超能力ロボ奥州流れ旅


 

超能力ロボ奥州流れ旅(第1話)
投稿者: 氏照

やあ! オレは超能力ロボ八五郎U世だ!
今オレは弘前の街にいる。
なんとなく宇宙を流れ旅していたらここにいたんだな。
ともかく、日本に来たからには刀一本浪人旅しかねーな。
うん、そういうことに決定。
このオレの89の超能力を持ってすれば、
どんな剣豪も敵じゃない。
とりあえずこの東北地方で活躍して、
いつかは江戸でメジャーになるぜ!

つづく


第2話
投稿者: べが

東北で強かった奴なんて知らないんずら。
やっぱ剣術っつたら九州に限るずら。
やっぱ薩摩っぽずら。
でも弘前から九州は遠いずら。
でも89の超能力があれば大丈夫ずらな、きっと。
んじゃ、さっそく愛車のB29に乗り込んで・・・。
って誰だおまえっ!

へべく


第3話
投稿者: ピヴィ

八五郎の愛機はB29グライダー。
こいつに乗れば九州だろうとM7X星雲だろうと
ひとっとびだぜい。
ばびゅーんと飛べば……
ぶすんぶすん
あれ?
あーーーーれーーーーー。
ぼっちゃん。
「池ぽちゃとは情けない。
拙者がゴルフのなんたるかを教えて進ぜよう」
なに!
このプロゴルファー八五郎に向かってなんて口の効き方だ。
「誰だこの野郎!!……お、おまえは!!!!」

つべく


第4話
投稿者: べが

「チェストォォォ!」
驚く八五郎を意にかえさず、奇声を発し、猛然と八五郎に突撃する初老の男。
その手には一番アイアンが握られていた。
鋭い切っ先があわやと言うところで八五郎の鼻先をかすめる。
「くっ!」
瞬間的に後方へと飛び退く八五郎だったが、その動きを察した男の追撃は休むことがない。
「いやあああ!」
がつりという鉄同士がぶつかり弾ける音が辺りにこだました。
男の必殺の一撃を八五郎はその額で受けとめていた。
「な、なにっ!」
男の顔に驚愕の表情が走る。
「食らえ! 89の殺人技のひとつ!」
そう叫びつつ八五郎は男の頭を抱きかかえた。
ごい〜〜ん!
「がはっ!」
どさりと棒のように倒れた男に目も向けず、八五郎は遠い目で呟いた。
「俺の明日はどっちだ・・・」

つづけ


第五話
投稿者: ピヴィ

父の敵〜
絹を引き裂くような悲鳴とともに
竹槍を持った婦人会の一団が突撃をかけてきた!
八五郎U世が、あわやV世になるところだったが、
64の関節技の一つ
軟体くにょくにょ拳のおかげで何とか躱すことが出来た。
この技は自分の関節を柔らかくして体をくねらせ
敵の攻撃を躱すという難度の高いウルトラCなのであった。
婦人会の一同は突撃をとどめることが出来ず、遙か彼方、
三国一の花嫁を目指して明日へダッシュしてしまった。
ふ、俺も罪な男だぜ。
一人でそううそぶいて見せた八五郎であった。

しかし、そんな八五郎にも安息の日々はやってこなかった。
未だ目指す九州は見えず、
銀座あたりでぎんぎんぎんだった。
なぜだ、何故ここにはゴルフ場がないんだ。
相撲も取ることが出来ないではないか!
電車に乗って、さまよい歩くこと一つ半
八五郎は見事ゴルフ場へとたどり着いた。
気持ちよくドライバーでかっとぱした後、
振り向くとキャディの姿が変わっていた。
「きさまは!」

へづく


第6話
投稿者: 氏照

「き、貴様は佐々木小次郎の子孫(自称)の佐々木おさみ!」
2本のパターを両手にかまえる佐々木。
「宮本武蔵が混ざってるぞ!」
「いいんだ、なんでもアリだ」
「それよりも、超能力ロボよ! 私とパッティング勝負だ!」
「なにい!? パッティングだとう?」
焦る八五郎U世、89の超能力を持ってしてもパットは難しい。
プロゴルファー○ルでなければ不可能だ。
「ふハハはは! 明日の巳の刻、ハチ公像の前で待っているぞ!」
佐々木おさみはそういった途端、2本のパターをハゲシク回転させ、
竜巻を起こして疾風のごとく消え去った。

つづく


第7話なんじゃねえかな、たぶん・・・
投稿者: べが

「コンピューター、巳の刻というのが何なのか教えてくれ」
八五郎は愛車B29スペシャルに車内に戻ると、早速おさみさんの言葉を分析することにした。
彼女の言ってることがシテイボーイの八五郎には理解できなかったのだ。
「解読不能」
「そうか・・・では、ハチ公像というのは?」
しばしの沈黙の後、B29スペシャル(ヒロミ抜き)がそのヘッドライトを激しく点滅させた。
「該当する惑星の名前を発見」
「ここからどの程度の距離だ?」
「ワープ3で1時間12分ほどで到着」
「よし! 早速ワープ3でハチコウゾウへ出発」
「了解」

つづけ


べがの続き・・・8わ
投稿者: FUU

「ワープ開始!」
「だめです!!
  まだ波動エンジンにエネルギーが充填されていません」
「なんだとうぉ!!」
八五郎は、おもいきりコンピュータを叩いた
・・・ビィービィー・・・
愛車のB29が悲鳴を上げる・・・?
「どうしたんだ?」
「ただ今よりワープを開始します・・・
 目標は、M68星雲」
「なんだと!!
  ガッテム!!」
さっきより激しくコンピューターを叩く!!
・・・ピィー・・・
「自爆スイッチが作動しました
 5分以内に安全なところに非難してください」
「わーお!!
  たーすけてぇ〜!!」

じかいに続く気分でいっぱい。


第9話
投稿者: 氏照

ズガガガッ! ボガガ!
ドガァァァァァァンッッ!!!
凄まじい音を立て爆発するB29スペシャル。
しかし、冷静なハチ五郎U世はすかさず89の超能力を使う。
「よし、何事もなかったかのような気がした気分な超能力だ!」
インド仕込みのサイキックパワーが炸裂!
何事もなかったかのように宇宙に投げ出されるハチ五郎U世。
「しまった! 宇宙には酸素がない!」
あわてふためるハチ五郎U世、
しかし超能力ロボである彼に空気は関係ないハズだ!
「オレはガソリンで動いているから空気が必要なんだよ〜!」
再びピンチに陥るハチ五郎U世。
このまま宇宙の藻屑と消えてしまうのか!?

つづく



スペシャル企画
投稿者: 氏照

ハチ五郎U世、ひみつしょうかいのコーナー

ひみつその1 「89の超能力」
ハチ五郎U世の89の超能力は、
インドの山奥で修行して会得したものである。
ハチ五郎が二十歳の時、
ヒマラヤの山中で行き倒れになっていた、
ダイブ・バッタを助け、彼に師事したという。
彼は2万152ぐらいの超能力を使う、
金星人だと言われている。



第十話
投稿者: ピヴィ

うーん、もずくは好きじゃないなぁ。
って、ちがーう。
よし、バリアーを張ってこの場をしのごう。
89の超能力の一つ!
メカ○ッパバリアー!!
ぷっぷぷぷー
どこから出したのか八五郎U世がラッパを吹くと
そこからいくつもの泡が現れ八五郎のまわりに薄い透明の幕が現れた。
これで安心だ。
とホット息を付いた……!!!
もともと空気のないところでバリアーを張ったところで
バリアー無いに空気があるはず無いじゃないか!!
再び逆境に戻った八五郎U世
そこへ轟音をたてながら近づく黒い影があった。

へづく


第壱拾壱話
投稿者: べが

「やあ、ハチ五郎君じゃないか。こんなところでなにやってんだい?」
ハチ五郎はパンパンに膨れ上がった体を反転させ、黒い影を見やった。
そこには全長2万キロを越す超巨大戦艦がいた。
「なんだか死にそうな目に遭ってるみたいだね、あはは」
巨大戦艦のブリッジからその声は聞こえてくるようだった。
「き、きさまは柳生! 全盛期の狂牛病で死んだはずでは!」
とハチ五郎は叫ぼうとしたが無理だった。
まるで下関のフグの如くパクパクと哀れに口を開閉するのみ。
「まるで下関のフグのようだね、ハチ五郎君。ぷぷぷー」
遠のく意識の向こうでハチ五郎は、
フグの刺身を死ぬ前に食べておかなかったことを猛烈に後悔していた・・・。

一方その頃・・・
「遅い!」
佐々木おさみは激昂していた。
「ハチ五郎は何をしておるかっ!」
すでに約束の時刻を15時間ほど経過していた。
いまだハチ五郎が来る気配はない。
「メールアドレスまで教えたというのに連絡ひとつないとはっ!」
おさみの傍らには既に屍の山が築かれていた。
「ちょっとお嬢さん、僕とお茶でグボップ!」
「ふん!」
また一つの屍が加わった。
「ええーい! こうしておっても埒があかぬわ!」
そう言うとおさみは、ハチ五郎のいそうな場所へと向かったのだった。

つづけ


超能力ロボ奥州流れ旅(第12話)
投稿者: 氏照

「出ろぉっ! ブースターァァッ!」
まるでG○ンダムのように宇宙ブースターを呼び出す、
佐々木おさみ改めマリア・マクドナルド。
そのまま走り出し、スカイ○イダー並のジャンプで空へと舞い上がる。
「よしっ! 合体! 装着完了!」
宇宙ブースターとドッキングし、
スペースマリア(宇宙戦対応)となった佐々木おさみ、
24歳(彼氏イナイ歴24年)は今、
宇宙へと新たな戦いの場を移すのであった。

つづく


第13話
投稿者: ピヴィ

うう、もう動くことが出来なくなってきた。
空気がないうえに、まったく圧力のない空間で
風船のように膨らんでしまった八五郎U世。
「よし、今だ。八五郎にとどめを刺すのだ」
戦艦のブリッジでバッファロー柳生が吠える。
波動砲エネルギー充填完了、発射できます。
オペレーターが八五郎の死の宣告をする。
そして手を下すのは!!
「撃て!」

ずどーーーーーーん!!!!!

戦艦の前部から光の道が吹き出すと
八五郎に直撃する。
しかしどういったことだろう、波動砲の圧力によって八五郎の体が元に戻り、
そのエネルギーによってガソリンに点火。
力を取り戻した八五郎。
よし、元気百倍タコパンマン!!
89の超能力の一つ。タコの滝登りー!
超能力によってタコのように姿を変えた八五郎は
波動砲の光線の中を逆流し、戦艦への侵入に成功したのだった。

つべく


第壱拾四話
投稿者: べが

「ふうー、なんとか助かったぜ。生まれて良かったロボ体質」
ハチ五郎の独り言が広い艦内にこだました。
「それにしても柳生の奴め。
いかに俺様が奴の一族を皆殺しにしたからとは言え、
それはないだろうという対応だったぜ」

一方、超巨大戦艦ギャラガ88のブリッジ。
「艦長! 標的見失いました!」
「なんだと!」
バッフォロー柳生は取りあえず驚いてみた。
「ふふふ、さすがは我が生涯のライバル。そうでなくては我が一族も浮かばれぬ」
そしてニヤついてみた。
「よし! 不死身のハチ五郎と言われた奴のことだ。
既に我が艦内に潜り込んだに違いない。
早速見つけだし、その首を跳ねるのだ!」
「ははー!」
 
「見つけたぞハチ五郎!」
大気圏を脱したスペースマリアは、そのノズルを全開に広げた。
そのスピードが一気に跳ね上がる。
視界にグングンと迫る巨大戦艦に向かって、マリアは咆吼した。
「地獄へ落ちろぉぉおおお!」

つづけろ


第15話
投稿者: 氏照

「ふ、そんな船に隠れてもムダだぞ! ハチ五郎U世め!」
スペースマリア(以後スペマリ)の透視アイが戦艦内の彼を捕らえる。
「終わりにさせてもらう!」
彼女の右手のサンドウェッジが刃へと姿を変えていく。
それはまさしく、至高の名刀『練馬高野台ぽん太』だった。
太陽系1の神剣である。
『練馬高野台ぽん太』が白い輝きを放ち始める。
そして彼女はそれを大きく振りかざす。
「必勝滅殺! 銀河宇宙大激斬ッッ!!!」
気合いの声と共に銀河最強の必殺技を繰り出すスペマリ。
輝く刃が超巨大戦艦ギャラガ88に迫っていく!

「キ、キャプテン! 正体不明の光がこちらに!」
「なんだと、はっきり報告せんか!」
そういってディスプレイの方に振り返るバッファロー柳生。
そのときすでにメインモニターは光で埋め尽くされていた。
「ひ、光が衝突、う、うわァァァーッ!!」
全長2万キロの船体がまっぷたつに裂けていく。
戦艦の内外を問わず爆発が広がる。
「ま、まさか……こんなところで……!」
それが宇宙セールスマン柳生の最後の言葉になった。

「何が起きたロボ? また宇宙に投げ出されるのかロボ?」
何も知らないハチ五郎U世、
この爆発に巻き込まれ再び地球に向かって飛ばされていく。
「オレはドーナルろぼーッ!?」

つづく


16話
投稿者: ピヴィ

一筋の光が地球に落ちた。
摩擦熱にも耐えられるスーパーぼでぃのロボはっちゃん。
そのおかげで無事に地球に降り立つことが出来たかに見えたが、
激突の衝撃で首の骨が折れてしまったようだ。
どこかにスランプに陥っているドクターはいないかなぁ?
山手線に乗って(変な方向に曲がっている首を周囲の視線にさらしながら)
「しぶやー、しぶやー」
しぶやへと降り立つのだった。

「待っていたぞ、ハチ五郎」
ちゃっちい犬の像の前にスペースマリア改め佐々木・ポンタ・おさみが立っていた。
「おまたせー」
顔に満面の笑みを浮かべながら両手を振ってかけていく。
しかし、佐々木・ポンタ・おさみは後ろを向いたままだ。
時間に遅れたのを怒っているのかな?
「ごめんごめん、ちょっと仕事がおしちゃて」
ハチ五郎は適当な良いわけをする。
「うそ!」
目に涙を浮かべ、おさみが振り向く。
「私は遊びだったのね!」
危ない雰囲気を醸し出す。
「貴方を殺して、私は生きる!!」
なんか、とっても自分勝手な言い分だ。
佐々木・ポンタ・おさみは手に握りしめた2尺6寸の愛刀「練馬高野台ポン太」を
振り上げる。
ハチ五郎、とっさに我に返り
「応!」
と気合いを入れてぶらぶらになった頭で応戦した。
フレイルのように振り回し、佐々木・ポンタ・おさみを狙う。
ごいーん、ごいーん
と刀と頭がぶつかり合い、火花を散らす。
やるな!
腕は互角と見えたが、なにぶん頭を振り回すので
ハチ五郎は目が回り始めた。
こいつは分が悪い。
ここは89の超能力を使わなければなるめぇ。

つづく


第壱拾七話
投稿者: べが

一筋の光が地球に落ちた。
摩擦熱にも耐えられるスーパーぼでぃの超巨大戦艦ギャラガ88。
そのおかげで無事に地球に降り立つことが出来たかに見えたが、
激突の衝撃で機首が折れてしまったようだ。
地球は一瞬の内に火の海と化していた。
炎は230日間燃え続け、全てを灰へと戻した。
僅かに生き残った人々は希望の地を求め、あてのない旅へと出たのだった。

陰鬱たる雲が世界を覆っていた。
死の灰が風に舞う。
砂漠と化した荒涼たる風景の中に人影があった。
二つの人影が時折、交差し、そして離れる。
「破ぁぁ!」
「無ぅぅ!」
一人は取れかけた首をブン回し、
一人はパターを叩きつける。
二人の疲労の色は濃い。
「ちょ、ちょっと待て・・・」
「なんだ! まだ勝負はついてはいないぞ!」
「今、気が付いたんだが、この辺りの風景、以前と変わってないか?」
「なに?」
「さっきまであったはずの駅やビルがなくなっているように俺には見えるんだが」
「そ、そう言われてみれば・・・」
「隙あり!」
「ぐはっ!」
コンパクトに畳んだ首が鳩尾を捉えた。
「ふふふ、必殺の超能力がひとつ、油断大敵火事親父拳だぜ」
「ひ、卑怯なり・・・ぐふ」
「さて、宿敵おさみちゃんですも倒したことだし、どうするかな?」
ハチ五郎は誰に言うともなく呟いてみた。

つづづ


第18話
投稿者: 氏照

かろうじておさみを撃破したハチ五郎U世であったが、
数々の激戦でその鋼鉄の体は限界をむかえていた。
「ふ、オレもここで終わりかもしれんロボ……」
赤い砂塵が吹きすさぶ大地で立ちつくす超能力ロボ。
がっくりと両手、両膝をつき、瞳を閉じる。
「ハチ五郎U世……ハチ五郎U世よ……」
ハチ五郎の頭にどこかで聞いた声が響く。
それはとても懐かしい声だった……。
「こ、この声は……大親友の白パンツ仮面くん……」
そう、ハチ五郎U世とは幼稚園から大学までいっしょだった、
幼なじみの白パンツ仮面の声である。
ちなみに今は火星の大統領補佐官をしている。
「君はまだ倒れてはいけない、地球が君を必要としているんだ!」
白パンツ仮面のさわやかボイスがハチ五郎の脳にしみこむ。
「で、でもおいどんの体はもう……お終いでゴワス……」
「心配しなくてもいい、僕の魂を君と融合すればいいんだ」
「し、しかしそれじゃあ君はどうなる?」
「ふふ、僕ことはいいよ、君には白パンツのことで世話になったからね、
その借りを返すときが来たんだ」
「白パンツ仮面くんーっ!!」
暖かくやわらかな光がハチ五郎U世を包み込む。
そして、一瞬、強い輝きを放ち、すぐにはらはらと消えていく。
そのあとには、力強く、ハチ五郎U世が立っていた。
いや、もう彼は超能力ロボハチ五郎U世ではない、
白パンツ仮面の魂をも宿した彼は、新たなるヒーローとなった。
その名も……
「スーパー超能力ロボハチ五郎G(グレート)だぜッ!!」
新たに2038の超能力を使う、そこそこな感じのロボットである。
そして、彼の旅は新たなる展開を迎える……

【スーパー超能力ロボ関西食い倒れ旅】編につづく(第19話以降)