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立花を乗せた暴走フェラーリは、途中で大八パンをぶっちぎり、山腹の一角を切り開いて作った地区の前で停まった。すこし遅れて九段坂のトラック、さらに後に徒歩組の3名が追い付く。広大な敷地をぐるりと取り囲む鉄条網の入り口には、建設会社のアルミ板が掲げられている。 | |
| DM | 看板には『奥多摩霊長類研究センター建設予定地』と書いてある。 |
|---|---|
| 田村 | 「あれが、中央棟(センター)だ」 |
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田村が指さした先には、飾り気のない箱型の真新しい建物がそびえていた。センターの名前にふさわしい規模をもっているが、よく見れば屋根が完成しておらず、コンクリートのうちっぱなしの壁も、未完成である印象をぬぐえない。 | |
| DM | センターの隣には、ドアに資材用と書かれた大きな倉庫がある。敷地の隅のほうに、建設会社の業務用らしいプレハブも立っています。 |
| 真藤 | 人気は? |
| DM | 『しーん』なんですねぇ。 |
| 紫 | サキさん、こんなところに、何を調べに来たんだろうね。 |
| 立花 | オジさんに聞くのが、一番早いと思うんだけどな。「ね、九段坂さん?」 |
| 九段坂 | (きょろきょろしながら)「あれぇ? サキさんの車がない」 |
| 立花 | 車? |
| DM | 「森の方に入ったのかなぁ」と言いながら、彼はかがみこんで砂利道を調べてる。 |
| 紫 | タイヤの跡とか、あるの? |
| DM | 直感チェックに成功したら、鉄条網エリアから20mほど下ったところに、建物に向かって左の木立の方へ、車が入り込んだ形跡が見つかる。 |
| まりあ | (チェックに成功した)あっちの方には何があるのと、ふらふら行く。 |
| DM | 草が倒れてできた道を追って進むと、茂みに隠れるようにして停まっているミニがあります。 |
| 真藤 | 中は? |
| DM | ジュース缶や、ヌイグルミとかが転がってる。(笑) 人は乗ってない。 |
| 真藤 | 九段坂さん、この車は? |
| 九段坂 | (のんびりと)「これは、サキさんのだねぇ」 |
| 立花 | ぼけぼけしとるのー。(笑) |
| まりあ | 何かムカついてくる。あたし、こういう男、嫌いなんだけど。 |
| 九段坂 | (ぼーっと)「マグロがなんか言うとるのー」(一同爆笑) |
| 真藤 | 車のまわりに、人が草を踏み分けていった跡を探すのも、直感チェック? |
| DM | サイバイバル技能がなければ、むずかしだろうなぁ……直感の逆スワップだ。 |
| 紫 | わーい。20(←02)で成功。 |
| DM | では、鉄条網に平行して左へ直進した跡をみつける。 |
| 紫 | 裏にまわろうとしたのかな? |
| 真藤 | とにかく、見つけたんだったら追っていこうよ。 |
| DM | では、しばらく真っすぐ進んだ所で、もう一度、さっき成功した人だけ、同じ条件でチェックだ。 |
| 紫 | あたしだけぇ? (ころん)61じゃ、だめだぁ。(仲間を振り返って)「だめだ、分からない。もう、ここで途切れちゃってるみたい」 |
| 神崎 | わかった。戻るしかないだろう。下手に動いて道に迷ってもつまらないし。 |
| 真藤 | このあたり5メートルくらいをがさがさします。何かありますか? |
| DM | 何を、どうさがすのですか? |
| 真藤 | 草むらの中に何か…… |
| DM | わかった。足元をさがすのね。 |
| 真藤 | 足元というかー……なにか変わった物がないか。 |
| DM | 直感チェックをどうぞ。 |
| 立花 | あら? ぴったりで成功……ということはクリティカルだ。(笑) |
| DM | 特性値クリティカル表の結果は特になにもなしか。(少し考え)立花は何もないと確信した。謎の声が頭の中でささやいたのかもしれない。(笑) |
| 立花 | 何の声なんだ。(ぐったり) |
| 紫 | アヤシイお姉様の声が。(笑) |
| まりあ | 『愛しい立花』ってヤツだな。 |
| 紫 | 『ここには、なにもなくてよ』(笑) |
| 立花 | うわああっ、むっちゃ謎。(頭をかかえる) |
| 紫 | とりあえず、道までもどろう。「田村さん、このセンターの中には人がいるんですか?」 |
| 田村 | 「メシアの復活を望む一派がここを使っているって聞いたんだけどな。いないよなぁ……おかしい。派手なバトルになると期待してたのに」 |
| 紫 | 田村さん…… |
| 真藤 | このにいちゃん、なかなか…… |
| 立花 | じゃあ、あなたが戦ってくれるのね。 |
| 田村 | 「いやぁ、俺は平和主義」 |
| まりあ | どこがだ。戦いを期待していたくせに。 |
| 紫 | とりあえずは、入ってみようか。 |
| まりあ | 「たのもーう」 |
| 紫 | 誰もいなさそうなんだよね?「おじゃましまーす」 |
| 田村 | 「やあ、いらっしゃい」(笑) |
| 紫 | 田村さぁ〜ん。(笑) 緊張感が……。中央棟の方はドアもついていないんだよね。近寄って、中の様子を見てみる。 |
| DM | 人はいない。内部は地面が剥き出しになった広い空間になっており、中央に巨大な穴が掘り下げられている。(穴の中に岩山を築き、そこでサルを飼育するための工事だった)あと、ドラム缶や、コンクリ用の麻ぶくろがいくつか見える。 |
| 真藤 | 単独でプレハブの方へ近付いて行く。一階のドアを開ける。 |
| DM | がらがらがら、と開いた。がらんとしている。 |
| 真藤 | おじゃましまーす。 |
| 田村 | (いつのまにか後ろに立ってた)「やあ、いらっしゃい」(笑) |
| 真藤 | うぎゃっ? (ころっ)咄嗟にアタックナイフで切りかかろうとしたけど、失敗。 |
| 田村 | 「アブナイやつだなぁ。こんなとこ、何もないぜ」 |
| 真藤 | 何もないの? 机があって、書類があるとか。何か作業員のものらしい…… |
| DM | ああー……スコップがころがってる。(一同爆笑) |
| 真藤 | ……。じゃ、二階にてってってっと上って行って、ドアをあける。 |
| DM | カギがかかっている。 |
| 真藤 | ぐいぐいっ。(ひっぱる) じゃあ、せっかく開かないんだから……。(みがまえる) |
| 神崎 | は、不吉な予感! |
| DM | それは田村が横からやんわりたしなめますね。 |
| 真藤 | わかった。やめやめ。 |
| DM | 一方、九段坂さんはセンターに興味を示している。「なんで、こんなアヤシイところを調べないんだろう」と言いながら一人でとことこ中に入って行く。 |
| 紫 | あやしいですか? |
| 九段坂 | 「だってさぁ、見なよ」 |
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九段坂が示したのは、センターの地面だった。言われてみれば、整地されただけの床の所々に、大きな黒い染みが出来ている。 | |
| 紫 | はぁ。近付いて調べてみます。 |
| DM | 黒い染みです。(笑) |
| 神崎 | 触ってみる。 |
| DM | 指が黒くなるかな。 |
| 立花 | (指で触ってみて)血なの? |
| DM | ならば……立花さん、精神力チェック。 |
| 紫 | 立花、受難。 |
| 立花 | (溜息)03で成功。 |
| DM | (うーん、残念)じゃあ、一瞬、カン高い笑い声が聞こえたような気がしたが、気のせいだった。(笑) |
| 紫 | 『ほーっ、ほっほっほっほ!!』 |
| 立花 | 厭。(笑) |
| 真藤 | プレハブから戻ってきて報告する。「2階があかねぇ」 |
| 紫 | ふーん。でも、何もなかったんでしょ? |
| 真藤 | 開かないっていうのが、ちょっと気になる。「紫ちゃん、メタルベンディングだ。一緒にこーい」 |
| 神崎 | でも、まだこっちを調べきってないぞ。 |
| 紫 | うん。行かない。 |
| 神崎 | わざわざ、犯罪をおかすこともあるまい。 |
| 真藤 | しくしく。(泣) |
| 紫 | でも、ここも何もなさそうだよね。あるとしたら、ドラム缶の中に死体が詰まってるとかー。あるいは、ドラム缶をどけたら、隠し階段が出て来るとかー。(笑) |
| まりあ | ドラクエか、これは。 |
| 真藤 | 砂地をシャベルで、自分がすっぽり入るくらいまで掘る。 |
| DM | 半日くらいかかるでしょうな。(笑) |
| 真藤 | あ。それより掘ってるとみんなが上から埋めようとして、砂をかけてきそうだから、30センチくらいで諦める。 |
| 紫 | この染みの並び方に法則性があるとか。 |
| DM | ないんじゃないかな? |
| 神崎 | 田村さん、この染みみたいなの、なんですか? |
| 田村 | (染みに触れてみて)「うーん……やっぱりコレ、血だろう」 |
| 神崎 | そんな、アッサリ言われても。(笑) |
| 真藤 | じゃあ、血痕が点々とどこかに続いていってるっていうのは? |
| DM | 染みを調べるなら、知力でチェック。 |
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全員でチャレンジするが、成功者はなし。 | |
| 紫 | うわぁ、こてっ。(ファンブルして転んだ) |
| 神崎 | 大丈夫か? 砂まみれになってるぞ。 |
| 九段坂 | 「おかしいなぁ……ここがアヤシいと思ったんだけど。じゃあ、出ましょうか」 |
| 紫 | でも、隣の建物(倉庫)は全然調べてないでしょ? |
| 九段坂 | 「でも、なんか……カギかかってるみたいだったし……」 |
| 立花 | 鍵がかかってたら、壊せばいいでしょ。 |
| 九段坂 | 「でも……それは、犯罪だし」 |
| 立花 | 警察やめたんでしょ。(笑) |
| まりあ | やめたからといって、元警察官として許せないんじゃないの? |
| DM | そんなことを話しながら、センターから出るんですね。では、全員直感チェック。神崎・紫・ |
| まりあ | 05で成功。 |
| 紫 | おおっ、全員同じ目で成功している。(笑) |
| DM | きっと、3人とも同時に同じ方を向いたんでしょう。センターから出て来たとき、成功した人達は右手(センターに向かってなら左)の金網の向こうの森の中に、ちらりと人影らしいものが動くのを見た。詳しく見えたかどうか知りたければ、さらに知力でふってみて下さい。 |
| まりあ・神崎 | 成功。 |
| DM | 両方成功した人は、その人影が黄に似ていると思った。 |
| 紫 | (噴き出す) |
| 神崎 | 「黄さん!」と叫んで、走って行こう。それなら、みんな来るだろう? |
| 紫 | 「ええっ?」っと言って走る。(笑) |
| DM | 一直線に走って行くと、網です。(笑) |
| 紫 | 出口に回る! |
| DM | 金網を迂回して、人影が見えた地点に君達がたどり着くと、人が倒れている。 |
| 紫 | えっ? |
| 真藤 | 誰、誰? |
| DM | 片腕のない人ですね。 |
| 真藤 | 助け起こすのイヤだから、神崎さんが抱き起こして下さい。(笑) |
| 神崎 | いや……黄さんが気になるから、広人はこっちをたのむ。 |
| 紫 | サキさんは任せて。竜ちゃんは、黄さんを……。 |
| 神崎 | 分かった。「黄さん!」と呼びながら探してみよう。 |
| 立花 | あたしも探しにいく方にまわるから、田村さん、ここで彼女を見ててね。 |
| DM | おいてきぼりか。捜索するなら、さっきと同じ、直感の逆スワップ。 |
| 立花 | ああーっ、ファンブル!(笑) |
| DM | 転んで、1D6のダメージね。(笑) 結局みつからなかった。 |
| 紫 | サキさんの方は? |
| DM | ぐったりしたまま、目を覚まさない。 |
| 紫 | MP切れをおこしてると見た。(笑) |
| 神崎 | そうかな? |
| 立花 | 私は、比呂ちゃんのこと、思い出したけど。 |
| 真藤 | うんうん。(頷く) |
| 紫 | うーん。(悩) 皮膚がゾンビ化しているような様子は? |
| DM | ぱっと見たところありませんね。で、サキさんを囲んでいるメンバー……って、紫とNPCだけか−は、金網の向こうからぱちぱちぱちという音を聞く。 |
| 紫 | はっと顔を上げる。 |
| DM | もくもくもくもく。 |
| 立花 | それは…… |
| 紫 | か。 |
| まりあ | じ。 |
| 真藤 | かなぁ?(笑) |
| 神崎 | 待てよ。こんなところじゃ……むちゃくちゃ燃えるんじゃないのか? |
| 九段坂 | 「倉庫が燃えてるみたいだ」 |
| 紫 | 倉庫が? |
| DM | 正確には倉庫の裏手から火が上がったみたいですな。まあ、煙がもうもうと上がっているから捜索隊のメンバーも気がつく。けど、現場に到着するのは、そばにいる人達よりも、少し遅れるでしょうね。 |
| 紫 | (混乱して)でも、でも、ええと、サキさんを運んで…… |
| 九段坂 | (のんびりと)「サキさんは、僕が運びますよ」 |
| 紫 | そうだ、九段坂さんがいたんだ。(笑) 「サキさんを任せて、いいですか?」と言って、倉庫のほうに、だだだだっ。 |
| 九段坂 | 「じゃあ、僕も。だだだだだっ」 |
| 紫 | 凄い!(笑) サキさんを軽々と抱えて!! |
| まりあ | あたしは、放り投げたくせに。 |
| DM | 紫とNPCSは、倉庫の前に到着する。すでに後ろ半分くらい、ごうごう燃えて増すな。九段坂は、サキを地面に降ろすと、ドアに体当りしはじめる。 |
| 九段坂 | だーんだーん。 |
| 立花 | ちょっとまてーい。(笑) あんたが開けたらだめだって言ったんでしょ? |
| 九段坂 | 「いきなり燃やそうとすることは……この中に、やつらにとって都合の悪いものがあるに違いないんだー」だーんだーん、ぜいぜい。(息切れ) |
| 紫 | メタルベインディング。「く、九段坂さん、あたしがやりますから」 |
| 九段坂 | だーん。(扉が開く)「ああっ、開いちゃった。ごろごろごろっ」(中に転がって行く) |
| 紫 | がーん。先手を取られた。(笑) |
| DM | そして、彼は燃え盛る倉庫の中へ。(笑) まぁ、扉が開くまで結構時間がかかったろうから、外のみなさんも到着しました。 |
| 神崎 | 中を見渡す。 |
| DM | 大型のオリがずらりと並んでいる。人間だって閉じ込めることが出来そうな大きさのものですね。 |
| 真藤 | ヤな感じ。中になにか入ってる? |
| DM | ぱっと見たところ、何も入ってない。そして、奥のほうは、がんがん燃えているんだけど、その炎の中に、いくつかの人影らしい姿が見える。 |
| 一同 | ええーっ? |
| 神崎 | しかし、これは……どうしようもあるまい。 |
| 紫 | 消火器、消火器! |
| 立花 | ないわよ。それに、きっと消火器くらいじゃ無理ね。真藤、いってこーい。(背中をけりとばす) |
| 真藤 | ああっ。とりあえず、入っていきますけど。 |
| DM | とりあえずでは、入って行けません。まず、熱風が物凄くて近寄れない。 |
| 真藤 | ちっ……(歯噛みする) |
| DM | ごうごうごう。 |
| 紫 | プレハブに消火器ないかな? |
| 真藤 | そこに誰かいるのかー? |
| DM | ……。炎の向う側から、火だるまの人間が現れて、君達の足元に転がり込む。 |
| 神崎 | 人が!? |
| 真藤 | 水、水、水。砂でもいい。服脱いで、ばしばし。 |
| DM | みんなで協力すれば、火は消える。煙は上がってますけどね。そして、すっかり焼けただれてしまっている、その人の着ている物というのが…… |
| 紫 | 奈良さんだったりしないよねぇ…… |
| DM | 違いますね。君達も見たことのある、三角頭巾だ。 |
| 紫 | は? |
| 真藤 | 一瞬、ちょっと見捨てて行こうかなと。 |
| 神崎 | いや、助けなきゃいかん。(笑) |
| 真藤 | だって、痛い目みたんだもーん。 |
| まりあ | 助ける気を一瞬にして無くした。 |
| 神崎 | 助けてから考えような。そういうことは。 |
| 紫 | こういうのって、『ディア』でいけるのかな? |
| 真藤 | とりあえず、外につれだす。ずりずりずり。 |
| 紫 | こらっ! 火傷してる人を、ひきずって動かすか? |
| 立花 | じゃあ、頭巾をぬがす。 |
| 紫 | むりむりむりむり。(笑) 皮膚にくっついてるよぉ。 |
| 立花 | 顔を見てやろうと思ったのに。 |
| 真藤 | じゃあ、背負っていく。 |
| DM | 担ごうとすると、真藤はその人がなにかを抱きかかえていることに気がつく。 |
| 真藤 | その前に、この人、生きてる? |
| DM | 呼吸はほとんど感じられない。 |
| 紫 | 『ディア』! 普通に成功。11点。 |
| DM | 「ああ……」と微かにうめいた。 |
| 神崎 | 何か言いたがってるのか? 聞いてみる。 |
| 瀕死の男 | 「ヤツらは……悪魔だ……」 |
| 立花 | ヤツら? |
| 瀕死の男 | 「いきなり襲ってきて……我々の動きを封じてから、火をかけやがった……子供もいたのに……」 |
| 一同 | 子供? |
| 紫 | その人が抱き抱えているものを見る。 |
| DM | 子供です。 |
| 紫 | 火傷してる? |
| DM | してる。 |
| 紫 | ああーっ!(絶叫) あたしの仕事がどんどん増えるぅ! |
| 瀕死の男 | 「うう……熱い……苦しい……」 |
| 紫 | ううー。(泣) |
| 立花 | 田村さんの方を見る。 |
| DM | 特に反応を示さない。それより燃え盛る炎を見て、目を細めている。 |
| 真藤 | は!? こんなときに。 |
| 立花 | (男の方に向き直って)やつらって、誰!? |
| 瀕死の男 | 「あの3人……」 |
| 立花 | だから、どの3人? 名前は? |
| 瀕死の男 | 「……うら…ぎ…りもの……」 |
| DM | 男は目を見開いたまま、絶命する。 |
| 紫 | ……。子供に『ディア』をかける。普通に成功。15点回復。 |
| DM | ふむ。傷がふさがるけど、まだぐったりしている。 |
| 紫 | もう一回かけてみるけど……失敗。ええと、もう一回…… |
| DM | その間にも、火はどんどん燃え広がってます。 |
| 紫 | でも、先に子供を治さないと……ふぁ、ファンブル。 |
| DM | チャートの結果はバッド・ハイ。混乱して訳の分からないことを口走って下さい。 |
| 紫 | 「今日のご飯、なんにしよう」とか。(笑) |
| 真藤 | もういい! 両脇に紫ちゃんと子供をかかえて外に出る。 |
| DM | 全員脱出するわけですな。と、気がつけば九段坂さんがついてきていない。 |
| 神崎 | ええーっ? |
| DM | 冗談冗談。(笑) 彼は先に外に出て、サキさんをかかえている。 |
| 神崎 | (胸を押えて)……ちょっと今、冷汗が。 |
| 九段坂 | (のんびりと)「いやぁー、みんな、遅いなあ」 |
| 立花 | あんたが早すぎるのよ。 |
| 真藤 | 子供は? いくつくらいの子? |
| DM | 小学校にあがったばかりか、その手前くらいの女の子だ。 |
| 真藤 | かわいらしい? |
| DM | うん。かわいらしい顔をしている。 |
| 真藤 | よしっ。 |
| 神崎 | 『よし』じゃなくて。 |
| まりあ | 名前は? |
| 紫 | 昏睡状態だって。とりあえず、横になれるところに運ぼう。 |
| 真藤 | 今、ふと思ったんだけど、手とか、火傷してないところの色、白い? |
| DM | 白いね。まぁ、日本人でも色の白い人いるし。(笑) |
| 真藤 | 目の色も見たいとこだけど…… |
| 紫 | それより、この火事……ほっとくと、山火事に…… |
| まりあ | いや、私達はなにもできない。 |
| 田村 | 「一応、ケイタイで、消防車は呼んどいたけどね」 |
| 真藤 | そんなもんがあるなら、もっと早く連絡しろよ! |
| 田村 | (焼け落ちる倉庫を見上げて)「火が……あんまり、キレイだったからね」 |
| まりあ | おいおいおい、君は放火魔か。あの三角頭巾の人って、ここの人? |
| 田村 | 「保守派の中で、過激なことをやってる連中だ」 |
| 真藤 | (ボソっと)まだこの辺りに、火をつけた犯人がいるんじゃねぇのか? |
| 立花 | そういえば、黄さんがいたし…… |
| 真藤 | い、いや、そうだと、まだ確定したわけじゃねぇよ。 |
| 立花 | それは、分かってるんだけど。 |
| 神崎 | 分からない……分からないことが多すぎる。 |
| 立花 | タイミングが悪すぎるような気がするのよ。火の手が上がったのは、黄さんの姿を見た後だったでしょう? |
| 真藤 | イヤな感じがするけど…… |
| 紫 | (疲れた声で)とりあえず、ここを離れようよ。 |