超能力ロボ学園世直し水滸伝

     ハチ五郎 最後の聖戦


 

51.第172話
投稿者: ベガ

「というわけで、俺の身体を取り戻して欲しいロボ」
妖怪に成り下がった妖怪ロボ・ハチ五郎はハム四郎以下仲間たちに
泣きを入れていた。
「だそうだ、どうするよ、みんな?」
「あいたたた! ボク、急にお腹が痛くなっちゃったよ」
「それはいかんという噂でごわす、おいの肩に捕まって保健室へ向かう
という噂でごわす」
「え? で、でもキミの肩に捕まったらジャイアントロボの肩にちんま
り乗る金田少年みたいになっちゃうよ」
「金田少年が誰かわからないでごわすが、大丈夫でごわす、さ、捕まる
でごわす」
「おいおい、何をフラグ立てに精を出してるロボ! 俺の身体をもう
ちょっと案じるロボよ!」
「ま、春だということでゴクアク、恋の芽生える季節でゴクアクよ、
既にオペレーターとアナウンサーB子はしっぽりどこかへ雲隠れでゴクアク」
「おのれ〜、許さないでロボ! 人の幸せほど苦々しいものはないロボ! 
必ず復讐してやるロボ!」
「まあまあ、待つでござるよ、
短気を起こしても事態は変わらないでござるよ健一氏」
「だ、だれロボ!?」
「いやでござるな、ニンニン、拙者は伊賀のバカ丸、健一氏の家に居候
しているフリーターとは名ばかりのいい年こいて無職の忍者ではござらん
か、ニンニン」
「そんな奴は知らないロボ! それに俺は健一氏ではないロボ!」
「かんらかんら! 笑かすでござるな健一氏、拙者こんなに笑ったのは
久しぶりでござるよ、ニンニン」

伊賀のバカ丸の好感度が上がった。

「上がるな! ていうか、一体全体おまえは何者ロボ!」
「そうでござった、健一氏に大事な話があったでござるよ、ニンニン」
「相変わらず俺は健一氏ではないんだが、話は聞いておこう」
「実は健一氏の持ち去られたパーツには幻の聖球が隠されていたという
のが信頼できる筋からの報告でござる、ニンニン」
「な、なんだってェッ!」

よし。
ちったぁ短くなったろう。
つづけぇい!

52.第173話
投稿者: 氏照

ハチ五郎の体に聖球が隠されているッ!
驚愕の事実に驚きを隠さない一行。
ともかくもハチ五郎の頭と右足を分解にかかる。
「って、分解するなーッロボ!」
「そうなん? したらすぐ見つかるぜ」
「なんかこう、近代的な機械で調べてほしいロボ」
「しゃあねェなァ、じゃあポチよ頼むぜ」
「ははッ! オレッちの出番だなッ!
この自慢の嗅覚で一発でわかっちまうぜッ! あの娘のハートもなッ!」
「えらく原始的な気がするロボが……まあ、分解されるよりはいいロボ」
クンクンと四つん這いになってハチ五郎に鼻をこすりつけるポチ太郎。
「わかったぜ、ハチ五郎!
どーやらお前の体内にあったのは聖球じゃなくてグローブのようだぜッ!」
「グローブ? むむ、
これでボール、バット、グローブと三種の神器がそろったロボね」
「でェ、頭ン中にグローブがあるのかよ?」
コツコツと竹刀でハチ五郎のおつむを叩く。
「いや、ほかのパーツの中のようだぜッ!」
「チッ! じゃあ敵さんに奪われたってことか……」
「ねえねえ、敵ってだれなのさ?
ボクたちだれかと戦わなくちゃいけないの?」
「ん? そういえばそうだな、別に俺らが聖球を探すいわれもないしな」
「何をいってるでござる。
健一氏を助けるのは忍者のつとめでござろう、ニンニン」
「ま、とにかく俺たちはもうラーメン食って帰るからなっ!」
「五郎ちゃん、がんばってねッ!」
ぞろぞろと近所のラーメン屋へと向かう一行。
残されたのは一本ダタラハチ五郎と伊賀のバカ丸。
「くそー、ともかく一刻館泊に籠もって軍備を整えるロボ!」

つづく

53.第174話
投稿者: ピヴィ

「軍備は整ったロボ」
「ねむいー」
「有無。今日は寝て、明日決戦に挑もうぞ」
「と言うわけだ」
「どういうわけだか、わかんないんだけど、ひたすら眠いのには、同意するね」
ちゃら、ちゃら、ちゅわわわ〜ん
はい、ぼっしゅーとん
「朝になったな」
「うむ。なった」
「成ったからには行かねば成るめぇ」
「いくか?」
「うむ」
「いこう」
「いこう」
そういうことになった。
どうやら、先に進むことになったようで、
一行がまず向かったのはこの組織の元であった!!

今日はこれで勘弁してください。
ギャグもなにもないけど、話も進んでないし、イベントもないけど
限界でし。次回に期待してくれ!!

54.第175話
投稿者: ベガ

「と、いうわけで『テロリズムで世の中が変わるほど現実は甘くねえ
とか泣きごと言ってんじゃねえよバーカ!』
結社の前にやって来たでござる、ニンニン」
「どうやら連中は中にいるようだロボ」
「健一氏、健一氏」
「だから俺は健一氏ではないと何度も言ってるロボ」
「じゃあ腐れ妖怪殿、ここは拙者に任せるというのはいかがでござろうか?」
「く、腐れ妖怪って・・・てめえこっちが下手に出てれば勝手なハガァッ!」

忍者のクリティカルヒットが決まった。
ハチ五郎の首はボロリとこそげ落ちた。

「な、なにするロボ! 手刀で首を跳ねるとはどういういわれロボ!」
「大丈夫でござるよ健一氏、ここはこのバカ丸を信じるでござる、ニンニン」
そう言いつつバカ丸は
懐から全長2mはあろうかという対戦車ライフルを取り出し、
毎分二千発の速度で乱射し始めた。
「これは20mm劣化ウラン弾でござる、効くでござるよー、ニンニン!」
嬉しそうにバカ丸が語る側から結社の部室が跡形もなく崩壊していく。
「や、やめるロボー!!
あの中にはもしかすると聖グローブがあるかも知れないロボー!」
「臭いものは元から断たねばダメでござるよ、ニンニン!!」
最終的に壁の一部を残し、『テロ(中略)結社』の部室は綺麗に片づいた。
そこに横たわる穴だらけの死体を転がしつつ、聖グローブを探すバカ丸。
「うーん、どうやらここにはないようでござるな、
ニンニン、さ、次に行くでござるよ」
意気揚々と先を急ぐバカ丸。
死々累々の血の池地獄を渡りながら、
ハチ五郎はとんでもない奴を仲間にしてしまったと思うのであった。

うし!
さらに短くなった。
このままつづけぇいッ!

55.第176話
投稿者: 氏照

――品川山水族館城――

冷たい石造りの部屋には城の主神楽坂紗夜と、
その腹心ラッピング壬生の二人の姿があった。
「紗夜様、伊賀のバカ丸……
いえ、スペース忍者土瓶ムシ丸から報告がありました」
「ふうん、それで?」
髪を後ろにはらい壬生の瞳を見つめる紗夜。
「は、『テロ(中略)結社』のアジトには例のモノはなかったようです」
「奴らの始末は?」
「それは跡形もなく、消し去ったと」
紗夜の唇に残酷な笑みが浮かぶ。
「フフ、それでいいわ……」
「すでに品川区、大田区、港区は我々の支配下にあります。
これらの軍を集め、先手を打って本丸、新宿を討ってはどうかと……」
壬生の確かな献策であった。
「……確かに現状の戦力で新宿の美里の軍を破るのは容易いでしょう。
でも、今あの女を倒しても『聖球』を手にしていなければ
支配はままならないわ。まずは聖球探しを優先させなさい」
「は、紗夜様の仰せの通りに……。
では引き続き土瓶ムシ丸にハチ五郎を監視させ、
聖球探しを進めさせます」
「ええ、そうしてくれる?」
音もなく、ラッピング壬生が消える。
残された紗夜の手には、『聖バット』が握られていた。

一方そのころ――

きらびやかな装飾の施された広間。
赤い絨毯のその先の玉座に、生徒会長闇野美里の姿があった。
ここは新宿区都庁城。
東京を見渡すツインタワーの威容は王者の城に相応しい。
玉座の前にはウエスタンスタイルのメキシコ国籍の日本人が立っていた。
「ヘ〜イ、美里!
神楽坂紗夜ダケジャナク、女性党モ反旗ヲ翻シタミタイダゼ!」
「ふん、書きにくいだけじゃなく読みにくいセリフを吐くのは……
あなたね! ウラン・クロード・ヴァンダム!」
「オウ、ヒドイネ美里!
ミーハコンナニモ忠実ニ美里ニ使エル下僕ナノニ!」
「ええい、うるさい! あなたは今回は『ソウデスネ』とだけ言ってなさい!」
「……ソウデスネ」
「やっと静かになったわ。
フフ、神楽坂紗夜など放って置けばいいわ。
結局、最後に勝つのはこの私なのだから……」
「ソウデスネ」
「どうせほかのモノ共には『聖球』を手にすることは出来ない……、
聖球の“正体”を知っているのは私だけなのだから」
「ソウデスネ?」
「『聖バット』や『聖グローブ』など意味をなさないわ……
それに気づかぬ愚か者たちことなど気にかける必要もないの」
「ソ、ソウデスネ」
「フフ、ただこの混乱を利用した方がやりやすいのは確か。
争いを長引かせる必要はあるわね」
「ソウデスネ〜」
「全校内に非常事態宣言を出しなさい!
地虫共にこの学園の支配者……“神”の鉄槌を下す必要があります!」
「ソウデスネ!」
「……なんか私がずっと独り言言ってるみたいじゃない?」
「ソウデスネ(笑)」
「殺す……ッ!!」

ちと長いか!?
つづく

56.第177話
投稿者: ピヴィ

ひゅるひゅるひゅるひゅる……
ごいーーーーん!!
空から金槌が降ってきてハチ五郎の超合金の頭に
直径5cm、深さ3cmのへこみが出来た。

「ふふふ、神の鉄槌は下された」
こっそり喜ぶ闇野美里。
「ソーナンス!」
ちょっとセリフを変えて
ロイド・ヴァンダム似のウラン・クロード・ヴァンダムが
相づちを打った。

しかし、所は変わって、ハチ五郎達の居る『テ略結社』前。
「痛いロボ〜」
「なんでこんなもんが降って来るんだ?」
「それにしても、ハチ五郎で良かったゴクアク」
「っていうか、ほんとにこれでよかったのか?」
「いや、まだ先があるかもしれない……」
「ハチ五郎の左足も見つかったんだ。
一度、練馬高野台城へ帰って、博士にくっつけてもらうロボ」
そういうことになった。

続く。

57.第178話
投稿者: ベガ

「待ていィッ!」
「ロボッ!?」
制止の声に気づき、ハチ五郎が辺りを見渡すと、
テロ(中略)結社の面々がむっくりと起き上がりつつあった。
「な、なんと! これは妖術の類でござるか、ニンニンッ!?」
「ふはははは! 我らは不死身! 不死身F藤雄とは俺のことだァッ!」
「同じく、不死身藤雄A(アナーキー)!」
ぞろぞろと立ち上がったテロ結社の皆さんは、身体の所々がなかったり、
お腹から変なのが出てたりと散々な感じであるにも関わらず、
わりとピンピンしているのだった。
「や、やばいロボ! ここはアンデットの巣だったようロボ!」
「我らテロ結社は全員、先生の力により冥府より蘇ったぞ! ハチ五郎!」
ずるずると嫌な音を立てながら、
テロ結社の面々はハチ五郎たちを取り囲んでいった。
「健一氏、健一氏」
「な、なんだロボ!」
「拙者、ピンと来たでござるよ、ニンニン」
「・・・今、無理矢理『ニンニン』と入れたロボ?」
「ソノシツモンニハコタエラレマセン、モウイチドハジメカラソウサシテクダサイ」
「おお!? 最近流行のロボモードになったでロボ」
「そうではないでござる、それより拙者に名案があるでござる、ニンニン」
「ええ〜、また名案〜?」
「こんどは大丈夫でござる、確実でござるよ、ニンニン」
「ん〜、じゃあ、やってみて」
「じゃあ、このスイッチをポチっとなァッ!!」
バカ丸(だったと思う)は懐から取り出したエアコンか、
あるいはテレビのリモコンのようなもののスイッチを入れた。

その時、衛星ひまわりは雲の異常な動きをキャッチした。
あたかも隕石が飛来した時のように、雲は竜巻状に螺旋を描き、
地表のある一点を覆い隠すように激しい動きを見せていた。
衛星カメラが倍率を上げ、なんとかその地表の様子を捉えようとした。

「あれはなにロボか? あの空から降ってくるでっかいのは?」
「あれは月面から発射されたマスドライバーでござるよ、ニンニン」

一瞬にして音は消え失せ、
地盤が地表を弾け出たような衝撃が襲った。
直径10キロ四方に渡って建造物は軒並み倒壊し、
上空高く舞い上がって落ちた。
もうもうと立ち上る土埃がやがて晴れると、
そこには巨大なクレーターが出来上がっていた。

恐るべき伊賀のバカ丸、いや、スペース忍者土瓶ムシ丸の超破壊力!
他の党には、もっと凄い奴等がいるに違いない!
次回
『ジェネレーションギャップ! 僕もあの頃若かった! の巻』
お楽しみにッ!!

58.第179話
投稿者: 氏照

〜府中競馬城〜
学園辺境のこの城にはバイソン柳生とその一党が拠っていた。
彼らは独自に他校と交易を行い辺境地域では最大の勢力を誇っている。
「みなさ〜ん、こんちまたまた。
みんなのアイドルぷりちぃ・せくしぃ柄パンツ後醍醐やでぇ〜」
嬉し恥ずかしな感じで柄パンが十畳ほどの和室に現れる。
「挨拶はいらん……それより例のものは?」
柄パンよりも一段高いところに座しているのは大将のバイソン柳生。
「ワイに限って失敗なんかあらへん。
もちりんで『聖球』は手に入れてきましたでぇ〜」
懐から取り出した聖球をバイソンの目の前に厳かに置く。
「ククク、よくやった……これさえあれば美里の小娘やバッファローの糞兄
も容易く討てるというもの……」
聖球に手を伸ばすバイソン、しかし手が触れようとしたそのとき、
聖球から凄まじい電撃がほとばしりバイソンを直撃する。
一瞬で黒焦げになったバイソンはぷすぷすと煙を上げながら倒れる。
「ぐハァッ!!」
「ははッ! やっぱ恐ろしい力を秘めてるみたいやなァ」
「そらそうアルアルネ、このボールには魔神ブソアルネークが
封印されてアルアルからネ」
奥の障子を開けてシン・オーツカ博士が入ってくる。
「力なき者がこの球を使いこなすにはやはり聖バットが必要アルアルネ」
「聖バットは神楽坂はんが持ってはりましたなァ、ちと面倒やなァ」
「こーゆーときのためにあの男がいるアルアルネ、やつに任せるネ」
そういってオーツカ博士が指差した先にはあの男が控えていた……。

久々につづけッ!