怒羅衛門 外伝   第1巻・・・弱っちい仲間

外伝を読む前に一言、外伝は本編の3年前の話なの
で、話が変だと言わないよーに!!


  俺達はいつも通りに自由気ままな旅を続けていた。
賞金稼ぎをやってたりもする。今も、ある街で仕事
を頼まれた。今度は、「モンスター軍団に攻撃され
て困っている、モンスターを倒してくれ。」という
俺達にとってはカンタンなことであった。
「じゃ、その仕事済ませてくるぜ!!」
「今回も簡単な仕事でよかったな。」
誰もが恐れるモンスター軍団を倒せ、という仕事を
受けてカンタンな仕事と言えるのも俺達が強いから
だ!!たぶん俺達は今、この世界で最強なのだろう
(自己過信ッ!!!)
「あの・・あんたら名前は?」
仕事を依頼してきたオッサンが名前を聞いてくる。
「別に名前などどうでもいいだろ?」
「いや、今までに15、16人くらい仕事を依頼し
ているから、誰が誰だか分からなくなってはいかん
と思ってる・・」
そんなに依頼するんじゃない!!
・・・ったく、ま、どーせ最強であるこの俺達が一
番乗りでモンスター軍団を潰してやるんだが・・・
・・もし、先に言ってる奴がいたらそいつも一緒に
ぶっとばしちゃる!!
「俺はバジル。バジル=ウィーザーだ。」
「ギリ・マイン。」
「へいへい・・・バジル=マインさんと、ギリ=ウ
ィーザーさんですね・・・」
「全然違うだろーが!!!」
このオッサン、俺達の名前まちがえとる・・・・
「俺はバジル=ウィーザーだ!!そして、こいつが
ギリ=マインだッ!!分かったか?」
「多分・・・」
こいつ・・・仕事終わらせて金もらったと同時に殺
したろーか・・・
「おい、ギリ、こいつもうダメだ・・・相手にしな
いでさっさと仕事済ませに行こうぜ。おい、オッサ
ン。その場所は何処だ?」
「北の森だ・・この街の北方面にある森・・」
「分かった、よし、行くぞ!!」
俺達はバカなオッサンに頼まれたモンスター退治を
しに行ったのだった。
だが、あのオッサンはメチャクチャ不安なんだが・
・・もし、倒して戻ってきて、「あんたなんかに仕
事を依頼した覚えはないぞ。」なんて言った日には
俺はマジであのオッサンもろとも街を吹き飛ばすだ
ろう。俺の怒りはメチャ恐いのだ!!さ、モンスタ
ー軍団潰しに行こうっと・・

俺達は街を北へ北へと進んでいった・・だが・・
「・・広い・・この街広すぎる!!」
ただでさえこの街は広いのに、俺達は街の南側から
やってきたりする・・・
メチャクチャ広いのに付け加えて、人が多くて走る
事もできない・・・・
「ちょっとそこ・・どいてくれーー!!」
「俺達はモンスター退治を・・・・」
「うるさい!!この田舎者が!!」
「なっ・・」
・・この街・・もしかしたらとんでもないかもしれ
ない・・
・・・そして、約3時間もかけて街の北に辿り着い
たのであった。だが、北側のに森はあるのだが、今
度は壁で進めたもんじゃない・・・この街の外全体
を取り囲む巨大な壁は、登ろうとしても登れるもの
じゃない・・・なんか苦労してここまで来たのに、
と思ったら腹が立ってきた・・・ムッとしてきた!
そして、俺達の・・いや、俺の怒りは頂点に達した
「・・・炎の海に眠りし  炎竜よ
             我に  力を
              貸し給え・・・(怒!)」
「・・わっ!!よ・・・よせッ、バジル!!」
必死で止めようとするギリ、だが俺の怒りは誰にも
止められはしないのだ!!
「この忌まわしき壁めぇッ!!ふきとべッ!!熱炎
豪魔竜(フラム デス ドラグ)ッ!!」
・・・その後、俺が役人に連れて行かれたのは言う
までもない(なさけねー)
さっきの呪文で街の巨大な壁に大きな穴を作ってし
まったのだ・・・そして、ギリは超迷惑そうな顔を
している・・・(当たり前だ)
「こんな大きな街で、こんな事しやがって・・お前
分かってんのか?」
「・・・フン!!オレは街の北側にある森にいるモ
ンスター軍団を倒すために街の北側に来たんだぜ、
それでたまたま壁があったから吹き飛ばしただけだ
ッ!!」
「このガキが、それがいかんと言う・・・」
「火炎(ヘル ファイア)!!」
あまりに役人がしつこいので、火炎の呪文で吹っ飛
ばした俺。あー、すっきりした。
「バジル・・お前って一体・・」
「・・ん?・・気にするなよ。」
普通の奴は気にするかもしれんが俺の知ったことじ
ゃないッ!!
  さて、今度こそモンスター軍団を壊滅させに行く
ぞッ!!・・・と、役所から出てみると・・・・・
・・な、なんなんだ、この俺に対する冷たい視線は
「俺をそんなに見るなぁッ!!」
「お前があんな術ぶっぱなすからだろ・・」
ギリもひどい事を言う、だが・・本当だからな・・
俺は冷たい視線で見てくる人々に見送られて(しく
しく・・)北の森へと向かった・・・・・

  北の森、そこは思ったよりもかなり暗く、モンス
ター共のすみかには丁度いい場所でもある。ここに
モンスター軍団ができても仕方ないような場所であ
る。
ここで、ひとつ芝居を・・・
「あーあ・・こりゃあ迷っちゃったかなぁ・・」
「どーしよーか・・・」
俺達はモンスターが出てくるように、道に迷ったふ
りをしてみた。すると、やはりモンスターがゾロゾ
ロと出てくる・・・メチャクチャ単純だな・・こい
つら・・・
「人間がこんな所にたった2人で来るとは・・・見
のほど知らずが・・」
「フン・・・かかったな、この雑魚モンスター集団
が!!軍団なんて作っても意味ねーんだよ!!」
「な、なんだと!!」
「俺達は貴様ら雑魚モンスターが出てくるのを待っ
てたんだよ!!」
「フン、たった2人で何が出来る?死ぬのは貴様ら
人間なんだよ!!」
「俺達が普通の戦士なら勝てないだろうな、だが、
中には達人クラスの人間もいるんだぜ。」
「自分で言うな、自分で・・」
ギリ・・ノリが悪いぞ、お前・・・・
「ま、やってみれば分かることだ、いくぞっ!!」
・・・っと、その時、後ろから大勢の足音・・・・
ズドドドドドドドド・・・・・
「うぉーりゃあーーー!!」
「賞金は俺がもらったぁーッ!!」
「いいや、ワシがもらうんじゃ!!」
いきなし後ろから現れる十数人の戦士や魔道士姿の
男達・・・・多分、こいつらがあのオッサンに雇わ
れた戦士達なのだろう。
「てめえら、ふざけるなっ!!」
俺は怒った、この俺が街の北側に出口を作ってやっ
た(?)のに、こいつら、俺のためにある(?)賞
金を横取りしようとしているのだ!!許さんッ!!
「ギリ、こいつらも片づけるぞ、賞金の為だ!!」
「おう!!金となったら話は別だ。バジル、さっさ
と終わらせてやろうぜ!!」
そして、戦いは始まった。だが、雑魚モンスターも
オッサンに雇われた戦士共も、俺達の敵ではない!
「冷気呪縛陣(ホールド フリージー)!!」
俺の放った冷気呪縛陣は、あっと言う間に、雑魚モ
ンスターの大半を凍りつかせる。今ので恐れをなし
て逃げ出すモンスターや戦士達もいるが、まだ立ち
向かってくる者もいる。
「テメー、呪文なんて使わねぇで、剣で俺と勝負し
ろッ!!」
そう言ったのはオッサンに雇われた戦士の1人であ
った。
「いいだろう!!」
俺は、ロング・ソードを抜いた、そして大きく振り
かぶり・・・
ガキィィィン!!
「チッ!!」
こいつ、剣の腕はなかなかのものだ。しかし、俺は
呪文だけでなく、剣士としてもかなりの強さを持っ
ている。カンタンに言えば、俺は魔法剣士なのだ!
「これで終わりだっ!!」
俺の剣技は、相手が剣で防御してきても、その剣を
破壊する程の威力だ!!普通なら、これで終わって
いたのだが・・・
「何だと!?」
なんと、俺の剣の方が折れていたのだ!!
「フハハハ・・このオリハルブレードはオリハルコ
ンで作った名剣、そんな剣などでへし折れるとでも
思ったか!!」
オリハルコンとは、かなり強力な金属で、それを使
用した武具は強力だと言うが、ほとんど数もなく、
貴重な存在である。
「あっそ・・・でも、いい物持ってるなお前・・・
そんなら、それを頂きましょうか。」
そう言って、俺は呪文を唱える。
「ちょ・・・ちょっとまてーっ!!お前、さっき剣
で勝負するって言ったじゃ・・・」
「そんなの知らない!!」
はっきり言おう。俺はいくら勝負とか何とか言われ
ようが、何かあったら話は別、もう勝負なんて知っ
たこっちゃねー!!
「火炎(ヘル ファイア)!!」
・・それから、まもなく戦いは終わった。俺とギリ
が呪文であっと言う間に雑魚モンスター共や雑魚戦
士共を全滅させただけなのだが・・・
戦利品として、オリハルブレードを有り難く頂戴し
たりと、なかなかいい戦いであった。
「弱すぎる!!」
「ちょっとやり過ぎたんじゃないのか?」
ギリは気にしすぎる・・・このくらいでやり過ぎた
なんて言っていては、世界征服なんてできないぞ!
まぁ、俺も世界征服なんてしようとは思わないが・
・・
「じゃ、賞金もらいに帰るか。」
「そうだな。依頼された仕事も済ませたし・・」
そう言って街に戻ろうとした時・・
「ちょっと待ってくれ!!」
後方からそう言う者1人
「だれだ?・・・ゲッ!!」
振り向いて見てみると、なんと・・・猿・・・?
「お前・・人間か・・?」
「当たり前だっ!!」
何だか怒る、猿のような男・・・
「たのむ、俺を連れていってくれ!!」
「な・・何でだよ・・(俺は嫌だぞ・・こんなの連
れて行くの・・)」
「俺は、ここにいたモンスター軍団に捕まって、今
晩のメシにされるところだったんだ・・・」
・・・モンスター共も、物好きな・・こんな変な猿
みたいな奴のどこが美味そうにみえるんだろうか、
気持ち悪すぎるぞ・・・
「食われればよかったのに・・なあ、ギリ。」
「そうだな・・・こんなのがこの世にいても何もい
い事も起こらないぞ・・・」
「だ・・・誰がだっ!・・たのむから仲間にしてく
れー!!」
「理由(わけ)は?」
「あんたらの強さにホレた!!俺も強くなりたいッ
!!」
・・オエーッ・・こんなのにホレたなんて言われた
くねー・・・き、気持ち悪い・・オエーッ!!
「頼むから連れてってくれー!!頼む頼む頼むーっ
!!」
い・・・嫌だ・・嫌だけど、こいつはいくら言って
も聞きそうもない・・・
「・・もう・・好きにしろ・・」
俺はこれからの旅が最悪になっていきそうな気がし
た・・・マジで・・・
「・・な・・名前は?」
「俺か?トシヒサ=オオヤマだ!!」
・・・トシヒサ=オオヤマ・・・かなり嫌な奴だ・
・・それも、なんか臭いぞ・・こいつ・・・
「戦いの経験はあるのか?」
「スライムに殺されかけた。」
・・・もうイヤだと思うギリと俺・・・最悪の仲間
が加わったショックのあまり、オッサンに賞金をも
らうのも忘れ、何度も泣きそうになりながら旅を続
けた・・・賞金のことを思い出したのは10日後・
・・あの街からはメチャクチャはなれていた・・・
・・疫病神が加わったと言うべきか・・・
                                        おわり

あとがき
バジルとギリ、本編ではあんなにまともな奴なのに
なぜ外伝ではこうなのか・・・それは、本編の場合
1巻の最初に雑魚モンスターに異世界に飛ばされた
とあったが、そこまでは2人とも外伝のような性格
だったのだ。それが、本編で怒羅衛門に出会い、本
当の強大な敵が現れ、ふざけて旅をする暇もなくな
ってしまったということだ。最初に書いたとおり、
外伝は3年前の話、トシヒサとの出会いから、超破
壊光術、伝説竜召喚魔法の完成など、全て本編の過
去にあった出来事である!!・・さて、疲れたから
もう寝よう。今回も時間がかかった・・・また完成
したのが深夜3時過ぎだからな・・・・・・・・・
・・・じゃ、さらば!!
       スタッフ一同(1人だって言ってるだろ!)