| 立花 | じゃあ、これ所長から。と言って、ボーナスの残金を真藤に渡す。 |
|---|---|
| 真藤 | らっきー。15万も入ってる。(笑) |
| 紫 | ごめんね、広人。とちょっと心の中で思っている。(笑) |
| 立花 | いいのよ、どうせ真藤も一番食べてる人達の一人なんだから |
| DM | じゃあ、楽しい睡眠タイムということで。立花、6面ダイスを振るんだー! |
| 立花 | はぁぁ?(笑) 1回だけ? (ころっ)2。 |
| DM | では、何もおこらない。ゆっくり休んで下さい。で、朝です。 |
| 真藤 | 6時からおき出す。で、いつものとおりラジオ体操を。 |
| 立花 | やかましいっ! |
| 神崎 | その音楽で目を覚ます。(笑) |
| DM | では、真藤が朝日を浴びて元気よく外に出ると。 |
| 真藤 | はいっ! |
| DM | 信明寺の前にどでかいトラックが、どどーんと停まっています。 |
| 真藤 | ……。手に下げてるラジオをぽとっと取り落とす。 |
| 神崎 | あれ、音楽がとまったな。「どうした、広人?」(笑) |
| DM | トラックには、『大八パン』とペイントされています。 |
| 真藤 | 「オレ、今日はバイトがあるんだったかな?」というやつ? |
| DM | いいえ。その運転席から、あの九段坂さんが顔を出します。 |
| 神崎 | はははは……まさか…… |
| まりあ | ウチらに、この後ろに乗れ、と。 |
| 神崎 | でも、似合ってる。(笑) |
| 九段坂 | (のほほんと)「やあ、おはよう」 |
| 真藤 | く、九段坂さん……あ、あなた、そ、それは一体? |
| 九段坂 | 「ふん? 車だよ。これなら、出やすい」 |
| 真藤 | 出やすい? |
| DM | 一応、まだ戒厳令が敷かれているから、町を自由に出入り出来るというわけにはいかない。だけど、こういった食料品関係を搭載した車両は、一般車両に比べて格段に締め付けがゆるいと、彼は言っている。 |
| 真藤 | なんだ、鍵とか壊しやすいからっていう意味かと思った。 |
| 九段坂 | 「ああ、それもある」 |
| 真藤 | く、九段坂さん!? |
| 九段坂 | 「ははは、ジョーダン、ジョーダン」 |
| 紫 | やっぱり、あなどれない人。(笑) |
| まりあ | どこから調達してきたんだ、こんなもん。 |
| 九段坂 | 「バイト先から借りて来ました。では、出発しますよー。ブーッブーッ」(クラクションを押しまくる) |
| 一同 | わぁぁ、朝っぱらから!(笑) |
| 紫 | 近所迷惑な。(笑) |
| 立花 | がらっと玄関を開けて、だかだかって走って行って、2人の頭をばっこーん! |
| 真藤 | 何で、オレまで。(泣) |
| 紫 | じゃあ、朝ご飯の支度して…… |
| 九段坂 | 「ブーッブーッ」 |
| 立花 | だあああっ! 分かったから、もう!(笑) |
|
大型車の傍若無人なクラクションにせきたてられられるようにして、一同は急いでしたくを整え、トラックに乗り込んだ。 | |
| 真藤 | でも、前には2人しか乗れないから、のこりは後ろの荷台に乗ることになるよね。 |
| 九段坂 | 「いや。キミたちは、前に乗らないでくれ」 |
| 紫 | そりゃそうだろう。 |
| 神崎 | 分かった。さっさと後ろに乗り込もうか。 |
| 真藤 | じゃあ、オレ、助手席に乗りこむっす。 |
| 九段坂 | 「だから、ダメだって」 |
| 真藤 | 「なんでですかぁ?」 サバイバルベストを着たまま。(笑) |
| 九段坂 | 「コレを持ってないとダメなんだよう」 |
| DM | 九段坂は、懐から、小さなパスケースを取り出して見せてくれる。会社の身分証明のパスですな。 |
| 真藤 | 成程成程。(納得) じゃあ、後ろに乗るっす。 |
|
暗い荷台の中で、朝ご飯のお弁当を食べて、ピクニック気分をたのしんでいたのもつかの間…… | |
| 九段坂 | ぶろろろろろぉん。 |
| 真藤・立花・紫・まりあ | うええええっ。 |
| 神崎 | みんな車に酔ってしまったか。(←一人だけ耐久力チェックに成功した) |
| DM | うーん、大惨事。(笑) |
| まりあ | あけてー!(ドアをどんどんたたく) |
| 真藤 | ううっ、空気ワリぃ…… |
| 神崎 | な、なんか……壮絶。(笑) |
| 立花 | 黙って寝てる。 |
| 紫 | 立花さん、強い。 |
| DM | ここからなら、大体、2、3時間ほどかかるのか。 |
| 九段坂 | 「それくらいなら、休憩の必要はないな。はにゃらら〜(鼻歌)」 |
| 神崎 | 後ろは散々です!(笑) |
| 真藤 | その間に車酔いで減ったMPの回復できない? |
| DM | うーん、この状況でリラックスはできんでしょう。出発したのが6時だったから……そうだな、9時頃、前から「あれぇぇ?」と言う声が上がって停車する。 |
| 神崎 | 何が起こったんですか。 |
| 九段坂 | 「なんかねぇ、へんな車が、崖から落ちかけてる」 |
| 神崎 | えええぇ? |
| 立花 | …………。 |
| 九段坂 | 「ちょっと見て来る」 |
| 真藤 | せ、せめて、ドアだけでも開けてー。 |
| DM | という真藤くんの叫びは届かず、九段坂はそのまま車を離れる。で、外にいる誰かと、呼びかけあったりしながら、車を動かしているようだ。 |
| 神崎 | これは……目的地に着くまで出してもらえなさそうだ。 |
| 真藤 | 「えーん、神崎さん……」 すがっていって、『うぇぇっ』 |
| 神崎 | おいぃー!(焦) 「にじりよるんじゃない!」 |
| DM | 作業が終わった後も、外では、しばらく車が停まっていますね。どうやら、相手のドライバーと何か話をしているようだ。 |
| 九段坂 | (のんびりと)「そーか。峠の食堂の天丼はおいしいのかー」 |
| 真藤 | あのオヤジ……出たら殺す! |
| DM | ひとしきりしゃべった後、再び車が動き出す。今度は、そう時間がたたないうちに車が停まります。 |
| 九段坂 | 「ようやく、とうちゃくー」 |
| 立花 | どこにだ? 天丼屋か?(一同爆笑) |
| 九段坂 | (荷台のドアに手をかけて溜息)「開けたくないなぁ……」 |
| 神崎 | 早く出してくださーい。 |
| 立花 | やっと着いたのかな、と思って起き出す。 |
| 九段坂 | ぎいいいい。(いやいやドアを開く) |
| DM | 光が差し込み、「なんだ、このスえた匂いは!」と叫ぶ声が聞こえる。みなさん、よろめきながら出ると…… |
| 真藤・まりあ | 出れなーい。(グロッキー) |
| DM | マグロ2匹は残っている、と。ところで、一番最初に降りるのは? |
| 立花 | 多分、あたしでしょうね。 |
| DM | なら、君の顔を見て、九段坂さんの隣に立っていた男が爽やかに「やぁっ、偶然だねっ!」と声をかけてくる。 |
| 他の4人 | やっぱり。 |
| 立花 | どこが偶然なのかしら、田村さん。「どうしてあなたがここにいるのか教えてほしいな」 |
| 田村 | 「これも、俺とキミとのわかちがたい運命のなせる技だよ。うんうん」 |
| 紫 | 事故って崖から落ちかけていたんですってねぇ、ムラタさん。 |
| 田村 | 「事故ったというか、ちょっと手がすべったんだ。アハハハハ」 |
| 立花 | もっと悪い。なお悪い。 |
| DM | 普通、それを事故というんだけどね。(笑) |
| 真藤 | と、つっこみたいけど、神崎さんのズボンにすがって呻いている。 |
| 神崎 | 仕方ない、広人を引っ張り出そう。 |
| まりあ | まだ、中で寝ている。 |
| 九段坂 | 「おやおや、マグロが一匹残ってるようだー」(ずるずると引っ張り出す) |
| 立花 | こらこらこら! 男なら、もっと丁寧に扱いなさい。 |
| DM | 山の中に入って行くジャリ道の前で、2台の車が停まっている。で、立花の運命の人とやらが……(一同爆笑) |
| 立花 | 誰がだ!(笑) こんな、軟弱男いらんわ! |
| 田村 | 「ここからは、二人きりでサスペンスツアーっていうのはどうかな?」 |
| 立花 | サスペンスツアー? |
| 田村 | 「この先で、きっと胸おどるスリリングなことが待ってると思うよ。それにしても……立花さん、こんなのに乗ってきちゃったのか」(と大八パンを見上げる) |
| 立花 | あなたの車に乗るよりは、ずっと良かったと思うんだけどな。 |
| 田村 | 「ここからは、俺の車に乗って行かないかい?」 |
| 立花 | 遠慮しとくわ。ここから、その施設までどれくらいかかるの? |
| DM | 上りだから、歩いて20分くらいかな。 |
| 立花 | じゃあ、歩いて行こう。 |
| まりあ | 20分も歩くのぉ? 「あたしは、乗せてー」 |
| 九段坂 | 「分かった。じゃあ、乗りたまえ」(一同爆笑) |
| まりあ | 違う! 大八パンのほうじゃなーい。 |
| DM | という叫びも空しくまりあは荷台に積み込まれ、トラックはブロロロロロ…… |
| 立花 | あーあ。(笑) (田村に向かって)あなたも車でしょ。さっさと行ったら? |
| 田村 | 「女の子を歩かせて、自分だけ車になんか乗れないよ」 |
| 紫 | じゃあ、歩く?(笑) |
| 田村 | 「立花さん、乗っていこうよ」 |
| 紫 | むっ、かわしたな。 |
| 田村 | 「この先にある施設に立て篭もっている人間たちは、鳳凰会の系列をひいている。俺が一緒に行ったら、むだな争いを回避出来ると思うんだけどな」 |
| 一同 | うーん。(悩) |
| 立花 | ちらっと大八パンが去った方を見て……アレはどうなるんだろう?(一同爆笑) |
| 真藤 | 田村さんは、どうしてそこまで立花さんにするんですか? |
| 田村 | 「そりゃあ、彼女が魅力的だからだよ」(あっさり) |
| 真藤 | 名刺下さい。 |
| 田村 | 「なんで、キミにやらなきゃいけないんだ」(笑) |
| 立花 | じゃあ、あたしにちょうだい。 |
| 田村 | 「喜んで」(一同爆笑) |
| DM | 田村は名刺の裏に携帯電話の番号を走り書きしたものを、立花に差し出す。 |
| 田村 | 「で、どうする、立花さん。俺についてきてくれるのかい? それともお仲間たちを選ぶのかい?」 |
| 立花 | (間をおかず)仲間。 |
| 神崎 | (ムセる) |
| 立花 | え? 歩いてついてくるっていうのなら、別だけど。(笑) |
| 田村 | 「いや……傷ついたからね、一応。ここで、キミの帰りを待ってることにするよ。無事に帰って来てね」 |
| 紫 | なんか、ちょっとかわいそう。 |
| 神崎 | うん。(頷く) |
| 立花 | なんで!? なんで、ちゃんと仲間を選んだのに、責められなきゃいけないんだあ!(笑) 「わかったわよ。みんなも一緒にのせてくれるんだったらいいわよ」 |
| DM | そんなには乗れないんじゃないかな? |
| 田村 | 「何度でも言うよ。俺か、お仲間か、だ」 |
| 立花 | じゃあ、仲間ね。(即答) |
| 田村 | …………。 |
| 紫 | や、やっぱり、なんだかかわいそう。(笑) |
| 真藤 | 耳を伏せて、しっぽもたらして、『きゅーん』ってなってる。 |
| 立花 | だって! あんなのと二人きりになったら…… |
| 神崎 | いや……大丈夫なんじゃないか、立花なら。(一同爆笑) |
| 立花 | 竜ちゃんまで言うか?「……わかったわよ。乗ればいいんでしょ、乗れば!」(ヤケになってる) |
| 田村 | 「さすが、立花さん。そうこなくっちゃ!」(笑) |
| 真藤 | で、ブロロロロ、キュキュキュキュキューッと去っていくんだな。 |
| 神崎 | (溜息)じゃ、俺たちは、のんびり行こうか。(笑) |