超能力ロボハチ五郎シリーズ
学園大活劇編
| 第29話(学園大活劇編) 投稿者: べが 穏やかな木漏れ日が光り輝いている。 季節は春。 誰もが恋する季節。 ハチ五郎は一人、高台に立っていた。 8時8分。 もうすぐ彼女がやって来る。 タッタッタッッタ・・・。 ほら、軽やかな足音がもうそこまで聞こえてくる。 彼女は毎朝、この坂道を駆けてくる。 タッタッタッタ・・・。 はやる気持ちを抑え、ハチ五郎は深呼吸をひとつ。 あくまでさりげなく、かつ、爽やかに。 「おはよう、今日も遅刻ぎりぎりだね」 そんな言葉で始まる恋物語。 ハチ五郎は胸に手を置く。 タッタッタッタ・・・。 靴音がもうすぐそこまで。 今だ! 「おはよブグハッ!」 「どけ白豚! 邪魔なんだよ!」 踏みつけるような前蹴りがハチ五郎の顔面を蹴り潰していく。 後頭部がアスファルトにめりこみ、嫌な音をたてる。 遠のく意識の向こうで、ハチ五郎は思う。 そんなワイルドな彼女に俺はぞっこんなのさ(ハート)。 >> 初日 投稿者: ポンタ 学園投稿日初日。ミラクルスーパー超能力ロボ八五郎改め、 略称「はちL」は学園へ続く長い坂道をただひたすらに走っていた。 「うをー!ちこくだぜっ!」 そう彼は初日にいきなり遅刻しそうになっていたのだ。 「にしてもふかくだ。あのあこがれの少女とドキワクのスクールライフが 俺っちを待っているというのに。」 などとはちLがぶつぶつ文句を言っていると、その脇から声がした。 「お先!」 そういうと声の主は、すぐさまはちLを追い越した。 見れば、声の主はこの学園の女子生徒らしい。 「ぬう、俺っちに走りで挑むとはいい根性だ。 しかーし、俺っちも宇宙陸上のアストロランナーと呼ばれた男!(何じゃそりゃ?) まけるわけにはいかーん!」 かくて少女とはちLのデッドヒートが始まった。 ・・・二日目に続く >> 第30話 投稿者: ピヴィ 「おい、ハチ五郎L。遅刻だぞ」 頭から血を垂れ流しながらやっとの事で校門へたどり着くと、 生活指導の柳生先生が校門をわけのわからない物質で出来ているような 摩訶不思議な鎖でがんじがらめにしているところだった。 「おいおい、後3秒あるだろう」 「そーうーかー」 チッチッチーン 「ざんねーん。これでホントに遅刻でーす」 くそう、柳生のやつめ。 しかし、はっちゃん、あわてず騒がず2038の超能力の一つ 飛んでけ飛んでけくるりんぱ拳を用いて 一瞬のうちに飛び越してしまおう。と考えた。 ばびゅーん!! 「そうは行くか!!」 ずどーん。 突如現れた黒い影に簡単に撃ち落とされてしまった。 「だれだ」 「私だ。君の永遠のライバル、セブンだ!!」 「何、お前をライバルと認めた覚えはない!」 しかし、奴がいたのでは学校にはいることもままならない。 これでは何のために学校へ入学したのかわからん。 第一、あの子にあえないじゃないか。 「むむむ、人の恋路を邪魔するやつめ。 犬に食われて死んじまえ拳!!」 わんわん。 超能力によって現れた凶悪そうな顔をした犬たちがセブンに襲いかかる。 ふ、毎日餌付けしていたからな。 超能力にも、地道な努力が必要なのだ。 ぐぎゃー。 無惨にも食いちぎられるセブン。 しかし、急に犬たちがもだえ苦しみはじめた。 「どうしたんだ!」 「ふははは、私の体は紙粘土で出来ているのだ。 あまりの不味さに犬たちも苦しんだようだな」 なんと、紙粘土とは……どうしたものか。 考えあぐね、手を出しあぐねていると、 背後から何かが猛烈な勢いで向かってくる気配がした。 どどどどどどどどどどどどどどどどど…… どっかーん。 「宿敵ハチ五郎L。私をのけ者にして学校へ行くとは!! ゆるせん!! 私も今日からこの学校に通うぞ!! そしてお前とラブロマンスな青春の日々を送るのだ!!!!!!」 たなびくスカート、両の腰に差したパターが光る。 ダークおさみ改め佐々木・コギャル・おさみ見参! おさみはあたりを見渡すが、ハチ五郎Lの姿が見えない。 「ハチ五郎L! 逃げるとは卑怯な。出てこい!!」 新たなキャラ続々登場!(古いキャラばかりだ……) 次回に続く。 >> 第31話 投稿者: 氏照 校庭に倒れ伏していたハチ五郎であったが、やっと目が覚める。 「ふー、気を失っていた間に、 彼女とデッドヒートする夢を見ちゃったロボ」 と、腕時計を確かめる。 「い、いかんロボ、1限目の授業に間に合わないロボ!」 あわてて走り出したハチ五郎L、やっぱり遅刻してしまった。 「はは、今日も遅刻かい? ハチ五郎君」 後ろの席のオペレーターA(バイト)君がにこやかに声をかける。 スクール水着好きの困った少年である。 「ちょ、ちょっとね……」 ハチ五郎はそういって照れ隠しの笑を浮かべる。 「どーせまた女の子でも追いかけてたんでしょ?」 隣の席の女子が口を挟んでくる。 彼女はハチ五郎Lの幼なじみ、陸戦用アンドロイド『霞』である。 ソレナリニ先生(科学担当)の初期の傑作とされる。 一人で地球連合防衛軍の1個連隊に相当する力を持つという。 「う、うるさいロボ! おいどんの運命のヒトは一人だけですたい!」 そして、窓側の一番前の席に座る彼女を見つめる。 「あー、やっぱり彼女がサイコーロボー♪ 霞なんかもー見飽きてるロボからネー」 ハチ五郎たちがわいわいと青春な感じで話していると…… 「みんなも知っているように、今日から転校生がこのクラスに入ってくる」 担任の服部先生が淡々と言う。 ざわざわと教室が騒ぎ出す。 そして、謎のオーラを放つその転校生が入ってきた…… つづく >> 第32話 投稿者: べが 「佐々木おさみ、24歳、独身!」 「同じく超極悪ロボ、17歳、独身!」 転校生二人が自己紹介を終えると、一瞬、教室は静まり返った。 「ねえねえ、超極悪くんの誕生日っていつなのー?」 「3月18日ずら」 「じゃあじゃあ血液型はー?」 「B型プラスαずら」 「うっそー、じゃあ私と相性バッチリじゃーん」 「あんたこの間も集英学園の神無月くんに同じこと言ってたじゃない」 「ねえねえ超極悪くんは前の学校では何て呼ばれてたのー?」 「ご、ごくあくずら」 「はいはい、みんなそれぐらいにしなさい。超極悪くんが困ってるじゃない」 矢継ぎ早の質問責めを服部先生が止める。 「ええー」 「それに一言も触れてもらえない佐々木さんがマジでブチ切れる5秒前よ」 「ていうかー、センセ、いつから女になったんですかー?」 「たった今よ。それより佐々木さんはハチ五郎くんの隣に座って。 彼はクラス委員長だから、いろいろ教えてもらうといいわ」 「押忍」 「超極悪くんは窓際の一番前の席の隣ね」 「了解ずら」 「それじゃホームルームを始めます。今日は旧校舎撤去後の施設の使用について・・・」 キーンコーンカーン。 「おい、ハチ五郎」 一時間目の休み時間になると、超極悪ロボことセブンがハチ五郎の前に現れた。 「おまえの仕業かセブン」 「ふっふっふ、その通りずら」 「貴様、俺の意中の人がいると知って、彼女の隣の席を超能力で奪ったのだな」 「説明的な台詞だが、その通りだ。必殺・席替えで泣きをみるのはもうコリゴリ拳ずら」 「なるほど。そして佐々木おさみを俺に押しつけたと」 「ご名答ずら」 「私がどうしたって?」 「うわっ!」 振り向くとそこには、若干時代遅れなコギャルファッションを バリバリに装備した佐々木おさみが立っていた。 「ハチ五郎、貴様クラス委員長なんだろ。だったら学校内を私に案内しろ」 「ぬう・・・」 「ほれほれ、案内しにいくずら」 「くそぉ〜、覚えていろよ、セブン。この借りは必ず返す」 「さっさと案内せんか」 「わ、わかったよ」 「ちょーと待った!」 突然、一人の少女がハチ五郎とおさみの行く手をさえぎった。 「な、なんだ霞か」 「なんだってことはないでしょう、なんだってことは」 「貴様、何者だ」 「え? 私? 私は五郎ちゃんの幼馴染みで霞っていうの。よろしく!」 「ふん、ボーイッシュな元気少女でも演じているつもりか」 「ちょっとあんた! 転校生なのにそういう態度はないんじゃない!」 「まあまあ」 「五郎ちゃんは黙ってて!」 「そうだ、貴様は黙ってみていろ。 これは女と女がその意地を駆けて男の種を奪い合う熾烈な闘いなのだ」 「ご、誤解を招くような言い方しないでよ! だいたいあんた、なんで背中に羽根なんて生えてんのよ!」 「ファッションだ」 「そんなデビルマンなファッション聞いたこともないわよ!」 「ふっ、遅れているな。イモめ」 「な、なんですって〜」 「もうやめなさいよ霞」 「あっ・・・」 そこにはハチ五郎の意中の女性(ひと)が立っていた。 つづく >> 第33話 投稿者: ピヴィ 「いや〜、若いっていいですなぁ」 「いやいや、服部先生もまだまだ若いですぞ」 「なにをおっしゃる。柳生先生こそ」 「うおっほん」 「あ、え、ソレナリニ先生もまだまだ現役でいらっしゃる」 「そ、そうでもないがのぉ」 「しかし、あのハチ五郎Lめは、クラス委員などをしておるが 素行、態度、学力、どれも最悪で 我が校の恥とまで言われているらしいですなぁ」 「なんと、そんな噂が立っているのですか!」 「これは、我が校の品位をおとしめかねない。 さっそく校長先生にご報告申し上げねば…」 「あの校長は自主退学と自主退職のプロですからな」 「我々が変なとばっちりを受ける前に……」 「ですな」 職員室の心温まる談話を、本人達の希望により音声のみで お送りいたしました。 高さ5m、幅3mと言う巨大な(田舎だから出来る)扉の前に、 生活指導、体育担当教師柳生左右衛門之助忠丸がたっていた。 遙か上空には校長室と銘打たれたプレートが 太陽の光を照り返し、 さんぜんと輝いている。 「校長先生、柳生左右衛門ただいま参上つかまつりました」 「よし、はいれ」 ごうりだいすけばりのバリトンの聞いた声が中から帰ってくる。 「しつれいいたします」 柳生のみが入っていく。 カメラはここまでと言うことなので、これからも音声のみでお楽しみください。 「実は、問題児がおりまして……」 して、 から、 ですので、 はい、 ええ、 お願いいたします。 それでは、 失礼いたします。 ガチャと言う音とともに入ったときよりも5kgは痩せた感じに見える 柳生左右衛門忠丸が出てきた。 「き、緊張した……しかし、これでやつもこの学校にいられまい」 にやり その陰険な顔が引きつったように口をほころばせた。 果たしてハチ五郎Lの運命は……次回に続く!! >> 第34話 投稿者: 氏照 ひとまず、霞とおさみの地球丸ごと大決戦は避けられたが、 険悪なムードは変わらない。 「むむ、まずいロボ……なんとか穏やかに進めんといかんですバイ」 そこに思わぬ助け船が入る。 柳生先生であった。 「おーい、ハチ五郎。クラス委員のお前にちょっと頼みがある」 「何でロボか? 今ちょっと取り込み中で……」 「実はお前のクラスの傷男が旧校舎に入っていったきり帰ってこないのだ。 もう一週間もたったんでな、そろそろ探しに行ってきてくれ。 じゃ、頼んだぞ!」 そういってさっさと帰っていってしまう。 苦情はいっさい、受け付けない。 「そ、そういうわけで、みんなで行ってみないロボか?」 その場のみんなにそう提案する。 「何か宝物があったりしてね!」 と、霞。 「ふ、まあよかろう。この小娘に私の力を見せつけるいい機会だ」 こちらはおさみ。 「ぼ、僕もかい? ちょっと怖いなぁ……」 いつの間にかいたオペレーターA(バイト)。 「そうですね、傷男さんが心配ですよね」 優しい彼女。 ひとまず一致団結したハチ五郎一行。 暗雲立ちこめる中、奈落の旧校舎へと潜っていく…… つづく >> 第35話 投稿者: べが 「な、なんか出そうですよね、この雰囲気って」 オペレーターAはハチ五郎の後ろで懐中電灯を握りしめながら呟いた。 旧校舎一階。 かつて軍事施設として使用されたこともあるという噂の建物は すでに老朽化が進み、近々取り壊しの予定であった。 そのためか、内部は荒れに荒れまくっており、所々に蜘蛛の巣があったりする。 おまけに妙に薄暗い。 「まさかいきなりスパイダーウェブとか来ないよねえ? あれ効果範囲広すぎんだよお」 「内輪ネタはやめるロボ。それより、出るって一体なにがロボ?」 「出ると言えば相場は決まっておろう」 おさみが造作もないと言いたげにほざいた。 「ま、まさかオバケ?」 若干怯えたように霞が言う。 「だだ大丈夫ロボ、こっちには男が四人もいるロボ」 「・・・ちょっと五郎ちゃん、男は全部で二人でしょ」 「うむ。バイトとハチ五郎で二人だな」 「な〜に言ってるロボか、霞とおさみにはちゃーんと立派なものがついてるロボ」 「・・・ついてるって、どういう意味」 「おいおい、それを俺に言わせるロボかー」 おさみは頬を染めると俯いてしまった。 「この糞ロボッ」 霞が言いかけるのを制して愛しの君が割って入った。 「みんな静かにして。チチクリあってる場合じゃないわ」 「ちちくりって・・・これまた時代錯誤な言葉ロボ」 「それよりあれを見てハチ五郎くん」 皆が一斉に前方を見ると、そこには薄暗い中に赤く光る物体があった。 なにやら獣の目が暗闇で光っているように見える。 「お、オペレーターA、懐中電灯ロボ」 だがオペレーターAからの返事ない。 「ど、どうしたロボ?」 「やったー! 見てみておフダ拾っちゃった!」 「そんな役に立たないもんいらないロボ!」 ぎっぎっぎぎ・・・。 そうこうしてる内に赤く光る物体が近づいてきた。 「ど、どうするの五郎ちゃん!」 「先手必勝ロボ!」 言うやいなやハチ五郎はトカレフをガンガン撃ち始めた。 「はんがー!」 前方で悲鳴が挙がった。 「や、やったロボ! 手応えあったロボ!」 オペレーターAがようやく懐中電灯を照らす。 するとそこには。 「あ、超極悪くん・・・」 うるわしの君がぼそりと呟いた。 >> 36話。 投稿者: ピヴィ 「うまいこと入ったようだな」 「しかし、転校生の極悪や佐々木まで入っていったぞ」 「うむ、それに『あの子』まで……」 「そ、そうだな」 「心配だ。柳生先生、見てきてくださいよ」 「俺が? 嫌だよ。服部先生が見てくればいいじゃないですか」 「私は調理実習がありますから」 「ソレナリニ先生は?」 「ワシはこれから実験じゃい」 「やはり、ここは柳生先生しかおりませんな」 「むう。……しかたない」 ガラガラと職員室の戸が開いて柳生左右衛門忠丸が出てくるのだった。 朽ちかけた木造で、所々ペンキが剥げ、穴が空き、 風が吹くたびにひょうひょうと音を立てていた。 「これが旧校舎……こ、怖い」 柳生はがたがたと震える足を押さえ、旧校舎の扉をくぐった。 >> 第37話 投稿者: 氏照 「ふー、危ないところでゴクアク」 暗闇から現れたハチ五郎セブン、弾は当たっていないようだった。 「な、なんだセブンか、驚かせるなでロボ……」 冷や汗を拭うハチ五郎L。 「なんだはないでゴクアク、こんオイが256の占いで弾道を先読みしてなかったら、 この紙粘土製の繊細ボディーが粉々だったゴクアク」 「ところで何で極悪君がここにいるんだい?」 いつの間にか復帰したオペレーターA(バイト)がたずねる。 「もちろん君たちを手助けするためでゴクアク」 そう言って、ちらりと『彼女』の方を見る。 「そうなんだ……極悪君ってやさしいのね」 ほっとしたような笑顔で答える『彼女』。 「そんなことはないでゴクアク、レディーを助けるのは当然でゴクアク」 『彼女』の手を取り、そう答える。 「だー! いいからもう行くでロボ! ほらほら!」 ハチ五郎たちは再び暗闇を進み出す…… そのころ、一人で旧校舎にやってきた柳生は、 小便をチビリながらその中を進んでいた。 「こ、怖い! なぜ私がこんな目に……これもあのハチ五郎Lのせいだ!」 そんな独り言をつぶやく柳生の背後に、 『闇に住まうモノ』の影が迫っていた…… さらにもう一方そのころ、 一人の生徒がハチ五郎たちを追いかけていた。 「やれやれ、あいつらまだ食われてないだろうな?」 学園一の伊達男(自称)超高速ロボハム四郎であった。 つづく >> 第38話 投稿者: ピヴィ 現在の生存者: ハチ五郎L、おさみ、霞、オペレーターA(バイト)、彼女、極悪、 柳生、ハム四郎 巨大な部屋の巨大なテーブルの上、 巨大な盤が置かれそこには旧校舎とかかれていた。 そして、並べられた7つの駒。 そこにはそれぞれ誰だかわかるように名前が貼られていた。 「予想以上の人数だが、まぁキャラクターは多い方が面白いからな」 一人の男が駒を操っていた。 「だが、先生には悪いが死んでもらおう」 そう言って、玄関付近にある柳生と書かれた駒の後ろに クリーチャーの駒を置いた。 「柳生先生はどう戦うのかな?」 不気味な気配に気づき、柳生は後ろを振り向いた。 !! た、武田先生!、それに上杉先生まで!! 腐った肉体に腐臭と蝿をまとわりつかせよたよたと二つのゾンビが 近づいてきていた。 しかも、それは去年の夏に行方不明になった柳生の同僚だった。 「そうか、こんなところで死んだのか!!」 目に涙を浮かべて二人の姿を見る。 「しかし、私はお二方が嫌いだったのだよ!!」 こんな事もあろうかと手にしたハンドグレネードを放り投げる。 どかーん 爆音とともにあたりが吹き飛ぶ。 柳生は木片を避けるように手をかざしながら、ゾンビのいたあたりを見る。 「跡形もなくなったか……」 そう思って、再びハチ五郎達を追おうと足を向けた。 がさがさ 背後でむくっと起きあがる気配。 「しぶといな。だから嫌いだったんだよ!!」 柳生とゾンビの果てしない戦いが始まった。 「くすくすくす。柳生先生がんばりますなぁ」 おや? 新たなキャラクターの登場かな。 そう言って、無地の駒をスタートとかかれた場所に置いた。 「これは……君のお節介には感服するよ」 ハム四郎と書かれたシールを貼った。 ふむ、ではそろそろ こちらからも一人消えてもらおう。 ちょうどいい、地下への階段か。 六つの駒の塊から一つを取り除いた。 「プレイヤー諸君、マスターであるこの私を十分に楽しませてくれたまえ」 はっはっはっはっはー 校長室とかかれた巨大な扉の奥から学校中に響き渡るのだった。 >> 第39話 投稿者: 氏照 「お、地下に降りる階段みたいだよ!」 オペレーターA(バイト)が説明的なセリフを飛ばす。 確かに、懐中電灯で照らした先に階段が見える。 「ほらほら! はやく行ってみようよ!」 ちょっとした探検気分の霞が一人で走っていってしまう。 だが、その霞の前に暗闇から不意に現れた不気味な影が立ちふさがる。 それは西洋の甲冑のように見え、全身からぼんやりと薄い光を放っていた。 「な、何……キミは……?」 一歩、二歩とその鎧は霞に近づいてくる。 「アンデッドナイト……! 不死の怪物だぁ!?」 オペレーターA(バイト)が驚きながらも説明的なセリフを飛ばす。 霞が構えを取ろうとしたが、それよりも速く、アンデッドナイトは 両手持ちの大剣を霞に向かって振り下ろした。 「わぁぁっ!」 その重たい一撃は霞を古くなった壁まで吹き飛ばし、叩きつける。 「霞さん!」 『彼女』が霞の側に駆け寄る。 「あ、あぶないでゴクアクよ〜!」 廊下の角に隠れたハチ五郎セブンが声をあげる。 その後ろにはいつの間にかオペレーターAも隠れていた。 「ちょおっとまったァァァッ!」 その前を一陣の風が駆け抜ける、ハム四郎だった。 「お前は誰だ?」 おさみが素っ気なく言う。 「オレ様は……」 だがそんなヒマはなく、すぐにアンデッドナイトはその二人に迫ってきた。 「ふ、私が相手をしてやろう!」 そのころ、ハチ五郎は一人、掃除用具箱の中に隠れていた。 「ここなら誰にも見つからないロボな……」 ごそごそとポケットからペンライトを取り出す。 「仕方がないロボ……あの力を使うロボ!」 そう言うと、右手のペンライトを高く差し出す。 ペンライトが強い輝きを放つ! 「ライトニングモードォッ!!」 ハチ五郎が光に包まれる、それと共に掃除用具箱が吹き飛ぶ。 そして、光の中から新たなるハチ五郎が姿を現す。 「これがオレのもう一つの姿…… 雷の戦士超能力ロボハチ五郎L(ライトニング)だぜッ!」 みんなを助けるため、颯爽と翔だした…… 学園大魔境編(第40話以降)につづく >> |