SHIN-DigitalDevilStoryTRPG― "BIRTH"


ひとつ屋根の下に


 鏡の力を封じた場所(力場)に向かうことを決意したPCたち。ひとまず疲れた体と精神を休めるために、信明寺の居間で思い思いにくつろいでいた。
 半日振りの、そして、つかの間の休息である。
真藤  「力場のうち、場所がわかっているのは、二つなんだよな」
立花  「でも、赤ちゃんはどうするの? つれていくのもねぇ」
DM  黄さんが、「ウチで預かってもいいが」と言ってくるけど。
神崎  「こ、こ、黄さんが?」
   「おーう。和尚は子供好きだからな」
真藤  「黄さん、まさか、赤ん坊を料理の材料にはしませんよね?」
   「い、いくら中国人が4つ足の物なら、机と椅子以外の物ならなんでも食べるというからってぇぇぇっ」(泣)
真藤  「いやー、ぷよぷよしててウマそうかなって」
   ぎゆー。(赤子を抱き締める)
   「俺じゃなく、和尚が子供を好きなんだ」
真藤  「子供食うのが好きか」
 みぃーん。(静まり返る空気)
DM  ‥‥えーとぉ、黄さん、真藤に攻撃を仕かける。(一同爆笑)
神崎  強いぞ、黄さんは。
真藤  「売られた喧嘩は買うぜぇ!」
DM  ちなみに、彼は太極拳5レベルです。
真藤  「すみません。冗談です。ごめんなさい。堪忍して下さい」土下座します。がば。
   「分かれば良い」
神崎  「黄さん強い」(笑)
   「黄さん、ミルクつくれる? おしめも替えれる?」
   「じじい(和尚)がやるだろ。(きっぱり) 俺はメシだけ作る」
立花  「メシ? 赤ん坊のメシって、母乳?」
   みぃーん。
神崎  黄さん、硬直。
   「こ、黄さん‥‥出るの?」
真藤  黄さんの胸をぽんぽんってたたいてみる。
神崎  「黄さーん、落ち着いて」
   「そんなに、おいときたくなきゃ、つれていけばいいだろ」 こめかみに青筋を浮かべて、部屋を出て行く。
真藤  あーあ、怒っちゃった。なんてパーティーなんだ。とくに女の子たちが。
   「おまえが一番悪いんじゃーっ」(火を吹く)
立花  「そうそう」
神崎  じいーっ。(真藤を見る)
真藤  「か、神崎さんまで、オレの味方をしてくれないんですかぁ?」
神崎  「したいのは山々なんだけど、ここまで前科が積もりに積もると‥‥」
   黄さんを追いかけてお願いしよう。「赤ちゃんのこと、頼んじゃってもいいかな?」
   (ぶっきらぼうに)「おう」
   じゃあ預けるー。
真藤  と言った瞬間、黄さんが悪魔に変身して赤ちゃんを‥‥
   「そんなことしないわ! 黄さんはアンタと違うもん!」(一同爆笑)
立花  「アンタと違うもんって‥‥」
真藤  「‥‥言ってもいいかぁ?」
   「何をぉ?」
真藤  「下着は桃色」
   ぶぅぅぅぅっ!(涙)
神崎  「あのふたりはそっとしといて、立花、先に行こうか」(笑)
立花  「行きましょう、神崎さん。で、どっちに行く? やっぱり、氷川の方かな」
真藤  「もっかい、神社のほうにいってみよっか。徒歩で行けますか?」
DM  いけるよ。ところで、みんな、奈良さんのこと忘れてるだろ?
一同  忘れてた。(笑)
立花  まだいるの?
DM  いないよ、そりゃ!(あれだけ徹底的に無視されちゃね)
一同  だろうなぁ。
立花  ところで、いま何時?
DM  ご飯とか食べてたし、7時ごろかな。
立花  ちょっと、眠りたいよね。(一同頷く)
DM  いいよ。部屋はたくさん余ってる。
立花  お風呂も借りたいな。
   「風呂? ちょっと沸くまで時間がかかるぞ。ウチはマキで沸かす奴だから」(笑)
立花  「それだったら、いいわ」(笑)
   「遠慮するな。今から割ってくる」
真藤  「オレも手伝いますー」
立花  「黄さん、いいからー」(焦)
   かーんかーんかーん。
DM  お風呂が沸いたようです。(笑)
立花  しょうがない。ちょこっとだけ入る。
   (真藤を横目で見て)覗かれるよ。
真藤  「お湯かげんどうですかぁ?」(笑)
立花  どげっ、バシャーッッ。(湯が入った桶を投げ付けた)
真藤  「肩までしか見えなかったぁ」
立花  「全部見たらコロス」
   服もぼろぼろだよねぇ。
DM  ここには、黄さんの服しかないぞ。
   ‥‥上だけ借りて、ベルトをしめればちょうど良い。(笑)
神崎  ちょっと、手が余るかも。(笑)
真藤  ああピッタリ。
まりあ じゃあ、比呂ちゃんの服借りようかな。
比呂  「私はこの袴しか持ってません」
   やっぱり、自分の家に服を取りに戻ろうかな‥‥(しんみりと)帰ったら、ちょっと、哀しくなっちゃうかもしれないけど。
DM  そうかもしれないね。
 PCたちは、それぞれ着替えに家に戻ることになったが、自宅が遠い立花は事務所に戻ることになった。
立花  じゃあ、11時に駅で待ち合わせ。
神崎  了解。
真藤  オレはもうちょっとここでメシ食っていくわ。「うまいっすね、コレ」
   「そーか? もっと、じゃんじゃんいけ」
真藤  みんながいない内に赤ちゃんもナンパしとこ。「ほーら、たかいたかい」
DM  つるっ(手が滑る)、ぼとん。「ほぎゃーっ」あーあ、さらに嫌われちゃった。
   「おまえにはまかせられん」真藤から奪って、おんぶ紐で背中に縛りつけとく。
神崎  黄さん‥‥似合ってる。(笑)

立花  じゃあ、事務所に行きます。誰かいるかな?
DM  明智がいたことにしよう。「や、立花さん。ひさりぶりっスね」
立花  「ひさしぶりー」(笑) 「あ、そういえば、あなたの妹に会ったわよ」
明智  「イモウト?」
立花  「あ、ちがった。イトコだ」
明智  「ああ、比呂のコトっスか。あいつはウブだからなぁ。悪いムシがつかんように、守ってやって下さい」
真藤  何で、こっちを見るんです、神崎さん。
神崎  はははは‥‥(曖昧な笑い)
立花  「明智くん、今そんなのんきなこと言ってる場合じゃないでしょ? 戒厳令がでてるのよ!?」
明智  「うん」
立花  「うん、じゃなくって‥‥」
明智  「いまさら、何驚いてるんスか? 日下のおやっさんが、いつも言ってたじゃないスか。いずれ『こういうこと』になるって」
一同  ええっ?
立花  まってよ。あたし、聞いてないわよ。「広人に言ったんじゃないの?」
明智  「そーかも」
立花  『こういうこと』って戒厳令が出るってこと?
明智  「おやっさんは、もうすぐヤバイ時代がくるって言ってた。あのズブといおやっさんをして、そう言わしめるんだから、戒厳令なんて、それにくらべりゃ、ハナクソみたいなモンだと思うね。そして、俺達は『ヤバイ時代』に備えて、できるかぎりの力をつけるために、いろんな仕事をやってきたんじゃないスか。忘れちゃったんスか?」
立花  「そうだっけ?」(笑)
   立花、記憶がとんでる。
立花  広人が近くにいるから影響をうけちゃったのよ。「で、明智くんは何してるの」
明智  「俺? 俺、留守番だよ」
立花  「つららちゃんは?」
明智  「なんか、出ていった」
立花  「おやじさんは?」
明智  「あのひとは、いつもどおり」(笑)
一同  フラフラと。(笑)
立花  「こんなときだから、留守番してても意味ないんじゃないの?」
明智  「俺、ヒマなほうが好きだし。立花さん、なんか厄介そうなヤマにあたっちゃったみたいっスね。まぁ、運がなかったと思って、諦めて頑張って下さい、ハッハッハ」
立花  「明智くん‥‥かわる?」(笑)
明智  「や!」(一同苦笑)
立花  一言か。(笑) 「じゃあ、またねー」出て行く。
DM  11時になると、みんな駅に集まりました。比呂ちゃんも、来てるよ。
   「まずは‥‥氷川神社にいこう」




「4)水辺に眠るもの」へ進む
第3話「Miss You」目次へ戻る
リプレイの目次へ戻る