SHIN-DigitalDevilStoryTRPG― "BIRTH"


1F 死んだ『日常』

DM  店内は外壁同様、蜘蛛の巣でいっぱいですね。君達が入って来た入り口の右手には、上り階段があります。陳列棚の商品もほこりにおおわれたように、蜘蛛の巣がかかっています。
   うう‥‥漁っていこうかなと思ったのにぃ。(笑)
神崎  これは、さわれませんねぇ。
PCたちは、蜘蛛の巣に触れないように注意しながら店内の探索を始めた。
   視界が悪いわけよね。
DM  まぁ、歩けないというほどのことはない。電気もついてるしね。だけど、入り口を入ったすぐ右手に上り階段があるんだけれど、そこだけは真っ暗闇だ。
   いかにも、あからさまにあやしい。
神崎  あやしいところは、とりあえず避けて。
   とりあえず、そのへんの店の中をのぞいてみようかな。明美をさがして。
DM  捜すなら、直感チェックね。
   まずは、この靴屋から。(コロコロ)ううっ、だめぇー。
神崎  こっちも、だめだぁ。
PCたちは、マスターが示したエリアごとのチェックをしていくが、ほとんど成果はあがらないまま、フロアの中心部までやって来た。
DM  ここには下り階段と、昇りのエスカレーターがあるね。エスカレーターはとまっていて、例のように真っ暗だ。
ここにさしかかったとき、階段の方から人の声が聞こえる。
神崎  「キャア」とか?
DM  きゃあ、じゃないけど、まあ、人がいるような気がした。
   (神崎をふりかえって)降りていく? なんか、すごくワナっぽいような気がするんだけど。
神崎  うん、ワナっぽいよなぁ。しかし、上にあがるのはもっと勇気がいるぞ。(笑)
   それもそうね。(笑)じゃあ、おりようか。
神崎  そのまえに、まだチェックしてない、宝石屋と薬屋を探そう。もしかしたら、(尋ね人が)いるかも。
   わかった。宝石店から‥‥(ころころん)おっ、こんどこそ出た! 08で成功!
DM  では、カウンターのかげに人がうつぶせに倒れているのに気がつく。
   警戒しながら近づきます。
神崎  とりあえず、白虎をここにおいて、と。(笑)
DM  その人は、(意味ありげに笑って)とっても、痩せています。
   痩せてる?
DM  まるで、ひからびているかのように、痩せてますねぇ。(にやにや)
一同沈黙。
神崎  ちょっと脅えながら、もしもしと声をかける。
   竜ちゃんにくっついている。
DM  その人はミイラになってますね。
   生きてないの?
DM  うん。
神崎  ばっと後ろの白虎を見る。(笑)
DM  大丈夫だよ。このミイラは店員らしいです。
   気持ち悪い‥‥
神崎  これは、鳥羽もピンチかも。でも、仕方ないから、これ(ミイラ)は、ここにほって置いて。(笑)
   ご冥福を祈って、と。
神崎  また白虎をかついで、こんどは薬屋に。(からからっ)ダメか。失敗。
   おっし、06ぅ!
DM  すると、薬局のカウンターのところに、白い影が見える。
神崎  ひくひくっ、またなにか?
   人なの?
DM  人間らしいです。でも、なぜかその人の向こうの景色が、透き通って見えますね。
   (淡々と)ユーレイだぁ。
DM  その透き通ったひとは「いらっしゃいませ」と愛想よくあいさつするね。
   店員のユーレイ!
店員 「なにをお求めですか?」
   「みてるだけぇ」(一同爆笑)
DM  店員はバカのひとつ覚えみたいに「いらっしゃいませ」を繰り返している。
神崎  うーん、下手にアナライズ(コンピューター技能者の特技。悪魔の解析を行う)して、コンピューターが暴走しても困るし‥‥
   うぉーっ、暴走したーい!
DM  まちなさいって。(超能力者は特技の発動判定に大失敗すると、力が暴走し、とんでもないことになる)黄さんは、そんな君達を見てちょっとおびえている。(笑)
神崎  (唐突に)すみません、水虫の薬ください。(一同爆笑)
   竜ちゃん、水虫だったの!? 近寄らないで!
DM  『声』をかけるんですか?
神崎  え? う、うん。
DM  (にやり)「水虫の薬ですね?」透明な店員は棚から小さな箱をとりだして差し出す。はいっ、神崎くん、魔法回避チェック!
神崎  げげっ?
DM  悪魔に『言葉』で話しかけたりするからじゃて。一体、なんのためにDCS(デビル・コミュニケーション・システム)を持っているんだ。
神崎  すっかり、忘れてたぁっ! んーと、魔法回避か‥‥18以下を出せと‥‥(ころりん)お、出たぞぉ。16だ。フッ。
DM  よかったね。じゃあ、何も起こらない。
神崎  ふう。じゃあ、それ(箱)をさわってしげしげと見ながら、「これ、何ですか?」
店員  (無感動な声で)「他にお求めになるものは、ございませんか? 商品以外のものも、取り扱っております」
   商品以外にぃ?
店員  (営業用スマイルをうかべて)たとえば、情報とか。
神崎  これって、また普通にしゃべってたらヤバイわけ?
DM  うん。一回、会話するごとに魔法回避チェック。
神崎  じゃあ、黙ってよう。
DM  きみってやつわ‥‥だから、なんのためのDCSなんだ。
神崎  そうか。なら、起動しましょう。成功値は、基本の知力31(!)に、『DCS』(基本操作)の難易度はプラス20だから、足して51以下をだせばいいのか。(こ
ろりん)17で成功。MP1を消費して、と。これで、会話できるんだな。
店員  「あなたたち、外からきたの?」
神崎  「はい、一応そうです」素直に答えます。
店員  「かわいそうに‥‥ここの蜘蛛の結界からは、誰も逃れられないわ。あなたたち、不思議な力を持っているようだけど。あなたたちも、私みたいにスッパリ諦めましょうよ」
神崎  ‥‥。(少し笑って)「ごめん、俺、諦め悪いから」
DM  すると、ゴーストは一瞬君の方を不思議そうに見るね。神崎は魅力チェック。
神崎  魅力以下か‥‥22は失敗だ。
DM  それは、もしかしてファンブル(大失敗)ではないかな?
   ゾロ目で失敗すると、ファンブルなのね。
DM  ではファンブル表を振ってくださーい。
神崎  20。
DM  『使っていた道具を落としたり、バランスを崩して倒れる。あるいは、見当違いなことをしてしまう』だそうだ。
神崎  うっ、手がすべって、白虎をおとしてしまった!(笑)
   白虎くん、ここから出るまで五体満足でいられるのかしら。(笑)ひどい友達ねぇ。
神崎  あわてて背負い直す。
DM  幽霊店員は呆れたような顔をしたあと「あくまでも、運命に逆らうのね。あの馬鹿な人達のように」と言うね。
神崎  「馬鹿な人達って、一体誰かな?」
DM  「ここの地下にいるわよ」と言って、ふっと店員の姿は消えた。
   地下?
神崎  あの『声』が聞こえた所かな? しまった。上になにがあるのか聞いておけばよかった。(笑)
   うーん(考えこむ)‥‥中央のエスカレーターは、上にいくエスカレーター?
DM  うん。ちなみに、動いてません。
神崎  で、そのエスカレーターは、上がまっくろけとか?
DM  まっくろけですね。
神崎  二階は暗いってことか。そういえば、店員からもらった箱はどうすればいいんだ?
DM  残念ながら、ただのから箱でした。
神崎  じゃ、ここに置いていこう。
   じゃあ、そろそろ下に行こうか。






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