DM じゃ、始めるね。舞台は青南高校から始まります。季節は冬、1月下旬です。今日は土曜日ということで、午前中で授業が終わりました。
葛城穂之香(以後穂之香) 授業ねむかったぁ。
今村一悟(以後今村) 授業はさぼってコンピュータ部の部室で寝てる。
綾小路聖良(以後綾小路) 俺はコンピュータ部の友達に借りたノートを返しに部室に行く。
穂之香 (綾小路を見つけて)「あっれぇ、せーらどこいくの?」
綾小路 (手に持ったノートを見せ)「ノート借りたままなんで、返しに部室まで行くところなんだ」
穂之香 「あ、じゃあボクも一緒に行くよ。どうせ今日もおばさんとうちに来るんでしょ?一緒にかえろ」(綾小路は葛城神社の氏子さんである)コンピュータ部って行ったことないなぁ。
綾小路は、途中で出会った穂之香とともにコンピュータ部へと向かった。
DM ガラガラッと部室の扉を開くと、机の上で彼(今村)が寝てます。(笑)
穂之香 ‥‥せーら、なんかトドが寝てるよ。
今村 あ、これは女の声だ。(一同爆笑)でもまだ寝たふり。
穂之香 生きてるのかなこれ。つんつん。(今村をつっついてる)
綾小路 その光景を離れて見てる。
今村 これは女の手だ。(笑)その手を取って、「これは夢の続きかい? 君のような美しい人が目の前に立っているなんて。君は夢の精かい?」
穂之香 (今村を見て)トド。(笑)
綾小路 30メートルほど離れる。
今村 「僕のフェアリー、名前を教えておくれ」
穂之香 トドが起きて変なこと言ってる。「ねぇせーら、この人せーらの知り合い? あれ、あれっ、いないじゃん。どうしたの?」(笑)
穂之香が振り返った先にはすでに誰もいなかった。それもそのはず、さっきまでいた綾小路は、2人の会話についていけず、30メートル先、つまり、この部屋から出ていってしまっていた。
今村 「ねぇ、君の名前は?」
穂之香 (今村の方へ向き直り)「ボク、葛城穂之香」
今村 「あれ、俺、君にお金を借りていたような‥‥(一同爆笑)そうそうこの間、サ店に行ったときに借りたんだったね」(小声で)確かあの時10人ほど女の子に奢って、お金が足りなくなったんっだった。(実際はプレイ前に防具を買い揃えるお金が無くて借りた)「ここであったのも何かの縁、さあ、お座り」(穂之香に席を勧める)
穂之香 変なことになってるなぁ、と思いながら座る。
今村 「君、穂之香ちゃん、どうしてここにきたんだい?」
穂之香 「うん、せーらについて‥‥せーらどこいったんだろ、せーらぁ」(きょろきょろと綾小路を探す)
今村 「聖良? 君のお友達? 聖良さんていうのか」(一同爆笑)
穂之香 「そう、綾小路せーらっていうの」(笑)
今村 「へぇ、ぜひ紹介して欲しいな、呼んできなよ。コーヒー用意しとくからさ」
穂之香 「うん、呼んでくる」(パタパタと部屋から出ていき)「せーら、どこぉ。あ、いたいた、どうしたのよせーら。あのね、さっきの人がコーヒー入れてくれるからおいでって」(笑)
綾小路 ‥‥そうだな、ノート返さないといけないし。
穂之香 うん、いこいこ。ガラガラッ、「ただいま」
今村 (コーヒーを入れながら)「お帰り、あれ、聖良ちゃんは?」(一同爆笑)
穂之香 (一緒に来た綾小路を指し)「これがせーらだよ。だよね、せーら」(笑)
綾小路 (無言でうなずく)
今村 「え? それ(学ラン)は、お兄さんのおさがり? 家が貧しいとかで」
綾小路 「違う」
穂之香 「せーらの家は結構お金持ちだよ」
今村 「じゃあ聞くけど、この人(綾小路)は男性、女性?」
綾小路 (憮然と)「みりゃわかるだろ!」
今村 いや、一応聞いておこうかと。
綾小路 「信じられないんなら、戸籍謄本でも何でも取ってきな」
今村 そっかぁ。‥‥コーヒーでもいれよかな。ジャーッ。最後に入れたのを聖良に。(一同爆笑)「はい、穂之香ちゃん」
穂之香 「ありがとー」(コーヒーを受け取る)「ねぇ、あなたここの人? ここの部長さん?」
今村 「そうだよ、ここは俺の部屋、アジトみたいなもんだ」
穂之香 ふーん。
今村 「で、穂之香ちゃんと聖良ちゃんは‥‥」
綾小路 「俺の事をその名で呼ぶな!」
穂之香 えーっ、何怒ってるのせーら。(笑)
今村 「聖良ちゃん、そんなことで怒らない。ま、お菓子でも食べて」
綾小路 (気を取り直して)「友達の大谷にノートを返そうと思って」
今村 「大谷? あー、あいつやめたんじゃなかったっけ?」
DM/声 (ガラッ)「誰がやめったって?」
穂之香 あ、きたぁ。(笑)
今村 「よぉ大谷、久しぶり」
DM/大谷 「あっれぇ、部長、きてたんですか?」
穂之香 いつの間にか良ちゃん(外伝『ドキドキ』のPC、空手部にも所属している)が部員に。実は幽霊で掛け持ちとか、人良さそうだから。(笑)
今村 「調子はどうだい? はるかちゃん(同じく外伝『ドキドキ』のPC)とはうまくいってるのかい?」
今村以外 は?
今村 あれ、違ったか?
穂之香 なんか違う。
DM だいぶ違う。(笑)
今村 まあいいや、「大谷、今度あの子、はるかちゃん連れてこい」
DM/大谷 う、うーん。(悩)
綾小路 (つかつかと大谷に近づき)「これ、返すな。じゃっ」(ノートを突きつける)
DM/大谷 えっ!?
戸惑う大谷を無視し出ていこうとする綾小路だが‥‥
DM 出ていこうとすると、入って来る人とはちあわせます。
綾小路 知ってる人?
DM 君はコンピュータ部じゃないね。じゃあしらない。で、はちあわせた人、彼は「お、新入部員か?」と聞いてきます。
今村 「そうだ、俺が捕まえたんだ。こっちが新入部員の穂之香ちゃん、こっちが聖良ちゃん」(笑)
綾小路 その名で呼ぶなぁ!
穂之香 えーっ、ボク、コンピュータなんてわかんなぁい。
DM/男 「いやいや、初め誰でもわかんないもんだって」
今村 そうそう俺もわからん。(笑)
DM/男 「おい、お前まで分からなかったらクラブつぶれるぞ。ああ、俺は吉原誠治、ここのOBだ。まぁまぁ新入部員の人達、こんな所で立ち話も何だから入って入って」
穂之香 えーっ、ずるずる。(引きずられていく)
DM/吉原 「いやぁ、部員集めも大変だぜ、なぁ」
今村 「いやいや、俺が来ただけで、ざっとこんなもんよ。3ヵ月ぶりなのに2人も入ったし」
DM/吉原 「まぁ座って座って」
そういいながら、自分も手近な椅子に腰掛けると、いくつか持っていたビンを、机の上に並べはじめた。
今村 「先輩、気がきくっすねぇ」
DM/吉原 「お、飲むか?」
今村 「飲む飲む」 ごくごく、酒?
DM いや、栄養ドリンク剤だ。このくらい(15センチ)のビンに入っている。
今村 今日、土曜日だしちょうどいい。(笑)
穂之香 部長さん何するの?
今村 ん? 一緒に行くか?(笑)
穂之香 うーん。(悩)
DM/吉原 (今村に向かって)「結構うまいだろ」
今村 うん、うまいうまい。
DM/吉原 「最近はやっているドリンク剤だ。CMなんかでもよくやってるから知ってるよな」
DM たしかにCMもよく放送されているね。
穂之香 なんていうの?
DM 『マッスルドリンク』と言います。(飲むとHPとMPが1D6回復する)
穂之香 ああ、「そういえばCM見たことあるよ」
今村 なんか、急に力がみなぎってきた。「穂之香ちゃん!」(笑)
穂之香 キャーッ、やだ、エッチ!(笑)
DM/吉原 「そうそう、これな。じつに怪しい一品でな。効きすぎるんだよ。見てのとおりに」(今村を見る)
今村 うおぉぉぉっ。(暴れてる)
綾小路 穂之香をかばう。
穂之香 せーらの陰に隠れる。
DM/吉原 「鈴木製薬って会社が作ってるんだが、この会社、街の浮浪者や外国人労働者を集めてるって話もあるし」
穂之香 「何のために?」
DM/吉原 「さぁ、わかんねぇけど」
穂之香 人体実験だ!(笑)
DM/吉原 「いやぁ、一体何をこのドリンク剤に混入してるんだろうな」
今村 がーん。
穂之香 あ、部長さんが落ち込んでる。(笑)
DM/吉原 「考えるに、中近東や東南アジアなんかのヤバイ薬でも混ぜてるんじゃないかと‥‥」(笑)
今村 うーん。
DM/吉原 「で、なんだ。ちょっと協力して欲しいことがあるんだけどさ」
穂之香 なに?
DM/吉原 「これ、ご覧のとおりあやしいだろ?」
穂之香 うん。
DM/吉原 「だからさ、この会社、調べてみたいんだよな。それを手伝ってくれないか?」
穂之香 えーっ、どうやってぇ?
今村 「一体先輩はどういう職業の人なんですか」
DM そこらでふらふらしてる。(笑)
今村 似たようなもんか。
DM/吉原 「そうそう、お前と似たようなもんだ。フッ。で、どうだ? もちろんタダでとは言わないさ。バイトのつもりでやってくれていいんだ。日給1万でどうだ?」
今村 ピクーン。(金に反応してる)
穂之香 おもしろそぉ。
綾小路 そんな怪しいことしてはいけません!
穂之香 えーっ、だっておもしろそうなんだもん。
DM/吉原 (穂之香の様子を見)「だってさ、気になるじゃん。こんな怪しいもん作っててさ。そう思うだろ?」
穂之香 うん。思う。
今村 「でも調べるって、俺たちに一体何ができるんだ?」
DM/吉原 「うーん、そうだなぁ。その会社、浮浪者とか外国人労働者とか集めてるって話だから‥‥」
穂之香 「え、おとりになるの?」
DM/吉原 「いや、君みたいな女の子におとりになれとまではいわないけどさ、駅前にたむろってるそういう人らに話を聞くとか。いっそのこと鈴木製薬に乗り込むとか」(笑)
穂之香 それは危ない。
DM/吉原 「まあ、情報集めんならパソ通だってあるしな。いろいろ方法はあるだろう」
今村 そうか、そろそろデート費もなくなってきたし、「えーっ、でも1万ですか、実は今日彼女とデートなんですよね。もーちょっと上げてくれたら彼女に指輪でも買ってあげて謝れるんですけど」
DM/吉原 (あきれて)「お前、あいかわらず金使うやつだなぁ。しかたない日給2万でどうだ? こんなバイトほかにはないぞ。俺って太っ腹だなぁ」
今村 確かにこんなバイトほかにはない。
綾小路 2万あれば新しいギターのアンプが買える。
穂之香 お金には興味ないけど面白そう。
今村 いっか暇だし‥‥いやいや「いそがしいんですけど先輩の頼みだし、やりますよ」
DM/吉原 「おお、やってくれるか、そう言ってくれると思ったぜ」
綾小路 「そのことに関して、安全は保証されるのか?」
DM/吉原 「いやぁ、そこまではなんともいえないな。やり方次第なんじゃないの? あぶなけりゃ逃げればいいんだし」
穂之香 そうそう危なくなったら逃げればいいんだよ。
綾小路 危ないことは穂之香ちゃんにはさせられない。
DM おおっ、ナイトさまだねぇ。(笑)
綾小路 一応保護者だから。
穂之香 いつの間に。(笑)もしかして学校のお目付役?
今村 ちっ、手が出せないな。
穂之香 やだぁ。(笑)
今村 「先輩に連絡取るときはどうすればいいんですか?」
DM/吉原 「あ、そうそう、俺、今から用事があるんで一緒に調べられないんだが、まあ別でしらべとくわ。また5時になったらここに来るから、そのときにここに戻ってきてくれ。とはいっても6時半には、学校が閉まるからその前には帰ってこいよ。‥‥なんか質問ある?」
今村 うーん、とくにないな。
DM/吉原 「じゃ、よろしく頼むな」
今村 「楽勝楽勝」
DM/吉原 「期待してるぜ」
そう言い残して吉原は部屋を後にした。
穂之香 (ぽつりと)コンピュータ部の人ってみんなああなの?
今村 え?
穂之香 ううん、なんでもない。
綾小路 そういえば大谷は?
穂之香 まだいるよ。
DM 大谷くんは呆気にとられてます。「‥‥じゃ、俺、用事があるんでこれで」スタタタタ。(笑)
穂之香 あ、逃げた。さすがに早い。イニシアチブ2個あるだけのことはある。(笑)
綾小路 「おい、大谷!」
DM 彼は行ってしまいました。ついでに吉原は、持ってきたドリンク剤を置いていっている。
穂之香 入ってるの?
DM 今村が飲んだから、2本入った物が残っている。まあ、自販機で1本100円で売ってるから、手に入れようと思えばいくらでも手に入れれるけどね。
今村 結構おいしかったからもらっとこう。
綾小路 もう1つは俺が持っておこう。
穂之香 じゃあ動こうか。