超能力ロボハチ五郎シリーズ
ハチ五郎と龍の伝説(2)
| 第87話 投稿者: 氏照 「と、いうわけでこのシリーズはもう11話目ロボ」 「そーですね、まだまだ続けられそーですね」 「このシリーズではろくなことがないロボ……」 「まァ、ぼくは結局いつもと同じですが……」 ハチ五郎とオペレータAはコソコソと二人で会話しながら、みんなの後をついていく。 一行は丘で朝を待って、完全に日が昇ってから洞窟へ向かった。 間もなく、洞窟の前にたどり着く。 「こっからどうやって中に入るか……」 「ふ、強行突破ではないのか?」 「おいおい、人質がいるんだぜ? なるべく気付かれねェように……」 ハム四郎たちが相談していると、周囲を警戒していた霞が注意の声をあげる。 「みんな! だれかがこっちに来る……。どうしよう?」 「どれぐらい離れてるんだ?」 「んー、1キロぐらいかな……」 霞の感知能力は結構高い。 「なんか、こっちのことがわかってるみたいだけど……」 「よし、ちょっと隠れて様子を見るか」 木の上、草の陰に隠れる一行。 しばらくするとそいつが現れる。 それは、犬の着ぐるみを来た大男に見えた。 「な、なんだ? あのナンセンスなヤツは!?」 「ふふ、まァ我々も変わらんがな」 「でも、超光石研究所のバッジをつけてるよ?」 そのバッジは、一応みんなも持っていた。 ただ、あまりかっこよくはないので誰も身につけてはいない。 「はは、隠れててもオレッちの鼻はごまかせないぜっ!」 そういって、みんなが隠れている場所をそれぞれ指さす。 「チッ、お見通しってわけか」 「へへへ、そうだぜ。オレッちはみんなの……仲間だ!」 いちいち、声がでかい。 「オレッちは、ワリト博士にいわれてみんなを追ってきた…… 第三のロボット『超馬力ロボポチ太郎』だぜッ!! みんな、よろしくなッ!!」 ボーーン! 彼がポーズを取ると、バックで爆発が起こり、煙が立ち上る。 「おいッ! 静かにしろッ! ゴブリンに気付かれちまうだろッ!」 「はは、すまねェ。オレッちは夢と希望の正義の使者だからなッ!」 「へェー、また新しい仲間なんだねっ!」 「……ロボットには見えんがな」 「まァ、ハチ五郎が役立たずになったからな。ちょうどいいか」 「任せてくれよッ! オレッちは正義のヒーローだからなッ!!」 一行は、改めて作戦を練る。 「へへ、こーゆー時はぼくにお任せだよッ!」 「なんかいい手があるのかよ?」 「ボクのドリルアームで地面の下から行くんだよっ!」 「ゲッターみたいなヤツだな……」 「ふ、まァいいではないか。地底から奇襲というのも」 「よし。それじゃあ、行くぜェッ!」 新たな仲間、ポチ太郎がやっと登場! 設定とは、だいぶキャラが変わったぜ! ますます、ハチ五郎の出番は減るのか? それとも!? 以下次号! つづく >> 第88話 投稿者: べが 一方その頃。 極悪と4人の餓鬼とB子は、 ゴブリンの醜悪なる便所掃除に精を出していた。 「さあさあ、みんな今日も元気に働くでゴクアクッ!」 「やだ」 「ふざけんな」 「てめえ一人でやれよ」 「バァ〜カ」 全然可愛げのない子供たちは各々好き勝手なことをほざく。 「ム、ムカツクでゴクアク・・・」 「みんな、そんなこと言わないの。みんなで頑張れば、すぐに終わるから」 「はぁーい」 何故かB子には素直な餓鬼共。 一斉に仕事に取りかかる。 「や、やっぱり、ムカツクでゴクアク・・・」 複雑な気分が極悪を襲う。 「目醒めよ・・・」 突然、極悪の(空っぽの)頭に声が響いた。 「え? 何か言ったでゴクアク?」 「どうしたんですか、極悪さん?」 B子が極悪に問い返す。 「目醒めよ・・・」 再び極悪の(空っぽの)頭に声が響いた。 その声は極悪の(空っぽの)の頭の中で反響し、何度となく極悪の頭を 刺激した。 「あ、頭が痛いでゴクアク・・・」 やがて声は極悪の頭を支配し、その心をも鷲掴みにしていた。 「極悪さんッ! しっかりしてッ!」 頭を抱え、うずくまる極悪。 「ああァッ! やッ、やめるでゴクアクッ!」 どこからともなく兇々しい光が現れ、極悪の身体を包み込んでいく。 「目醒めよ・・・」 「ああああァァァッッ!!」 「極悪さんッッ!」 どさりと倒れ伏す極悪。 「ううゥゥ・・・」 「極悪さんッ! しっかりッ!」 極悪を揺り起こすB子。 その声に反応したのか、やがて極悪の目が開いた。 だがその目には邪悪な光が宿っていた。 「おで・・・はで・・・ハンガァァァッッ!!」 突如として起き上がった極悪の身体は、数倍に膨れ上がり、 不気味な紫色に染まっていた。 しかも、その両方のテンプルからは角のようなものが生えている。 気味の悪い容貌がさらに兇悪なものになっていた。 「こわッ!」 そう叫ばずにはいられないB子であった。 「ううゥゥ・・・び、B子・・・よくもおでにチョコをくれなかってで ゴクアクな・・・」 「えッ! な、なんの話を」 「許せないでゴクアク・・・オペレーターなんぞにやりやがって許せない でゴクアク・・・」 じりじりとB子に歩み寄る極悪。 はっきり言って恐い。 「ど、どうしたっていうの極悪さん・・・」 「復讐でゴクアク・・・復讐するでゴクアク・・・これがおでからのホワ イトデープレゼントでゴクアクッッ!!」 振り上げた拳がB子を襲うッ! いそげオペレーターッ! B子が危ないッ! つづく >> 第89話 投稿者: 氏照 「……ちゃんと目的の場所に向かってるのかよ?」 ここは、地面の中。霞の掘ったトンネルを進んでいる。 「だいじょぶじょ〜ぶ! 心配いらないよッ!」 「へッ! オレッちの鼻はちゃーんとゴブリンの臭いをたどっているぜッ!」 単純な者同士、気が合うようである。 「ホントかよ……?」 「ふ、問題ない。それより、イヤな予感がする。急いだほうがいいな」 おさみの表情がシリアスになる。 「それじゃ、行くよッ!」 霞は、ドリルの出力を上げて突き進む。 程なく、洞窟の真下、子供たちの『臭いがする(ポチ太郎談)』というところまでやって来た。 「な、なんだか上の方は騒がしいですよ!?」 「どうやら事態が変わってきたみたいだな……急ぐぜッ!」 ボカボカッドッカーン! 岩盤を突き崩し、洞窟の中にでる。 「へへ、超高速の騎士、ハム四郎・見・参ッ!」 お約束の、かっこいいポーズを決める。 「何でゴブ、お前たちはっ!?」 「今取り込み中でゴブッ!」 ゴブリンA・Bが声を揃える。 「うるせェ! おらァッ!」 「ひでぶゥーッ!」 「あべしィーッ!」 瞬く間に二匹のゴブリンの首が飛ぶ。 「へへ、チョロいもんだ……ッて、何だぁ? アイツはッ!」 ハム四郎たちの目に、変生した極悪の姿が飛び込んできた。 「うごごごご、ゴクアクゥウッ!」 変生極悪は、B子と子供たちに向かって拳を振り上げていた。 「チッ! あぶねェッ!」 ハム四郎が、その名に恥じない速さで変生極悪の前に立ちふさがった。 「ぐはァッ!」 巨大化した変生極悪の拳は易々とハム四郎を吹き飛ばした。 「ごごごご、ままず、ヒヒヒ、ひとォゥりィィィッ!!」 すでに、姿だけではなく、言葉もおかしくなってしまっている。 「極悪クンみたいだけど……一体どうしちゃったのさッ!?」 「ど、どうやら変生してしまったみたいですね……」 オペレーターAがすかさずコメントを挟む。 そのとき、通路の影から一人の男が現れた。 「ハハハッ。こら皆さん、おはようさん」 団扇持った男、柄パンツ後醍醐だった。 「ああッ! お前はッ! オレの超能力を返すロボ!」 「何やハチ五郎はん、覚えておったんかいな。ま、そいつはでけへん相談や」 「何者だ? 貴様」 「こら初めまして、おさみはん、霞はん、オペレーターはん わいは柄パンツ後醍醐や、これからよろしゅうな!」 「あ、これはどうも、よろしくお願い……げはァッ!」 にこやかに名刺交換をしようとしたオペレーターAがおさみに蹴られる。 「ふ、こんなヤツと仲良くなってどうする?」 「ハハ、つれないなァ、おさみはんは……わいはこんなにフレンドリーなのに」 パタパタと団扇をあおいで挑発的な態度をとる。 「極悪クンをあんなにしたのは君なのッ! 答えてよッ!」 「その通りや。アイツはあんさんらにずいぶん恨みがあるみたいだったんでなァ、力を貸してやったんや。 ちょこちょこっと邪気を増幅して……簡単やったでェ? 人助けをするなんて、やさしいなァ、わいって!」 照れ笑いするように、かりかりと頬を掻く。 「ふざけないでッ! こんのォッ!」 怒った霞が後醍醐に向かってつかみかかる。 しかし、霞のこぶしは空を切った。 「あ、あれ!?」 柄パンツ後醍醐は霞の真上、宙に浮かんでいた。 「それじゃ、ごきげんよう〜」 ジワジワと空間に溶け込んで、姿が消えてしまう。 「何で!?」 「ふ。幻覚だよ、あれは。……それより、極悪を何とかしないとな」 「悔しいけど仕方ないロボ……それじゃ、オレはハム四郎を助けるロボ!」 「任せる。では行くぞ? 霞」 「う、うん……わかったよッ! ボクたちで極悪クンを助けなきゃッ!」 「あのー、ぼくはどーすれば……?」 つぶやく、オペレーターAを置いておさみと霞は変生極悪に立ち向かう。 「ごごご、ゴクアクゥゥッ! 憎イ、ハム四郎ガ憎イ……。 憎イ、おさみガ憎イ……。 憎イ、霞ガ憎イ……。 憎イ、オペレーターガ憎イ……。 憎イ、憎イゾォォォッ! ハチ五郎……オマエガ憎イィィィィッ!! コロス、コロス! ミンナコロスゥゥッ!!」 変生極悪の呪詛の声が、洞窟にこだまする……。 またしてもハチ五郎の前に現れた柄パンツ後醍醐。 一体、彼は何者なのか!? そして、変生した極悪の運命は!? 以下次号! つづけ >> 第90話 投稿者: べが 「どうやら首尾は上々のようだな、柄パンツよ」 「ハッ!」 薄暗い部屋の中。 桃色のお香が漂う室内で、柄パンツ後醍醐はかしこまっていた。 あっ軽いのが信条の彼には似つかわしくない光景である。 その柄パンの前には、 蛇やら蝙蝠やらのオブジェがやたら目立つ玉座ふうの椅子に 偉そうに座った人影があった。 頭から足の先まで重装備の金属鎧を身につけたその姿は、 異様なオーラを漂わせている。 「すべて魔王様の仰せのままに・・・」 「うむ、よくやった・・・極悪の奴は最近イイ人だったからな」 「はい、元々は悪役だったのに図々しいにも程があります」 「ふっふっふ、だがこれで儂のハチ五郎キャラ皆殺し計画も一歩前進 と言ったところか」 「はい、この調子でいけばレギュラーキャラが総取っ替えになるのも 時間の問題かと」 「うむ。積年の恨み、晴らしてくれようぞッ!」 「ハハッー!」 「見ておれよハチ五郎、貴様から受けた屈辱、必ず晴らしてくれようぞッ!」 「魔王様・・・」 椅子から立ち上がった魔王は、兜を上げ、その顔を表した。 「待っておれハチ五郎ッ! じわじわとねぶり殺してくれるわッ! わーはっはっはっはッ!」 どんがらぴっしゃーん! と雷が落ちる。 その光を浴びて露になった魔王の顔は、 ハチ五郎たちの良く知る人物。 『彼女』の顔であった。 ついに魔王登場ッ! ゴブリンすらままならねえ(?)ってのに世界の危機だぜッ! その存在を完全に黙殺されっぱなしだった彼女の業は深いッ! つづく >> 第91話 投稿者: 氏照 標的をおさみとかすみに移した変生極悪の拳が迫る。 「ふ、所詮は野獣の拳……。この私にかなうものか!」 「そうだよッ!」 おさみがすらりと2番アイアンを抜く。 2番アイアンがグニャグニャと西洋剣に変化する。 「あ、あれはとある商人が妻の作った弁当を売ってまで手に入れるという、 名剣『はじゃのつるぎ』だ!」 「へー、懐かしいロボね。あんな形だったかロボ」 素直に感心するオペレーターAとハチ五郎、あまり緊張感はない。 「うごごご、ゴクアクゥッ!」 そんな会話をよそに戦いが始まった。 >コマンド? >たたかう >へんじょうごくあく おさみのこうげき! ドカッ へんじょうごくあくに3のダメージ かすみのこうげき! ピリッ ミス! へんじょうごくあくはこうげきをかわした へんじょうごくあくのこうげき! へんじょうごくあくはのろいのほのおをはいた! ドカッ おさみに121のダメージ! おさみはしんだ! ドカッ かすみに109のダメージ! かすみはしんだ! パーティーはぜんめつした! 「うがァッ! ゴクアクゥゥッ!」 あっという間におさみと霞を退けた極悪、今度はハチ五郎たちに向かってくる。 「そそそ、そんな馬鹿な……極悪ってあんなに強かったロボか?」 「どーやら、この世界では今までのような力は発揮できないみたいです……」 「ままま、まずいロボ……オレたちではとてもかなわんロボ……!」 「やっぱりここは柄パンツさんに頼んで助けて貰うとか……」 「そーゆー手もあるロボね、さすが元敵役ロボ!」 「てへり」 恥も外聞もない二人であった。 ヒュルリ〜〜♪ そのとき、洞窟の中に笛の音がこだました。 「ちょっと待ちなァッ! 極悪さんよ、まだこのオレッちが残っているぜッ! ま、作者も忘れてたみたいだけどなッ!」 そう、ちょっと忘れていたが、まだ超馬力ロボポチ太郎が残っていた! 「戦いはこれからだぜェッ!!」 はたして、ポチ太郎は強いのか!? もし、ポチ太郎が敗れたらどうなってしまうのか? 以下次号! つづけ >> 第92話「早寝早起きしたら書けないの巻」 投稿者: ピヴィ ガシッ!! 両手を掴み、いきなりの力比べに出たポチ太郎と変生極悪。 一瞬均衡を保つかと思われたが、 じりじりとポチ太郎の方へ動き出した。 キャウン、キャウン。 「おーっと、ポチ太郎、突然掴んでいた手を離し、 犬のように座り込んだロボ!! 尻尾が振り振りされているロボ! 解説のオペレーターAさん、これはどうでしょうロボ」 「そうですねぇ。力で負けてしまったので もう降参と言うことでしょうか?」 どこから取り出したのか、実況席とかかれた机まで用意して ハチ五郎とオペレーターがマイクを握っている。 急に手が離されたため、バランスを崩した変生極悪は 前のめりに倒れてしまった。 「ぐおーーーーー!! オマエ……オマエなんか知らないぞ〜!! 見たこともないぞ……!!」 立ち上がろうともがきながら変生極悪は見たこともない相手にとまどう。 一瞬で恨みが思いつかなかったのだろう。 「極悪の奴戸惑っているロボ」 「新キャラですからね。それに犬だし」 変生極悪が起きあがっても、ポチ太郎は絶えず尻尾を振っている。 キャンキャン。 ありったけの甘ったれ声を出して変生極悪に近づいた。 ぺろぺろ。 ぺろぺろぺろ。 ぺろぺろぺろぺろ。 じゃれつくように、変生極悪の顔をなめはじめる。 「うがぁ! やめる……ゴ…ク…アク〜!! へぎゃ〜ふげ〜ごぶしゃ〜!!!!」 苦しみだした変生ゴクアク。 「いったいどうしたロボ? 急に苦しみだしたロボ」 「説明しましょう。変生極悪はなんの恨みもない子犬になめられて もしかしてこいつおでのこと好きなのか? と錯覚したのです。 今回はバレンタインにチョコをもらえなかったという愛を渇望した所に 子犬がなめることで自分に対する好意と錯覚した変生極悪は それ以上、憎しみの心を保つことが出来なくなってしまったのです!!」 オペレーターの解説通り、変生極悪の体から邪気が拭きだし、 見る見る体が縮んでいき、角もなくなり、元の極悪へともどっていった。 「は! おでは何をしていたゴクアク!?」 ゴクアクの姿は戻った。 しかし、この後に訪れるのは見るも無惨な…… その後、無事にゴブリンを倒し終えた一行は 散った花2輪+粘土一掴みを抱えて町へ戻るのでした。 「おで、前より小さくなったゴクアクか? 子犬がこんなに大きく見える出ゴクアク……」 続。 >> 第93話 投稿者: 氏照 からくも、変生極悪を元に戻し、何とか城下町まで戻ってきた一行。 「じゃあ、ぼくはお城に報告に行ってきますから。 ハチ五郎さんたちは倒された皆さんをワリト博士の所に連れて行ってください」 「うん、わかったロボ。それじゃ、ポチ太郎行くロボよ」 「オレッちの活躍は報告しなくてもいいぜッ! じゃーなッ!」 オペレーターAと別れたハチ五郎たちはえっちらおっちらとワリト博士の店までやって来た。 「博士、なんとかならんロボか?」 「俺、仕事で忙しーんだよな。お前らを手伝っても儲からねーしなァ……」 すっかり、店のオヤジも板に付き、この世界になじんだワリト博士である。 この店もなかなか繁盛しているようである。 「ま、まァ、そこの所を頼むロボ。オレと博士の仲じゃないロボか」 「でもなァ〜。めんどくせーしなァ〜」 ゴネる博士、大人げない。 「へへ、博士。こんな時ふたばちゃんがいたらなんて言うかなぁ?」 「……双葉、会いたいなァ……」 『双葉』ちゃんというのはワリト博士の妹である。 ポチ太郎は彼女のペットなのだ。 「仕方ねぇ。じゃ、ちょっと見てやっか」 おおざっぱに調べ始める博士。天才だからこれでわかるというが……。 「どうロボか?」 「ま、極悪は粘土を足せばすぐ直るから問題ないな。こーゆー時便利だな、ヤツは。 ハム四郎たちも直らんことはないが、一つ、材料が必要だ」 「材料って、何ロボ?」 「……超光石だ」 「それって博士が研究しているヤツロボ、それがいるロボか?」 「高エネルギーを得るためにはどうしても必要なのだが……まぁ説明はいいか。 ともかく、この世界にあるかどうか知らないが、無ければどうにもならん」 「今度はそれを探しに行くロボか……三人で大丈夫ロボか……?」 一方、ここは魔王の城。 「チッ! 伏兵がいたとはな……」 舌打ちする魔王、いやさ『彼女』改め闇野美里。 「は、次こそは必ず」 かしこまる柄パンツ後醍醐、彼は闇野コンツェルンのエージェントだったのだ。 「何か策があると?」 「もちろんでございます。私めにお任せを」 「フフ、待っていなさい……ハチ五郎!」 一難去ってまた一難! ハチ五郎たちは再び旅に出ることに。 主力メンバー抜きでどうにかなるのか!? 以下次号! つづけ >> 第94話 投稿者: べが 「ヒトよ・・・死すべきものよ・・・」 闇野美里は名前が与えられた嬉しさのあまり 良くわからないことを口走っていた。 「わぁーはっはっ! これで儂も名無しの権兵衛ではなくなったわッ!」 名無しの権兵衛とはこれまた古くさい表現である。 しかも一人称が『儂』なのも謎だ。 「ふ、それはいまはまだ秘密なのだ」 誰に言うともなくほざく闇野美里。 「だがこれで儂の計画もほぼ達成されたというもの・・・」 「おめでとうございます、魔王様」 お祝いのつもりなのか、柄パンツ後醍醐は頭にも柄パンツを被って登場した。 「いやぁ〜、ほんま良かったわぁ。一時は魔王で押し切らなあかんのかと 思ってたさかいにのぉ〜」 いきなり喋りが砕ける柄パン。 「これからは美里チャンっつうことでひとつよろしゅうになぁ〜、あ、わい のことはガラちゃんでええでッ!」 ぶぉぉんッ! どんがらがっしゃーッん! 闇野美里の振りかぶったグレートソードが床を粉々に砕き、数十キロに 達する深さの穴を開けていた。 「ひッく・・・ひッく・・・」 柄パンツ後醍醐は恐怖のあまり自慢の柄パンツを小水で濡らし、半泣きで しゃくりあげていた。 「誰が美里チンだ、誰が・・・」 「だ、だから悪かったって言ってますやんか・・・もう堪忍してェな」 言ってない。 「ふん、まあいいだろう。だが忘れるな柄パンツ後醍醐よ、元の世界に戻る 方法を知っておるのは儂だけだということをな」 「わ、わかってますがなぁ、ほんま恐ろしい人やわ・・・」 「して、例の策というのはどうなっておる?」 「はぁ、さっそく刺客を送りつけておきましたから、大丈夫やと思います」 鼻水をすすりながら柄パンツは答えた。 一方、ハチ五郎たちは。 「それにしても超光石なんて何処にあるロボ?」 「さぁ、僕もこの世界は日が浅いですからねェ」 「オレっちの抜群の嗅覚でも無理があるってもんだぜッ!」 ここはマーカス王の白い槍城。 の広間。 ハチ五郎たちはハム四郎が絶命寸前なのをいいことに、 王様に会いに来ていた。 無論、ゴブリン退治の報酬をもらう為である。 ここはお金がなければレベルアップもままならない厳しい世界なのだ。 どーん! どーん! ちん どーん! 「マーカス王のおなァーりィッー!」 ぷぷっぷ、ぷぷっぷ、ぷーぷぷっぷぷー! 太鼓とラッパの音が響きわたる。 同時に広間の戸が開かれ、数人の側近に守られた男が現れた。 その後を貴族っぽい連中が続く。 その中には、以前、ハチ五郎が馬小屋で出会ったイヤな奴もいた。 「その方がハム五郎か?」 マーカス王はハチ五郎たちの前の玉座にどっかと座ると、そう言った。 どうやらハチ五郎とハム四郎が混ざったらしい。 「オレっちはポチ太郎ってんだッ! よろしくなッ!」 いきなり絶叫するかのように名乗りをあげるポチ太郎。 さすが犬。 空気を読まないことこのうえない。 「なんと・・・ではハチ太郎というのは?」 再び名前が混ざる。 「あ〜、王様。こちらがハチ五郎。で、これはポチ太郎。んでもって、近衛 騎士がハム四郎。で、僕がオペレーターA」 オペレーターが分かり易く説明する。 それをふんふんと聞いているマーカス王。 「あいわかった。ではハチ太郎Aというのは?」 ・・・・・・。 こいつバカ殿なんじゃ? という疑問が一同の脳裏をかすめる。 「あんた、バカ殿なのかいッ!?」 再びシャウトするバカ犬。 本格的に場が凍り付いたまま、 つづく。 >> 第95話 投稿者: 氏照 「ふむふむ、バカ殿。志村けんか」 大様にうなずき、納得する。 「よく知っておるぞ、よきにはからえ」 一体何を納得したのかはよくわからない。 「……とりあえずセーフだったロボね」 なぜ、志村けんを知っているのかは謎である。 「殿。あの者たちは……」 ラチがあかないと思ったのか、王妃がフォローを入れる。 「おお、そうかそうか。ハチ五郎、ポチ太郎、それにオペレーターAか」 ようやく、理解したようで、書面を手に取る。 「……ふむ、では希望にあるとおりみな兵士として取り立てる」 「おお、やったロボ、ちょっと出世ロボ」 小躍りして喜ぶハチ五郎。 「お待ちください! 王よ」 あの、イヤなヤツが声をあげる。 「どうした? ボルボル卿よ」 「あのものは馬番こそが天職! それを変えるのはいかがなものかと」 「そーか。じゃ、変更無しってことで」 いいかげん疲れたのか、しゃべりも適当になる。 「おっと、オレッちはさすらいの正義の味方だぜ! 役職はいらねェ」 「じゃ、お主も無しってことで。ま、今日はお開き」 そういってとっとと退出してしまう。 「どわーッ! ちょ、ちょっと待つロボ!」 しかし、すでに王は去り、 ボルボル卿もハチ五郎のことを見ることもなく行ってしまった。 「とゆーことはぼくだけが昇進というわけですね」 「そ、そんなバカなァ……ロボ」 ハゲシク落胆するハチ五郎。 そんな彼らの元に王妃が近づいてくる。 金色の長い髪が美しい。 王妃は侍女に何か命じると、ハチ五郎たちに声をかける。 「これからも、この世界と民のために働きなさい。 その先に、あなた方の求める道がきっと、あるでしょう」 侍女は、小さな箱を差し出す。 「ヘヘッ! こいつァ悪いなッ! ありがたくもらっとくぜッ!」 ポチ太郎が受け取る。 「フフ。それでは、私は行きます」 「ありがとうロボ! せめてもの慰めになったロボよォ〜」 ハチ五郎は王妃の姿が見えなくなるまで手を振っていた。 で、その間にオペレータAとポチ太郎はさっそく箱を開けていた。 「待て待て、オレにも見せてくれロボ」 「さー、何が入ってるんですかねぇ」 「オレッちは缶詰がいいな……」 ぱかっとふたを開けると、そこには大量の金貨が詰まっていた。 「おお、はじめて見ましたよ。金貨」 「結構ありそうロボね」 「くいもんじゃねェのか……」 「まぁまぁ、これを博士の所に持っていけば、きっと機嫌もよくなるロボ」 「いやいや、その前に宴会をしましょうよ」 「オレはガソリンしか飲めないロボ……」 「そ、そーかッ!」 「オレッちは牛大和煮がいいなッ!」 「そんなのここじゃあ手に入らないじゃないですか……」 なんだかんだともめているハチ五郎たち。 そのとき……。 チャカチャカチャッチャッチャッチャーン! レベルがあがった! どこからともなくジングルが鳴り、ナレーションが入る。 「おお、レベルがあがったロボ!」 「レベルがあがるとどーなるんですか?」 「さあなァ〜? オレッちには難しいことはわからないぜッ!」 「まあ、これできっとハム四郎たちも助けられるロボ!」 報酬ももらい、レベルもあがったハチ五郎たち。 だが、死にそうな奴らはミッション失敗で経験値はもらえないのか!? ともかくも、一行は超光石を求めて旅立つのだった! 以下次号! つづけ >> 第96話 投稿者: ピヴィ 「はっ! レベルが上がったからお金が無くなったロボ!!」 「貧乏生活は続くんですね」 「オレッちはそんなこと気にならないぜ! 金より…むしろ強さ!!」 「オペレーターはなんでそんなに余裕……ロボ? はっ! 貴様一人で給料が良いな!!!」 「まぁ、兵士ですから……馬番よりは……」 「く、悔しいロボ……。こんなところで差を付けられたロボ!」 城を出てとりあえずどうするかを話していたところである。 「で、そのちょん吉石はどこにあるロボ?」 作者の代弁者ハチ五郎氏は語る。 「超光石ですよ……。『ちょ』しか合ってません。 う〜ん。お約束からいっても、 ダンジョンとか、塔とかにあるんじゃないですか?」 「オレッ地……オレッち──1発で変換できない(泣)──は、 猫じゃないから、暗いの駄目だ。 正義のヒーローが墓荒らしなんてかっこよくないぜ!」 「と、とりあえず、情報収集をしましょう」 オペレーター(兵士)の提案で一行は町へ繰り出した。 「情報収集は酒場と決まっているロボ」 カランカランと音を鳴らして、町でも一番寂れていそうな 地味な酒場へ入っていった。 「アルコール100%を頼むロボ」 「それじゃ、アルコールランプみたいですね」 「オレッちは骨付き牛肉を生で」 「こっちは『生』違いですね」 「払いはこいつロボ!!!」 「払いはこいつだぜ!!!」 ハチ五郎とポチ太郎が息もぴったりにオペレータ(兵士)を指した。 しばしの間、ハチ五郎とポチ太郎はお互い頼んだ物を堪能していた。 その横で、涙を流しながら安酒をあおっているオペレーター。 すっかり、目的を忘れていた。 「アルコールも、なかなかうまいロボな」 「最近の合成飼料の牛より、良く肉が締まってるぜ!」 「馬番より良くたって、安月給なんだから……」 それぞれ思うところはあるようで。 「お前さん達、何か聞きたいことがあったんじゃないのかい?」 「え?」 三人が同時に顔を上げると、渋い顔をしたこの店の親父が きこきことコップを磨いていた。 「そ、そういえば」 「なんでわかったロボ?」 「あんたただ者じゃないぜ」 「まぁ、長いことこんな仕事をしているとな (こんな間の抜けた冒険者も見ないが……)」 「実は、超光石という物を探しているロボ」 「超光石?」 「簡単に言うと、すごい力を持った石ロボ」 「すごい石ねぇ……」 どうやら親父に心当たりはないようだ。 一同少しがっかりする。 しかし、捨てる神あれば、拾う神もある。疲労神じゃないよ。 「俺が知ってるぜ」 店の扉の方で声がした。 「おまえは!!!!!!!!!!!!!ロボ。」 ハチ五郎に衝撃が走る。見知った顔の登場か、はたまた……。 次回に続々。 >> |