SHIN-DigitalDevilStoryTRPG― "AWAKEN"


篠宮鈴子


DM  では、次の日です。集合時間までに何かする人は?
晴信  道場は開店休業中。子供達は何処かへ遊びに行っております。(笑)
桜   そりゃそうだろうなぁ、お盆だもん。
れもん こっそり会社に行って、ネットサーフィンでもしとこうかな?
DM  じゃあ、加護チェック。
れもん は? い、いきなりかい。(ころころ)ぜんぜん失敗。
DM  じゃあ、お遊びサイトで平和に遊んでいていください。(笑)
桜   きっとヒマしているだろうと思って、あっきーのところにアイスをもって遊びに行く。
大桃  加護チェック?
桜   なんでやねん!(笑)
大桃  失敗したら、アイスの箱を落としてしまうとか。
DM  まあ、そんなこともなく無事にアイスを持って道場に行くと、いつもよりも瞳の輝きが強いような、そうでもないような(笑)晴信がいます。
晴信  俺はそんな、甘党の人だったのか。(笑)
DM  いや別に、アイスに反応しているわけじゃあないんだけれどね。(笑)
桜   どっちかって言えば、和菓子とお茶の方が似合いそうね。「あっきー、元気?」
晴信  おう、元気だぞ。ちょっと、待ってくれないか。稽古に区切りがついたらいくから、座敷のほうに上がっておいてくれ。
桜   じゃあ、勝手知ったるなんとかであがりこむ。冷蔵庫借りようっと。
晴信  (汗を手ぬぐいでぬぐいながら)車できたのか?
桜   もちろん。あとで、れもんちゃんたちを拾いにいかないといけないしね。
晴信  それにしても、車が好きなんだな、本当に。
桜   うん、大好き♪
晴信  まさしく「愛車」ってか。
桜   あっきーも人のこと言えないじゃない。剣が恋人なんでしょ。
晴信  ・・・。汗臭いからシャワーを浴びてくる。
 桜にやりこめられながら、アイスを平らげ、待ち合わせ場所の青蘭学園前に向かう2人。
校門の前にはすでに、れもんと望が集まっていた。

桜   あれ、モモちゃんは?
大桃  枕もとで携帯が鳴り響いているのに、ぐうぐう寝ています。
晴信  起きないつもりか?
大桃  こういうときって、どうやって判定すればいいですか?
DM  まぁ、普通だと精神力チェックだなぁ。
大桃  (ころりん)わはははは、失敗。惰眠をむさぼっていますわ。
桜   (携帯を片手に)モモちゃん、遅刻のようです。
晴信  ここで待っていても仕方がない。篠宮さんの家の場所は資料で知ってるはずだし、直行しろと留守電にいれておいてくれ。俺、携帯持ってないから。(笑)
DM  大桃は六面ダイスを振って、出た目かける10分遅刻して篠宮邸に到着する。
大桃  (ころっ)2だから、20分後に着く。
DM  では、篠宮邸に到着しました。
れもん どうする、モモちゃんが来てから入る?
晴信  待とう。
大桃  ぜーぜー、おっくれましたぁ! あ、みんなの視線がイタイィィィ。
桜   今夜は(も?)モモちゃんのおごりね。(一同爆笑)
大桃  そ、そろそろ、持金が心もとないんやけれど・・・
桜   (黙殺)では、呼び鈴を押します。
DM  「はーい」という明るい声とともにドアが開いて、篠宮夫人が現れます。以前よりいくらか元気な感じがする。
れもん こんばんは〜
篠宮夫人 「あら、あなたがたは、せんだっては娘がお世話になりました」
晴信  あの、鈴子さんの様子がちょっと気になったもので、よらせていただきました。
篠宮夫人 「それはそれは。まぁ、どうぞおあがりになってください」
DM  感じのいいリビングに通されたあと、篠宮夫人は見覚えのある茶封筒を手にあらわれます。
篠宮夫人 「みなさんにはお礼の言葉もございません。ほんの気持ちですが、受け取ってください」
大桃  「そんな気遣いはいらん、っていうたやないですか。ありがたくお心だけうけとっておきますわ」と、押し返します。
DM  篠宮夫人は感じ入ったように君たち一人一人に深く頭を下げて、封筒を収めます。そのとき、盆に紅茶のカップを載せた篠宮鈴子がしずしずとあらわれる。
大桃  彼女から、霊的なものや魔的なものは感じられませんか?
DM  では、直感チェック。
大桃  (ころころ)ぜんぜん失敗〜
DM  では、きれいなきれいなお嬢さんやな〜、と感じました。
大桃  思わず見とれてしまう〜(うっとり)
晴信  あれから、記憶は戻られたんですか?
DM  夫人は首を軽く横に振り、鈴子さんもすこしうつむくね。でも、それほど悲壮な感じはしない。
篠宮夫人 「たとえ記憶がなくても、娘がこうして帰ってきてくれただけでも感謝しなければ、バチが当たります」
晴信  ・・・立ち入ったことをお聞きするようで申し訳ないのですが、どうして娘さんと2人だけで東京から引っ越してこられたんですか?
DM  いきなりだなぁ。まぁ、娘の恩人ということで、魅力にプラス20の修正をして、チェックして。
晴信  37以下か。(ころころ)だめだ、失敗。
DM  奥さんは、それがなにか問題でもあるのでしょうか、と聞いてくるけれど。
晴信  むぅ。ここは命運をひとつ消費して振りなおすか。(ころっ)う、失敗。あきらめるか。一応、立ち入ったことを聞いたことはわびておこう。
DM  別段、気分を害した様子はないですね。
大桃  あの、鈴子さんにもお話を伺いたいんですけれど。
篠宮夫人 「鈴子にですか? なにぶん、退院してきたばかりで、まだ一日の半分は体を休めている状態なものですから。満足なお答えが出来るかどうか分かりませんけれども」
大桃  こりゃ、ガードが固いかな?
桜   まぁ、聞いてみるだけ聞いてみましょう。(鈴子に向かって)「三田村さんから、鈴子さんが大変珍しい洋書を持っていると聞いたんです。私、古い洋書に興味があって、ぜひ見せていただけないかなぁって思って」
鈴子  (首を横に振って)「なにも覚えていないんです。自分の部屋でさえ、見覚えがないくらいで・・・もし私の持ち物にあれば部屋にあると思うので、自由に見てください」
DM  鈴子はすっと立ち上がると、二階にある自分の部屋に案内するといってリビングを出て行く。
桜   じゃあ、見せてもらおう。
大桃  ついていってもいいのかな?
桜   エエ年の男性に女子高生の部屋にあがりこませるのはどうかな、と思いますが。
晴信  2人は下で待っていよう。
大桃  それもそうか。じゃあ紅茶を飲んでいよう。砂糖をたっぷり入れて。
れもん 私はついていくね。
DM  望もついていきます。鈴子の部屋は壁紙とカーテンが淡いピンク色なところを除いては、結構物が少なくて、あまり女の子の部屋らしくない印象を受ける。
桜   本棚はあるかな?
DM  厚みが薄いが背の高い木目調の本棚が二つ並んでいます。めぼしいものを探すなら直感でチェック。
桜   09以下なんですけれど。(苦笑しながらサイコロを振る)おお、成功!
DM  目に付いたのは神話や伝承に関する論文集かな。日本語のものだけでなく、英文の雑誌もある。
桜   「トンデモ」系?
DM  桜が見たところ、どちらかというと歴史的・民俗学的見地に基づいて執筆された、けっこう大きな機関が出版しているものだ。一言で言えば、マトモだね。
桜   まぁ、確かに持っていたとすれば、例の爆発のときに手元に置いていたと思うから、もしかしたらカバンのなかとかに入っているんじゃないかな。一応、三田村さんにも、この本棚に見覚えのあるものが入っているかどうか聞いてみます。
望   (ころころ)「う・・・ん、あまり違いは分からないけど、ここにはないみたい」
桜   収穫はなし、か。
DM  ほかには何もしない? では女性2人は直感でチェック。
桜   またぁ? (ころころ)失敗。
れもん (ころん)せいこーう。
DM  では、れもんは、桜と望の2人が本棚に向かっていろいろ話をしている姿を、鈴子がじっと見ていることに気が付きますが、その様子はちょっといままでの心ここにあらずという雰囲気がなく、まるで奇妙なものを見るようにわずかに目を眇めて凝視している。
れもん 奇妙なもの? どういうことだろう。「桜ちゃん、ちょっと」(手招きする)
桜   どうしたの?
れもん (声を潜めて)さっき鈴子ちゃんが、桜ちゃんたちのことを、変な顔して見ていたの。
桜   変な顔ぉ? 鈴子さんのほうを見るけれど?
DM  彼女の表情は、いつのも茫洋とした感じに戻っている。
桜   別にそんな風には見えないけれど。
れもん う〜ん、鈴子ちゃん本人に聞いてみようか。「さっきさ、桜ちゃん達の方をじっと見てたよね?」
鈴子  「ええ」
れもん 何か、気がついたこととかあったのかな?
鈴子  「あの人、誰ですか?」
れもん あの人・・・って、望ちゃんのこと? まぁ、記憶喪失だもんね。「覚えていないかもしれないけれど、三田村望さんっていって、鈴子さんの親友だったって聞いてるよ」
鈴子  「ミタムラ、ノゾミ・・・」(眉をひそめる)
れもん 覚えていないのね。
DM  ちなみに意識を回復した鈴子は、自分の名前すらはっきりと思い出せない状態だった。今現在も、周囲の人間が、篠宮鈴子、と呼ぶので、自分をそういう名前だと認識している、というくらい。
れもん ふぅん・・・。「ところで、ほかに本をしまっていることはないかな?」
桜   たとえば、いつも持っているカバンの中とか。
DM  すべてのカバンを探すの?
れもん 全部は必要ないか。学生カバンがあれば、一番だけれど。
DM  鈴子は特にためらう様子もなく革製カバンを出してくるが、教科書やノートの類のほか、気になるものは入っていません。
れもん ない、か。どこか別の場所に保管しているかもしれないな。
鈴子  「すいません。自分の物なのにわからないんです」
れもん こればかりは、仕方がないよ。気にしないでね。
桜   本棚のほうもめぼしいものはないし、そろそろ下に戻りますか。
れもん その前に、散らかした本を片付けないとね。(笑)
DM  片づけが済んで降りていくと、男性陣は篠宮夫人が出してくれたお茶菓子を呼ばれている。
晴信  アイスクリームを食べたばかりだから、お茶だけよばれていよう。
大桃  ばりばりばりばり。(口一杯にほおばっている)
桜   そろそろ遅くなってしまったし、おいとましましょう。
大桃  あ、ちょっとまってえな。こっちのせんべいも、もってかえろうっと。(ポケットにつっこむ)
桜   恥ずかしいから、やめなさい。(篠宮夫人に向かって)「遅くまでお邪魔してしまって、申し訳ありません」
篠宮夫人 「こちらこそたいしたお構いも出来ず・・・望ちゃん、また遊びにきてちょうだいね」
望   「はい、おばさん」
桜   篠宮邸を出たところで、一応報告をしようか。「収穫はなし、です」
大桃  れもんちゃんの方もなにもみつからへんかったんか?
れもん しいてあげるなら、鈴子ちゃんの様子が変だったことかな。まだ、望ちゃんがいるから、彼女には聞こえないように伝えます。
大桃  まぁ、記憶を失っているんだから、友達の顔がわからんでも、不思議ではないわな。
れもん そういわれると、そうとしか言えないんだけれどね。でも、ちょっと気になって。
晴信  問題の本が学校にあるっていう可能性はないかな?
桜   なきにしもあらずね。教室の机とか、図書館とか、数え上げたらきりがないわ。
大桃  望ちゃん、明日もクラブはあるんか?
望   「明日は全校休みに入るので、クラブもお盆明けまでお休みです」
大桃  お盆明けまで待ってるわけにはいかんやろなぁ。
桜   誰もいないほうが、忍び込む分には都合がいいともいえるわね。
晴信  そのときは、三田村さんには外れてもらおう。
桜   もちろん。さて、三田村さんを送っていきましょう。
大桃  は、この場合、やっぱり晩飯はおごってあげるべきなんやろか?
桜   本人にきいてみれば?
望   「あの、バーみたいなところで晩御飯を食べるの?」
大桃  「いや、べつに、その辺のラーメン屋とかでもええし・・・」
れもん 安くつかせようとしているな。(笑)
桜   さ、三田村さん、モモちゃんのおごりで鮨にいこうか。(笑)
れもん 望ちゃんは、ひらめのえんがわとか、食べたことある?(笑)
大桃  オレ金ないっちゅーねん!(こころの叫び)
晴信  (望に向かって)まぁ、今日はラーメンでいいよな?
望   「私、ラーメン大好きです」
大桃  そしてやっぱり、オレがおごることになるのね・・・とほほほほ。





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