DM 3階は、ちゃんと電灯がついています。じゃあ、直感チェック。プラス20%でいいや。(自分で作ったシナリオながら、チェックが多いのぅ)
まりあ これは、何のチェックなの?
DM まあ、ふってみてよ。成功したのは、神崎とまりあ? すると、このフロアは『サマー・なんちゃら・フェア』という感じで、水着や、浴衣や夏物の服を着たマネキンたちがいっぱい並んでいるんだけど、一部のマネキンが破壊されて、それが山になっていることに気づく。
神崎 マネキン?(なにか、思い当たったようだ)‥‥なぁなぁ、あそこ、破壊されてますけど。(笑)みんなに声をかける。
まりあ 1ヵ所?
DM うん。4、5体くらいかな。折り重なって倒れている。
神崎 だれか、近付いてみません?(笑)
DM まぁ、徹底的に、破壊されている感じだね。
神崎 ものは大事にしないといけないねぇ。外に、上にのぼる階段なんかはないの?
DM ある。屋上に出るやつが。鉄の扉にはカギがかかっている。
紫 (顔を輝かせて)カギッ!? カギよっ、カギだわっ!(笑)
神崎 とりあえず、マネキンは無視して。
紫 扉へ行こう!
神崎 マネキンと扉への階段って、近いの?
DM うーん、加護チェックしてもらおうか。(笑)
紫 げー、またー? (ころころっ)成功っ、それもクリティカル!(ゾロ目で成功した)
神崎 (ころころ)これは‥‥00って大失敗になるわけ?
DM いや、クリティカル。紫から、いこうか。クリティカルチャートを振って。
紫 12。
DM えっと『援助者があらわれる。あるいは、不足している装備の一部を補充するチャンスをえる』か。別に、装備は不足してないよな。
紫 うん。(笑)
DM でも、何かないと、やっぱりかわいそうだからなぁ。じゃあ‥‥
紫 空から、革ジャンがふってくるとか?(笑)
DM それはない。(笑)えっと、マネキンの山の下から、『手』がでているね。
紫 手ぇ?
DM その手、指輪しとるわ。大粒の宝石がついた。
紫 おっ。それはちょっと、見てみたりしてみようかなぁ(笑)
DM つぎは、神崎のクリティカルの処理か。ふってみそ。
神崎 48。
DM 48かぁ‥‥『白昼夢』(笑)
神崎 何が起こるんだあ〜!?
DM (『シナリオに関与する幻影を見る』、か)じゃあ、神崎には幻を見てもらおう。神崎の視点は、突然肉体を離れて、上昇し、天井をもつきぬけた。
一同 おおっ。
DM きみは、このクレハデパートを見下ろしている。建物の上には、相変わらず蜘蛛の巣がかかっているね。蜘蛛の巣のむこうは澱んだ闇だ。屋上の片すみに小さな人影が見える。
神崎 小さいの?
DM 上からみてるから、小さく見えるんだよ。(笑)その人はなにか光るものを持っている。神崎が浮かんでいる空は真っ暗だ。そして、屋上の人影が、両腕に抱えた輝きを君のほうに掲げると、君の回りの暗雲が、ばあぁっと晴れるね。
というところで、はっと我にかえる。
神崎 晴れになった。(笑)
DM そうだね。(笑)
紫 指輪、指輪。
DM うん。でも、その指輪をはめた手は、マネキンの山の下から出ているよ。
紫 ええっ。
神崎 それは、マネキンの手じゃないわけ?
DM うん。男性の手だね。
紫 男の人が、そんなでかい指輪をしてるのか。ま、いいけど。竜ちゃん、なんとかならない?
神崎 だって、白昼夢みてるし。(うまく逃げたな)
紫 しょうがないなぁ。じゃあ、あたし、黄さんひっぱって近寄るよ。
DM やっぱり、マネキンの山の中に人が倒れているね。
紫 もしもーし、生きてますかぁ?
DM 生きてないね。
紫 『手』だけ、とか?
DM いや、体は中に埋もれている。
紫 ミイラ?
DM うんにゃ。
神崎 ひっぱりだしてみないのか?
DM そのひとは、いかにもアヤシイ黒いコートを着ているね。サングラスもしている。で、みんな、知力チェック。プラス30でいいや。
神崎 そりゃ、成功します。しかもゾロ目で。(笑)
DM クリティカル成功の効果はとくにないな。(笑)まあ、その男のコートの襟に見覚えのあるマークのバッヂがついていることに気づくよ。あのデパートの入り口に立っていた、エリート風の男性の襟元についていたものと同じやつだね。あ、まりあは見てないのか。
紫 ふーん‥‥ねぇ、黄さん。(甘え声)この人、引っ張りだせない?
黄 「えーっ!?」
DM ここは、やっぱり魅力チェックでもしてもらおうか。(笑)
紫 ころころ‥‥だめぇ。
DM (いじめすぎたか)ま、黄さんは、優しいから手伝ってくれるでしょう。
神崎 カオスなのに。
DM だね。まあ、ひっぱりだせたと。
紫 死んでる?
DM うん。全身、あっちこっちガーッと、ひきむかれたようになっている。
一同 げーっ。
DM んで、おかしなことに、壊れているマネキンたちの指に、血や肉が付着している。
紫 (顔をしかめる)
DM 指輪、とるよね? じゃあ、これは『秘石の指輪』という、魔力のこもったアイテムです。
紫 アヤシイものなの?
DM うん、アヤシイ。(きっぱり)えっとね、まず、カオスしか持てないの。
神崎 ニュートラルだぁ。
紫 カオス寄りだけどね。(笑)
まりあ これからカオスになればいい。
DM ハハハ、そうそう。(無責任)そして、着用者が魔力チェックに成功すれば、一度の戦闘に魔法防御点がプラス4される。魔力チェックに成功することで、この指輪の能力が起動するわけだ。だが、障害もあって、この指輪の力は魔界からえているものなので、使用するたび、ダークの属性値が1点ふえる。(笑)
紫 うわーっ。
DM ま、そういう品物を手に入れた、と。価格は5万円だそうだ。そして、反対側の手には、胸にだきかかえるようにして、小振りの両刃剣を持っている。
紫 剣?
DM いかにも、いわくありそうな模様が刻まれている。
紫 マジックソードって感じのヤツ?
DM そう。
紫 じゃ、さっと取って、すらっと抜いてみる。
DM じゃあ、剣からビンビンと力をかんじる。この剣は『クリスナイフ』という魔法剣で、聖なる属性を持っている。
神崎 (データをよんで)なんか‥‥すごいぞ。
紫 いいやつ?
神崎 いや、というか、使いにくい。
DM そのとおり、使用するためには、魔力が20以上必要なんだ。
紫 まりあ‥‥あげるわ。
神崎 ほかのみんな、つかえないもんなぁ。(笑)
DM (それにしても、一番命中が低いところにいったか。はぁ)んでだな‥‥
紫 まだあるの?
DM バッジと同じマークの護符のようなものがある。片面は白くて、そこに走り書きがある。
『クレハデパートに、第一の封印確認。すみやかに確保せよ』
紫 封印、か。ということは、妥当に考えると、このお兄さんは‥‥
DM おじさんですが。
紫 おじさんが、封印を手にいれたとき、マネキンにおそわれて、へろへろひゅ〜(どんな擬音だ)ということになったってことかな? うーん、でもぉ、『封印』らしいものは、今持ってないんでしょ?
DM 持っていない。
紫 ということは、その『封印』ってものは、まだデパート内に存在するってことじゃないの? 違うのかな?
DM 神崎が見たビジョン‥‥としか言えませんね。いまのところ。(笑)
紫 ‥‥おおいなる過程をかかえて、上にいこうか。
DM いくにも、カギがかかっていますが。
紫 『メタル・ベインディング』よっ! ‥‥失敗してる。
DM MP消費して、もう一度。
紫 今度は成功したよん。
DM じゃあ、ばきんとカギが壊れた。
一同 すごーい。
紫 やっとPKらしいことができた。(笑)
DM じゃあ、鉄製のドアがぎぃーっと軋みながら開いた。風が吹き込んでくる‥‥。