DM 店内は外壁同様、蜘蛛の巣でいっぱいですね。君達が入って来た入り口の右手には、上り階段があります。陳列棚の商品もほこりにおおわれたように、蜘蛛の巣がかかっています。
紫 うう‥‥漁っていこうかなと思ったのにぃ。(笑)
神崎 これは、さわれませんねぇ。
PCたちは、蜘蛛の巣に触れないように注意しながら店内の探索を始めた。
紫 視界が悪いわけよね。
DM まぁ、歩けないというほどのことはない。電気もついてるしね。だけど、入り口を入ったすぐ右手に上り階段があるんだけれど、そこだけは真っ暗闇だ。
紫 いかにも、あからさまにあやしい。
神崎 あやしいところは、とりあえず避けて。
紫 とりあえず、そのへんの店の中をのぞいてみようかな。明美をさがして。
DM 捜すなら、直感チェックね。
紫 まずは、この靴屋から。(コロコロ)ううっ、だめぇー。
神崎 こっちも、だめだぁ。
PCたちは、マスターが示したエリアごとのチェックをしていくが、ほとんど成果はあがらないまま、フロアの中心部までやって来た。
DM ここには下り階段と、昇りのエスカレーターがあるね。エスカレーターはとまっていて、例のように真っ暗だ。
ここにさしかかったとき、階段の方から人の声が聞こえる。
神崎 「キャア」とか?
DM きゃあ、じゃないけど、まあ、人がいるような気がした。
紫 (神崎をふりかえって)降りていく? なんか、すごくワナっぽいような気がするんだけど。
神崎 うん、ワナっぽいよなぁ。しかし、上にあがるのはもっと勇気がいるぞ。(笑)
紫 それもそうね。(笑)じゃあ、おりようか。
神崎 そのまえに、まだチェックしてない、宝石屋と薬屋を探そう。もしかしたら、(尋ね人が)いるかも。
紫 わかった。宝石店から‥‥(ころころん)おっ、こんどこそ出た! 08で成功!
DM では、カウンターのかげに人がうつぶせに倒れているのに気がつく。
紫 警戒しながら近づきます。
神崎 とりあえず、白虎をここにおいて、と。(笑)
DM その人は、(意味ありげに笑って)とっても、痩せています。
紫 痩せてる?
DM まるで、ひからびているかのように、痩せてますねぇ。(にやにや)
一同沈黙。
神崎 ちょっと脅えながら、もしもしと声をかける。
紫 竜ちゃんにくっついている。
DM その人はミイラになってますね。
紫 生きてないの?
DM うん。
神崎 ばっと後ろの白虎を見る。(笑)
DM 大丈夫だよ。このミイラは店員らしいです。
紫 気持ち悪い‥‥
神崎 これは、鳥羽もピンチかも。でも、仕方ないから、これ(ミイラ)は、ここにほって置いて。(笑)
紫 ご冥福を祈って、と。
神崎 また白虎をかついで、こんどは薬屋に。(からからっ)ダメか。失敗。
紫 おっし、06ぅ!
DM すると、薬局のカウンターのところに、白い影が見える。
神崎 ひくひくっ、またなにか?
紫 人なの?
DM 人間らしいです。でも、なぜかその人の向こうの景色が、透き通って見えますね。
紫 (淡々と)ユーレイだぁ。
DM その透き通ったひとは「いらっしゃいませ」と愛想よくあいさつするね。
紫 店員のユーレイ!
店員 「なにをお求めですか?」
紫 「みてるだけぇ」(一同爆笑)
DM 店員はバカのひとつ覚えみたいに「いらっしゃいませ」を繰り返している。
神崎 うーん、下手にアナライズ(コンピューター技能者の特技。悪魔の解析を行う)して、コンピューターが暴走しても困るし‥‥
紫 うぉーっ、暴走したーい!
DM まちなさいって。(超能力者は特技の発動判定に大失敗すると、力が暴走し、とんでもないことになる)黄さんは、そんな君達を見てちょっとおびえている。(笑)
神崎 (唐突に)すみません、水虫の薬ください。(一同爆笑)
紫 竜ちゃん、水虫だったの!? 近寄らないで!
DM 『声』をかけるんですか?
神崎 え? う、うん。
DM (にやり)「水虫の薬ですね?」透明な店員は棚から小さな箱をとりだして差し出す。はいっ、神崎くん、魔法回避チェック!
神崎 げげっ?
DM 悪魔に『言葉』で話しかけたりするからじゃて。一体、なんのためにDCS(デビル・コミュニケーション・システム)を持っているんだ。
神崎 すっかり、忘れてたぁっ! んーと、魔法回避か‥‥18以下を出せと‥‥(ころりん)お、出たぞぉ。16だ。フッ。
DM よかったね。じゃあ、何も起こらない。
神崎 ふう。じゃあ、それ(箱)をさわってしげしげと見ながら、「これ、何ですか?」
店員 (無感動な声で)「他にお求めになるものは、ございませんか? 商品以外のものも、取り扱っております」
紫 商品以外にぃ?
店員 (営業用スマイルをうかべて)たとえば、情報とか。
神崎 これって、また普通にしゃべってたらヤバイわけ?
DM うん。一回、会話するごとに魔法回避チェック。
神崎 じゃあ、黙ってよう。
DM きみってやつわ‥‥だから、なんのためのDCSなんだ。
神崎 そうか。なら、起動しましょう。成功値は、基本の知力31(!)に、『DCS』(基本操作)の難易度はプラス20だから、足して51以下をだせばいいのか。(こ
ろりん)17で成功。MP1を消費して、と。これで、会話できるんだな。
店員 「あなたたち、外からきたの?」
神崎 「はい、一応そうです」素直に答えます。
店員 「かわいそうに‥‥ここの蜘蛛の結界からは、誰も逃れられないわ。あなたたち、不思議な力を持っているようだけど。あなたたちも、私みたいにスッパリ諦めましょうよ」
神崎 ‥‥。(少し笑って)「ごめん、俺、諦め悪いから」
DM すると、ゴーストは一瞬君の方を不思議そうに見るね。神崎は魅力チェック。
神崎 魅力以下か‥‥22は失敗だ。
DM それは、もしかしてファンブル(大失敗)ではないかな?
紫 ゾロ目で失敗すると、ファンブルなのね。
DM ではファンブル表を振ってくださーい。
神崎 20。
DM 『使っていた道具を落としたり、バランスを崩して倒れる。あるいは、見当違いなことをしてしまう』だそうだ。
神崎 うっ、手がすべって、白虎をおとしてしまった!(笑)
紫 白虎くん、ここから出るまで五体満足でいられるのかしら。(笑)ひどい友達ねぇ。
神崎 あわてて背負い直す。
DM 幽霊店員は呆れたような顔をしたあと「あくまでも、運命に逆らうのね。あの馬鹿な人達のように」と言うね。
神崎 「馬鹿な人達って、一体誰かな?」
DM 「ここの地下にいるわよ」と言って、ふっと店員の姿は消えた。
紫 地下?
神崎 あの『声』が聞こえた所かな? しまった。上になにがあるのか聞いておけばよかった。(笑)
紫 うーん(考えこむ)‥‥中央のエスカレーターは、上にいくエスカレーター?
DM うん。ちなみに、動いてません。
神崎 で、そのエスカレーターは、上がまっくろけとか?
DM まっくろけですね。
神崎 二階は暗いってことか。そういえば、店員からもらった箱はどうすればいいんだ?
DM 残念ながら、ただのから箱でした。
神崎 じゃ、ここに置いていこう。
紫 じゃあ、そろそろ下に行こうか。