第5話:キュロゴスとの出会い(前編)
3年くらい前からでしょうか。
女性を中心に人気を博していた「タイムクロス」も、
ぼつぼつと大型店から姿を消し始め、
当然のごとく「アラベ」や「ビードラ」は、
ほとんどの店で忘れられた頃、
財布の紐を固くした僕には運命の出会いが待っていました。
ぼつぼつと人気をつけてきたその台は、
炸裂機に負けず劣らずの人付きを見せていました。
それこそが、運命の台「キュロゴス」だったのです。
その台にかける多くの人の熱気に押され、
僕はふらふらと財布を緩め一つの台に座ってしまったのです。
しかし、その出会いはいままでのそれとは違いました。
「でない」「今の何?」「もしやこぼし???」
今思い返せば、何でもないであろう演出に、
僕の夏目さんは次々に食べられていきました。
「だめだ!君は行っちゃいけないっ!」
今にも飛び出しそうになっている諭吉君を、
あふれ出る悔しさと共に押さえつけながら
僕は家路を急ぎました。
初めての完敗・・・・・後に残るのは悔しさと残り少ない軍資金でした。
次の日は前日の鬱憤を晴らすかのような怒りのスロットで、
「タイムクロス」で八つ当たり気味のBBを連発させていました。
「あの機種には絶対手を出さない」
そう心に誓いそのシマ自体を無視するようにしたものの。
夏目さんを14人も無駄死にさせたその恨みは
紛れもなく運命の時を呼び寄せていたのでした。
僕を「趣味のスロッター」から、「職業スロット打ち」に変化させる、
大きな革命の時を・・・・・
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おおげさじゃね?・・・・革命って・・・・