス小川にくれてやる。 脳天への攻撃で奴の頭が拉げる。 だがそれでも威力が減殺されることはなく、頭ごと剣が胴体に食い込む。 「ゴがごフパクらモゲてゅーッ!」 さらに理解し難い苦悶の声を上げ肉塊と化すボス小川、 もはやそれがさっきまで人間であったと誰が信じるであろうか。 さらに余勢を駆っておさみの魔剣が闇クラスの生徒共に襲いかかる。 「光になれェーッ!!」 かつてバッファロー柳生の超巨大宇宙戦艦ギャラガ88(だったっけ?) を引き裂いた悪夢の一撃が奴らに振るわれる。 地上の、どんな光よりも眩しい輝きが闇クラスを覆う。 そして。 長い、長い閃光の果てに闇クラス生徒たちは塵になって消えまった。 「よし、第3の試練達成だぜロボ!」 「ほいふー、そんじゃま、第4の試練に行きまっせ。 ハチ五郎はん、1−Eのアイドルの***を手に入れて来なはれ〜」 何事もなかったことにして現れた柄パンツ後醍醐。 「***って一体? ロボ?」 つづくの 第146話 投稿者: ベガ 第4の試練。 それは1年E組の鉢巻五郎左右衛門を奪取することだった。 「男ロボか・・・」 「最近はなんでもかんでもビショーネンですよッ! ビショーネン!」 「コビコビだという噂でごわす」 「あとはやっぱちっちゃいのだな、ちっちゃいの」 「じゃあ、その鉢巻なにがしはビショーネンでちっちゃいと?」 「いや、それはあるまい」 「なぜロボ?」 「ここを読むような奴に媚びる必要もなければ、媚びたところでどうでにならないからだな」 「というより、媚びたことにならないんじゃないですか、ちっちゃいとかビショーネンとか・・・」 「それもそうロボな、じゃあチャチャッと済まして次へ行くロボ!」 「そうしないとこの猛烈にダレまくった状態を抜けられないですしね」 誰がなにを言っているかはともかくとして、 一行はその1年生のクラスへと向かったのだった。 ちなみに彼らも1年生であることに変わりなく、 まったく人目につかなかったのは言うまでもあるまいて。 「いや、人目につくだろう」 「こんな濃ゆいのがぞろぞろ歩いてりゃそりゃあ人目につくわなあ」 「ていうか、ふと思ったんですけど、なんでその鉢巻なにがしを奪取する必要があるんですかねえ?」 などと雑談をかましてるうちに目的の教室へとたどり着いた一行。 「失礼するロボー」 がらがらー。 なんの警戒心もなくドアを開け放ち突入するハチ五郎。 超能力ロボのなせる業である。 中ではこれといった面白味もない日常風景が展開していた。 クラスメートたちが雑談を交わしたりしている。 「鉢巻くんというのはいるかなぁー? ロボ」 「ふっふっふ、遅かったじゃねえかよハチ五郎」 一番後ろの席からにょっきりと立ち上がった男がいた。 「1年E組のアイドル! 鉢巻五郎左右衛門直弼とは俺のことだぜェッ!」 「とぉー!」 ズザザザー! 間髪入れずおさみがカニばさみを鉢巻に掛ける。 「おわぁ!」 「俺っちにまかせろッッ!」 もんどりうってブッ倒れる鉢巻のボディにポチ太郎がぶちかましをかます。 「はぐッ!」 横っ飛びに飛んだ鉢巻をハム四郎がナイスアシスト。 教室の外へと蹴り上げる。 「行くぜ! 蛮太!」 「まかせときんしゃーい! という噂でごわす!」 がしッ! めきょめきょめきょ・・・。 「はぶ、はぶ、はびゅう〜!」 がっしりと鉢巻をキャッチした蛮太がベアハッグで締め上げる。 「がはッ! きゅ〜」 泡を吹き、気を失う鉢巻。 「よし! ずらかるロボ!」 ハチ五郎の合図と共に一行は鉢巻を拉致ることに成功したのだった。 この間わずかに十秒。 見事な連携プレーだと言えよう。 「で、連れ去ったのはいいが、これからどうするのだ?」 おさみが冷静に言う。 ここはみんなの憩いの場である体育館裏。 沈もうとする夕日がオレンジ色に滲み、目に眩しいぜ。 「・・・・・・」 誰もおさみの質問に答えようとはしない。 車座に座った皆の前にすまき状態にされた鉢巻が未だ意識を取り戻せずに放置されている。 「次は第5の試練が待ってるはずロボ・・・」 ぼそりと言ったハチ五郎の呟きが妙に虚しい。 いったい俺たちは何をしているのだろう。 いったい俺たちは何をしにこの学校へやってきたのだろう。 そうした自問自答が全員の頭の中で何度も反すうされては消えていく。 「腹が減ったという噂でごわす・・・」 「ホントだよ! 今日はもう帰ってラーメンでも食べに行こうよ!」 悲しげな蛮太の声に、霞が無意味な明るさで答える。 この二人だけは、なんにも考えていないのであった。 「俺っちも腹が減ったぜッ!」 「じゃあみんなで行くかァッ!?」 犬とハムスターも何も考えていなかった。 「塩ラーメンがいいでゴクアク!」 「あ、ボクと同じだね!」 紙粘土も何も考えていなかった。 「じゃあ、俺はチャーシューメンだなロボ!」 ・・・誰も何にも考えていないのだった。 「よっし、いっくぞー!」 「へいらっしゃいですかんねん!」 ラーメン屋のおやじの景気のいい声が響く。 ここは駅前にある「まあまあ旨い」と評判のラーメン屋『油屋』である。 「ボク、塩ラーメンね、おじさん!」 「俺はチャーシューメンだロボ!」 「し、塩ラーメンでゴクアク!」 「私は醤油ラーメンだ、おやじ」 「おいはチャーハンでごわす! 超大盛りでごわす!」 「へーい! マーボー豆腐に中華丼ですかんねん!」 全員「ぜんぜん違う!」 「ていうか、わいの正体に気づかんとはあんたらも相当ボケとりますなあ」 「き、貴様は柄パン!」 「そうやでえ、わいが来たからには試練シリーズがまだまだまだまだまーだ続くでえ」 「や、やめろ、それはもうダレまくりだ!」 「そうはいかへんでえ、一度やる言うたもんをやめにすることはできないのがゲームと 現実の違いやおまへんかあ?」 「くぅ〜、意味はよくわからんがとにかく凄い説得力だ」 「ほな、行くでー、試練シリーズその5、6、7や!」 「ええー! いきなり3つも!」 「まずは試練5! 腹巻三十郎率いる第三野球部との野球勝負や!」 「待て! やつは確か俺たち第4野球部の」 「そして試練6! その勝負に勝つこと!」 「は、話を聞けー!」 「そしてラスト! 試練7! 大リーグで優勝することやあ! どや! わかったんかいな!?」 「全然わかんねーよ、おい!」 「ほな、わいはこの辺で」 そう言い放つと柄パンは背中に背負ったジェットエンジンに点火し、天井を突き破って去っていった。 「しまったー! ラーメン屋なんかに来なければこんな展開にはー!」 「そう悲観することもないわ、ハム四郎くん」 いつの間にか中華丼をかき込んでいた美里がハム四郎を慰める。 「要は勝負に勝って、大リーグで活躍することよ!」 意味不明な闘志に炎を燃やしながら美里がハッスルする。 「ハッスルとはこらまた古い・・・」 でもそんな美里が可愛いと思うハチ五郎であった。 つづく 想像を絶する無理矢理な展開! 錯綜するキャラクター相関図! そして置き去りにされた鉢巻くんの運命やいかに!? 次回 『クラスで最年長、ていうか二年生も含めて最年長ってどういうことよ!? の巻』 もしくは 『大リーグボールハチ五郎登場!? の巻』 お楽しみにね! |