超能力ロボ学園世直し水滸伝
ハチ五郎 最後の聖戦
| 41.第162話 投稿者: ピヴィ 学園世直し水滸伝ハチ五郎 最後の聖戦 「お父さんはどこ?」の巻 松井のホームランボール(サイン入り)を手に入れたハチ五郎は、 その日から何者かに狙われていることに気がついた。 地球に戻ったその日、学校への登校途中、 彼女とのデート中も何者かの視線を感じていた。 「何者ロボ!!」 狭い小道で1人になったとき、たまらずハチ五郎は声を上げた。 「松井のホームランボールは返してもらうぞ!!」 声とともに、黒い風が吹き抜け、ハチ五郎ははじき飛ばされた。 「こ、このアタックは柳生の……ロボ…」 ハチ五郎はそのまま意識を失った。 翌日、松井のホームランボールを失った傷心のハチ五郎の元に ワリト博士から小包が届いた。 中には古い手帳と手紙が入っていた。 「ハチ五郎へ 私立ペコポン高校に伝わる聖球を守ってくれ〜 なお、この手紙は3秒後に自動的に消滅するが、 手帳は命を懸けて守るように」 ぴ ぴ ぴ ちゅどーーーーーーん!! キノコ雲をあげて、ハチ五郎の下宿先(踊る巨象亭)が消滅した。 ハチ五郎は、全身打撲を負いながらも、 かろうじて手帳を守ることに成功した。 「わけがわからんが、博士の言うことは絶対ロボ……」 決意も新たに、ハチ五郎は学校へと通うのだった。 続く 42.第163話 投稿者: ベガ ぺこぽん高校では今、春の文化祭の準備で忙しいという噂でごんす。 「あー、だりぃなあ、おい八ちゃん! こんなすっとろいマネはやめて バックレようぜッ」 「そうはいかないロボ、みんなで企画したバザーの準備をするロボ」 「ちぇッ! つかねえロボットだなあ、しょうがねえ、俺は一人でバッ クレさせてもらうぜ」 そういいながらハム四郎は鞄を手に教室を飛び出そうとした。 「きゃッ!」 どんがらがっしゃ〜〜んッ!! 盛大な音を立て、ハム四郎とぶつかった女子が転がっていく。 教室の後ろに並べられた机をなぎ倒し、ナイス! ストライク! 「わ、わりィッ! 大丈夫かッ!?」 慌ててハム四郎が吹っ飛んだ女子のもとに駆けつける。 「い、いいえ、私の方こそ前を見てなかったものですから・・・」 言いつつ、上目遣いにハムを見つめる女子。 だんだん書いてて虫酸が走り始めたという噂でごわす。 「とぉーッ!!」 「ぐはッ!」 霞の飛び後ろ回し二段蹴りがハム四郎の後頭部にクリーンヒットする。 「な、なにしやがるッ! この万年拒食症女ッ!!」 「なんだってハム四郎! ボクのどこが拒食症だって言うんだよ! そ れに女の子にぶつかっておいて、いけしゃーしゃーと図々しいこと言ってん じゃねえよこの糞虫ッ!」 「・・・・・・」 あまりの言われように一瞬言葉を失うハム四郎。 「はいはい、ケンカはそこまでよ、ハム四郎くん、霞さん」 手を叩きながらマリア先生が仲裁に入る。 「チッ! 後で覚えとけよ霞!」 若干涙目になりながらハム四郎がその超音速の脚で教室を後にする。 「大丈夫だった!? あいつもわざとやったんじゃないから許してあげてね」 などとフォローを入れつつ、ブッ飛んだまま未だ立ち上がれずにいた女子に 手を貸す霞。 「あ、ありがとう・・・でも、ホントに大丈夫ですから・・・」 「ううん、ダメだよ! 女の子の身体は繊細にできてるんだからね! おい! そこのドラム缶面した糞豚野郎! この子を保健室まで連れて いってあげなよ!」 だが霞狙いのハチ五郎は振り向きもしない。 「おい! てめえに言ってんだよ豚!」 背後から逆回し蹴りを入れつつ、ハチ五郎に霞が迫る。 「いだァッ!! なにするでロボ! 俺は文化祭の準備で忙しいロボ!」 だがハチ五郎が用意しているのは世界の大崩壊を預言したノストロさん の預言書のコピーだった。 「なんでこんなもん用意してんだよッ!!」 「は? バザーというのは災厄という意味だロボ、それ故、世界崩壊を 預言したこの書物を」 「そりゃバザーじゃなくてハザードだッ!!」 霞の裏拳がハチ五郎のテンプルを確実に捉える。 一気に逆流したハチ五郎の血流(重油)は、脳内神経を駆けめぐり、シ ナプスを形成しつつハチ五郎の海馬を強烈に刺激した。 「ハッ! もしやあの手帳に書かれていたのはこのことだったロボ!」 急いで博士から与えられた手帳を取り出そうとするハチ五郎。 だが、どうしたことか懐に入れていた手帳がない。 「どうしたでゴクアク? モグモグ」 「あ、極悪! いいところに来てくれた一緒に手」 言ったハチ五郎が凍り付いた。 極悪の口には先程までハチ五郎が持っていたはずの手帳が今まさに くしゃくしゃと咀嚼されていっているのだった。 「なにをしとるんじゃーーーッッ!!」 ハチ五郎の往復ビンタ28連発が華麗に決まる。 天井付近まで吹き飛ばれつつ、極悪の口から手帳がこぼれ落ちた。 「あ、危なかったロボ、あやゆく初っぱなから手がかりを失うところ だったロボ・・・」 その時、霞に助け起こされた女子の目が鋭く光ったのだった。 つづく ああ、なんか普通だぁ〜。 次回 『タコ星人再びッ!』 お楽しみれ! 43.第164話 投稿者: 氏照 そそくさと手帳をしまい込むハチ五郎。 「ふぅ、油断も隙もあったもんじゃないでロボ」 そのハチ五郎の目の前にさっきの女子がいつの間にかたっていた。 「こんにちは、ハチ五郎さん」 「こんちわ……って、キミは? ロボ?」 「ええ、私は生徒会執行部の神楽坂紗夜って言います。よろしくね」 そういって首を傾げ、微笑む。 「ははッ! よろしくロボ。ところでおれに何か用ロボ?」 「考古学研究会、その副部長であるあなたの力が必要なの」 「え、何々? どうしたのさっ、五郎ちゃん?」 「おれの力ロボか?」 「この群雄割拠する学園を一つにまとめるのに必要な…… 伝説の『聖球』を見つけるため……」 「群雄割拠ってどーゆーことなの? オペレーターAクン?」 後ろで商品管理のリストを作っていたオペレーターがすかさず近寄ってくる。 「ええ、今この学園は大きく分けて四つの勢力に分かれています。 一つは闇野美里生徒会長を首魁とする生徒会執行部、 生徒会の議席(定数450)のうち207を占める 『民主生徒党』を中心とするグループ。 主体は文化部員で、学園の経済の中心的存在です。 生徒会から与えられる特権を利用して巨額の利益を上げているようです。 また、生徒を成績によって密かに階級分けしているようで、 その中でも下の方……C級生徒に対する弾圧を始めています。 次が、バッファロー柳生率いる野党第一党『自由と独立党』。 議席は80で、学園内の自由経済、競争を目指すグループです。 第三が、『スポーツ連合党』(議席74)。 運動部員が集まったグループで、 現在の生徒会執行部の部活動費に対する強権支配に反対しています。 最後が、『学園女性党』(議席69)。 民主生徒党と連立している与党です。 女生徒の地位向上を目指すグループ……というのは表向きで、 綺麗どころを集めて男子生徒の票を集めるための中身のない集団です。 中にはそうでないのもいるという噂ですが……。 まあ、何にせよ闇野美里の息のかかった政党ですね。 ほかにも小政党がいくつかありますし、 学園辺境部にはいくつか独立生徒集団もあって、 まさに戦乱の時代……って、霞さん! 寝ちゃったんですか!?」 熱く語るオペレーターの横で霞はくーすか寝てしまっていた。 「ハチ五郎さん、ここでは何ですからちょっとつきあってもらえませんか?」 「わかったロボ、一応話だけは聞くロボ」 そういって文化祭の準備をすっぽかして図書室に向かうのであった。 つづく 44.第165話 投稿者: ピヴィ 「ここが図書室ロボか…始めてきたロボ」 図書室に入った2人はがらんとした室内の どこもまぁ、空いているんだけれども、ど真ん中の机に陣取って 小さい声で話し始めた。 「聖球とは初代校長がこの学校を作るために 大宇宙野球帝王シゲーオ・チョーサンに野球勝負を挑み、 やっとの事で勝利をおさめたとき、記念に貰ってきたボールです。 その効果は絶大で、 地球に帰ってきた初代校長は たった1ヶ月でこの学校を作り上げたと言います。 そのため、聖球にはこの学校を治める力があると信じられ、 この学校のどこかに隠されていました。 しかし、前回の野球対決の際にその聖球に何か異常が起きたようで 学校は先ほどの4つに分裂してしまいました。 私たち生徒会執行部は再び学校を纏めるために 是非とも聖球がほしいのです。 考古学研究をしているハチ五郎さんなら、 聖球を見つけだすことも出来るんじゃないかと お声をかけた次第です」 「うむ、長い説明ご苦労ロボ。 でも、なにも手がかりがないロボ」 「手がかりになるかはわかりませんが、 この図書室のどこかに、初代校長の墓があるらしいのです。 もしそれを見つけられれば、聖球の在処もわかるかも……」 しりあすなのか、いいかげんなのかよくわからん。 ぢかいにつづく!! 45.第166話 投稿者: ベガ 俺の名は五十嵐五十六(いがらしごしゅうろく)。 推定年齢178才のお年頃だ。 俺がこの学校、私立ぺこぽん学園を作ったのは 丁度浦賀に黒船が襲来した年だった。 あの頃は俺も血気盛んな若者で、よく異人狩りをしたもんだったが、 まさか学校の校長になろうとは夢にも思わなかった。 あの日、俺がいつものように異人たちを捕まえてナマス斬りにしていると、 大宇宙野球帝王シゲーオ・チョーサンと名乗る老人が俺の前に現れた。 「こらこらキミ、そう異人さんを苛めるもんではありませんよ」 「五月蝿ぇ爺ぃ! こちとら江戸っ子でぇおきゃあがれってんでい!」 俺は必殺の斬撃を爺さんに向かって打ち込んだ。 自慢じゃないが当時の俺の腕は相当なものだった。 だが爺さんはそんな俺をまるで赤子扱いだった。 打ち込んだ剣は空を切り、代わりにバットで脳天をしたたかに殴りつけられ たものだ。 「ふぉっふぉっ、いかんいかん、どうじゃ? 人を斬るよりこのボールを打 ってみんか?」 爺さんはそう言って、俺にバットを渡し、距離を取ってボールを投げつけて きた。 俺は意味が分からず慌てたが、迫ってくるボールを反射的に打ち返していた。 「ふぉっふぉっ、やはりお主には才能があるようじゃのう、まあ一茂ほどで はないが・・・ほれ、もう一球じゃ」 そう言って爺さんは再びボールを投げつけてくる。 またしても反射的に打ち返してしまった俺だったが、ボールはさっきよりも ずっと遠くへ飛んでいった。 「どうじゃ? 人を斬るより全然楽しいじゃろ? ほれもう一球じゃ」 「糞ッ! そうぽいぽい投げつけるじゃねえ!」 そう言いながらも、俺はこの遊びがかなり楽しくなりつつあった。 そうして俺たちは日が暮れるまでそうして球遊びに興じたのだった。 「どうじゃ? これが野球というものじゃ、おまえさんにも楽しんでもらえ たのかの?」 「・・・ああ、なかなか楽しかったぜ爺さん、そうだ、これから一杯付き合 わないか? いろいろあんたと話をしてみたい」 「いや、残念じゃがワシも忙しい身でのう、こんなワシでも頼ってくれるも んがおるのじゃ」 「そうか・・・そいつは残念だな・・・そうだ、だったら暇な時にでもウチ へ寄ってくれ、俺の家はこのすぐ側だ」 「いや、本当に申し訳ない、実はワシはこれから異国へ向かわねばならんの じゃ」 「い、異国だって! 爺さんそいつぁ・・・」 「ああ、ご禁制だってのはわかっておる、じゃがな、行かなければならないんじゃ ・・・そう、野球の伝道師としてはな・・・」 言いつつ爺さんは手に持った白いボールをじっと見つめた。 その目には何かを決意した男の情熱が燃え上がってるように見えた。 「そういうわけなんじゃ、すまんな・・・」 爺さんは俺に笑顔を向け、去っていこうとした。 「そうじゃ、これも何か縁、こいつをおまえさんは預けておこう」 爺さんは歩みを止めると、俺の手にさっきの白いボールを握らせた。 「こ、こいつぁ・・・」 「おまえさんは若い、これからの野球はおまえさんたち若い者の時代じゃ、 どうか大事に使ってやってくれ」 「爺さん・・・」 爺さんは再びニッコリと微笑むと、今度は振り返らずに去っていったのだ。 以来、その爺さんに会ったことはない。 だが俺は確信している。 あれは野球の神様だったのだ。 そのとき預かったボールのおかげで、俺はこの学校、私立ぽこぺん学園を作 ることができたのだ。 話が長くなったが、俺は今、薄暗い地下牢の中にいる。 なぜそんなところにいるのかと言えば、ここが俺の墓だからだ。 なぜか死なない体質の俺は、俺を疎む連中に拉致監禁され、この地下牢に繋 がれたままになっているのだ。 たぶん、その連中の大部分は既に亡くなっているだろうが、俺はそのまま放 っておかれているのだ。 「うーんしょ、うーんしょ」 「どう? ハチ五郎くん? 開きそう?」 「うーん、だいぶ重い石扉ロボが、たぶん大丈夫ロボ」 「でもまさか本棚の後ろにこんな扉があるなんてね」 「俺のサーチ技能が高かったおかげロボ」 「ホントね、ありがと、ハチ五郎くん」 「ぶしゃしゃ!(笑い声)、照れるロボ〜」 「ていうかさっさと開けてねハチ五郎くん」 「人使い荒いロボ〜、うんしょうんしょ」 どうやら生徒たちがこの場所の存在に気が付いたようだ。 俺は初恋に胸ときめかす乙女のようにその時を待った。 がらがら〜。 「ふう開いたロボ〜」 「引き戸じゃなくて押し戸だったのね・・・」 「うわッ!」 「どうしたのハチ五郎くん!」 「すっごく保存状態のいい死体があるロボ・・・」 「え、死体!?」 「わんばんこーーー!!」 「うわわわー!! ロボ」 「し、死体が喋ったぁー!!」 俺は時々図書室にやってくる生徒たちの会話から盗み聞いた最新のギャグで 挨拶をしたのだった。 つづく 46.第167話 投稿者: 氏照 「オッス、オラ校長!」 古びた棺から活きのイイ、ピチピチの男が現れやがった。 「こ、校長!? 校長はこんなやつじゃないロボ」 「そんなこつ言っても俺様が校長なんだから仕方ねーべ?」 「大体何でこんなところにいるロボ?」 「そいつァ、1878年の昔にさかのぼる。 当時の教頭であった小山田ロッキーとゆー男が、 俺をこの地下墓地に封印しやがッたのだ。 不老不死の俺がいたのでは自分が校長になれないと思ったんだろう」 「小山田ロッキー……その人はこの学校の初代校長じゃ……?」 「なにィ、ロッキーのやつ俺様の存在すらも消し去りやがったか!」 「って、あんたが初代校長だとゆー証拠があるロボか?」 「むろんだ……」 初代校長はおもむろに懐からバットを取り出す。 そのバットは古びていたが、 なにやら熱いオーラを感じるものであった。 「このバットは伝説の球神シゲーオ・チョーサンからもらった ドコンジョーの木の種を育てて作ったバットだ」 「確かにこの学校には世界に一本しかないと言われる ドコンジョーの木がありますね……」 「そう、ドコンジョーの木はそう簡単に折れたりしない…… この俺が聖球を百万回ぶつけてやっと一本の枝を折ったぐらいだ」 「そうだったロボか……あんたが本物の初代校長だったロボね」 「ああ、このバットがなければ聖球を見つけることもできん…… ロッキーも悔しがったことだろう」 「そう……そのバットが必要なのね……フフッ」 「で、ロッキーのやつはどうした? って、もう死んだだろうな」 「そうロボ、今は小山田ロッキーの曾孫の小山田ブッチャーが校長ロボ」 「フフ、ハチ五郎さんありがとう。これで一歩聖球に近づいたわ……」 「いやァ、礼にはおよばないロボ。 それよりこれから……って、紗夜ちょん、そ、それは!?」 「ええ、これはあなた方を抹殺するための常世のグランドピアノ、 私の歌で地獄に行きなさい……」 神楽坂紗夜は鮮血のように真っ赤なピアノの鍵盤を激しく叩き、 地虫が蠢くような声で『ドナドナ』を歌う。 「うわァァ、ロボ!」 「ぐはッ!」 聞き慣れない歌に衝撃を受けた初代校長が血ヘドを吐いて倒れる。 そして見る見るうちに年老いてゆく。 そのうち骨と皮だけになり、最後には白い塵になって消え去りまった。 「ここ、これは恐ろしい技ロボ……俺の体もサビついてきたロボ」 もはや立つことも出来ない超能力考古学者インディハチ五郎。 そのまま意識を失ってしまう。 「フフ、これでここを閉じてしまえばコイツらは行方知れず……」 紗夜は図書室の隠し扉を閉め、聖球の在処に関わるという ドコンジョーの木から作ったバット……『聖バット』を手に、 生徒会執行部へと向かうのであった。 つづくみゅう 47.第168話 投稿者: ピヴィ 「どこだ、ハチ五郎!」 ともを思うハム四郎の心が、壁に埋め込まれたハチ吾郎を感じ取る。 「こ、ここロボ…」 わずかに聞き取れるか聞き取れないかほどの、小さな声を ハム四郎は確かに聞いた。 1時間後… 助け出されたハチ五郎は、たっぷりを油を注ぎ込まれ、 元気爆発がんばんべーになっていた。 「というわけで、生徒会執行本部に忍び込むんだロボ」 〜〜〜 「やめて、ハチ五郎君。一人で行くなんて危ないわ!」 「そうだよ、無謀すぎる。せめて、僕を連れていってくれ…」 「みんな、気持ちはうれしいが、ここは俺一人で行くぜ… 待っていてくれ、俺は必ず戻ってくる」 「ハチ五郎……!」 「八ちゃん!」 「ハチさん!」 「ハチやん!」 ……以下略。 「ふ、心配するなよ。 それより、帰ってきたら霞の熱いスープが飲みたいな……」 「ボ、ボクは万年拒食症だよ。それでもいいなら……」 後ろ姿に片手をあげながらハチ五郎は1人旅立った。 夕日に向かうハチ五郎に、ハム四郎が最後の言葉を投げかけた。 「ハチ五郎、もう止めはしない。行きたいならいけ。 だが、戻ってきても霞のスープだけはやめておけ……!!」 〜〜〜 ハチ五郎は涙を流す仲間と1人血を流すハム四郎に見送られて来たのだった。 どこまで本当かはわからないが。 ハム四郎の言葉は胸にしみた。いや、腹にしみた。 グウとをたて、胃袋がハム四郎に感謝を捧げている。 生徒会執行本部は3つある新校舎の一つを完全に支配に治めていた。 入り口には複数の見張りがおかれ、廊下にも警備の生徒が歩哨に立っている。 監視カメラに赤外線と最新警備も備え付けられていた。 「は、入りようがないロボ」 元々でかい口をさらにあんぐりと開けてハチ五郎はあきれかえった。 「ここは超能力で打破ロボ! 超能力20だか、21だかしらねえが、 おれっちは22世紀の猫型ロボットだ拳!!!!!!!!」 あっという間にハチ五郎の体型が丸みを帯び、全体的に青と白で構成された 『猫』に変化していった。 こいつで変装は完璧だロボ。 ハチ五郎は猫の姿のまま、正面切って生徒会執行本部に乗り込んでいった。 ビービービー!!!! 今時こんな着信音はないというようなレトロな警報がけたたましく鳴り響いた。 なんだ! なんだ! 生徒会の警備兵達は何事が起こったのかとあわてふためく。 ハチ五郎猫は素知らぬ振りをするが、奥から例の女生徒(神楽坂紗夜)が現れ ハチ五郎を指さすと「その猫が侵入者よ!」と一喝した。 「な、なんでばれたロボ」 「ふふふ、ここは金属探知器もセットされているのよ!!」 がーーーん、猫型ロボではなく、ほんとの猫に変われば良かったロボ。 後悔先に立たず、ハチ五郎はあっさり捕まってしまった。 しまった、長い!! 次回に続けぇ〜〜……。 48.第169話 投稿者: ベガ 今後は超短くしていく予定。 すっぱんすっぱん切りまくりだッ! あと霞は「拒食症」ではなく「過食症」の間違いであることに気づいた>俺。 まあ、どっちでもいいやって感じだッ! 「同士諸君ッ! 我々、『テロリズムで世の中を変える結社』はこのままでいいのかッ!?」 ここはうらぶれた体育館脇のとある部室。 汗と涙と血とその他の結晶がすえた臭いを発生されるプレハブの一室で、 熱い討論が繰り返されていた。 「ど、どうしたというのだ、同志藤子氏、 普段の君からは想像できない激昂ぶりだが?」 「一席の議席も取れぬまま、 我々は毎日無意味に部室にこもったままでいいのか? と問うているのだッ!」 「そう言われても・・・キミはどう思う、つのだ氏?」 「吾輩が思うに、我が結社には悪霊が取り憑いておるのだと思」 「ええいッ! 貴様のオカルト話などどうでも良いのだッ!」 「いや、藤子氏、オカルトは重要だ、なぜなら」 「どうでもいいと言っているッ! そんなことよりも、 このままグダグダやっていたのではどうにもならんと私は言いたいッ!」 「だが、幾度となく計画を立てては、 立てただけで終わっている生徒会長暗殺計画にもいささか飽きてきているが?」 「ふっふっふ、はっはっは、あーはっはっはっはッ!」 「おお!? 普段は物静かな優等生を演じている藤子氏が久しぶりにブチ切れ中だァッ!」 「その通りだよ我孫子氏! 我々に必要なのは行動だッ! 本来テロリズムに必要なのは行動ッ! それあるのみだッ! 下らぬ議論などクシャクシャと丸めてゴミ箱にポイだッ!」 「・・・ということは、何か策があるのでござるか、藤子氏?」 「左様だ、つのだ氏・・・だがその前に彼らのことを紹介しておこうッ!」 「き、君は伝説の酔いどれ天使・赤塚氏ではないかッ!? 生きていたのか・・・」 「それにそっちの君は石森氏! 死んだと聞いていたが・・・」 「左様、一度は死んだ身ながら、 先生の魔界転生の術によって蘇ったのだよ、つのだ氏」 「ち、ちなみに僕は、ま、まだ死んで、な、ないんだな・・・」 「せ、先生というのは、ま、まさかッ!?」 「そのまさかだよ我孫子氏、 先生の力によって我々は不死身の肉体を手に入れたのだッ!」 「せ、先生に会わせてくれ石森氏ッ! 我々には先生の力が必要なのだッ!」 「甘ったれるなッ!」 「あうッ!」 「いったい幾つになるまで先生に頼るつもりだ我孫子氏ッ! 貴様らがそんなことだからライダーもあんなことに」 「いや、今はそんなことを話している時ではない石森氏、 それよりも例の件について話してくれ」 「む・・・分かった・・・では諸君聞いてくれ、 我々は既に生徒会長室に爆弾を仕掛けて来た」 「な、なんだって!?」 「いったいどうやってあの厳重な警戒網をッ!?」 「ふ、我々には幸運にも内通者がいてね」 「まさかそれも先生が絡んでいるんじゃ?」 「いや、それはない。 ともかく、あと数分のうちに仕掛けられたTNT火薬40キロが 生徒会長室を吹き飛ばすことだろう」 「・・・お、おそろしい・・・き、君はなんて恐ろしいことをッ!」 「粛正ッ!」 「ぐはっ!」 「ああ! つのだ氏! し、しっかりしろ! なにをするのだ石森氏!」 「彼のような弱腰が我々の結社をここまで堕落させたのだ・・・」 「なにを勝手なことを!」 「あ、我孫子氏・・・」 「つのだ氏、しっかりしろ、傷は浅い」 「い、いやいいんだ、それより我孫子氏・・・あ、兄貴に・・・」 「兄さんがどうした!?」 「あ、兄貴に・・・名前に星を入れ・・・ろと・・・」 「名前に星だな! わかった! 必ず伝える!」 「よかっ・・・た・・・」 「つーーのーーだーー氏ーーー!!」 一方その頃。 生徒会室でグルグル巻きにされた挙げ句、 天井から逆さに吊られているハチ五郎。 「く、苦しいロボ〜」 「フフフ、 私が見せ物小屋で受けた屈辱はこんなものじゃなかったのよ、ハチ五郎さんッ!」 「な、なんの話ロボ!?」 「あなたも恥辱にまみれて腐れ死ぬといいわッ!」 言いながら沙夜は黒光りする皮の鞭を振り回す。 ビシバシ。 「あーはははははははは!!」 「ぎょぎょーッ! 痛いロボー!」 思いっきりべそをかくハチ五郎。 だが、 生徒会室の床一面に仕掛けれた40キロ余りのTNT火薬に 気づく者は誰もいないのであった。 全然短くならなかった・・・。 つづくッ!! 49.第170話 投稿者: 氏照 「さて、そろそろこの校舎が爆破される頃ね……」 そういって腹心のラッピング壬生を見やる神楽坂。 「は、午後4時50分。あと15分です」 「ば、爆破とは一体どーゆー事ロボ……!?」 「ふふふ、現実の見えない馬鹿どもを使って、 私の目的を達成する……私の手を汚さずにね」 「ここは生徒会執行部の本拠地……! それをなぜ潰すロボ!?」 「あの不遜な女……あの女を抹殺するため。 失敗しても校舎は爆破される、そうなったらあの女はこれを口実に、 反対勢力に対する大弾圧を始めるでしょう。 しかし辺境部にはバイソン柳生らの反生徒会勢力……、 さらに野党や内部の不満分子らもこれを機に反旗を翻すでしょう……。 そうなればこの私も生徒会執行部を二つに割って新たなる党を立ち上げる。 この戦乱をもって真の秩序を……いいえ、 真の支配者の下に学園をまとめる時がやってくるわ……」 「き、君はそれほどまでに……、 この学園に群雄割拠の大乱を起こしてさえもその女を……?」 「そうよ。そのためにいままで屈辱に耐えて、あの女の元で働いてきたわ。 でもそれもこれまで、この時をもってあの女の時代は終わりを告げる……、 闇野美里の支配は終わるの」 「ロボ!」 「さ、壬生?」 「はい、紗夜さまが決起なされるための準備はすでに整っております」 「よし、皆に連絡して。これより品川山の水族館城に拠って兵を挙げますと」 「承知仕りました」 「ハチ五郎さん、あなたとはここでさよなら…… この校舎と一緒に最後を迎えなさい」 「ま、待つロボ!」 神楽坂紗夜の一党が去り、爆発まで一分となった。 どうなる!? ハチ五郎! って、セリフばっかりになってたり……。 へべく 50.第171話 投稿者: ピヴィ どっかーーーーん!! 大音響とともに、がらがらと崩れ去る校舎。 あっちゅーまに粉々になって、風に飛ばされて きれいさっぱり、はいおさらばよ。 「ひゃっほーーーい」 「うっほほーーーい」 「ぐべらごじゃほーーい」 「べちょんべちょんぐびゃほーーい」 奇声とともに幾つかの集団が、瓦解した校舎の周りに集まってきた。 中でも、一番の奇声を上げている男が1人いた。 「ぼんべらぐひゃどがんぶーばんげはぐへぱーーーー!! ぼくはしにましぇん ぼくはしにましぇん 超能力:ぼくはしにましぇん拳ロボ〜!!!! 五体バラバラになっても、僕はしにましぇーーーん」 右腕がちぎれ、足が吹き飛び、内蔵をまき散らしながらも ハチ五郎は生きていた。 しかし、ハチ五郎の奇声におびえることもなく、 一団はハチ五郎に群がっていった。 「ひゃひゃひゃ…ハチ五郎の右腕はスポーツ連合党がいただいた!!」 「ぐへぐへぐへ、ハチ五郎の胴体は、自由と独立党がもらったわぁ!」 「ほほほ…ハチ五郎の左腕は学園女性党がちょうだいしました!!」 「ハチ五郎の左足はテロリズムで世の中を変える結社が(以下略)」 とまぁ、どういうわけかハチ五郎大人気で各政党に 体の一部を持って行かれてしまったハチ五郎 残った頭と右足を超高速でやってきたハム四郎に拾われた。 「助かったよハムちゃん」 でも実は全然助かってないハチ五郎は頭と右足を強引にくっつけられ 妖怪一本ダタラばりに奇妙になってしまった。 体を奪われたハチ五郎。一体なぜ、彼らはハチ五郎の体を持っていったのか そこに謎があるのか、ないのか、発展するのかしないのか すべては次回を待て!! |