超能力ロボハチ五郎シリーズ
学園大魔境編
| 第40話(学園大魔境編) 投稿者: べが 「おさみっくボンバー!」 「ハム四郎アタッーク!」 強力な方陣技を喰らって、アンデットナイトはずたぼろのけちょんけちょんにされていた。 おまけにおさみとハム四郎の好感度まで上がる。 「なかなかやるな、貴様」 「ふっ、あんたもな」 見つめ合う二人。 なんかいい雰囲気だ。 「凄ーい! 凄いよおさみちゃん!」 霞も駆けつけ、無邪気に喜ぶ。 「凄いわハム四郎くん」 あくまで男前を逃さない『彼女』。 「やってくれるぜゴクアク」 「僕も驚いちゃいましたよお」 どこからともかく、セブンとオペレーターA(バイト)も現れる。 「ところで貴様、何者なのだ?」 「ふっ、俺は学園一の伊達男・ハム四郎さまよ」 「え? ハムっていうとあの無線のことですか?」 「もう! そんなはずないだろバイト君!」 あっはっはっは。 そんなこんなで盛り上がる一行。 そのずっと後方で無闇に光りまくってる雷の戦士・ハチ五郎ライトニング。 「じゃ、頼れる仲間も加わったことだし、行こ!」 などと霞が言いだし、皆がぞろぞろと階段を下り始める。 ハチ五郎はマジで泣きそうだった。 涙がちょちょぎれそうだった。 だが、ここで泣いたら男がすたる。 「おーい、みんな待ってくれロボ〜」 半笑いでハチ五郎はみんなを追った。 なんとかギャグにしてごまかそうという魂胆が悲しすぎる。 「うおっ! 眩しいんじゃボケッ!」 そんな怒りの声と共に『彼女』の鉄槌一撃。 ぐはっ! おまけに蛾や蝶がやたらとハチ五郎の周りを舞い飛ぶ。 「まったくなにやってるゴクアク」 「ダメじゃないですかハチ五郎さん、はぐれたりしたら〜」 「・・・は、はは」 ハチ五郎は涙目で笑った。 泣くなハチ五郎! 負けるなハチ五郎! おまえの闘いは今始まったばかりだ! 次回『チンって言うな! 電子レンジって言えよ! の巻』 刮目して待て! 第41話 投稿者: 氏照 地下に降りたハチ五郎一行。 一つずつ、教室を探すと、その一つに傷男が倒れていた。 「どうやら、息はあるようだ……気を失っているだけか」 超高速でハム四郎が調べる。 「後はこいつを連れて帰るだけだが……」 ハム四郎たちの周囲は不気味な霧に包まれていた。 「ちッ、もう一暴れしなきゃいけないようだな……みんな! 周りに気をつけろよ!」 ハム四郎が注意を促す。 「はは、何を言ってるでゴクアク、別になんにも……ハぐぅッ!」 軽い足取りで出口の方に向かったセブンは急に足を押さえて転がり回る。 「な、何でこんなところにいがぐりが……踏んづけてしまったでゴクアク!」 足の裏をふーふーやっている。 「ねぇ! こっちには甘栗がおいてあるよ!」 そう言いつつ、霞はもう食べ始めている。 「のんきなヤツだぜ……それより、隠れてないで出てきたらどうだッ!」 ハム四郎とおさみが周囲を睨む。 「くくく、さすがにハム四郎、私に気づいていたか……」 不気味な声と共に男が現れる。 「私はプニプニほっぺ団からの刺客、ヒットマン波多野(丹波出身)!」 現れた新たなる敵ヒットマン波多野! どうする、オペレーターA(バイト)! つづく 第42話 投稿者: べが 「あ、あなたはっ!」 突然ハム四郎が叫んだ。 「え? 知り合いなの? ハム四郎くん!」 霞の問いかけを無視してハム四郎はよたよたとヒットマン波多野(丹波出身)に近づく。 「久しぶりだな、ハム四郎」 「ちょっと、キミ! どういうことか説明しなよ!」 「ふっふっふ、でわ御期待に応えて説明しよう!」 「ちょっと待って下さい! 説明ならボクの出番です!」 唐突にオペレーターA(バイト)が名乗りをあげる。 きっと前回の振りを大事にしたい気持ちで一杯に違いない。 「そ、そうか・・・。では説明したまえ」 ヒットマン波多野(丹波出身)もその勢いに気圧されて説明役を譲る。 「こほん・・・じゃあ説明します。 元々、ハム四郎さんは、ハムスターと人間を無理やり合体させた人造ハムスターなんですよ」 「え? 普通、人造人間なんじゃないのかゴクアク?」 足の裏に突き刺さったイガグリもそのままにセブンが尋ねる。 「この際、普通っていうのは意味がわかんないですけど、 少なくともハム四郎さんは本来ハムスターなんです」 「そっか・・・。だから足が速いんだ」 霞がよくわからないフォローを呟く。 「そう、ハムスターは足も速ければ寿命も短いのだ」 ヒットマン波多野(丹波出身)が先を続けた。 なんだか悲しげだ。 「私は悔しかった。我が子同然に育てたハムスターの寿命が僅か2日間ほどだということに。 だからこそ、プニプニほっぺ団の進んだ科学力を使ってハム四郎を改造してしまったのだ!」 「と、父さん!」 ハム四郎とヒットマン波多野(丹波出身)がガッチリ抱き合う。 「・・・貴様、ハムスターを救う為に自分の息子とハムスターを合体させたのか?」 おさみが呆気にとられて聞いた。 「出来心だったのだ・・・あまりにハムスターが可愛かったのでつい」 「いいんだよ父さん、もうそんなことは」 感動的な親子の対面であった。 「あれ? でも確か設定ではハム四郎を作ったのは北海道の」 「だがっ! それも昨日までのこと! プニプニほっぺ団に魂を売り払った私にはおまえたちを抹殺する使命が下ったのだ!」 設定上の不備をかき消すかのようにヒットマン波多野(丹波出身)が叫ぶ。 「と、父さん! やめてくれ! ボクの寿命はあと2週間ほどなんだよ!」 えらい設定がハム四郎親子を襲う。 どうなるハム四郎! どうするハム四郎! ハチ五郎の存在はどこへ行った! 次回『水曜と木曜を間違えてスタートレック・ボイジャー見逃したのは誰のせいだっ! の巻』 乞うご期待! >> 第43話 投稿者: 氏照 「ふむぅ、だんだんややこしくなってきたな……」 おさみがつぶやく。 「おさみちゃん、どうしたの?」 まだ甘栗を食べていた霞がたずねる。 「いいかげん、面倒になってきた。ここらで一回、決着をつけておこう」 すらりと、魔剣『練馬高野台ぽん太』を抜き放つ。 「『練馬高野台ぽん太』……銀河を切り裂くという光の大剣!」 例によってオペレーターAがコメントを入れる。 「バカめ、このヒットマン波多野がそう簡単に……」 今にも斬りかからんとするおさみ、 だが、そのおさみを制してハム四郎が前に出る。 「待ってくれおさみさん。 父ちゃん、いや、ヒットマン波多野との決着はこのオレがつける!」 「ふふ、お前がこのワシの背番号84を飲み込むというのか……」 「ああ、そうとも! この大リーグヒマワリのたね1号でな!」 二人の瞳に炎が燃え上がる。 「な、なんか展開が変わってきたでゴクアクね……」 「モグモグ……そーだね」 「オレの出番は……いったい、いつロボか?」 風雲急を告げるこの対決! 次回を待てッ! つづく 第44話…「クロウって何度死んでいるんだの巻」 投稿者: ピヴィ 「よーし、ここでヒットマンの登場だ〜わっはっは」 「どっかーん」 「えいえい!!」 「うぎゃー。やられたー」 テーブルに広げた盤上で幾多の戦いを繰り広げる男。 「校長……一人で何あそんでるんですか?」 最近構ってもらえない校長先生の一人遊びは続く……。 それはさておき、 「なんだと!」 ヒットマン波多野(丹波出身)の顔に驚愕の色が浮かぶ。 「そうなんだ。 どんなに改造しても、ハムスターの命は2年以上にはならないんだよ!」 「そんな、うそだ! 核エネルギーを取り込んだお前は体長100mになるまで成長し続けるはず。 たった、1m80cmで死んでしまうわけがない!」 害獣に憧れた男ヒットマン波多野(丹波出身)は信じられない様子で首を振った。 「みてくれ、いまの俺の大きさを。 すでに3mを越しているのがわからないのか? いまでも成長を続けていて一日に6mは大きくなる計算だ」 見る間にも、ハム四郎の体が膨れ上がっていくのがわかる。 体毛が濃くなり初め、鼻の下には長い髭が見える。 口先が尖り、ヒクヒクと動いている。 「ハム四郎!!!」 ヒットマン波多野(丹波出身)が感極まり、銃を捨てハム四郎に抱きついた。 「父さん!」 チャーンス!! 出番の少なかったハチ五郎Lの目が輝く。 「もう幾つかわからなくなった超能力の一つ、 雷十人愚あぱかー!!」 雷の戦士超能力ロボハチ五郎L(ライトニング)の猛烈なアッパーが ハム四郎親子を突き上げる。 「ぐげぇ」 「げぼはぁ」 旧校舎の天井を突き抜け、親子は星になった。 「ねぇ、しってる? あれがハムスター座だよ」 青春真っ盛りのような目でハチ五郎Lが呟いた。 灰汁は去った。しかし、これで世界は救われるのか! 次回「起きるのが早すぎて夕方には眠いなの巻」 第45話 投稿者: べが 「で、我々は何しにここまで来たゴクアク?」 「え?」 セブンの一言で皆が顔を見合わせる。 そして沈黙・・・。 「まったく記憶にないロボ」 「過去ログを見てみるといいんじゃないですかね?」 「確か宝物探しじゃなかったっけ? モグモグ」 「いい加減、甘栗を捨てるロボ」 「ええー! だって美味しいんだもん! モグモグ」 「もう霞は食べ物に目がないんだから」 「色気より食い気だな、貴様の場合」 「なによー、おさみだって色気ゼロじゃん! 羽根生えてるし! モグモグ」 「だからこれはファッションだと言っておろうが! この甘栗太郎が!」 「それよりそろそろ帰りませんか?」 「そうロボな、もう日も暮れてくるロボ」 「モグモグ、ごっくん。じゃあじゃあ帰りにみんなでラーメン食べに行こ!」 「もう霞ったら」 「そうロボな、ちょうど腹も減ってきたとこロボ」 「そうですね、僕も行ってみたいです」 「しょうがないゴクアク。付き合うゴクアク」 「それじゃ、みんなでラーメン屋にレーッツ」 「ゴォー!」(はもり) 一方その頃。 柳生左右衛門忠丸は、いまだゾンビと死闘を繰り返していた。 「ううわぁああ!」 なんだか尻切れトンボで終わってしまった今回! もうこれ以上なぁ〜んにも浮かばないぞ! このマンネリズムを誰かなんとかしてくれ! 次回『俺は逆に朝寝る生活になっちゃなあ、の巻』 お楽しみ! 第46話 投稿者: 氏照 昨日の騒動もどこへやら、今日は仲良くみんなで下校することになったハチ五郎一行。 その彼らの前に怪しい影が立ちふさがった。 「はァ〜い、みなさァ〜ん! お揃いですかァ?」 間抜けな声をあげていたのは、外国人らしい女性だった。 この学校の教師、マリア・マクドナルド(古文担当、24歳)である。 「あ、センセ、ボクたちに何か用なんですか?」 「そう、ついてきてもらえるかしら?」 「仕方ねぇ、ラーメンは後回しにすっか」 ハム四郎が残念そうにつぶやく。 「それじゃ、こっちよ」 ぞろぞろと後をついていくハチ五郎一行。 案内されたのは一つの空き教室だった。 マリアは部屋の片隅にあるロッカーの扉を開けると中に入っていった。 「ホラホラ、こっちこっち」 ロッカーの奥から手をヒラヒラ振って手招きする。 ハチ五郎たちが近づいてみると、ロッカーの奥には階段が続いていた。 「むむ、なんかのゲームでみたことあるロボ……」 暗い階段をおそるおそる下りていく一行。 階段の先は両開きの扉(自動ドア)になっていた、扉の奥は見えない。 「せんせ、こんなところに何が……?」 みんなを代表してハム四郎がたずねる。 「ふふ、入ってみれば……わかるわ」 意を決してオペレーターAが扉の前に立つ。 扉が開かれる、そこは様々なモニター、コンピューターなどで埋め尽くされた部屋だった。 いわゆる地球警備隊風の基地、司令室に見える。 「へぇ、すごーい!」 「広いでゴクアクなァー」 部屋の奥には一人の男が立っていた。 「あ、あんたは……」 「ふ、オレがここの責任者……ワリト・ソンナカンジノ長官だ!」 と、ワリト・ソンナカンジノ先生(物理担当、28歳)がのたまう。 「ワタシがその敏腕・美人秘書ってわけなの、よろしくゥ〜」 マリアせんせがみんなの後ろから部屋に入ってくる。 「一体ここはなんなのだ?」 やっと、セリフのあったおさみが訊く。 「ここは正義のスーパーロボット軍団の秘密基地…… そして、君たちがそのメンバーなのだ!」 ワリト長官は高らかに宣言する。 「せーぎのスーパーロボット軍団?」 「そうだ、言っておくが君たちに拒否権はない」 「なんだとぉ?」 「ハム四郎、お前ももっと長生きがしたいだろう? オレならお前をパワーアップして10年だろうが20億年だろうがいくらでも 生きられるように改造してやるぞ……?」 「ほ、ホントかッ! わ、わかった、オレは協力するッ!!」 「これからは貴様たち……ハチ五郎とハム四郎……のメンテはオレがやってやる」 「ラッキー♪」 二人が声を揃える。 「よかったね、五郎ちゃん」 「いやー、やっとこの紙粘土ボディーからおさらばできるでゴクアクかー」 セブンが感慨深そうにつぶやく。 「何言ってるんだお前、そこのお前だ!」 「へ?」 「お前は超極悪ロボだろ、敵じゃないか」 「せ、センセ、酷いでゴクアク!」 「ちゅーか、それ以前にメカじゃないし……改造のしようもないよな」 「そ、そんなァ……おでは、おでは、敵だったでゴクアクか?」 そう言い残すと、ハチ五郎セブンは泣きながら走り去っていった。 「あーあ、行っちゃったね」 学園に新たな組織が誕生! 名前は現在募集中だ! つづく 第47話「もうなんだかわからんの巻」 投稿者: ピヴィ 各キャラの一人称と語尾を書いて置いてくれると助かるな。 正義のスーパーロボット軍団(名前募集中)の秘密基地内。 「おでは雑用係ゴクアクか?」 「それでももったいないくらいだわい」 モップと自在箒と雑巾と塵取りを持たされたゴクアクは不平満々だったが 今更悪役になることも出来ずに、中途半端者として この秘密基地にやっかいになっていた。 軍団を結成してすでに3日になるが、一向に出動の気配もなく、 放課後に集まってだべるスペースと化していた。 「ちょうかんー、いったい敵は何なんだロボ?」 「それはもちろん……まぁ、そのうち事件でも起こればわかるだろう」 敵もいないのに秘密基地!? 「単なる趣味ロボな」 「ギク!」 「こらそこ、声に出してギクとか言うな!」 霞のつっこみが入るが、芋菓子を頬張っているこの女に説得力はない。 「暇だから、みんなの色を決めないか?」 「色ロボか?」 「おでは金色が良いゴクアク」 「無論、主人公であるこのハチ五郎が赤ロボな」 「優男ハム四郎としては青を……」 「おでは金色が良いゴクアク」 「私がピンクね」 「何よ、それは私よ」 「なら、ピンクは貴女に譲るけど、私は赤が良いわ」 「それはないロボ、おいが赤ロボ!」 「駄目、私が赤よ。ハチ五郎は黄色ね」 「ええ〜」 「おでは金色が良いゴクアク」 「まだ仲間が4人しかいないぞ?」 「オペレーターAはどうした?」 「あいつは人間ロボ。スーパーロボットには成れないロボ」 「何を言っているゴクアク。もう5人いるでゴクアク」 「おお、それについてはいま制作中だ」 「新しい仲間ロボか? もしかして一番強いんじゃないロボな?」 「最新技術をろうしておるからな」 「そ、それはなんか羨ましいロボ」 「そうよね。私たちも強くして欲しいわ」 「おさみはすでに充分強いロボ」 「先におでを改造して欲しいゴクアク〜!」 ぴこん、ぴこん けたたましく怪音が鳴り響く。 「みんな、そろってる?」 まりあせんせが奇声を発して一同を集める。 「うむ」 「事件よ。みんな出動準備!」 「どこでロボか?」 「お約束みたいに体育館裏よ」 それぞれ、自分にあてがわれた色の装備をする。 「よし、正義のスーパーロボット軍団(名前募集中)、出動じゃ!」 ワリト・ソンナカンジ朝刊のかけ声とともに 正義のスーパーロボット軍団(名前募集中)は秘密基地を飛び出していった。 次回「正義のスーパーロボット軍団、最後の聖戦」 おたのしみに。 第48話 投稿者: べが 「僕にかなうとでも思っているのかい?」 「なんだときさまぁー!」 ハチ五郎一行が体育館裏へと急行すると、そんな怒声が辺りに響いていた。 見ると、一人の男子生徒を囲むように数人の悪党どもがとぐろを巻いている。 「神無月よぉ〜、てめえ誰に向かってクチきいてるつもりだっ!」 「そうだっ! こちらにおわす方をどなたと心得る」 「先の副将軍からずぅ〜と辿っていけばいけなくもない遠縁にあたる武蔵坊蛮太さまだぞ!」 手下とおぼしき悪党どもが口々に怒声をあげる。 「ふん、くだらない・・・そんな名前、聞いたこともないな」 対して、神無月と呼ばれた生徒はそれをさらりと流す。 「てめえ!」 「やめておくでごわす。こういうすかしっ屁野郎は口で言ってもわらないという噂でごわす」 一際、いや明らかに周りより数メートルは巨大な体躯がゆらりと動いた。 身長380センチ、体重215キロ、バストJカップの化け物である。 「おいは宇宙番長・武蔵坊蛮太。知らなければその体で覚えるがいいという噂でごわす」 「ふっ・・・ではボクも自己紹介をしておこう。ボクの名は神無月亮介、代々骨董屋を営む家系の」 「必殺! でかけりゃ強えそれが真理ってもんよパーンチッでごわす!」 蛮太の豪腕がうなりを上げ、神無月を襲う。 「おおっ!」 ひっそりと隠れて見ていたハチ五郎たちがどよめきをあげた。 蛮太の人ほどの大きさもある巨大な拳が、 まるで調教師にじゃれつきついでに殺害してしまう象の如き兇悪さで、神無月をぶっ飛ばしていた。 ぐしゅりという音を響かせ、神無月は体育館の壁に激突し、そのままずるずると地面に落ちた。 「じゃ、よう・・・めっさ、つ」 口から血泡を吐きながら、神無月はそれだけ言うと事切れた。 「ふん、はっきり言って口だけの奴だったという噂でごわす」 「そこまでロボ!」 いささかおっとりすぎる刀でハチ五郎が飛び出した。 「ボクたちが来たからにはこれ以上の悪事は許さないぞ!」 霞もそれに続く。 「何者でごわす?」 「ボクたちは! ・・・え〜と、え〜となんだっけ?」 「名前すらないとは情けない」 おさみが頭をふるふると振って嘆く。 「ふっ、とんだおっちょこちょいだぜ」 ハム四郎がニヒルに笑う。 「うーむ、急いでいたので名前なんて決めてる暇がなかっでゴクアク」 「おまえは服のサイズも若干合ってないみたいロボ」 「しまったでゴクアク! ファッションリーダーのおでとしたことがっ!」 「そんなことより名前が先ロボ」 「そうだわ、武蔵坊くんに決めてもらったらいいんじゃないからしら?」 ナイスなアイディアをぶちかます『彼女』を、一瞬みんなが見た。 そして沈黙。 「・・・そうロボな、これもなんかの縁かも知れないロボ」 「ええー! こんな馬鹿でかいデブに名前なんて決めて欲しくないよ〜」 「霞、それは人種差別というものだわ」 やんわりとひどいことを言う『彼女』。 「私としてはどうでもいいがな。さっさと決めてもらうとしよう」 おさみが強引に話を進める。 「さ、俺達の名前を決めるロボ」 「カッコいいんじゃないとダメだからね!」 「お願いね、武蔵坊くん」 「ファッションリーダーのおでとしたことが・・・」 「ひとつ頼むぜ、旦那」 「私はなんでもいいがな」 皆が一斉に蛮太に詰め寄った。 どうする蛮太! どうなる蛮太! 次回『頼むから誰か続きを書いてくれよな! いやマジで! の巻』 一抹の不安と共に乞うご期待! 第49話 投稿者: 氏照 額に汗を浮かべる武蔵坊蛮太、彼は考えることが苦手なのである。 「親分、ファイトォッ!」 「うーむむむむッ……」 彼の恐ろしく小さい頭脳がうねり、まわる。 「そ、そーでという噂でごわっチェ!」 あまりの重労働に思わず語尾もおかしくなる。 「なになに?」 「どんなのでゴクアクか?」 「ま、聴いておこうじゃねェか」 蛮太の口元がニヤリと笑う。 「プニプニほっぺ団学園支部というのがいいという噂でごわす」 「な、なにィ? お前、まさか……」 ハム四郎が竹刀をかまえる。 「ふっふっふ、おでこそはプニプニほっぺ団第2の刺客、 スキンヘッド・武蔵坊蛮太さまという噂でごわす!」 蛮太の頭がキラリと光る。 「ふ、やはりそうだったか……」 倒れていた神無月亮介がゆらりと立ち上がる。 「この地を乱す者を飛炎流伝承者として見過ごすわけにはいかぬ……!」 すかさず印を組む。 「フラーッシュ、オーンッ!」 空から螺旋状の光線が神無月に降り注ぐ。 「な、なんだぁ?」 蛮太の手下たちが情けない声をあげる。 そして、光の中から銀のコンバットスーツに身を包んだ男が現れる。 「宇宙忍者、バーニンシャイン見参ッ!!」 すかさず、かっこいいポーズを取る。 「ふ、君たちの名前はマシン戦隊ロボレンジャーにでもしておきたまえ」 現れた新たなるヒーロー、 どうなる? 武蔵坊蛮太! つづく 第50話「この話かくにゃ、右脳を使うねの巻」 投稿者: ピヴィ 「じゃまでごわす」 380cm、215kgって、実はひょろ長なんじゃねぇのって腕が、 間柴のフリッカーばりに飛んできた。 「へぶぐあべー」 奇妙な叫び声をあげて宇宙忍者バーニンシャインがふっとんだ。 「しばらく登場機会無くなったんじゃないロボか?」 間近で見た蛮太の左にハチ五郎の足は武者震いした。 「あんた、打たれてもいないのに、地に足が着いてないわよ」 「これは武者震いダニ……ロボ!」 今度口が回らなくなったのはハチ五郎の方だった。 「プニプニほっぺ団にも、こんなまともに強い奴がいたのか!?」 ハム四郎の目にも驚愕の色が浮かぶ。 しかし、どこかに余裕も見られるのは、 走って逃げれば追いつかれないと言う自信があるからだろう。 「し、知らなかったでゴクアク」 「これなら、無駄にロボットを作らない方が良かったんじゃないの?」 霞の容赦ない一撃。 これに倒れたのはハチ五郎U世とZ世。 どちらも味方のロボットだーーーー!! 「も、もう立ち直れないダニ」 「ぺっこやられたダニ」 猫の爺さんのような口調がすっかり板に付いてしまった。 「ポンコツロボットなど、おいのデンプシーロールで木っ端みじんでごわす」 スキンヘッド・武蔵坊蛮太の体がゆっくりと∞回転をはじめた。 「みんな、行くわよ!!」 蛮太の正面に赤い衣装を纏った佐々木・クレイジー・おさみが 立ちはだかり、彼女の両サイドにハチ五郎、霞、ハム四郎が位置取った。 「うう、ホントは俺が真ん中のはずロボ〜」 未だに悔しがるハチ五郎。 セブンは居場所が見つからないのか、金色のマントを振り回しながら 周りをうろちょろしている。 「聞いて踊れ、見て歌え、われら超光石研究所のお笑いグループ、 マシン戦隊ロボレンジャー!!」 後ろで火薬が爆発しないのが寂しいが、 それぞれ違った決めポーズを取って、まとまりのないところを うまーく、アピールしたところで 今回のお話はお開き。次回に続いちゃったりするんだなこれが。 第51話 投稿者: 氏照 「ぶハハハハ! 今更おめだぢが出てきても無駄という噂でごわす」 うそぶく、スキンヘッド・武蔵坊蛮太。 その彼を、赤いマントの女が睨みつける。 「ふふ、そろそろ貴様の顔も見飽きた……私との実力の差を思い知ってもらおう」 おさみは、ハチ五郎が背負っていたゴルフバッグから黒い7番アイアンを取り出す。 そのとき、ピコピコとハチ五郎の腹が鳴る、これは緊急通信の合図である。 「……えーと、だれロボか?」 ハチ五郎の腹の装甲の下にはモニターがいつの間にか付いており、 それで基地との通信が可能になっているのだ! その通信モニターを開く。 「も、もちろんオペレーターであるところの僕さ!」 久々に登場したオペレーターA(やっぱりバイト)であった。 「どうしたロボか? 緊急事態でも起きたロボか?」 「いや、久々に解説のチャンスが来たなァ、と」 「ああ、あの7番アイアンロボね。まぁ、それじゃ解説するといいロボ」 「じゃ、さっそく……あ、あれは闇の大剣『中村橋ニャン太』!」 「またクラブが剣に変形するロボね」 「そうさ、以前光の大剣で全長2万キロの宇宙戦艦を叩き切っただろう? 今回の『中村橋ニャン太』はそれを上回る威力があるんだ!」 「そ、それはまずいロボ……地球ぐらい簡単に破壊してしまうロボ!」 すでにおさみは剣を振りかざしていた。 「破ァァッ! 天地崩壊、究極……」 あわてて、ハチ五郎がおさみを止める。 「ま、ま、ちょっと待つロボ。ここは他のやつに任せるのがいいロボ」 「……まぁ、お主がそう言うのならそうしよう」 おさみも、ハチ五郎には素直だった。 「で、どうするんだよ、ハチ!」 ハム四郎とハチ五郎が相談を始める。 「お、おでもまぜてくれでゴクアク〜!」 一体だれが蛮太を倒すのか!? どうやって倒すのか!? そういえば超能力を忘れていたぜ! 今度使おう。 つづく >> 第52話 投稿者: べが 『彼女』は思った。 ここは私の出番だ。 ここいらで健気な所を見せておけば、そのうち出番も増えるに違いない。 そんなことを考えていた。 とことん打算的な奴である。 「私に任せてハチ五郎くん!」 「えっ!」 「女の子にそんな危険な真似をさせるわけにはいかねえぜ!」 ハム四郎が慌てて止めようとする。 「でもこうしていても埒が開かないわ」 「た、確かにそうロボが・・・」 「ふん、媚びを売っているつもりか」 おさみが辛辣なことを言う。 ていうか図星を突かれた『彼女』は後に引けない。 「行くわよ! 武蔵坊くん!」 「ふしゅるしゅるしゅる、来るがいいという噂でごわす」 キラーマンスタイルを崩さず蛮太が挑発する。 「だ、駄目ロボ! 行かせるわけにはいかないロボ!」 「離して! ハチ五郎くん!」 などとやっている内に日が暮れた。 「ねえねえ、これからいったいどーするの? もぐもぐ」 霞がほざいた。 体育館裏では焚き火がたかれ、皆がその周りに座っていた。 キャンプファイヤーでも歌いだしそうな雰囲気だ。 「そうロボなあ〜、膠着状態がこうも続くとさすがに飽きてくるロボな」 「ところで霞、貴様どこでそのアンパンを買ってきた?」 おさみが目ざとく霞の手にしたものを見つけた。 「え? これは非常食。万一の為にいつも持ってるの」 「さすがね、霞」 よくわからない誉め言葉を口にする『彼女』。 「おいも腹が減ったという噂でごわす」 蛮太が腹をさすりながら言う。 「おでも減ったでゴクアク」 「じゃあ、みんなでカレーでも作っか!」 「そうロボな、じゃあ買い出しに行くメンバーをくじ引きで決めるロボ!」 ハム四郎の提案で夕飯はカレーに決まった。 やったね父さん、明日もカレーだね! つづく >> 第53話 投稿者: 氏照 「それじゃあ、オレたちが買ってくるロボ」 くじ引きの結果、買い物に行くのはハチ五郎、極悪、子分Cということになった。 子分Cというのは武蔵坊蛮太の子分の一人である。 「なんかおでたちはいつも貧乏くじばかり引くでゴクアク……」 「まァまァ、お二人ともとっとと行って来ましょうや」 そんなこんなで、三人は学園の近所にあるスーパーにやってきた。 子分Cにカゴを持たせて、買い物を始める。 「あ、おではちょっと別のところを見てくるでゴクアク」 そういって冷凍物関係のコーナーに小走りで向かっていく。 「しょうがないヤツロボ……」 仕方なく、二人で甘口だ辛口だなどと討論をしながら買い物を続ける。 「って、オレはカレーが食べられるロボか?」 ハチ五郎の悩みは深い。 一方、極悪はアイスのゾーンにやってきた。 「ふー、寒い冬にこそアイスでゴクアクねー」 ワクワクしながら冷凍のケースをのぞく。 そこには…… 冷たくなった校長先生が横たわっていた。 どうやら凍死らしい。 「な、何で校長が……とにかく、あいつらを呼んでくるでゴクアク!」 あわてて、ハチ五郎たちを256の占いで探す。 そこにひょっこり二人が現れた。 「どうしたロボ……って、こ、校長の死体がァッ!?」 「そうでゴクアク……これは事件でゴクアクッ!!」 なぜかアイスのケースで凍死していた校長。 一体、犯人は何者なのか? 事件は海外へと舞台を移して行く…… 「霧の倫敦 名探偵ハチ五郎」編につづく(第53話以降) |