SHIN-DigitalDevilStoryTRPG― "BIRTH"


水辺に眠るもの


DM  無人の境内は、霧が出ていることをのぞけば、二日前に訪れたときとかわらぬ姿だ。しかし、立ち込めている空気は、粘り付くように重たく感じる。
真藤  まず、宝物殿から調べさせてもらおうかな。「じゃあ、俺が会場式ということで、開いたらみんな拍手だぞ!」スコップをかまえる。
   そんなことしなくても、あたしがあけられる。「やろか?」
DM  あのー‥‥鍵もなにもないっス。
   (普通に手で押して)「ほら、開いた」(笑) けど、すぐには入らずに、床に足跡とかついてないか調べる。
DM  知力チェックね。成功した? では、そんなものは見当たらない。
   じゃあ、誰も荒らしてない、だろう、ということで。入って来た人間が空を飛べなければね。
DM  さらに中を調べるなら、直感チェック。
 ファンブルをしたまりあが再びこけ、自分のひどい失敗に自己嫌悪する神崎がダークの属性値を増やしたりするなか、チェックに成功した立花と真藤は蔵の隅におかれた大きな桶と頑丈そうなロープを発見した。
真藤  これって、昔の棺桶かな?
DM  よりは、小さいね。
   行水だらいみたいなやつ?
DM  それよりは底が深くて、口が狭い。向かい合った2カ所に紐のようなものを通すための穴がついている。
真藤  それじゃあ、覗きこんでみましょう。
DM  でかいオケです。
真藤  さかさにしてみましょう、
DM  でかいオケです。 
真藤  頭にかぶってみましょう。
DM  でかいオケです。
真藤  落ち込んでる神崎さんにかぶせてみましょう。
神崎  おい!
DM  でかいオケです。
真藤  コマンドかわらずか‥‥じゃあ、まりあちゃんに‥‥
DM  でかいオケです。
真藤  紫ちゃんにかぶせようとしたら怒られるしなぁ。(じゃあ、前の二人は一体)
   ロープのほうに触る。
DM  頑丈なロープです。
   (まきつけてある桶から)はずしてみる。
DM  外せます。結構重たいですね。ま、チェックに成功してるからわかるか。これって、もしかすると、大型の井戸桶かも、って思うよ。
真藤  かたほうの、つるべもある?
DM  そばに、ころがってるね。(笑)
立花  「比呂ちゃん、なんか分かる?」
DM  比呂ちゃんは、首を傾げている。(うーん、どうしようかな)魔力チェックでもする?
まりあ 成功してる。
DM  なら、まりあは、社殿の裏から清浄なものの気配が漂って来るのを感じる。
真藤  移動するまえに、なにか宝物殿のものを。
DM  めぼしいものはないね。
真藤  じゃあ、いこいこ。とりあえず、桶をもっていこう。「神崎さんは、かぶったままで来て下さい」
神崎  「邪魔じゃないか!」(笑) ころがしていく。ごろごろごろ。
真藤  なんか、競争心がわくなぁ。「神崎さん、まけませんよ!」ごろごろ。
DM  裏へ回ると、やっぱり井戸がある。
立花  普通の大きさの井戸?
DM  ちょっと大きめかな。板で蓋がしてあるけど。
   かぱ。蓋を開ける。
DM  水面はかなり下のほうにあるらしい。いまは視界が悪いから(霧が出ていて曇っている)、どこに水面があるのか見えない筈なんだけど、なぜか水がきらりと光るのが見えた。
真藤  (ぽんと手を打つ)「あ、人が入れるほどの桶ということは、神崎さん、こン中に入って下に降りてくださ‥‥」
立花  (さえぎって)「広人、行ってらっしゃい」(一同爆笑)
神崎  「ありがとう、立花」(笑)
真藤  「仕方がないから、オレ行きまーす」オレの体重を支えてくれるのは、神崎さん?
神崎  「いいよ」
立花  「竜ちゃん、広人が入ったら手をはなすのよ」
   がらがらがらがらがら‥‥
真藤  おーいっ! というわけで、降りてきました。
   ある程度まで行ったところで固定します。
DM  そういう装置は、そばにちゃんとあるから大丈夫。水面についた。
真藤  「ここでとめてー!」
立花・紫 さらに、グググッ。(笑)
真藤  「ああーっっ、『般若心教』となえるぞー」
   「私別にダメージうけないから、いいもーん」
真藤  そうか。まあ、中を覗いて見ます。
DM  覗いてみるって、キミ。なんの明かりも持たずに入ってきたんだろ? 周囲は真っ暗闇だ。(一同爆笑)
立花  ペンライトかなんか、持ってないのかな?
DM  ゴーストスイーパーの2人は持っていても、おかしくないかもしれないな。じゃあ、マグライトを持っていたことにしよう。それを点けると、周囲の壁が、蔦のような植物にびっしりおおわれているのが分かるね。
真藤  ちょっと失礼してかきわけて見ましょう。
DM  蔦です。
真藤  一口食べてみましょう。
一同  蔦です。(笑)
DM  それとは別に、真藤は、水面が微かに光っているのに気付く。
真藤  「なにか、沈んでるみたいでーす。神崎さーん」
立花  「飛び込みなさい」
DM  いや、沈んでるという感じじゃなくて‥‥
真藤  (みなまで聞かずに服を脱ぎ出す)「全部脱いだ方がいいですかぁ?」(笑)
立花  (にべもなく)「脱げば?」
真藤  じゃあ、直感チェック。げ、ファンブった!
立花  ばかーっっ。
DM  『状況をさらに悪化させる』ここはやはり落ちたな。ドッパーン。(笑)
真藤  調べようとして身を乗り出したら、バランスを崩した。ライトも落とした。
神崎  「‥‥なんか、すごくカランカランと音がしてるが」
DM  うん。下からじゃぱーん、どぼーん、ぎゃー、という声がする。(笑)
   「落ちたのぉ?」(笑)
立花  「広人、落ちてもいいけど、ライトをとってくるまで、上がって来るな!」
神崎  これは様子を見に行くべきか、やっぱり。「わかった、広人を見にいこう」
   まず、一旦、オケを引き上げよう。
DM  じゃあ、真藤は頭の上にあった桶をとりのぞかれたので、水面に上がって来ることが出来る。見上げれば、桶がどんどん遠ざかって行くよ。(笑)
真藤  「寒いよー、バカヤロー」
立花  「調べるまで、あがってくるな!!」
DM  だが、次に真藤が調べるなら、ペナルティがつくぞ。
神崎  だめかも。やはり、もう一人行くべきだな、これは。
   とりあえず、こいつ(真藤)をださなきゃ。ロープをたらして、引き上げる。
一同  「よいしょ、よいしょ」「重いー」
DM  おお、みんなが協力しあっている。仲間って、いいなぁ。(笑)
真藤  (水揚げされて)「寒い‥‥」びしょびしょになって、震えてる。
神崎  「広人‥‥」(情け無さそうな声)
DM  やってくれたって、感じだな。まさに。(笑)
   「2番手は誰が行く?」 直感の高い人‥‥って、立花とあたしだ。(笑)
立花  「ユカちゃんね。軽いし」
   「ひえー。(笑) 広人みたいにファンブッて水の中に落ちたら、どうしてくれるのよぉっ!?」
DM  もう、いちいちチャートをふるのは面倒だから、ファンブルした場合は、総て水に落ちることにします。
神崎  じゃあ、俺はここで支える役ね。(笑)
   わかったよぉ、行くよぉ。直感チェックは96で全然ダメ。
DM  じゃあ、なにも分からない。
   水の中に肘まで手を突っ込んでさぐってみるけど、何もない?
DM  ない。水は結構冷たいです。真藤は寒かっただろうな、と思う。
真藤  ぶえっくし! 「立花さん、あっためてー」
立花  いや。
神崎  とりあえず、引き上げようか。
まりあ 「鏡を上にかかげるとか、やってみたら?」
   一応やってみるけど‥‥
DM  しーん。
立花  鏡に、周囲をうつしてみる。
DM  じゃあ、紫がある方向に鏡を向けたとき、上から覗いてる人たちは、鏡面がどこからか漏れているらしい光を反射して、ぴかりと光ったのが見えた。
立花  「紫ちゃん、そこ、そこっ」
神崎  「動くな、そのままっ」
   (あわあわ)「えっ、こ、ここでいいの?」
ふたり 「そうそう、そのまま鏡が向いている方向の壁を探るんだ」
   (蔦を掻き分けて)「あ、横穴があいてるー!」
DM  直径1mくらいの穴だ。入るなら、湿った土の上を這って進むしかないよ。
真藤  「紫ちゃん、いってらっしゃい」
立花  「アンタが行くのよ」
   「‥‥ふーんだ、行っちゃうもん」ずるずるずる。スカート汚れるー。
DM  よーっしゃ、行ったな。(笑) 20メートルほど進むと、急に道が広くなって、開けた部屋に出る。3メートル四方の地面をくりぬいて作った部屋の隅には、小さな古い祠がある。それでだな、その祠のかげから、のそっと黒い陰が現れる。(笑)
   不吉な。
DM  ぬらぬらした皮膚をした異形の生物だ。2足歩行をしているが、頭は爬虫類のそれで、長くて太いしっぽが地面に垂れている。おどろくかどうか、精神力チェックね。
   (ころころっ)じぇんじぇん、驚かない。
DM  カワイゲないなぁ。すると、不思議な生き物は老人の声で、「ほ、若い嬢ちゃんか」と言うね。
   あ、しゃべったー。「あなた、ここにすんでるのぉ?」
謎の生き物 「そうじゃよ。わしはずっと昔から、この水辺を住み家としておる。嬢ちゃんこそ、こんなところまで何を好きこのんでやってきたんじゃな?」
   「えっと、ちょっと、まあ、物好きな人がいて‥‥」
DM  と、言いかけたとき、君の持っている鏡が淡く光るね。
   あ、なんか光ってる。
謎の生き物 「ほ、お主、地の鏡を持っておるのか。ならば、ここに来た理由も頷ける。力を取り戻しにきたんじゃな?」
   て、ことはココが‥‥
神崎  大当たりかな。後は光らせればOK。(笑)
   「この鏡の力をここで取り戻せるの?」
謎の生き物 「出来るよ。ワシがあずかっとるからの」
   「(力を)貰っても、いいかな?」
謎の生き物 「お主がか?」
   「なんか、問題があるのかな?」
謎の生き物 「ワシら『力場』を預かるものは、力を授ける前に、それぞれの方法で、試すことになっておるんじゃ」
   「あなたの試練はなんなのかな?」
謎の生き物 「戦じゃ」(一同爆笑)
まりあ 人選を間違えた。
  一方‥‥
立花  「紫ちゃん、遅いね。ちょっと心配」
真藤  「さぶーい」ヘックシィ(くしゃみ)
立花  「広人、もっぺん行ってらっしゃい」(冷酷)
神崎  「横穴があるっていってたし、これは‥‥ユカちゃん、きっと先に行ったね」
立花  「神崎くん、付き合いが長いから、彼女の性格、分かってるのね」(笑)
   分かられてしまった。(笑)
神崎  「一人でほっとくわけにも行かないし‥‥」
立花  じゃあ、ロープをフックに固定して、滑り降ります。あ、比呂ちゃんは?
比呂  「私は、おるすばんしてます」
立花  「こいつは‥‥」
比呂  「みんなが降りてる間に、ロープを切られたりしたら大変ですから」
神崎  「君が切るんじゃないだろうね」(笑)
まりあ 「じゃあ、あたしが監視役で」
神崎  「また、なにもしないつもりか?」
 なんやかやともめながらも、4人は何とか横穴を抜けて、部屋にたどり着いた。
   「あ、みんな来たのー?」
立花  (謎の生き物を指さして)「紫ちゃん、コレなに?」
   「知らない」あなたが『オカルト知識』で判定しなさい。(笑)
DM  ここは、『悪魔の識別』だな。
立花  30以下か。(ころころ)だめー。「神崎くん、わかんなーい?」
神崎  「ええっ?」
   「そんなことしなくても、名前をきけばいいんだ」
謎の生き物 「ワシはイヒカじゃよ」
   「戦わなきゃ、いけないんだってさ」みんなに事情を説明する。
立花  「代理をたててもいいの?」
イヒカ 「かまわんよ」
立花  「がんばってね、広人」
   でもさぁ、能力値的には、竜ちゃんのほうが高いよね?
DM  そうは、見えないんだけどね。(笑)
神崎  はははは‥‥(弱笑)
   ダイス運の悪さというものが、つきまとってるからだよぉ。
立花  「広人、あんたがいきなさい。さっき、あたしのライト落としたでしょ」
神崎  きょ、脅迫してる。(笑)
真藤  「分かった。俺が行きますぅ」
DM  じゃあ、残りのみんなは下がってちょうだい。用意はいい? イヒカは木の枝で真藤を中心に地面にぐるぐるぐるっと円をひく。
真藤  「相撲かな?」
イヒカ 「ほ、まだ青いの」
 円の外に出たイヒカがぽんぽん、と手を打つと、地面に描かれた軌跡がぼこりと盛り上がった。
一同  はにゃ?
DM  土の盛り上がりから、全長2mほどの蛇が現れる。蛇は目が退化してなくなっているけど、髭のような無数の細い触手が頭についてるね。牙だらけの口を大きく開けて、真藤に向かって威嚇している。というわけで、はじまりだよーん。(笑)
真藤  イキナリだなぁ。
 イニシアチブ値の関係で、自動的に蛇(ワーム)の先攻で戦いは進められた。
   魔法援護もナシだよね、やっぱ。
真藤  「おまえら、後で覚えてろぉ!」(笑)
イヒカ 「降参は認めておるぞ。無理はするなよ、若いの」
DM  ちなみにワームの体当りは命中している。ダメージは32点。
真藤  (ころん)‥‥。(避けられなかった)
   まさか‥‥鳥羽の再現。(笑)
真藤  でも、実質のダメージは22点だもん。「くっそー、こっちの番だ」
DM  外野陣はアナライズやオカルトの識別でアドバイスするくらいは認めよう。
   『ストーンレイン』は?
DM  いきなり、ルール違反ですがな。(笑)
真藤  『スコップ戦闘』しまーす。45で成功。ダメージは‥‥
DM  (ころころ)あら、回避してるわ。
   鳥羽の再現。

 紫の不吉な予言は現実のものとなった。ワームの攻撃は当たりまくる一方で、パーティー内では鉄壁の防御力を誇るはずの真藤は、回避でファンブルを出しまくり、命運をじりじりと削られる。まけじとスコップで殴り返すものの、体力自慢のワームは当ててもなかなか倒れてくれない。
真藤  「いくら命運を消費したって、こいつは一人でやってやる! ついでに言うと、向こうのほうで立花さんと神崎さんがいちゃついてる」(一同爆笑)
立花  「いちゃついとらんわ!」
真藤  「俺をほっといてイイ思いすんなー、おまえらぁ」
   あたしは気付かなかった。「なんだ広人、よそ見してる余裕があるんじゃない」(笑)
まりあ こっちはこっちで立花にナイフ投げたくなった。(笑)
立花・神崎  はははは。(お気楽な笑い)
 イヒカや仲間たちが降伏を何度も呼び掛けるものの、意地をはった真藤は1ターンに1点のペースで命運を消費しつづける。
 7ターン目に、ダーク真藤に変身(?)し(けど空振りした)、相手のファンブルにも助けられ、8ターン目にしてようやく蛇を倒した。
DM  命運4点の損害か。苦労に報いるために、君に経験点をあげよう。
   3ターン集中して、真藤に『ディ』をかける。
DM  おっと、その前にイヒカのじっちゃんが鏡の力をかえしてやると言って来る。
   そのまえに、なおしたい‥‥
イヒカ 「だから、手間をはぶくためじゃよ」
 イヒカが鏡に手をかざし何事か念じると、その肩から立ちのぼった、淡くきらめくかげろうが、鏡面に吸い込まれていった。
DM  すると、鏡が白く発光する。だけど、デパートのときのような激しい光り方とは違う。木漏れ日のような柔らかな輝きが部屋を満たし、暖かなその光に包まれた君達は、体と心の疲れがまたたくまに消えて行くのを感じる。傷も回復してるよ。
真藤  「イヒカのおやじ、殺す」(何故だ?)
立花  「はーい、はい。もう分かったから」
イヒカ (厳かな声で)「第2の力場に秘められし力、しかとお返しした‥‥むぅ? この感覚は!?」
DM  心地よい光のシャワーに君達が身を委ねていると、突然、鏡の光が強くなる。



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