DM 中央の階段をおりるわけね。じゃあ、どういう順番で降りるか決めて下さい。
神崎 まあ、この黄さんを先頭に押し出して。(笑)
紫 でも、悪魔が出てきた時、竜ちゃんが話しかけなきゃいけないじゃん。
神崎 会話戦闘をしろというわけだな。ならば、先頭で降りていきましょう。
紫 黄さんにシンガリにいってもらって、あたし真ん中ね。こわいから。
DM そういう順で降りていく訳か。ま、全員でいいか。全員知力チェックです。
神崎 えーと、20で成功です。
紫 失敗。
DM ならば若い男性の声が聞こえる。「この、ゾンビどもめッ」という声と、それに続いて前方でドカァンという爆音と赤い光が爆発する。
紫 どかぁん?
神崎 ガス爆発かぁ?
紫 そっちのほうにデバガメにいこっか?てけてけ。
DM すると、陳列棚がことごとく倒れているところに出くわす。言い忘れてたけど、このフロアは食料品売り場になっているから棚が多い。そこで、一人の若者がたくさんの人達に取り囲まれていますね。大勢の人達のほうは、動きが妙にぎこちないです。
紫 いわゆるひとつのゾンビさんですね。
DM それはまだ、わかりませんね。(笑){注・このゲームでは、PCたちはこの現代社会に生きる人間であるため、特殊な技能を持っていないと、悪魔の存在を知らないし、信じていないのです}
紫 わからないんですか。(笑)
DM わかりません。だけど、近くで見ると腕やなんかが腐っているような気がする。そして、その(仮称)ゾンビにかこまれてる若いニーちゃん、えーと神崎と同じくらいの年の、大学生風の人物だね。そのひとが『雑魚どもめ。俺の魔法を食らいな、アギ!』と叫んで腕をふるうと、又赤い炎のような光がドカァンと。
紫 あっぶねー。
神崎 あのにーちゃん、こわいのう。
DM ゾンビ(仮称)の一体が炎にまかれて倒れるね。恐れをなしたゾンビたちは、よろよろと君達の方へと後ずさる。そして、そのうちの一体が、君達の存在に気づくね。で、喜々としておそいかかってくる。
紫 きゃあ、黄さん、黄さん、前に行って!!
DM ゾンビは、こっちの方が弱っちそうだな、と嬉しそうにやってきます。
二人 うわーっっ。
DM というわけで、始めての戦闘開始だ。じゃあまず、イニシアチブから。
紫 だれが振るの?
DM このゲームでは、それぞれが、自分のイニシアチブ値の数の6面ダイスをふる。そして、6か1の目がでた数の多いほうが先攻を取れる。悪魔側は固定値となってるから、PCだけが振ればいい。同点のときは、悪魔側からだ。
神崎 俺のイニシアチブ値は1だから、6面ダイスをひとつふって、と。(ころん)おっ6だ。
紫 あたしも、1がでた。
DM ゾンビはイニシアチブ値が一つしかないんだよなあ。そちらは、二つ出ているから、PCたちの先攻です。
紫 じゃあ‥‥あたしはチア・エスパーしよっかな。(笑)だって、することないんだもーん。
神崎 まずは、一番敏捷度も早いことだし、黄さんから行ってもらおう。
紫 じゃあ、黄さんから。
黄(半NPC) トンファーで殴る。格闘成功値が、43%。技能が太極拳だから、こ
れもスワップダイスができる。(ころころ)ハズレだよーん。
DM (黄さん、急にカルくなったな)腐った死体のようなひとは、ふらふらふらふら喜んでいるようだ。
紫 喜ばれてるぅっ。ちいいっ、ボヤッキー、トンズラー、やっておしまい!(ドロンジョ)
神崎 ぴきーん。
紫 竜ちゃん、そういうときは『アラホラサッサ』でしょっ。ごめん、ネタが古くて。
神崎 (立ち直って)うーん、しかしこれはどうあがいても、エアガンを撃ったところで当たるはずもないし……18%だからなあ。
DM 『集中』ということもできる。1ターン集中に費やして、MPを1消費すれば、次のターンの行動の成功値にプラス20%できるんだ。
神崎 でも、集中しているあいだに黄さんが、やっつけてしまいそうなんで(笑)、アタックナイフで攻撃するか。
紫 おおっ。
神崎 しかし、これもかなり成功値低いんだ。(笑)えーと、23%か。(ころりん)10、当たった。(驚)
DM では、こっちの回避‥‥は失敗。モロにあたっとる。
紫 竜ちゃんスゴーイ!
DM つぎに6面ダイスを振って下さい。
神崎 5。
DM それにアタックナイフの攻撃力を足して、15点? ぐっしゃあとナイフが、もろくなった肩から胸のほうにくいこんで、汚いものが飛び散る。
神崎 ひえええ、あとで拭かないと。
紫 どうしよう、あたしもなにかするべきかな? でも、投げナイフの命中率も23%だし……まあ、いいや。黄さんたちにまかせて、チア・エスパーしとこうっと。
DM じゃあ、こちら側の攻撃です。前に出ているのは、アタックナイフを振り回している神崎と、トンファーをかまえている黄だな。じゃあ、黄さんに攻撃だ。(ころっ)
あたりました。黄さんは、格闘回避してください。
黄 格闘回避は18%なんだよな。(からからっ)おおっ、出た出た、5っ!「ふん、所詮はゾンビか」
DM 向こうの方では、さっきのお兄さんがいっぱい魔法を唱えてますね。
神崎 すごい魔力だな、あのニーちゃん。
紫 ホーント、よくそんなバキバキ魔法を唱えて、MPがもつものですわねぇ。ヒマだから、そっちの気配をうかがっておこうっと。
DM じゃあ、またイニシアチブだ。今度はこちらからですね。ええっと、『ゾンビはウロウロしている』(爆笑)
神崎 さすが、ゾンビ!
悪魔の行動は、信頼度分のD6をふって、出た目の低いほうを悪魔の行動表にてらしあわせる。このとき、DMの振った目は3と1。最小の1がでているので、ゾンビの行動は、行動表の1の欄の『ウロウロしている』と決定された。
黄 反撃だ。格闘命中は成功。
DM よけられません。
黄 1D6をふるんだっけ。5だな。これに、トンファーの攻撃力と強さ修正をたすと、14ダメージだよん。
DM それは‥‥ぼこんと頭が割れましたね。
紫 (かわいい声で)気持ち悪ぅい。
神崎 近付かない。
DM トンファーは2回攻撃が可能です。(前のターンでは忘れてた)
黄 じゃあ、やってみっか。左のトンファーの攻撃も、成功。よけられなかった? ダイスの目は、1だから、合計10のダメージ。
DM ゾンビの頭が吹き飛んだ。
一同 ぎえーーっっっ。
紫 黄さん、ザンコクゥ。(笑)
神崎 何てことをする!(笑)
黄 (みんなの前にたって戦って、こんなことをいわれるオレって、一体‥‥)
神崎 (落ち着いてから)それ(頭のなくなったゾンビ)って、まだ立ってるワケ?
DM いや、仰向けに倒れる。そして、その体はドロドロと溶けていきますね。
紫 クサそう‥‥
DM そして、そのドロドロしたものが、神崎のアームターミナル(戦術支援用カスタム・ハンディパソコン。腕に装着する)付属の、マグネタイトバッテリーの中へスルスルと吸い込まれて行きます。
神崎 げっ、取り外したい。(笑)
DM マグネタイトバッテリーの中に、1MPが溜まりました。どこかに、メモしておいてね。で、経験値がそれぞれに、2点。
紫 レベルアップするには、あとゾンビを4体は倒さないといけないのね。
DM そして、あっちの方では、さきほどのお兄さんが『マハーギ!』と叫んでいますね。炎が炸裂して、彼の周囲のゾンビがばたばたと倒れていく。
一同 (圧倒される)
神崎 強いじゃないか!(マハーギは、アギ(火炎)系統の2レベルの魔法。一度に複数の敵を攻撃出来る)
DM そういや、紫は、お兄さんのほうを見ていると言っていたね。じゃあ、知力チェックをプラス20%で。
紫 ということは、37以下か。(ころころ)いけた! ギリギリの35。
DM じゃあ、お兄さんは、短い杖のようなものをもっていますが、その先端についた水晶が、電球が中に入っているわけでもないのに、赤く光っていることに気がつきます。が、じきにその光は消えてしまいます。
紫 不思議な杖ね。
DM ゾンビを全滅させたお兄さんは、君達に気づきます。「やぁ、まだ生き残りがいたのか」
紫 とりあえず、いたみたいなんだけど。「お兄さん、その杖すごいね」
謎のお兄さん 「ああ、こいつか?」といって、意味深に笑うね。
DM 忘れていたのだが、ここで悪魔と遭遇した人は『覚醒チェック』ができる。『命運』以下の覚醒チェックに成功すれば、覚醒段階が1ランク上昇する。今は、みんな初期段階の『愚者』だから、成功すれば『異能者』になるんだ。覚醒すると能力値が格段に上がり、あたらしい技能も取れるといういいことずくめだが、一度チャレンジするごとに、キャラクターシートの下の欄の『イベントリスト』のマスを塗り潰さなければならない。
紫 ここでは、『悪魔との遭遇』のマスをぬりつぶせばいいわけね。じゃあ、いくぞっ! (念を入れてサイコロをふる)でたっ。04で成功!
DM いや、悪いがまだ覚醒出来ない。本来、異能者になるためには、レベルが3必要なんだ。紫のレベルは1だから、覚醒レベルとの差の回数だけ、余分に成功しないといけないんだ。(本当はチェック前に言うべきでした。紫チャン、ごめんね)
紫 そんなのムリよぉ。ほら、失敗。
DM 残念。じゃあ、紫の意識は一瞬、過去の世界へと引っ張っていかれそうになるが、はっきり思い出すことは出来なかった。その代わりに、運を引っ張ってきました。D6を一度振って、出た目の数だけ命運に加えて下さい。つぎは、神崎くんか。どうぞ。
神崎 15以下なんてでるもんかい。(笑)命運増やすつもりでやってみよう。『悪魔との遭遇』をぬりつぶして、と。(からからっ)のっけからダメでした。
DM 二人とも覚醒しなかったか。じゃあ本編に戻ろう。
謎のお兄さん 「俺の名前は、明智 太郎という」
紫 アケチ タロウゥ〜?
明智 「あんたら、今まで、いったいどこにかくれてたんだ?」
紫 「いやー、隠れてたんじゃなくてぇ‥‥入ってきたんだけどね」(神崎をふりかえる)
神崎 (苦笑)
明智 「入って来たぁ? あんたら、あの結界を破ったのか!?」
紫 「いいえ。もう閉じてしまったわ」
明智 「やっぱりな。入り口が開いたわりには、この建物によどんでいる邪気が薄れていないと思ったぜ‥‥ともかく、ここは居心地良いとはいえないな。よければ、おれたちのアジトってほどのもんじゃないが、まだ落ちつける場所がある。そこで話をしないか?」
紫 こんなところにアジト‥‥(笑)。とにかく、この白虎クンを、安全な場所があるなら、つれていきたいわね。(おお、DMは存在を忘れていた)
明智 「そういうことなら、善は急げだ。アジトの方なら、俺も落ち着いて手が打てるからな」
神崎 おおっ、いい人だ。感謝しよう。
紫 でも、なんでそんな人が、こんなところにボケーといるわけ?
明智 「それは‥‥偶然巻き込まれたんだ。(一同爆笑)昨日、もう1人の連れと一緒に買い物にきたんだが、逃げるときにドジッちまったのさ」
案内しがてら、明智は、とある探偵社のバイトだと告げた。その探偵社は、裏でゴースト・スイーパー業も請け負っており、彼自身も現実に何度か異常現象のようなものに遭遇したことがあるという。そのために、こういう事態においても、比較的落ち着いていられるらしいのだ。
明智 ここだ。
明智が立ち止まったのは、従業員専用と書かれた大きなドアの前だった。その向こうは在庫置き場などになっており、かなりのスペースが予想された。
DM 明智が「戻ったぜ」と中に向かって呼びかけると、ドアがゆっくりと開いていきます‥‥。