超能力ロボハチ五郎シリーズ
スパイ大作戦inアフリカ編


 

第65話「スパイ大作戦inアフリカ編」
投稿者: ピヴィ

あふりかはでっかいどー!
マダガスカル島に着いた00ハチ五郎。
でも、この島自体はそんなに大きくない。
「柳生とインパクト出来なかったロボ。
司令が来るまで、ここでバカンスを満喫するロボ」
海に面したプールでひと泳ぎしながら休日を満喫している。
そこへ、ホテルのボーイが包みを持ってやってきた。
「みすたーはちごろーですねー」
ボーイの顔をよく見ると、おぺれーた(バイト)君だった。
「こんな所でもバイトロボか?」
「この包みの説明をしに来たのさ」
説明しよう。
この包みの中には指令の入ったディスクとワリト・ソンナカンジ博士の作った
秘密兵器が入っているのだ。
「じゃ、ちょこっと開けて見せてくれロボ」
がさごそと包みを開けると、中から一枚のディスクと
腕時計のような物が出てきた。
「これが秘密兵器ロボ?」
またまた説明しましょう。
この腕時計はただの腕時計ではなく、00ハチ五郎が装着し、
付属のディスクを入れると、決して指令を忘れることが無いという優れ物。
しかも、自爆装置付き。
おとこのろまんだねー。
「そんなのいらないロボ」
腕時計を受け取るも、それをぽいとプールへ投げ捨ててしまった。
それと同時に爆音とともに巨大な水柱が上がった。
「ああ」
「お前がプニプニほっぺ団の人間だと言うことは先刻承知ロボ」
「どうしてそれを……」
「ふ、00ハチ五郎をなめたいけないロボ。
ここはホテルでもなんでもないロボ。
プールも自分で掘ったロボ。
それなのにボーイがいるはず無いロボ、どうだロボー!」
00ハチ五郎の見事な推理、オペレーター(バイト)君は
拳銃を抜いて00ハチ五郎と対峙するが、
引き金を引くよりも早く、海へ放り投げられてしまった。
「強すぎるロボ……」
ちょっと、自惚れてみる。
「じつは、指令はもう届いているロボ。
プニプニほっぺ団からこのブルーアップルを守って
トンブクトゥにいるワリト・ソンナカンジ博士に届ければいいロボ」
眼下の海に散ったオペレーター(バイト)君に話しかけるように
言い残し、00ハチ五郎はハチ五郎カーに乗って
エジプトへ向かうのでした。

次回、ピラミッドで蛮太が?の巻
つづく。

>>

第66話
投稿者: べが

とんぶくなんちゃらにいる博士に
ブルーアップルを持っていく為、
エジプトに行く、
ということは、
とんぶくなんちゃらというのは、
エジプトにあるのだろう、
と008五郎はぼんやりと思った。
「よしッ! ハチ五郎カー、エンジン全開ロボ!」
唸りを上げ、ハチ五郎カーが失踪する。
もとい。
疾走する。
「はやてのよーにーザブわああっ!!」
鼻歌まじりに走っていたハチ五郎カーの前方に
突如して黒い影が現れた。
慌ててブレーキを踏み、ハンドルを切る008五郎。
道を大きく外れ、なぜかあったヤシの木に激突するハチ五郎カー。
「ふっふっふ、ここで会ったが百年ぶりぶりなりよ、008五郎」
薄れ行く意識の向こうで、008五郎はそんな声を聞いたのだった。
暗転。

つづく

>>

第67話
投稿者: 氏照

「ファーッハッハッハァ! わいの名ァは柄パンツ後醍醐、
とあるお方の忠実なる僕や。今はまだ誰なのかは言えへん、堪忍な」
怪しい関西弁風の男が倒れているハチ五郎の元に近づく。
その懐を探り、ブルーアップルを奪う。
そして代わりに、何かのメモを忍ばせる。
「そんじゃ、ありがとさん。わいは一足先にアルジェの港に行ってるでぇ。
海賊船に乗ってトンブクトゥまでいくんや」
柄パンツ後醍醐はラクダに乗って悠々と去っていってしまった。
後にはハチ五郎だけが残された。

しばらく経ち、00ハチ五郎が目を覚ます。
「うう、とんでもない目にあったロボ……」
荷物を調べるハチ五郎、当然、ブルーアップルがないことに気付く。
「どわァーッ! しまったロボ! ん、このメモは……」
メモにはこう、書いてあった。
『コメットさんよぉ〜♪』
それだけだった。
「こ、こいつは暗号ロボ!」

さっそくピンチに陥った00ハチ五郎。
無事、任務を遂行できるのか?

つづく

>>

第68話
投稿者: ピヴィ

わけのわからんメモだ(苦笑)
この暗号をどうやって解いたらいいものなのか、
00ハチ五郎には皆目見当が付かなかった。
「奴はアルジェの港に行くと言っていたロボ。
それがヒントロボね。」
しかーし、考えるのが苦手なところが武蔵坊蛮太にもそっくりな
00ハチ五郎はいきなり超能力で暗号を解いてしまうのでした。
「にんともかんともわかりません!ロボ」
ぼよよーん。
暗号読解拳の超能力を使うと「コメットさんよぉ〜♪」と
書かれていた紙には「魔女っ子メグちゃん」と書かれていた。
「これじゃ何もわからないロボー!」
意外と役に立たない超能力を無視して、
00ハチ五郎はアレキサンドリアの港から
丸太を削ったカヌーを漕いでアルジェに向かうのでした。
「海賊船でトンブクトゥを目指すとはお馬鹿ロボね」
アルジェで小型の帆船を中古で購入すると、
00ハチ五郎は急いで海賊船に乗った柄パンツ後醍醐を
追いかけました。
「海賊船なら、途中で嵐にあって沈没間違いなしロボ!」

アルジェから15日ほどの航海でギニア湾に入った00ハチ五郎。
船員の一人が、風が匂うと言い出した。
「あらしロボね」
すぐに、強い雨と風、高い波が00ハチ五郎の船を襲った。
「こんな事もあろうかと、聖なる○油を用意したロボ」
それを振りまくと、あっと言う間に嵐は静まった。
「提督、見てくだせい!」
船員の一人(オペレーター(バイト)君は
海に落ちてから船員のバイトをしていた。)がゆびをさした。
そこには、ぼろぼろになった海賊船が何となく浮かんでいた。

海賊船が幽霊船になったのか?
エジプトの武蔵坊蛮太はどうしている!?
謎は深まるばかり、
次回へ続く。

>>

第69話
投稿者: べが

「取りあえず船をつけてみるロボ」
ゆっくり船が近づくと、00ハチ五郎は幽霊船に飛び移った。
「待っているロボ、柄パンツ後醍醐」
そう呟きながら、甲板を探索する。
幽霊船はいたるところにコケやらなんやらが生え、
大変気持ち悪い。
「おどろおどろしい雰囲気ロボ」
若干ビビる00ハチ五郎。
だが、俺とてA級ライセンスを持つプロのスパイ。
いくつもの修羅場を潜り抜け、そして生還した男。
あろうはずもない記憶を捏造する超能力によって、
00ハチ五郎は心落ち着けることに成功した。
「よしッ! 内部に潜入するロボ」
意を決した00ハチ五郎は、オペレーターを無理矢理
引き連れ、船内へと入っていった。
船内は海水の臭いが充満し、湿った空気が淀んでいる。
すると突然、ドアが音をたてて閉まった。
「せッ! 説明しようッ!」
オペレーターが驚きのあまり、わけのわからないことを口走る。
「うるさいロボ! 何者かの気配がするロボ!」
はっとしたオペレーターを無視し、00ハチ五郎は油断無く構える。
その手にはワルサーPPK風の拳銃らしきものが握られている。
「チェエエストオォォー!」
突如として発せられた裂帛の気合いと共に、00ハチ五郎へと何者かが迫る。
白刃がギラリと光った。

なんか以前にもあった展開のような気もがするが、
つづく。

>>

第70話
投稿者: 氏照

ジリジリと照りつける太陽、見渡す限りの砂地。
ここは北アフリカ、サハラ砂漠。
「こんちわ、毎度おなじみの柄パンツ後醍醐や。今回もよろしゅうな」
ハチ五郎が海賊船を追っていたころ、彼はラクダに乗ってサハラ砂漠を横断していた。
「ははッ、わいが素直にアルジェに向かう思ったら大間違いや……。
今ごろハチ五郎はんは苦労してるやろなァ、いや、ホンマ」
ハチ五郎はまんまと騙されたのであった。
「まァ、わいとハチ五郎はんとでは実力が違いすぎるっちゅうもんや。
幽霊海賊船を相手にしてた方があいつも幸せやろ……」
すでに、柄パンツ後醍醐はトンブクトゥの目の前まで来ていた。
「また次回、わいと会おうなァ〜ッ!」

やはりハチ五郎は任務を達成できないのか?
それとも追いつくのか?

つづく

>>

第71話
投稿者: べが

かきぃぃんッ!!
鋭い金属音がこだまする。
振り下ろされた白刃を、なんとかオペレーターの
顔面で防いだ00ハチ五郎。
後方に飛び退き、間合いを取る。
「ふぅ〜、危なかったロボ」
「ひどいですよぉ〜ハチ五郎さぁ〜ん」
ぱっくり割れた頭を押さえつつ、涙目になるオペレーター。
ゴキブリ並の生命力である。
「ふっ、腕は衰えていないようだな・・・」
「やはり貴様だったかロボ」
物陰からボンテージなファッションでバリバリに決めた
KGB(かーげーべー)おさみが姿を現した。
「よくぞ我がロシアン暗殺剣をかわした・・・」
「説明しようッ! 彼女は敵国の女スパイで暗殺剣の使い手。だいなまいとぼでぃの」
「死ねぇぇいい!」
再び迫る白刃。
「危ないロボ! オペレーター!」
どすッ!
ぶしゅッ!
ずばッ!
ぐしゅッ!
「ぐはぁぁああ・・・」
どずりと倒れ伏したオペレーター。
「おのれぇ、味方を盾に使うとは・・・」
「ふっふっふ、必殺・使えるものは何でも使うのがスパイの鉄則拳ロボ」
「ふん、だがもう逃げられんぞ」
いつの間にか壁際に追い詰められている00ハチ五郎。
「我がスペヅナツ刀の餌食になるがいい」
「せ、説明しよぅ・・・」
血ヘドを吐きつつも説明したがるオペレーターを無視しておさみが迫る。
「ちッ! しくじったロボ。こうなれば奥の手ロボ」
サインペンで書いた腕時計に何やら話しかける00ハチ五郎。
「もっちも〜ち、あのねえ、ぼくねえ」
「ええい猿芝居はそこまでだッ! 死ねッ!」
突然、船体のドテ腹をぶち抜き、光り輝く物体が到着した。
「な、何事だッ!」
「まったく遅いロボ」
「いやぁ〜、すまねえすまねえ、海が渋滞でね」
そこには、どう見ても以前ヤシの木にぶつかって以来登場していない
ハチ五郎カーが喋っていた。
「00ハム四郎、見参だぜッ!」

つづく

>>

第72話
投稿者: 氏照

「おっとそうだ、てぇへんだぜッ! ハチ五郎のダンナ!」
妙に声のでかいハチ五郎カーが水蒸気を吐きながらしゃべる。
彼の動力は蒸気機関なのである。
「大変なのはこっちロボ……いいから早くオレを助けるロボ!」
だが、ハチ五郎カーのディスプレイには緊急事態を告げるサインが点滅していた。
ハム四郎はすかさずコンソールを操り、原因を確かめる。
「おい、ハチ五郎よ、どうやらさっきこいつで船体に大きな穴を空けちまって、
そこから水が浸水してるようだぜ……まァ、つまり沈没するってわけだな」
ハム四郎が言ったとおり、ハチ五郎カーが空けた大穴からどんどん海水が浸水してきていた。
船体も傾きつつある。沈没は時間の問題だった。
「そ、それじゃあ、早くそれにのって逃げるロボ!」
そういって、ハチ五郎カーを指さす。
「まァ、本来ならそうするんだが……もう、定員いっぱいでな」
「ヤッホー! 五郎ちゃん、元気〜?」
「はは、みんなのアイドル、極悪君もいるでゴクアク」
「…………」
ハチ五郎カーにはハム四郎、霞、極悪、意識不明のオペレーターAが乗っていた。
「そ、そんなッ! ひどいロボ、何のために助けに来たロボッ!」
涙ながらに訴える。
「まぁ、沈没のどさくさに紛れて何とか逃げてくれ……じゃあなッ!」
そう言い残してハチ五郎カーはとっとと逃げていった。
どのようにして海上を走っていったのかは不明である。
「オレはドーナルろボーッ!?」
そして、船は海の藻屑と消えた……。

つづく

>>

73話
投稿者: ピヴィ

ああ、浸水するロボ〜がばごぼぐぼ
酷いことに、嵐が……。
げばごぼげー波が〜水圧が〜からだがへこむロボ〜
べこんべこんと熱湯を注いだ流し台のように
深くに潜ってはへこみ、海面に浮き出ては膨らみ
00ハチ五郎の体がアコーディオンのように伸び縮みした。
これじゃ、オド○ーロボ。
パープーパープー音をさせながら、流れ流れて
やっとの事で岸にたどり着いた。
「ふう、助かったロボ。
ここはどこロボか?
おさみはどうしたロボかね〜」
当てもなく歩き回り、現在の状況を探っていると、
目の前に川が見えた。
「なになに、ニジェール川?」
立て看板にそう書かれていた。
「これは! 天の助けか、日頃の行いが良いのか
やっぱり主人公の特権ロボか、
この川を上っていけばトンブクトゥはすぐそこロボ!!」
川沿いを歩き出す00ハチ五郎。
しばらくして重大なことに気が付いた。
「あ、足が遅いロボ。
このままじゃ、奴に先を越されるロボ!」
あわてる00ハチ五郎。
「どうするロボ、どうするロボ」


そのころ、柄パンツ後醍醐はトンブクトゥまであと一歩。
ガオの町までやってきていた。
「00ハチ五郎も、もうおいつかんやろ。
ここで一休みと行くか」
油断大敵、火事親父。
川辺でじうすなどを飲みながらのんびりしている柄パンツ後醍醐の遙か上空から
なにやら丸いような、四角いような、いびつな形の物体が自由落下してきた。
どかばきぐえぼこんぼこん、ぐぎゃー
わけの分からない叫び声と、衝突音をあげて柄パンツ後醍醐が地面に埋まった。
10カウントが過ぎてから、ようやく柄パンツ後醍醐がはい上がってくる。
陽光に照らされ、黒い影が目の前に立ちふさがっていた。
「だれや?」
「正義のスパイ00ハチ五郎ロボ!」
颯爽と輝くその影は、紛れもなく00ハチ五郎その人であった。
「ど、どうして……」
「この、ニジェール川には火の鳥が住んでいるのを知らないロボな!
『超能力鳥もとりあえず、話してみる拳』で
お願いして、のせてもらったロボ!」
「なんと!」

とうとう追いついた00ハチ五郎。
シリーズの終演に向かってダッシュだ!

>>

第74話
投稿者: べが

「というわけで、今回でスパイ編は最終回ロボ」
「えらく唐突でんなぁ〜」
「ブルーアップルも取り返したし、めでたしめでたしというわけロボ」
「まだわいが持っとるでぇ〜」
「それにしても毎回なんでこうもごちゃごちゃになるロボかね?」
「そりゃあ、やっぱリレーやからとちゃうかぁ〜?」
「方針もクソもないロボからねぇ〜」
「なんかべしゃりがおかしいで、ハチ五郎はん」
「前からこんな感じロボ」
「それはさておいて、これからどうなるんや?」
「そりゃあ、やっぱ最終回だけにド派手にいくのがいいと思うロボ」
「わいもそれに賛成やな」
「どうでもいいが、その言葉使いはそれで正しいのかロボ?」
「ええんとちゃうかぁ〜?」

「というわけで、ブルーアップルを返してもらうロボ!」
「そうはいくかい、レッドエレファント、カモーン!」
柄パンツ後醍醐が口笛を吹き鳴らすと、どこからともなく
インド象の大群が殺到した。
「き、きさま象使いだったのかロボッ!」
「そういうことや、いっくでぇーッ!」
「なんの、こちらも負けないロボ!」
00ハチ五郎も負けずに犬笛を吹く。
だが何も起こらない。
だが何も起こらない。
だが何も起こらない。
ただの屍のようだ。
と、
向こうの方から人影が近づいてくるのが見えた。
2時間後。
「ぜぇぜぇはぁはぁ、な、んの用でゴクアク・・・」
「よしッ! 行け! 極悪ロボ!」
「ちょ、ちょっと待つでゴクアク・・・、み、水を」
「エレファントアッターック!」
しびれを切らした柄パンツが先手を打つ。
打つ。
打つ。
打つ打つ。
紙粘土は案外もろかったらしく、
インド象の前にあっけなく粉砕した。
「なんて役に立たない奴ロボ!」
「ふはーはっはっは! 観念するやな、00ハチ五郎はん!」
「くっそ〜」
じりじりとインド象の大群が00ハチ五郎に迫る。

どうする00ハチ五郎!
どうなる00ハチ五郎!
今回が最終回じゃなかったのか00ハチ五郎!

つづく

>>

第75話
投稿者: 氏照

「なんとォーッ!」
迫り来るインド象を超能力『土遁の術』でやり過ごし、その場を何とかしのぐ。
「チッ、ほんならこれでどォーやァーッ!」
柄パンツ後醍醐が、頭にかぶった柄パンツを振り回す。
「秘技、柄パンツハァリケェーーンッ!!」
巨大な砂嵐が巻起こり、ハチ五郎を襲う。
「なんのッ! 必殺超能力ゴクアクトルネードォッ!!」
バラバラになった極悪の残骸を利用したミラクル超能力である。
二つの嵐がぶつかり、砂嵐は呪いの力に飲み込まれてしまう。
呪いの力が柄パンツ後醍醐に降りかかる。
彼の神通力が呪いによって封じられてしまう。
「しまったァッ! わ、わいの負けや……」
「おとなしく山に帰るロボ……」
敗れた柄パンツ後醍醐は、ブルーアップルをハチ五郎に託して、
現れたときと同じくラクダに乗って去っていった。

そして、ハチ五郎は無事にワリト博士の下にブルーアップルを届けることに成功した。
「おお、よくやったぞ、ハチよ」
「で、これは結局なんなんでロボか?」
「こいつはな……」

スパイ編最終回「00ハチ五郎、アフリカに消ゆ」につづく

つづく

>>

第76話「最終回 00ハチ五郎、アフリカに消ゆ」
投稿者: ピヴィ

トンブクトゥ近くの未発達な村の一つ。
そこにワリト・ソンナカンジノ博士の研究所があった。
木造のぼろっちい小屋でカムフラージュされ、
地下にその主要な施設が埋没していた。いや、主要な施設が作られていた。
外観とは違い、中は超近代的で、単に近未来的で、
真っ白な壁、そこかしこに端末が埋められ、
施設内は白衣を着た研究員が行き交い、アフリカの奥地であることを忘れさせた。
「おお、よくやったぞ、ハチよ」
ワリト博士の前にたどり着いた00ハチ五郎は、
懐からブルーアップルを取り出した。
「で、これは結局なんなんでロボか?」
「こいつはな……はて、なんだ、これは?」
博士はブルーアップルを手に取り眺めていった。
「なんだって、博士がもってこいって言ったロボ!」
「そんなことはいってないぞ!?」
「だって、ええー、そんなーロボ。……くんくん……この匂いはロボ」
こらそこ、オチを予想しないように。
「カレーだ。日本が恋しくなってな。リンゴと蜂蜜が欲しかったんだ。
だが、ただのリンゴより、青リンゴの方が好きだから、
そいつを持ってきてくれと頼んだはずなんだが……」
やっぱり、こんなオチか!
00ハチ五郎の目が点になる。
ショックでフリーズしてしまったようだった。
人間で言うところの現実逃避って奴だな。
「ここは研究所だぞ! なめるな」
そういうと、00ハチ五郎を抱え、秘密の手術室へと運んでいった。

一時間後。
「ここはどこロボ?」
「研究所だ。フリーズしていたからな。直しておいた」
「それは、ありがとうロボ」
「調子はどうだ、何ともないか?」
「なんか前よりいい気分ロボ」
「そうか、それはよかった。……おや、顔に油が、そこの洗面所で洗いなさい」
「そうロボか?」
洗面台に向かうハチ五郎。顔を水で洗い、ふと目をあげるとそこに鏡があった。
「……」
これは何ロボか?
「これは何ロボか?」
「気が付いたか!」
「……気が付かせるようにしたロボね?」
「それはな、ブルーアップルだ!」
「見たらわかるロボ。……なんでここに付いているか聞いてるロボ」
「せっかく持ってきてもらったからな。それに、かっこいいだろ?」
「……ぜんぜん。何か機能とかあるロボか?」
「それはわからん」
「早く外して欲しいロボ」
「いいじゃないか、少しの間つけていなさい。
名付けて、ハチ五郎B(ブルーアップル)! かーっこいい!!」
「かっこわるいロボーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!」
賭けだしたハチ五郎B。
「お、おい、待つんだ」
追いすがる博士。
しかし、アフリカのジャングルに消えたハチ五郎Bの姿を
見ることは出来なかった。
これから後、ハチ五郎Bがどこへ行ったのか、知る者はなかった。

スパイ編 完
次回はなんのシリーズだ?

>>